たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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なんだろう・・この最終回感・・。

少し無理矢理なところもありますが、終戦のため、こうするしかなかったんです。

ああ、これは批判コメがいっぱいきそう・・。





・・あ、そもそもコメント書いてくれる人いなかったんや。

・・はい、お楽しみください。


Ⅲ・第十六話

「さて、ロシア戦争も解決させなきゃな・・。」

 

 俺は、紫苑と食事をしていた。

 

「あ、そのことなんだけど・・。」

 

「ん?どうした?」

 

「実は、もう恐らく戦争は終わるわ。」

 

「・・は?何故?」

 

 俺が尋ねたところで、3人の少女+少年が入ってきた。

 

「天城様、お食事中でしたか!・・何故貴方まで天城様の手料理を食べてるんですかね~?」

 

「天城殿、お邪魔になってしまいましたか?」

 

「悪いねぇ、兄弟の食事を邪魔して。」

 

「まあ落ち着け、杏。それと3人とも、聞いてもらいたいことがあるんだ。」

 

「「「聞いてもらいたいこと・・?」」」

 

「ああ、紫苑からだ。」

 

「え?ああ、戦争のことね。」

 

「終わりって言ってたな、何故だ?」

 

「「「終わり!?」」」

 

「ああ、さっき紫苑が【ロシアの戦争は終わりだ】って言ったんだよ。」

 

「何故ですか!?」

 

「それは、さっき兄さんに言った私が傭兵だっていうことに関わってくるわね。」

 

「「「傭兵!?」」」

 

「もう後で言うから。・・続けてくれ、紫苑。」

 

「ええ、私はこの戦争に東部方面と手を結んで傭兵として参加したわ。ちなみに東部方面っていうのは、フォース・アリベルト信者共の領域よ。」

 

「・・続けてくれ。」

 

「私がフォース・アリベルト側に付く際に、ある条件を提示したのよ。」

 

「それは一体・・?」

 

「私が兄さんに負けた場合、戦争は終了する。ということよ。」

 

「フォース・アリベルトはWN×WRの介入を知っていたのか?」

 

「いいえ、知らなかったわ。だから私が提供した。WN×WRが介入してくると知って、多大な被害が出ることを予測したのよ。だから、私が勝てば確実に戦争には勝利する。でも、もし私が負けた場合、決着が付くまで犠牲は出続けるのよ。フォース・アリベルトはそれを防ぎたかったのよ。どうしても国民への被害が大きくなるのは避けたかったようね。」

 

「自らの主張を捨ててまで、国民のことを守りたかったのか・・。」

 

「ええ、素晴らしい心の持ち主よ。でも、決して国民は救われない。負けた瞬間、その主張は無かったことになるんだもの。そして、ファイズ・アリベルトの独裁が始まる・・。」

 

「ファイズ・アリベルト・・兄の名前か・・。」

 

「ええ、独裁を望んでいるわ。」

 

「確かに、それじゃあ国民は救われないな。」

 

「ええ、残念ながらね・・。」

 

「・・分かった。だが戦争は終わりなんだな・・。」

 

「ええ、終わりよ。既に敗退の報告は飛ばしたから、明日の朝には終わるでしょうね・・。」

 

「明日の朝まで、戦争は続くんだな・・。」

 

「え、ええ、そうよ?」

 

(・・俺が叶えてやる、奴の願いを・・。)

 

「よし、では明日の朝には帰る。元帥に報告するんだ。」

 

「はい、了解しました!」

 

 そうして、俺達は自分の部屋に戻っていった。

 

 そこでなんと、元帥から通信が入ってきたのだ。

 

「げ、元帥!?ど、どうされました?」

 

「おや、なんだか慌てているね?いや、面白い情報が手に入ってね。」

 

 はい、録でもない事確定いたしました。

 

「情報とは・・?」

 

「実はね、戦争終結のときが来たようだ。」

 

「な!?それは!!」

 

 俺は、ついつい興奮してしまった。

 

「いや、実はね。前皇帝を殺した犯人が特定できたんだ。」

 

「・・なんですと?」

 

 俺は耳を疑った。それが本当なら、今すぐにでも戦争を終結させることが出来るからだ。

 

「実はね、前皇帝を殺したのは【ファイズ・アリベルト】だ。」

 

「なんですと!?」

 

「証拠も見つかった。WN×WRの調査団が見つけたそうだ。ロシア帝国のプログラムをハッキングして、ファイズ氏が隠蔽した前皇帝暗殺計画の概要を発見したんだ。」

 

 おお、優秀さが半端ないな。

 

「ということは?」

 

「ああ、戦争終結の方法をお前に提示する。先刻、降伏の宣言がフォース氏により提示された。タイムリミットは8:00。それまでにファイズ・アリベルトを暗殺せよ。」

 

「Yes,Marshal!!」

 

「頼んだよ。大丈夫。証拠隠滅はWN×WRが全力を尽くそう。」

 

「了解いたしました!!」

 

 そうして、通信が切れた。

 

 

 

 

 さて行こうか。終焉のときだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デス・アロニクス州 西部本部

 

「ふっはっは!!勝ったぞ、勝ったぞ!!」

 

「流石です、ファイズ様!」

 

「愚弟よ!やはり皇帝は神の立場に居なければならんのだ!」

 

「その通りでございます!」

 

「【戦争がUTC8:00までに決着が付かなかった場合、我々は戦争を放棄する】」

 

「まさに臆病者の発言でありますな!!」

 

「東部の方も兵を退かせているそうだな!完全勝利ではないか!!」

 

「ですがどうやら、何処かの兵団もこの内乱に介入していたようです。しかもその者たちの影響は大きすぎると・・。」

 

「ふむ、所在はつかめているのか?」

 

「いいえ、掴めておりません。」

 

「まあ良い。どうせ尻尾を巻いて逃げていっただろう!」

 

「ええ、その通りでございますな!」

 

「ふっはっはは!!」

 

『ふふふ・・。』

 

「ん?おい貴様、何か話したか?」

 

「いいえ、何も申しておりません・・。」

 

「ではどこから・・?」

 

『実に滑稽であるな、ファイズ・アリベルト』

 

「な!?だ、誰だ!!」

 

「こ、これは!?」

 

『ふむ、この程度の魔術も解析できないか・・』

 

「貴様!何者だ!!」

 

『貴様の味方ではない。それだけは教えてやる。』

 

「ファイズ様!今すぐお隠れになられてください!」

 

『そうはさせんぞ?』

 

「うぐ・・ぐはぁ!!」

 

 その直後、部下が血を吐いて倒れた。

 

「な!?何だ今のは!!」

 

『さあ?何でしょうか?』

 

「ファイズ様!」「ご無事ですか!?」「今の音は!?」

 

 5人ほどの魔道師が入ってきた。

 

『ふむ・・邪魔。』

 

「なっ!がはっ!!」

 

「何!?ぐっ!!」

 

「くっはっ!!」

 

「お、お前ら・・ど、どうしたんだ?」

 

「ファイズさ・・ま・・逃げて・・。」

 

「ひっ!!な、何なんだ、貴様は!!」

 

『・・そろそろ時間だ。安心しろ、一瞬だ。』

 

「お、俺が何をしたって言うんだ・・!?」

 

『前皇帝、殺したの・・お前だな?』

 

「な・・どこでそれを!・・い、いや何のことだ!?」

 

『大丈夫だ、誰も聞いていない。全てを話せ。』

 

「は、話したら、見逃してくれるのか!?」

 

『・・・・』

 

「ひっ!そ、その通りだ!俺は前皇帝を殺した!」

 

『・・何故だ?あいつは相当国民に愛されていたぞ。史上最大だな、きっと。』

 

「気に入らねんだよ!あの糞親父のやり方が!!何が民主主義だ!何が国民の中心だ!」

 

『・・・・』

 

「皇帝ってのは、もっと誇り高きモンだろうが!!国民は奴隷!国を発展させるための道具でしかねんだよ!!」

 

『・・そうか。』

 

「おい、話したぞ!さっさと消えやがれ!!」

 

『・・いい話を聞かせてもらった。礼を言おう。』

 

「ふぅ~・・良かっ」

 

『お礼に、何の痛みも無く殺してやる。』

 

「な!?何で・・何で殺されなきゃいけねんだよ!!」

 

『答えを言おう。我儘(・・)だ。』

 

「は!?わが・・まま・・だと?」

 

『時間だ、Hell will bless you.さようなら』

 

 この世から、1つの命が散ったのであった。

 

 ファイズ・アリベルトを殺したものの正体は、未来永劫、明かされることは無かった。

 

 余談だが、後日、ファイズ・アリベルトの父親殺害が、上記の話とともに、公になったのであった。

 

 

 こうして、長く、そして大規模な兄弟喧嘩は収束したのであった。

 

 

[エクラ・サン・ペルデュ]  UTC May31 08:00:00     終戦

 




よ・う・や・く終わった!!

戦争が終わったよ。やったね、たえちゃ・・

聞かなかったことにしてくれ。

あ、評価等お願い致します。

この後、どうしようかしら?

・・夏休みまで飛ばそうかしら?






だめだな、うん。ぜひ、今後の展開楽しみにしていてください。

ようやく一区切り付いた、良かった。

※「ファイズ様!今すぐお隠れになられてください!」←これは別に、死ねって言ってる訳ではないですからね?



※修正祭にて、修正完了。

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