少しリアルの方が忙しくなってしまいまして・・。
今後も、少し投稿ペースは落ちるかもしれませんがぜひともお付き合いください。
「天城様!東部制圧隊から連絡が入りました!」
「何!3人は無事か?」
「・・はい、無事なんですが・・。」
「なんですが?」
「ランズ様が、崩壊術式を展開したそうです。」
「「「・・・・」」」
「それによって、マジェアに多大な被害がでました。」
「「「知ってた」」」
「毎度の事ながら、性格が変わると取り返しのつかないことをしますね。」
「まあ、元帥の仕事が増えるだけだから、いいかな・・。」
「あれ、でも確かその国の支部長が、担当の国に報告書を出すはずでしたよ?」
「ロシアの東部は、あの女の子っすねぇ~。」
「随分と損な役回りだねぇ。」
「すまんな、俺の妹?のせいで。」
「妹ですか・・。まさか地球最後の兵器の繁殖方法が近親相姦だったなんて・・。」
「はっきり言うなよ、泣いちゃうぞ。」
「ディザ殿も、お縄かねぇ。」
「おいこら、そこちょっと待て。」
「ふふ、冗談だよ。」
「こんなに話題になるなんて、私も人気者ね。」
「厄介者の間違いだろ、我が妹よ。」
「「「え!?」」」
「あら、私は何もした覚えは無いわよ。」
「ところで、どうして姿を現したんだ?」
「いえ、あまりにも順調すぎて面白くな・・労ってあげようと思ったからよ。」
「おい、今不穏な言葉が聞こえたぞ」
「何かするつもりっすか!」
「だとしたら、放ってはおけないねぇ。」
「天城様の妹でも、容赦はしませんよ!(そう簡単に天城様を持っていかれたくは無いんで す!)」
「・・兄さん、心配してくれる人がいて良かったわね。」
「で、ちなみに何かするつもりなのか?」
「ええ、何もしないのにわざわざ出てきませんよ?」
「「「「!!」」」」
「顕現せよ、[王室剣・一番]」
「顕現せよ、[原初神タルタロス・冥府]」
「行きます!」
アズィーズは、大剣。ジョシュアは、槍。杏は二丁拳銃を装備した。
「兄さんの仲間は、強い人ばかりなのね。」
「まあ、これでもWN×WRの支部長勢だしな。」
「でも、一応私も地球最後の兵器なのよ。」
そう言うと紫苑は、手を前に突き出した。
「[我が道を照らし照らせよ。冥の香は命を裂いた。僅かな灯を与え与えよ。]」
一冊の本が現れた。だがその本は鎖に縛られている。
紫苑は、指先を少し切り血を流した。その後、その血を本に垂らした。
「[応えよ、冥の香に、我が生血を捧げん。]」
その瞬間、鎖が飛び散った。
「頁四拾八、[召喚術式]」
紫苑がページを裂き、投げると、目の前に魔方陣が現れた。
「[解放]」
その言葉が発せられた瞬間、大量のアンデットが出現した。
「「「・・!?」」」
「これが、3人を苦しめた召喚術式か!」
「あら、ばれっちゃったわね。」
紫苑は、悪戯っぽい笑みを浮かべて、そう言った。
「[己の身が滅する時、剣は天を切り裂き、主に神の力を与える]」
剣を心臓に刺し、力を解放する。
「流石、すばらしい特有魔術ね。」
「片手剣解放技・諸行無常の乱剣」
俺は、高速でアンデッドを駆逐していく。
「仕方ない、魔術の方も解放するか。」
俺は、刀へ亜素を注入していく。
「ナーグファ・オーブリアンション」
解放術と魔術の混合技である。
「どうやら少し張り合いが無かったようね。では、私が直々に相手をするわ。」
「そうか、怪我はさせないでおいてやるよ。」
「頁壱拾五[風弾術式]」
天城に、空気の銃弾が襲い掛かった。
「はっ!!」
俺は、それを魔術を使わずに消した。否、吹き飛ばした。
「頁壱拾弐[放炎術式]、頁壱拾四[剣撃術式]、頁壱拾参[銃撃術式・壱番]」
天城に、炎、無数の剣、銃弾が襲い掛かった。
「くっ!」
弾いてはいるが、やはり数発は受けてしまう。
「天城様!」
「天城殿!」
「ディザ殿!」
「あら、今加勢されちゃ困るのよ。頁七拾[拘束術式・最高位]」
3人は、何かに縛り付けられたように動かなくなった。
「重力か?」
「あら、喋れるなんて余裕なのね。その通りよ。」
「最高位は、重力操作による拘束なのか。」
「まあ、それを知ってどうするのかは知らないけど?」
「[アタミゼイシャン・アタミゼイシャン・タイ・アート]」
「ふふ、そう来ると思ったわ。」
「なに!?」
拘束術式を霧散させる魔術を展開した。しかし、術式が崩壊したのだ。
「そう簡単に突破されるつもりは無いわ。」
「まじかよ、優秀だな我が妹よ。」
「そろそろ決着をつけましょう、兄さん。」
「・・分かった。」
「頁壱千五百八拾七[剣撃術式・超越位]」
瞬間、ビル30階にも相当する大きさの剣が現れた。
「・・・・・」
俺はその剣の前に何することもなく、斬られていった。
「ふふ、終わりね兄さん。」
この少女は知る由も無かったのだ。
妹ちゃんの本
[我が道を照らし照らせよ。冥の香は命を裂いた。僅かな灯を与え与えよ。]
「我道照照 冥香命裂 僅灯与与」
随分、仏教っぽい武器になりましたね。
次回もお楽しみください!!