仮面十二/五/二十一 三つの世界と九つの枢要大罪 聖と罪の戦い   作:OOSPH

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主のもとに

・・・ ・・・・ ・・・・・

・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 


13、夢幻の恐怖~Dreamy fear

試練の迷宮

 

そこの中心部に

やってきた怪盗団

 

だがその怪盗団の前に強敵

 

夢幻の大君主が現れ襲い掛かる

 

「人間とは愚かで弱いと常々思っているが

 お前たちのような身の程知らずになると

 

 どこまでも奥が知れん!」

 

と武器の傘のような剣を

右手にふるってさらに引いていき

 

「ここですべて片付けてくれる!」

 

と剣を勢いよく突き出していく

 

怪盗団の面々はその攻撃をかわしていく

 

「人間なめてっと

 ケガすんぜ

 

 このくそ野郎!」

 

スカルはそう言って

ペルソナを繰り出し

 

そこから一気に敵に向かっていく

 

「ふん!」

 

夢幻の大君主は蔦のようなものを

伸ばしてそれをスカルにふるっていくのだった

 

「ぐう・・・」

 

巻きつかれるスカル

 

「てやあああ!!!!!!!!」

 

そこから剣から

強い光線を突き出していくように

 

放っていく

 

「くっそ!」

 

縛られたまま走り

光線から逃げていくスカル

 

「鼠はどこまでも逃げるのがうまいらしい」

 

「俺がただ単に逃げてるだけだと思うな!」

 

すると

 

大君主の右手に

鞭が巻き付くと

 

そこに射出された弾丸が当たる

 

「はあ!」

 

パンサーは繰り返し

銃撃を続けていく

 

だが夢幻の大君主はそれを

まるでうっとおしそうに払っていく

 

「こざかしい!」

 

と武器をふるって

鞭を切り裂いてしまう

 

「きゃ!」

 

その反動でバランスを崩してしまうパンサー

 

「てやあああ!!!!!!!!」

 

大君主はそんなパンサーに向かって

武器を勢いよく突き出していく

 

すると強力な一撃がはなられていく

 

「やっば!」

 

パンサーはそれに

いち早く反応して攻撃を避けていく

 

「たああ!!」

 

そこにモナが剣をふるって

攻撃を仕掛けていくが敵はそれに気づき

 

その傘のような剣を

モナのほうに向けてふるっていく

 

激しく火花を散らす双方

 

「ワガハイたちには

 まだやらなきゃいけないことがあるんだ

 

 こんなところで躓いたりなんてしていられるか!」

 

「お前たちの都合など

 

 取るに足らんものだ!」

 

すると蹴りを放って

モナの不意を突いた

 

「があ・・」

 

意外にも強いけりに

モナはやや意識を失いかけてしまう

 

「モナ!」

 

フォックスが駆け寄り

敵のほうに向かっていく

 

モナのほうは敵の追撃を

受けずに済んだので意識を失った意外に

 

目立った異常はない

 

「この程度の力で

 主を破壊すると?

 

 ふうん!」

 

「ぐあ!」

 

大君主に押され

吹っ飛ばされてしまうフォックス

 

そのあとに続くように

クイーンがこぶしを繰り出していく

 

「お前たちごときが

 我らが王を倒すだと!?」

 

「きゃ!」

 

だが両手とも止められてしまい

そのうえで投げ飛ばされてしまう

 

「そんな奇跡が起こると本気で思っているのか?

 

 愚か者め!!」

 

大君主は言い放つ

 

「奇跡はね・・・・

 

 待ってるだけじゃ起こらないの」

 

ノワールが静かに答える

 

「奇跡は自分で起こすもの

 

 起こせるって信じるもの・・・・

 

 だからこそ奇跡は起きる!」

 

「奇跡は起こすもの?

 

 貴様らだけで何ができる!?」

 

大君主はそう言って

剣を一同のほうに向けていく

 

「私たちだけじゃない!

 

 SEESの人たちも

 八十神高校の人たち・・・・

 

 由奈さんや当夜さん、有紀さん・・・・

 

 多くの人たちが頑張ってる!!

 

 私たちはだからこそ

 ここであなたと戦う・・・・

 

 私たちを信じてくれてる

 あの人たちのためにもね!!!」

 

そういってノワールは

ミラディを召喚して

 

大君主に向かっていく

 

「黙れ!

 

 貴様ら小虫共が

 いくら集まろうと

 

 われら罪徒の力の前には無力!!

 

 そんなこともわからずに

 挑んでいく貴様らがなぜ

 

 そうやってこの世界で

 無駄に生き延びているのだ!

 

 力のない下等生物の分際で!!」

 

大君主はそうつぶやいて

ノワールの斧による一撃を

 

片手で防いで見せる

 

「生き物に下等も上等もないの!

 

 自分よりも弱いから

 苦しめてもいいなんて

 

 自分よりも弱い人をいじめて

 自分は強いって錯覚してるのと一緒よ!!」

 

「黙れ!

 

 人間の分際で

 大君主たるこの私に

 は向かうつもりか!?」

 

ノワールの襟元を

荒々しくつかみかかっていく大君主

 

「人間を・・・・

 

 なめないでよね!」

 

「っ!」

 

ミラディの放った念動攻撃を受けてる大君主

 

ダメージこそないが一瞬のスキができた

 

「はあああーー!!!」

 

そこにノワールが

渾身の一発を当てる

 

夢幻の大君主の懐に

見事斧による一撃が入る

 

「っ!?」

 

すると大君主の体から

緑とさび鉄、青緑の色が入り混じったような

 

液体が流れていく

 

「すごい

 

 罪徒の体に

 傷をつけるなんて・・」

 

由奈は素直に賞賛する

 

「人間風情が・・・・・・・・

 

 この私の体に傷をつけるとは・・・・・・・・

 

 許さん・・・・・・・・

 

 許さんぞおおお!!!!!!!!」

 

すると夢幻の大君主は背中から

何対もの翼と何本もの尾を繰り出していく

 

「翼と尾を展開した!」

 

由奈はそれを見て

槍を構えていく

 

「ならば教えてやろう!

 

 お前たちという存在が

 いかにこの大君主たる私に

 及ぶものではないというのかを!」

 

するとあたりが

幻のように揺らいでいく

 

すると

 

「これは、ラルヴァ空間か・・

 

 今度はどんな形だ・・?」

 

みるみると周りの景色が変わっていき

最終的にそこに移ったのは

 

「お、おいここって・・・

 

 俺たちの学校・・・」

 

「秀尽高校・・・・?

 

 でもなんか違うような」

 

「洸星高校・・・・・

 

 そういうことか!

 

 ここは俺たちそれぞれの高校の景色が

 混ざり合ってできた場所ということか!」

 

「おいおい・・

 

 秀尽高校も洸星高校も

 この世界にはないはずだぜ

 

 なんでそれが・・」

 

モナが言っていると

声があたりの響いていく

 

「夢幻

 

 それは人が抱く夢

 

 それが生み出した幻・・・・・・・・

 

 この世界はお前たちの記憶をもとに生み出したもの

 

 だがお前たち全員をこのラルヴァ空間に連れてきたことで

 景色が混ざり合っていってしまったせいでこのようになったのだ」

 

するとそこに

翼と尾を出している夢幻の大君主が姿を現す

 

「この世界ではお前たちは

 思うようにたたかえない・・・・・・・・

 

 われら罪徒に歯向かう

 愚かしさをたっぷりと思い知らせてくれる」

 

夢幻の大君主の翼と尾がゆっくりとうごめいている

 

「いつみてもなれないわね

 あの尾と翼の感じ・・・・」

 

「大丈夫だって

 

 このラルヴァ空間でなら

 こいつがある限り俺達でも戦えるんだからさ」

 

とスカルは

ペンダントのようなものを取り出す

 

だが

 

「フフフ・・・・・・・・

 

 やはり低能な生き物だな

 

 人間という生き物は」

 

大君主はつぶやく

 

「お前たちがこの空間内でも

 戦うことができるのは私たちも了承済みよ

 

 あなたまだ私の力の神髄を知らないということだ

 

 見せてやろう、私が夢幻の大君主と呼ばれる所以をな

 

 フフフ・・・・・・・・

 

 ハハハ・・・・・・・・

 

 あーっはっはっはっ!!!!!!!!」

 

笑いながらゆっくりと

空間の中へと消えていく大君主

 

「消えた!?

 

 どこにいるんだ!」

 

「ナビ!

 

 居場所は探れないか?」

 

『やってみる!』

 

ナビはそう言って

あたりを調べてみる

 

『・・なんだよこれ・・!?』

 

「どうした?」

 

『・・反応が・・

 

 お前らの中心なんだ!』

 

それを聞いて

その中心を見る一同

 

「何言ってんだよ!?

 

 あいつの姿なんて

 どこにもねえぞ?」

 

『たぶんこのラルヴァ空間のせいで

 お前らの認識能力が乗っ取られてるんだ

 

 つまりお前らは催眠術にかかってるんだよ!』

 

ナビは解説する

 

「そんな・・

 

 それじゃあ」

 

すると

 

そこに素早い動きで

一同に攻撃を仕掛けていく

 

人影が現れる

 

「ほほう

 

 どうやらこの場にはいない

 指令塔のようなものがいるようね」

 

それは夢幻の大君主そのものであった

 

「そう

 

 この空間は私のテリトリー

 

 お前たちがこの空間を

 自分たちの学校と認識した時点で

 

 お前たちの認識はすでに私の手の中・・・・・・・・

 

 この空間ではお前たちの力は引き出せん

 じっくりといたぶりわれらに歯向かった愚かしさを

 

 たっぷりと思い知らせてやる」

 

と武器を一同に向ける夢幻の大君主

 

『く・・

 

 だとするとどうしたら』

 

するとあたりの空間が

さらに変化を続けていく

 

「フフフ・・・・・・・・」

 

大君主の不気味な笑い声があたりに響いていく

 

「どうすりゃいいんだよ

 

 攻撃が当たらないんじゃ

 反撃のしようもないぜ・・・」

 

「たぶん何か対抗策があるはず・・・・」

 

あたりを警戒していく一同

 

「てや!」

 

そこに大君主が

攻撃を仕掛けていく

 

「く・・・・」

 

大君主はその後また姿を消してしまうのだった

 

「このままだとまずい・・・・・

 

 どうすれば」

 

「必ず対抗策があるはずだ・・」

 

周りを警戒しつつ

敵の攻撃に備えていこうとする

 

「みんな」

 

ノワールはそんな一同を見て

不安そうに声を漏らすと

 

「てやあああ!!!!!!!!」

 

「きゃあああーー!!!」

 

ノワールは敵の不意打ちを食らって

大きく吹っ飛ばされてしまう

 

「いたたたた・・・・っ!?」

 

ノワールは目の前の光景に

激しく驚愕するのであった

 

・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・‣・・・・・・・・・  ・・・・・ ・・・・ ・・・

 

「フフフ・・・・・・・・」

 

夢幻の大君主

 

彼はある場所で

戦いの様子を見ていた

 

「これは・・・・」

 

ノワールはそこで

とてつもないものを見据えた

 

なぜならそこに移っていたのは

 

怪盗団の面々が

味方同士で戦っているものだった

 

「どうなってるの・・・・

 

 私は確かに奴と戦っていたと思ったのに」

 

ノワールは一同のもとに向かおうとするが

誰かに勢いよくに引き止められる

 

その相手は

 

「よせ!

 

 奴の見せる幻に

 引き寄せられるぞ!!」

 

当夜だった

隣にはジョーカーもいる

 

「幻・・・・?

 

 ということは」

 

「ああ、あいつらは全員手

 あの夢幻の大君主の力で

 

 幻を見せられて

 それに翻弄されているんだ

 

 だから無意識に現実と夢の区別が

 つけられていないんだ・・・」

 

「だったらあの大君主を攻撃すれば・・・・」

 

ジョーカーは立ち上がろうとするが

 

「何やってんだよ

 そんな足で何ができるんだよ

 

 それに奴は奴の展開している幻の中心にいる

 

 近づいて倒すのは困難だ」

 

「でも銃だと

 下手したらみんなに当たっちゃう」

 

「く・・・・」

 

ジョーカーもノワールも

打つ手がなく歯がゆさを感じている

 

「奴を倒せなくても

 奴の翼を傷つけられれば

 

 それだけでもどうにかなるんだけどな・・・」

 

当夜も同様だが

それでも同士討ちしていく一同を

 

じっと見つめている

 

「どうしたらいいの・・・・」

 

「待てよ・・・・

 

 そういえばノワールはどうして

 現実に戻れたんだ?」

 

ジョーカーは不意に聞く

 

「あ、そういえば・・・・

 

 確かあの時敵の攻撃を受けて

 ここに吹っ飛ばされて・・・・」

 

「っ!

 

 そうか!!

 

 そういうことか!!!」

 

当夜は不意に何かに気が付いて

剣を片手に一気に向かっていく

 

「当夜さん!?」

 

すると

 

「さあ、下等生物同士

 愚かに朽ち果てていくがいい」

 

大君主は目の前で

互いに同士討ちをしていく怪盗団の面々を見て

 

まるで楽しそうな狂った笑みを浮かべているが

 

そこに

 

「そこだあああ!!!」

 

「っ!?」

 

当夜が後ろから

大君主の翼を切り裂いた

 

大君主の翼は

切り落とされて地面に落ちる

 

「何!?」

 

すると

 

「あれ?」

 

「私たち何やって・・・・」

 

「おお!?

 

 これは一体どうなって・・・・・」

 

「まさか・・・・

 

 私たち同士討ちを

 されていたってこと!?」

 

「く・・

 

 吾輩としたことが・・」

 

面々も戻っていく

 

「馬鹿な

 

 私の能力が

 なぜ効かなかったのだ」

 

大君主は聞いてきた

 

「盲点だったんだよ

 

 ラルヴァ空間は

 展開した罪徒を中心に

 広範囲に広げていくものだと

 

 でもそれはあくまでラルヴァ空間のことで

 罪徒たちの能力はその定義に含まれない・・・」

 

「だーもう!

 

 どういうことだよ!!」

 

スカルは理解が追い付かずに荒げた声を上げる

 

「なるほど

 

 私たちに幻を

 見せた能力はラルヴァ空間のそれと違って

 

 範囲があるっていうことね・・・・」

 

クイーンのほうも理解する

 

「ノワールが奴の幻から解放されたのは

 

 吹っ飛ばされた際にその範囲から

 出ていってしまったからだ」

 

当夜は説明を続ける

 

「そういうことなら

 ノワールが飛ばされた時の条件を

 逆転させればいい・・・

 

 そこからなら奇襲できるってな!」

 

「それで後ろから

 切り込んだのか」

 

ジョーカーは納得する

 

「さあ、翼はもう使い物にならない

 

 ここからが本番だぜ!」

 

と剣を構える当夜

 

「確かに翼は落とされたが

 所詮一つだけ

 

 大勢に影響はない」

 

そういって剣で空を切る夢幻の大君主

 

すると残った翼を広げていく

 

「私の力は失われたわけではないし

 ラルヴァフィールドも不安定ながらも生成できるmの

 

 残念だったわね・・・・・・・・」

 

そういって武器を構える大君主

 

「残念なのはそっちだ!」

 

「何?」

 

だが当夜は言う

 

「いくらお前が夢幻を見せられても・・・

 

 ラルヴァフィールドをまだ広げられても・・・

 

 それで俺たちに勝てる理由にはならない!」

 

当夜は言う

 

「ほざくだけならだれにでもほざけるわ!

 

 この私の力を見誤るんじゃないよ!!」

 

夢幻の大君主はそういって武器の剣を高く掲げる

 

するとその剣からどす黒いオーラが

翼を広げるように武器から広がっていく

 

そのオーラはやがて

大君主を包み込むようにして一つになると

 

そこから現れたのは姿の変わった

夢幻の大君主の姿であった

 

頭部は旗魚の口吻のような角が口から伸びて

その両側には昆虫のあごのような角が一対

 

頭部に背中に反り返った角が見える

 

両腕と下半身を

白い布が覆っているすがただ

 

「武器開放形態か・・」

 

「ついに本気を出してきたってことね・・・・」

 

面々は構えていく

 

「この私の力を

 しかと目に焼き付けて

 

 心に恐怖を刻んでこの迷宮の肥やしになるがいい」

 

夢幻の大君主はそう言って

背中の翼を広げてゆっくりと宙を浮いていく

 

「気をつけろよ・・

 

 ああなってくると何を仕掛けてくるのかわからねえからな」

 

モナの言葉に一同はそれぞれ構えていく

 

「この空間は私のテリトリー

 

 ここではお前たちは

 思うようには戦えぬまい

 

 じっくりと痛めつけてくれる!」

 

そういってその姿を消す大君主

 

すると

 

「てや!」

 

大君主の角が輝き始め

あたりに電のように光線が落ちていく

 

一同は急いでその攻撃を避けていく

 

「へへへ!

 

 こっちは伊達に電気を

 扱ってねえんだ」

 

と余裕を見せて攻撃をいなしていくが

 

「待て!

 

 その電撃は

 ただの電撃じゃない!!」

 

当夜が叫ぶように答える

 

「え!?」

 

するとその電撃は

スカルに当たる

 

「ぐあああ!!!」

 

スカルは攻撃を受けて

壁にたたきつけられてしまう

 

「スカル!」

 

フォックスがスカルに駆け寄ると

スカルの体は黒く染まっていて

 

スカル自体の容態にも変化が起こっているようだった

 

「これは・・・・・」

 

「なるほど・・・

 

 闇の力で今度は

 その意識を閉じ込めたっていうことか・・・」

 

当夜は分析する

 

「ようするに・・・・

 

 どういうこと?」

 

「スカルは眠らされてるだけよ

 

 あいつの力で意識を封じられてね・・・・」

 

パンサーに説明していくクイーン

 

「今度はお前たちに

 本当の夢というものを見せてあげる

 

 思い知るがいい!」

 

とまたしても角を光らせて

そこから再び雷のようにあたりに光線が

 

降り注いでいく

 

「みんな!

 

 その光線絶対に浴びるな!!」

 

当夜は一同に声をかけていく

一同はそれを聞いて急いで光線をかわしていく

 

「くそ・・・・

 

 不規則に動くからかわしにくい・・・・

 

 せめて発生源さえ破壊できれば」

 

と大君主の口吻状の角に狙いを定めていく

 

「ようし・・・・」

 

クイーンは手持ちのリボルバーを

夢幻の大君主の口吻に向け、引き金を引く

 

その弾丸は大君主に

当たっていくが見事にはじかれていく

 

「く・・・・

 

 やっぱりそう簡単には

 破壊できないみたいね・・・・」

 

「当然

 

 この角とて

 使いようでは武器にもなるからな」

 

そういって再び攻撃を仕掛けていく大君主

 

「どうするのよ

 

 このままだと全滅しちゃうわよ・・・・」

 

「くそ・・

 

 最低でも奥に見える

 主の蛹を破壊しないと・・」

 

「だがそれには

 こいつの猛攻をかわさないといけないぞ・・・・・」

 

「あいつの角が破壊できれば

 

 そうしたら奴の攻撃を封じられるのに・・・・」

 

クイーンは苦悩する

 

敵の攻撃を封じるには

敵の攻撃の発生源である角を破壊できればいい

 

だが角は意外に硬く

銃による攻撃では効かない

 

「どうしたらいいの」

 

「どうすることもできん

 

 お前たちができることはただ一つ

 私たちに歯向かったその愚かしさを

 

 詩を持って悔い改めることのみ

 

 私たちにたてつく

 その愚かしさを思い知りなさい!」

 

と光線を放っていく

 

一堂に的確に放たれていくその攻撃に

もう駄目だとあきらめかける一同だが

 

その光線の前に何かが

遮り光線は相殺されていく

 

「あきらめるな!」

 

それはアルセーヌ

 

つまり

 

「ここであきらめてしまったら

 

 俺たちに託してくれた

 奴らを裏切ることになってしまう!

 

 絶対に最後までやり遂げるぞ!!」

 

ジョーカーであった

 

「こざかしい小僧が!」

 

光線をさらに威力を高めに放っていく夢幻の大君主

 

するとアルセーヌはだんだんと黒く染まっていく

 

「ぐう・・・・」

 

するとジョーカーの体も

黒く染まり始めていく

 

だがその中でも彼は

必死に抵抗を続けていく

 

「うおおお・・・」

 

そして

 

拳銃を向けていき

 

「そこだ!」

 

その引き金を引いた

 

「っ!?」

 

その弾丸は彼の角の先に被弾

 

すると角が音を立てて砕けていく

 

「ば、馬鹿な!?」

 

「人間を・・・・

 

 なめるなよ!」

 

角が破壊されたと同時に

ジョーカーの体が元に戻っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここからが反撃だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   




攻略の時

・・・ ・・・・・・・・・

・・・・ ・・・・・・・・

・・・・・ ・・・・・・・・

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