仮面十二/五/二十一 三つの世界と九つの枢要大罪 聖と罪の戦い   作:OOSPH

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主を奪いに行く怪盗団

・・・ ・・・・ ・・・・・

・・・・・・・ ・・・・・・・・・


12,Despair of nightmare

「・・・・・・・・・」

 

玉座に座る

一人の人物が

 

そっと目を開ける

 

「王様・・・・・・・・

 

 敵のご様子のほうは」

 

「ああ

 

 増殖の大伯爵

 偏福の大公爵に続き

 

 朧の大侯爵まで敗れたようだ・・・・・・・・・」

 

「あいつら何やってるのよ」

 

その場にいる三人の人物は

玉座に座っているその人物に控えている

 

「敵はどうやら

 二手に分かれて

 

 一方はこっちに向かっているようだな

 

 もう一方はどうやら

 主のほうを目指しているようだ」

 

「なんと!?

 

 もしもそうならば

 手を打たなくてはなりません

 

 主は言うなればこの迷宮を構成する

 ラルヴァエネルギーを制御するいうなれば核

 

 一刻も早く手を打たなくては

 破壊されてしまえば今回の侵攻は

 無駄になってしまいます」

 

真ん中にいた一人の人物が

警戒するようにつぶやく

 

「案ずるな大君主よ

 

 この迷宮においては

 私には筒抜けなのだ

 

 何をしようと初戦は私の掌の上」

 

そういって右手を

何かで受けるような動作をする王

 

「だがこのまま奴らに

 希望を与えてしまうのは

 

 本意ではない

 

 大君主!

 

 お前は主のほうに迎え

 

 残る二人はこの王の間で

 私とともに迎え撃つのだ」

 

「「「はっ!!!」」」

 

三人の人物は

それを聞いて一人の人物は

 

その場から去っていき

 

残る二人は王の両側に立つ

 

するとそこに足音が徐々に

大きくなるように響いてきた

 

・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・‣・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・

 

『先輩、みんな気を付けて!

 

 この先から強い力を感じる・・

 

 今まで感じたことのないほど

 大きくっていやな感じの・・』

 

りせの言葉を聞いて

各々の武器を手に臨戦態勢に入っていく

 

「この先に罪徒たちの王が・・・」

 

「ああ、見るからに

 やばそうな感じするな・・・・」

 

警戒度を上げていく一同

 

「だがここまで来たんだ

 

 絶対に引くわけには行かない・・

 

 行こう!」

 

「ええ」

 

悠の声とともに

入っていく一同であった

 

・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・‣・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・

 

一方

 

主のほうに向かっていく怪盗団の面々

 

一同は目の前にそびえる

不気味に気味悪く動く物体を発見する

 

「あれは・・・・」

 

一同はそれを見つめるが

見ていて気分のいいものではない

 

『みんな!

 

 目の前に見えてる

 その不気味な奴がたぶん

 

 当夜たちの言ってた主の蛹だと思う

 

 まだ弱いけど今までに

 ないほど嫌な雰囲気を感じる・・』

 

「ってことはあれを破壊すれば

 この迷宮は破壊できるってことだな!

 

 ようし、そうと決まれば・・・」

 

スカルはそう言って

ペルソナをだしてその物体に

 

攻撃を仕掛けていく

 

「待て!」

 

当夜が慌てて呼び止める

 

するとそこに

黄色い粉上の何かが

 

吹きかけられて

それがスカルに一気にかけられる

 

「うわあああ!!!」

 

吹っ飛ばされて一同のもとで

地面にたたきつけられるスカル

 

黄色い粉上のそれは

あたりに立ち込めている

 

「ゾロ!」

 

モナがペルソナで

風を起こしてあたりに立ち込める

黄色い粉上のものを吹き飛ばして視界を広げる

 

するとうっすらと一つの人影が見えていく

 

「フフフフ・・・・・・・・」

 

そこにいたのは

傘のようなものを杖のように

地面に突き刺して待ち構えている

 

一人の女性であった

 

「この感じ・・・・

 

 罪徒ね!」

 

「やっぱり待ち構えてた」

 

パンサーとクイーンがそれぞれいう

 

「私は偉大なる王

 

 試練の王陛下のもとに

 使えるもの・・・・・・・・

 

 夢幻の大君主なり」

 

それを聞いて驚愕する当夜

 

「大君主!?

 

 寄りにもよって

 面倒な相手が・・・」

 

すると大君主は

左手をかざすと

 

そこから伸びてくる

物体が一同に絡みつかんとする

 

「く・・・」

 

当夜はそこから高く飛んで

その物体の拘束から逃れていく

 

だが一部のものは拘束を受けてしまう

 

「しまっ・・・・・」

 

「うう・・・・」

 

だがそこに当夜が聖剣で

その物体を切りさいてその拘束から

 

開放するのであった

 

「さすがに今、君主の爵位と

 相手にするのはちょっと難しいな・・・」

 

当夜はそういって夢幻の大君主を睨むように見つめる

 

「だがそれでも・・・・

 

 この作戦を任された今

 

 相手がどんなに強大でも

 今更逃げたりなんかしない!」

 

当夜が構える横で

ジョーカーもナイフを手に身構える

 

「笑わせないでくれる?

 

 あなたたちのような下等動物の人間が

 この程度の人数でこの私に挑んで勝てるでも思っているの!?」

 

そういって武器である傘のような武器の先を向ける

 

「勝てる勝てないじゃない・・・

 

 俺たちは勝つんだ!」

 

「俺たちは最後まで抗う

 

 この力を得たときから

 すでに決めているんだ!」

 

当夜とジョーカーが言うと

ほかの一同もうなずく

 

「身の程知らず共め

 

 ならばわれら試練の軍勢の力

 

 見せてあげるわ!」

 

そういって手を広げていくと

彼女の周囲の地面から次々とマモノが召喚されていく

 

「行くぞみんな!

 

 絶対に主にたどり着くぞ!!」

 

当夜がそういって

一斉に敵の大群に向かっていく

 

当夜は聖剣をてに

次々と攻撃を決めていく

 

「アルセーヌ!」

 

ジョーカーは

アルセーヌとともに向かっていく

 

「キッド!」

 

スカルもキッドを繰り出して

鈍器をふるってマモノを攻撃していく

 

「カルメン!」

 

パンサーも攻撃を切り出していき

敵の大群を蹴散らしていくのだった

 

「ゾロ!」

 

モナも持てるすべてを使って

敵の大群を突っ込んでいく

 

「ゴエモン!」

 

フォックスは刀で

敵を払いつつ銃で撃って仕留めていく

 

「ヨハンナ!」

 

真はヨハンナにまたがって

敵の大群に突っ込んでいき

 

核熱攻撃で根絶やしにしていく

 

「ミラディ!」

 

ノワールも

斧による強力な一撃で

 

敵を少しずつ倒していく

 

一同は時に助け合いつつ

前へ前へと突き進んでいく

 

その様子を見つめる夢幻の大君主

 

「おのれ

 

 ならば!」

 

武器をフェンシングのように引いて

そこから一気に強力な攻撃を突き出していく

 

その攻撃の先には

 

「んん!」

 

一人だけ敵を倒す勢いが弱いノワールが

 

「ノワール!」

 

「え?」

 

クイーンに言われて振り向くと

自分に攻撃が放たれていることが分かった

 

「ん!」

 

よけきれないと感じたノワール

 

もう駄目だといわんばかりに強く目をつぶるノワール

 

すると自分の体が

何かに押されていくのが分かった

 

「え・・・・?」

 

見るとジョーカーが

自分の体を抱えているのがわかる

 

だが

 

「ぐう・・・・」

 

顔をしかめていくジョーカー

 

見るとその足から

血が流れているのがわかる

 

「ジョーカー・・・・」

 

「ふう・・・・

 

 俺としたことが

 うまくしのげなかったみたいだな」

 

ジョーカーは立ち上がるが

足に走る激痛のせいでうまく立ち上がれない

 

「待ってジョーカー!

 

 無茶だよその足じゃ

 戦えるわけない」

 

「でも

 

 早く主の蛹を

 破壊しないと・・・・」

 

引きずってでも行こうとするジョーカー

 

そんな彼をノワールが止める

 

「だめだって言ってるじゃない!」

 

「え!?」

 

引き止められてしまうジョーカー

 

「ジョーカー

 

 あなたが何かに一生懸命なのは

 私もみんなもわかってる

 

 でもこういう時くらい

 私たちに甘えてもいいじゃない

 

 だって私たちは仲間なんだから・・・・」

 

「・・・・」

 

ジョーカーを

下がらせたノワールは彼の前にである

 

「人間とは常に

 愚かな生き物だ

 

 そんな塵など

 ほおっておけばいいものを」

 

夢幻の大君主は冷淡に言う

 

「あなたにはわからないの

 

 人と人がつながっていくことの素晴らしさが!」

 

ノワールは言う

 

「わかる必要もない

 

 強く賢いものが

 弱く愚かなものたちを従えればいいのだ!」

 

大君主は何の躊躇もなくつぶやいた

 

「誰かとのつながりって

 いうのはもっと尊いもの!

 

 そんなのもわからないあなたに・・・・

 

 私たちは負けるわけにはいかない!!」

 

斧を手に持つノワール

 

「あなたを倒して・・・・

 

 私たちは次に行く!」

 

「笑わせないでよ小虫共!

 

 お前たちごときが主を破壊?

 

 お前たちのような

 下等生物が我らが王を倒すだと?

 

 どうしてそんな根拠のない可能性を

 起こせると信じ切れるというのだ!?」

 

大君主は言うと

 

「だったら教えてやる

 

 それは俺たちには仲間がいるからだよ!」

 

スカルが代弁する

 

「ジョーカー・・・

 

 今は休んでろ・・・

 

 あいつと主は俺たちで

 引き受けるからよ!」

 

「行くよみんな!」

 

と一同は一勢に向かっていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主を破壊するための戦いが始まる・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   




主を目の前に立ち向う強敵

・・・ ・・・・・・・・・

・・・・ ・・・・・・・・

・・・・・ ・・・・・・・・

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