仮面十二/五/二十一 三つの世界と九つの枢要大罪 聖と罪の戦い   作:OOSPH

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突然の襲撃

・・・ ・・・・ ・・・・・

・・・・・・・ ・・・・・・・・・


2,Phalaenopsis dream

湊と真琴、順平、コロマルのほうは

 

里の西側からやってくる砂煙の方と

対峙していく

 

「な、なあ・・・・

 

 本当にやるのかよ・・・・」

 

「今更尻込みしないの

 

 もうすぐやってくるよ」

 

「いざってときは桐条先輩たちも

 サポートしてくれる

 

 僕たちは今は後のことは

 気にしないで行こう・・・」

 

やや尻込みしている順平をよそに

湊と真琴は落ち着くように迫りくる敵を

 

迎え撃たんとする

 

敵は土煙を上げて

ゆっくりと近付いていく

 

「それじゃあ二人とも行くよ!」

 

「ほら!

 

 やるよ順平!!」

 

「お、おう!」

 

と三人は

召喚器を突きつける

 

「「オルフェウス!!」」

 

「ヘルメス!」

 

それぞれのペルソナは

向かってくる敵に向かって

 

炎による攻撃を放っていく

 

すると砂煙の中から

異様な叫び声が響いていき

 

中から巨大な蛇が現れる

 

「これって、蛇!?」

 

「花蛇蜥蜴ね・・・」

 

現れた花蛇蜥蜴は

科弁のような頭部を開いて

 

中から人の顔のようなものをのぞかせる

 

「なんじゃこりゃ!?」

 

あまりの変わりように

順平も驚きを隠せない

 

「あの顔が砂蛇蜥蜴の本体よ・・・

 

 奴は人間を襲うときや

 周りを確認するときにあの頭部を開くの

 

 まずはあいつをかく乱させて

 こっちの位置を探らせていく

 

 後は頭部を開いたときに攻撃を!」

 

有紀は周りに

そうアドバイスを告げる

 

すると

 

花蛇蜥蜴は

花弁状の頭部を再び閉じて

 

蛇のように舌を

出したり引っ込めたりして

 

再び地面に潜っていく

 

「うおっと!?

 

 地面にもぐっちまったぞ」

 

「慌てないで

 

 花蛇蜥蜴は

 深くは潜れないはず

 

 だから地面が不自然に動くところを狙って!」

 

と三人と有紀は

周りを見る

 

「・・・不自然にって・・・・

 

 別にそんなとこ・・・・」

 

順平はつぶやく

 

すると

 

「っ!?

 

 順平後ろ!」

 

「えっ!?」

 

と順平後ろから巨大な影が迫り

今にも襲い掛からんとしていた

 

だがそこを

 

「オルフェウス!」

 

真琴の出したオルフェウスは

手に持っている竪琴を振るって

 

花蛇蜥蜴に一撃を与える

 

「大丈夫!?」

 

「お、おう・・・・」

 

真琴によられて

ややあやふやになる順平

 

『二人とも!

 

 敵はまだ健在だ!!』

 

風花のナビ越しに

美鶴が呼びかける

 

すると敵は再び

地面の方から二人の方に向かっていき

 

勢いよく地面から現れて

二人に襲い掛からんとしていく

 

「うおおお!?」

 

「く・・・っ!」

 

花蛇蜥蜴は

科弁のような頭部を開いて

 

二人に襲い掛からんとしていた

 

だがそこに

オルフェウスが

 

竪琴を勢いよくたたきつける

 

「オルフェウス!」

 

湊がそう叫ぶと

オルフェウスは竪琴を引き

 

花蛇蜥蜴に

炎を浴びせていく

 

花蛇蜥蜴は

身体から炎を上げながら

 

大きくのたうち回っていき

 

「てやああああ!!!」

 

湊は剣を手に

花蛇蜥蜴に勢いよく切りかかる

 

科弁の中にある頭部を

真っ二つに切り裂かれたことによって

 

不気味な断末魔の声を上げて

その場に倒れこむ花蛇蜥蜴

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

激しく息を切らす湊

 

すると花蛇蜥蜴の体から

黒い霧のようなものが噴き出したと思うと

 

それが花蛇蜥蜴の体を包み込むように

花蛇蜥蜴は黒い霧のようになって霧散していく

 

「す、すげえ・・・・」

 

「さっすが湊!」

 

二人は彼の方に行く、すると

 

「出る幕はなかったようだな・・・・」

 

「さすがリーダー」

 

助力のために待機していた明彦と天田が

駆け寄ってきた

 

「それにしても・・

 

 何だか不気味な敵でしたね」

 

「まったく

 

 俺が出るまでもない相手などつまらん

 

 もっと張り合いのある敵はいないのか・・・・」

 

「それよりも

 もう一方の方は・・・

 

 風花、美鶴先輩!」

 

湊は二人に聞く

 

『こっちとは

 別の敵だったようですが・・・

 

 すでに倒しているという報告が

 上がっています・・・』

 

『ともかくこれで

 里に迫ってくる敵は一掃した

 と言うのようだな・・・』

 

「ようし!

 

 ならば次はいよいよ

 敵の本拠地だな」

 

明彦は指を鳴らしながら言う

 

「真田さん・・・

 

 それもいいですけど

 まずは敵の出方を見ないと・・・

 

 いくらなんでも敵が

 里を襲うのに花蛇蜥蜴一体だけなんて・・・

 

 いくらなんでも浅はかすぎ」

 

「そうね・・・

 

 私たちがここにいるのかどうかを

 敵側が知っても知らなくても

 

 マモノを一体だけ繰り出すなんて・・・

 

 少なくとも里を攻め落とすなら

 もう複数向かわせると思うけれど・・・」

 

有紀の言葉に真琴も同意する

 

「まさか・・・

 

 敵はもう里の方に」

 

湊はそう予想する

 

すると

 

『リーダー!

 

 皆さん!!

 

 戻ってきてください!!!』

 

風花が慌てて通信を入れてきた

 

『里が今襲撃されている・・・

 

 私たちで応戦しているが

 まずいことになってる・・・』

 

「どういうことっすか!?」

 

通信の様子から

タダならない様子であると

 

『とにかく戻ってきてくれ・・・

 

 我々だけでは・・・

 

 うわああああ!!!』

 

「っ!?

 

 急いで戻ろう!」

 

湊と真琴、順平

サポートに来ていた明彦、有紀も

急いで戻っていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして何が待っているのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   




真なる襲撃

・・・ ・・・・・・・・・

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