仮面十二/五/二十一 三つの世界と九つの枢要大罪 聖と罪の戦い   作:OOSPH

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前哨戦と暗躍する者達の影

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11,Legend of the Kaiten Group

SEESの面々と捜査隊の面々が邂逅し

 

ともに命令の大総統に挑んでいかんとする

その時から少しだけ時間はさかのぼっていく

 

陰陽路付近にいるマモノたちは

 

何やら妙に辺りを警戒しているように見える

 

すると

 

「たあああ!!!」

 

そこに現れた一団が

マモノたちの不意をついて

 

一気に攻めていく

 

「ようし・・・

 

 これでこのあたりのマモノは

 大体片付いたな・・・」

 

「そのようだな・・・」

 

一人の少年が

刀を鞘に納めつつ

 

ナイフを手に持った

黒いロングコートを着た

白いドミノマスクをつけた少年

 

ジョーカーが言う

 

「それにしても

 

 この服装になれたときから

 思ってたけど・・・

 

 やっぱこの世界でも

 ペルソナ使えるんだな・・・

 

 ここに来るまでにすでに

 知ってたけれどもさ・・・」

 

「それにしても

 

 本当にこの先に

 お城なんてあるの?

 

 見た限りそんな雰囲気ないけど・・」

 

海賊風の黒服を着て赤いマフラーを身に着け

ドクロの形をした鉄仮面を付けた一人の少年

 

スカルが自分の服装を見てつぶやき

 

赤のボディスーツを着込み

猫の形をした赤い仮面を付けた少女

 

パンサーが聞く

 

「この陰陽路の先に

 居城があって

 

 そこに総裁の爵位を持つ

 命令の大総統がいるはずだ」

 

「陰陽路・・・・?

 

 ここはそんな風に

 呼ばれてんのか?」

 

と二頭身体系で黒いマスクの人物?

 

モナが聞く

 

「日の暮れと日の出になると

 光と闇が隣り合った幻想的な風景が

 見られることからそう呼ばれてるって

 

 聞いたことがある」

 

「ほほう

 

 幻想的な風景か・・・・

 

 ぜひとも見てみたいな」

 

狐の尻尾のような飾りのついた

襟が白い黒服を身にまとう

狐面の長身の少年、フォックスが興味を持つが

 

「フォックス

 

 悪いけれど

 今の私たちはそれを見に

 ここに来たわけじゃないわよ・・・・」

 

黒いライダースーツを身にまとう

無骨な鉄仮面の少女、クイーンにバッサリと拒否される

 

「周りの様子はどう?・・・・」

 

フランスの騎士のような服装で

黒いアイマスクを付けた少女、ノワールが聞く

 

『・・な、なあ当夜・・

 

 一つ聞きたいんだけれどさ・・

 

 この世界ってさ、ペルソナ使い・・

 

 いないんだよな・・?』

 

サイバーチックな服を着て

暗視ゴーグルを身に着けた少女

 

ナビが当夜に聞く

 

「いない

 

 っていうか

 ペルソナなんて力自体

 

 俺知らないし・・・」

 

「どういうことよナビ?

 

 なんでそんなことを?」

 

パンサーが聞く

 

『え、あいや・・

 

 ちょっとこの先に

 気になる反応があってさ・・』

 

ナビは恐る恐る口に出す

 

「深く考えてもしかたない

 

 とっとと行こうぜ

 

 本来だったら下見をしなくちゃ

 ならないが

 

 どうやらそんな余裕はねえ

 

 ここは一気に行くしかない」

 

モナは言う

 

「この城からどこか入れる場所って

 あるのかよ?」

 

「どうやら裏からは

 入れないみたいね・・・・

 

 見てきたけど封鎖されてた・・・・」

 

「表の方には見張りがいるし・・・・」

 

女性陣が言う

 

だが

 

「だったら門から行くしかねえだろう

 

 ほかに入り口がないんなら

 門番倒していくしかねえだろ」

 

当夜が言う

 

『だってさ・・』

 

「まあ、ほかに入り口ねぇんなら

 

 しゃーねーかー」

 

「たまには大胆に行くのも

 悪くはないかもな」

 

と面々は当夜とともに向かっていく

 

すると

 

門番として立っていた

甲冑蟹は辺りを見回していく

 

すると

 

「たあああ!!!」

 

当夜が一気に向かっていく

 

当夜は甲冑蟹に一気に斬りかかっていくのであった

 

・・・・・

 

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・・・ ・・・・

 

命令の大総統の居城

 

その奥の部屋にて

現れた大量のマモノたちと対峙していく

 

複数人の少年少女たち

 

それぞれが各々の武器で

向かってくる敵の群れに対応していく

 

向かってくる敵のうち

ハンターハウンドのほうは

 

その素早い動きの前に

翻弄されつつもそれぞれが倒していく

 

だが問題は甲冑蟹のほう

 

この敵の頑丈な甲冑のせいで

各々の攻撃が通らない

 

有紀の方も実力的に

甲冑蟹にはかなわないようで

 

どうしても苦戦する様子を

見せてしまう

 

だが

 

「はああああ!!」

 

由奈の風を纏った斬撃が

甲冑蟹の甲羅と甲羅の隙間をうまく狙い

 

見事に撃破していく

 

「よっし!

 

 敵の数がだいぶ減ってきてる・・・」

 

「このまま一気にいければ・・」

 

ゆかりと千枝が状況を見てそう告げる

 

「ようし・・・・

 

 だったら!」

 

「一気に親玉をたたく!」

 

今が好機と言わんばかりに

順平と陽介が攻撃を仕掛けていく

 

「「おりゃああ!!」」

 

だが

 

順平の剣を左手で

陽介の刀を右手の突型の武器で受け止めると

 

命令の大総統は笑みを浮かべて

二人を後ろに突き飛ばす

 

「うわっち!」

 

「ぐう・・・・」

 

地面に勢いよく倒れる二人

そこに命令の大総統が武器を向けて

 

突き付けていくがそこに弓と銃弾が

命令の大総統の右腕に当たる

 

「ったくもう何やってんのよ・・・」

 

「花村先輩!

 

 今のうちの体制を立て直してください!!」

 

ゆかりは呆れ

直斗が呼びかけていく

 

それを聞いて陽介と順平は

急いで敵から距離を取っていく

 

「はあ!」

 

「掃射!」

 

雪子が扇を投げて

アイギスもその反対側から

 

銃弾を掃射していく

 

命令の大総統は右手の武器で

扇を斬り落とし

 

銃弾をマントを翻して防ぐ

 

だがうち漏らした弾丸が起こした

砂煙のおかげで視界を遮られる

 

「ちぃ・・」

 

武器をぶんぶんと

闇雲ながらもゆっくりと振るいつつ

 

辺りを見回していく

 

そこに

 

「でやあああ!!!!」

 

「あちょおおおお!!」

 

明彦と千枝が砂煙の中からあらわれ

命令の大総統に攻撃を仕掛けていく

 

完全に不意を突かれた命令の大総統は

腹部にそれぞれの一撃をもらって

 

後ろに下がってしまう

 

さらにそこに

 

「ぺンテレシア!」

 

敵の体に氷が張っていき

そこに荒垣が鈍器をもって

 

「おりゃああああ!!!!!」

 

攻撃を振るい敵を壁にぶつける

 

「がああああ!!」

 

勢いよく壁にたたきつけられるものの

それでも倒れ切らない命令の大総統

 

「はあああ!!」

 

天田が槍を勢いよく振るって

ふいを狙うがそれをつかまれて

 

わきに挟まれてしまい

 

そこに武器を勢いよく

突き出していく

 

だがそこに

一つの影が飛び出していく

 

「ちっ!」

 

それをうっとおしそうに武器で振りおとす

 

それはコロマルだった

 

だがこの一瞬のすきに

 

「おりゃあああ!!!」

 

完二が勢いよく殴りつける

 

だがそれを片腕のみで受けきる命令の大総統

 

「ぐう・・・」

 

「がああああ!!」

 

攻撃をくわえようと

武器を振るうが

 

その腕が突然氷漬けになる

 

「な・・!?」

 

「よっしゃー」

 

そこには自分のペルソナを呼び出したクマがいた

 

「人間風情に

 ここまでしてやられるなど・・

 

 こんなところで」

 

右手の武器で

何度も何度も空を切っていく命令の大総裁

 

「僕達は絶対に元の世界に戻る!

 

 そのためにもここで負けるわけには

 行かないんだ」

 

「あなたを倒して・・・

 

 私たちは先に行く!」

 

「ここで立ち止まっているわけには・・

 

 行かない!」

 

とリーダーたちが言う

 

「みんなもそれぞれ

 

 決意があるのね・・・」

 

「私たちもここで引くわけには

 行きませんね・・・」

 

聖徒の二人もそれを聞いてつぶやく

 

だが

 

「人間風情が調子に乗るなよ

 

 俺がまさかむざむざ

 お前たちにやられていくような

 

 弱い存在だと思うな

 

 俺は人間風情に敗れるほど

 

 貧弱ではないわああああ!!」

 

と右手の武器を手に

攻撃を仕掛けていく

 

「「オルフェウス!!」」

 

「イザナギ!」

 

リーダーたち三人は

それぞれのペルソナを呼び出して

 

それを一気に向かわせていく

 

「こんなもので・・

 

 俺をやれるかああああ!!」

 

と武器を勢いよく突いていく

 

しかしそこに

 

オルフェウスの一撃を多く食らっていき

 

そこにイザナギが武器を大きく振り上げていく

 

「「「はあああ!!!」」」

 

イザナギが勢いよく

武器を振り下ろすと同時に

 

オルフェウスが両側から

更に一撃を食らわせていく

 

「こ、この俺が・・

 

 この俺がああああ!!」

 

そう言って倒れる命令の大総統

 

「よっしゃ!」

 

「さっすが相棒だぜ」

 

喜ぶ一同

 

だが

 

『ちょっと待って・・

 

 なんか変だよ?』

 

りせが通信越しに

一同に異変を伝える

 

『はい・・・

 

 大きな力は

 失っている様子を見せてません

 

 これはいったい・・・』

 

「どういうことだ・・・・!?」

 

すると

 

「水よ砕け!」

 

その声とともに

一同に激しい激流が

 

迫ってきた

 

「うわっと!

 

 危ね!!」

 

一同は襲撃を受けて

後退していくが

 

晴れたそこにいたのは

 

「フフフフ・・」

 

何と先ほど攻撃を

咥えていったはずの命令の大総統であった

 

「む、無傷だと!?」

 

「そんな・・・」

 

驚く一同

 

「まさかこの俺が

 そう簡単に人間の攻撃を受けて

 

 圧倒されていくわけがねえだろう

 

 お前らが倒したのはこいつさ・・」

 

そう言って武器をある場所に向ける

 

そこにあったのはなんと

 

傷つき倒れた仮面レオンが

黒い霧を上げて消滅していっている状況であった

 

「これはいったい・・」

 

「おそらく、マモノたちが一斉に

 向かっていったときのどさくさに紛れて

 

 入れ替わっていたのでしょう

 

 僕たちの力をはかる為に!」

 

直斗の推理に命令の大総統は

笑みを浮かべながら迫ってくる

 

「実に面が白い茶番だったぜ?

 

 どいつもこいつも

 必死こいて頑張って

 

 挙句にそれが無駄だって知って

 脱力していってんだからな

 

 これでもうお前らに勝ち目はねえなあ・・」

 

「なめんなよ!

 

 こっちはまだまだ

 余裕だっつーの」

 

「そうだ

 

 俺達はまだまだいける!」

 

一同は立ち向かう意思を

しっかりと見せていく

 

「仮面レオンごときと戦って程度で

 この俺の力をはかれると思うなよ

 

 なぜならお前らはまだ

 俺達罪徒の力を理解してるわけじゃねえ・・

 

 お前らにはまだまだ絶望しきってもらわねえと

 張り合いがないんでな・・」

 

そう言って武器をゆっくりと振り下ろす

 

「まあまだまだ余裕があるってんなら・・

 

 もうちょっと遊んで行ってもらおうか!」

 

と武器を地面に突き刺し

それを払うように振るう

 

すると斬撃のように

水が地面を走っていき

 

一同に放たれていく

 

「風よ!」

 

由奈は風で壁を作り

水の斬撃から一同を守る

 

だがその衝撃までは

防ぎきれずに由奈は一瞬

 

顔をゆがませる

 

「ぐう・・」

 

一瞬体制を崩しながらも

どうにかこらえて見せる由奈

 

「フフフフ・・」

 

命令の大総統はうっすらと笑みを浮かべて

武器である突型の刃を再び突きつける

 

「異世界から流れてきた者達よ・・

 

 俺達罪徒の力を

 その身に受けて知って

 

 絶望してくたばるがいい!」

 

そう言って羽織っているマントを

翻して向かっていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命令の大総統と改めて激突していく・・・ ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ ・・・・

 

・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・‣・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・

 

・・・・・

 

そのころ

 

「思ったより簡単に入れたな・・・」

 

当夜とある面々は

居城に潜入するのであった

 

「ああ・・・・」

 

「しっかし意外に

 注意力とかないよな

 

 この城にいる奴ってのは」

 

スカルが言う

 

「たぶんそうじゃないわ

 

 お城の警備に回している

 マモノたちが全員どこかに

 集まっているのよ・・・・

 

 静かにして・・・・」

 

そう言って耳を澄ますと

奥から轟音のようなものが響いていく

 

「なるほどな・・

 

 どこかでドンパチやってんだな」

 

「でも何と戦ってんだろう・・・・」

 

「たとえどうだろうと

 俺達は俺達の目的を果たすのみ

 

 違うか?」

 

フォックスの問いに一同もうなづく

 

「そうね・・・・

 

 ここまで来たんだったら

 もう私たちも引けないし・・・・」

 

『だな・・

 

 とにかく奥に行こう・・

 

 奥から大きな力を感じる』

 

ナビがそう告げる

 

「ここに敵がいないのなら

 身を隠す必要はあまりないだろう

 

 ならば今やれるべきことは一つ・・・・」

 

「おっしゃ!

 

 一気に突っ切るぜ!!」

 

と向かっていく一同であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運命が混じるときは近い・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           




本戦の時迫る

・・・ ・・・・・・・・・

・・・・ ・・・・・・・・

・・・・・ ・・・・・・・・

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