仮面十二/五/二十一 三つの世界と九つの枢要大罪 聖と罪の戦い   作:OOSPH

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二つの運命が混じるとき

・・・ ・・・・ ・・・・・

・・・・・・・ ・・・・・・・・・


10、邂逅

「ぐう・・・・

 

 離せ・・・・」

 

「く・・・」

 

明彦と美鶴の二人は

仮面レオンの腕につかまれて

 

身動きが取れなくなっている

 

「く・・

 

 このまま僕たち・・

 

 何にもできないなんて・・」

 

「このままだと・・・・

 

 全滅は確実であります・・・・」

 

とらわれて動けないアイギスと天田

 

「くそったれ・・・・・

 

 こんなとこで終われるかよ!」

 

荒垣はそう強気な発言をするが

仮面レオンにつかまって身動きが取れなく

 

なっている

 

「く・・・」

 

「うう・・・」

 

リーダー二人もそれぞれ

険しい顔を浮かべている

 

「フフフフ・・

 

 これで俺は

 さらなる高みに

 

 上り詰めていくんだ・・

 

 お前ら全員をこの手にかけることでなぁ!」

 

「はあ・・・

 

 はあ・・・」

 

有紀は一人で罪徒、命令の大総裁に挑んでいる

 

だがさすがに一人では

力不足を感じているのか

 

息切れが目立っていく

 

「まずはお前からだぜ

 雌犬の聖徒ぉ」

 

「待ってて・・・

 

 絶対にみんな

 助け出してあげるから・・・」

 

「無茶です・・・

 

 有紀さん

 もう疲れが見えてるのに・・・」

 

「く・・・

 

 せめて召喚器が

 使えれば・・・」

 

美鶴が不意に

右足のホルスターに入っている

 

召喚器に目をやる

 

とそこに

 

ワン

 

犬の吠える声が聞こえ

 

一同が入ってきたところから

一匹の犬が口に短剣を咥えて飛び込んでいった

 

それは

 

「コロマル!」

 

唯一命令の大総裁の拘束から

逃れていたコロマルであった

 

コロマルは勇敢に

命令の大総裁に向かっていくものの

 

「フン!」

 

武器ではたかれて

地面に叩きつけられる

 

「コロちゃん!」

 

コロマルはそれでも

立ち上がって向かっていく

 

「いぬっころ風情が

 俺に挑むとは・・

 

 なめるなああああ!!」

 

と武器を勢いよく突き出していく命令の大総裁

 

「危ない!」

 

だがすんでのところで

 

「っ!?」

 

命令の大総裁は何かの攻撃が

放たれたことに気づき

 

それを右腕の刃で切り付ける

 

それは弓矢だった

 

飛んできた場所を見る一同

 

そこから現れたのは

 

「みんな大丈夫!?」

 

「わりぃ!

 

 外でいろいろあって

 遅れちまった!!」

 

『皆さん!』

 

ゆかり達が駆け付ける

 

「岳羽さん、順平!」

 

「風花ちゃんも・・・」

 

「ってナニコレ!?

 

 まじでやばいじゃん!」

 

すると

 

「ちっ!

 

 ハンターハウンドどもめ

 

 せっかく向かわせてやったのに

 役立たずな犬っころめ・・」

 

命令の大総裁は苦々しげにつぶやく

 

「とりあえずみんなを救出しないと・・・」

 

「でも俺らはあの群れとの闘いのせいで

 結構体力使ってるし・・・・」

 

すると

 

「下がってろ

 

 俺たちがやる!」

 

後ろから声が聞こえ

そこから二体のペルソナがあらわれ

 

仮面レオン達に

一撃を加えていくのであった

 

エケエエエエエエ!!!!!!

 

一撃を受けて吹っ飛ばされる仮面レオン

 

そのおかげで

拘束されていた明彦、美鶴、荒垣、湊らが解放される

 

「うん・・!?」

 

その現れたそれに驚いた

命令の大総裁が見たその先にいたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・・‣・・・・・・・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・

 

・・・ ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命令の大総統と

それと対峙している有紀

 

解放された湊達

拘束された真琴達と

その救出に行ったゆかりと順平

 

この面々が見たその先にいたのは・・・ ・・・・

 

謎の一団であった

 

「だ、誰だ・・・!?」

 

美鶴は問う

 

「大丈夫!

 

 俺達は敵じゃない

 

 加勢に来た!!」

 

と前に現れた一人の少年がそれに答えた

 

「ってナニコレ?

 

 でっかい蜥蜴!?」

 

「馬鹿!

 

 こいつはカメレオンだよ」

 

「仮面レオンですね・・

 

 強敵です気を付けて!」

 

その声に反応したのは有紀だった

 

「その声・・・

 

 由奈!?」

 

「有紀・・!?」

 

由奈が現れたことに驚く有紀

一方の由奈も勇気がいたことに驚いた様子を見せる

 

「二人って知り合いなの?」

 

「昔一緒に修行をした仲なんです

 

 でもどうしてここに!?」

 

千枝の言葉に由奈は答えると

由奈は有紀にこたえる

 

「うちの里の人たちが

 命令の大総統にさらわれて

 

 それで救助に来たの・・・

 

 彼ら、SEESと一緒に・・・」

 

「そうだったんですか・・」

 

由奈の方も大体同じ理由であると

大まかに答える

 

「お前らは確か・・

 

 ヘビニアを倒した

 奴らだな・・」

 

「ヘビニア・・!?」

 

「確かそれって

 ここに来る途中で俺らを襲ってきた

 あのでっかい蛇だよな・・・・」

 

「っていうかなんで知ってんの!?」

 

「なるほど・・

 

 私たちがここに来るのも

 想定済み、と言うことですね・・」

 

由奈の言葉に

捜査隊のメンバーの方も

 

驚きを見せる

 

「ヘビニアがお前らを見つけたのは

 偶然だったが・・

 

 おかげでお前らのことも知れた・・・

 

 まさかここに来ることまでは

 予想でなかったが・・・

 

 それはそれでいい・・・」

 

そう言って命令の大総統は

右手に伸ばした突型の刃をヒュッっと

 

振り下ろし

 

「仮面レオン共!

 

 こいつらももろとも倒してしまえ!!」

 

命令する

 

すると五体の仮面レオンは

SEESと捜査隊

 

両方に向き合っていく

 

「皆さん!

 

 仮面レオンは強敵ですが

 土の属性を持つので火に弱いはず・・

 

 ここは火炎で攻めていきましょう!」

 

「それじゃあここは私が・・・」

 

それを聞いて雪子が前に出る

 

「今度こそ・・・

 

 一撃で仕留める!」

 

と雪子は扇を構える

 

「コノハナサクヤ!」

 

雪子はペルソナを召喚し

炎を仮面レオンに放つ

 

「えぎゃああああああ!!!!!!」

 

炎を浴びて

雄たけびを上げる仮面レオン

 

「はあああ!!!」

 

「えけ!

 

 えけけけ!!!」

 

だが仮面レオンは

炎を浴びながらも迫っていく

 

「ジライヤ!」

 

「トモエ!」

 

陽介と千枝も

雪子の攻撃に追撃するように

 

仮面レオンに攻撃を仕掛ける

 

仮面レオンは倒れて

黒い霧を上げて消滅していく

 

「よっしゃ!」

 

「よっし」

 

だが仮面レオンはまだ

四体いて

 

残る者たちも攻めてくる

 

「えきゃあああ!!!」

 

「キントキドウジ!」

 

すると仮面レオン達の足元が

凍り付いて身動きを取れなくしていく

 

「動きを封じたクマよ!」

 

「今度は俺の番だぜ!

 

 タケミカヅチ!!」

 

そこに強力な一撃を

叩き込んでいき

 

仮面レオンは打ちのめされ

 

「スクナヒコナ!」

 

とどめを刺されて

見事仮面レオン達は全滅するのであった

 

「すっげえ・・・・」

 

「まさか・・・

 

 私たちのほかにもペルソナ使いが・・・」

 

SEESはそれぞれの戦いぶりに驚いている

 

「由奈・・・

 

 あの人たちはいったい・・・?」

 

「彼らはこの世界とは別の世界から

 この世界に飛ばされてきたようです・・

 

 あなたと一緒にいるそちらの方々のようにね・・」

 

有紀の問いに由奈は答える

 

「俺達も負けてられねえぜ」

 

「でも・・・

 

 今の私たちの体力じゃ・・・」

 

『任せてください

 

 皆さんの体力を回復します』

 

風花はそう言ってルキアを出し

 

癒しの力で一同を回復させる

 

「これって癒しの波動・・・」

 

「すごい・・・

 

 体力が戻ってくる・・・」

 

『私も驚きました・・・

 

 この世界に来た影響でしょうか』

 

SEESの面々も立ち上がる

 

「おお、あの人たち

 もう立ち上がってる」

 

「行けるか?」

 

悠は湊と琴音に聞く

 

「もちろん・・・」

 

「私も行ける!」

 

それを聞いて

 

「よし・・

 

 それだったら

 一緒に行こう!

 

 俺達と目的が同じなら

 俺達は仲間だ!!」

 

悠は言う

 

湊と琴音もうなずき

SEESと捜査隊の面々は

 

艫に敵の方に向き合っていく

 

「フフフフ・・

 

 ハハハハ・・

 

 あーっはっはっはっはっ!!

 

 たかだか仮面レオンを倒した程度で

 調子に乗んなよ・・

 

 こうなったら数で

 勝負してやるぜ!

 

 来いよおめえら!!」

 

命令の大総統がそう告げると

部屋のいたるところからハンターハウンドや

甲冑蟹が大量に現れる

 

「みんな!

 

 行くよ!!」

 

「冷静に敵の動きを見れば

 苦戦する相手ではありません

 

 力を合わせれば勝てるはずです!」

 

有紀と由奈がそれぞれいう

 

「あの人たちはいったい・・・」

 

「強いね」

 

「っていうかまさか・・・ペルソナ使い!?」

 

「俺っちたちも負けてられねえな」

 

「見知らぬペルソナ使いの加勢・・・・

 

 盛り上がってきた!」

 

「とにかくこれで反撃に移れる」

 

「一気に行くであります!」

 

「ここから一気に挽回しましょう」

 

「俺達もあいつらも

 戦う敵は同じだからな・・・・・」

 

コロマルがワンとひと声鳴く

 

「俺達の方もまだいけるな」

 

「もっち、行くぜ相棒!」

 

「うちらもまだまだこれからだよ」

 

「一気に決める!」

 

「俺もまだまだいけるっすよ!」

 

「クマもまだぴんぴんしてるクマよ!」

 

「行きます!」

 

構える一同

 

「よろしくね・・」

 

「あ、はい・・・

 

 こちらこそ・・・」

 

そして

 

一同は迫りくる敵の群れに一気に向かっていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、運命の交じりはこれで終わりではない・・・ ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           




もう一つの運命は

・・・ ・・・・・・・・・

・・・・ ・・・・・・・・

・・・・・ ・・・・・・・・

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