次回は戦闘パートになると言ったな。
あれは嘘だ!
ごめんなさい・・・思った以上に話が長くなり切りがいい所になってしまったので戦闘パートは次回になります。
弾幕ごっこ初体験はVSアリス戦
いきなりハードル高い戦闘ですが何とか表現できるように頑張ります。
では、第2話パート3お楽しみください。
アリスの後ろから剣をアリスの首元に突きつけ、アリスに声をかけるショウ。
その瞳には警戒と確信の念が込められている。
どうやら、アリスが自分を狙っているのが始めから分かっていたようだ。
アリス
「その顔・・・最初から気付いていたのね。私があなたを狙っている事を・・・」
「ああ・・・君が最初に俺に対して言った言葉にはなんの感情も感じられなかった。まるで興味がないみたいに・・・まあ、当然だな。始めから殺すつもりの相手の事なんて興味が湧くはずもない。少し前から俺に対して殺気がこもった視線が向けられていたのには気付いていた。そのタイミングで君が現れ、さっきの態度を取ったなら限りなく黒だ。疑いようがない。」
アリス
「残念。まさか気付かれてたなんてね。ドジ踏んじゃったわ。」
アリスは残念そうな顔を見せたが諦めた目はしていない。
「答えろ・・・何が目的だ?あんたと俺は初対面のはずだ。俺にはあんたに殺されなきゃならない理由は思い付かない。なぜ俺を狙う?」
アリス
「あら?あなた自分で言ったじゃない?あなたに対してはなんの興味もないの。話す必要はないわ。」
こちらの質問に答える気はないようだ。
なら、対応を変えるだけだ。
「そうか・・・それなら仕方ない。あんたは魔理沙の知り合いだったな?なら、魔理沙なら心当たりがあるかも知れないな。あんたを倒した後に魔理沙に聞いてみるか・・・」
アリス
「!?な、何を言うかと思えば、私を倒す?あなたに私は倒せない!なら、ここで死ぬあなたに答えを得ることはできないわ!」
(どうやら当たりらしいな・・・原因は魔理沙か・・・)
アリスは明らかに動揺している。
どうやら原因は魔理沙に関わることらしい。
こちらに対してかなりの敵意を向けている以上それなりの理由があるはずだが・・・
(しかし、困ったな・・・なんの関係もないならさっさと気絶させて終わりなんだが・・・魔理沙の知り合いなら話は変わる。根本を解決しないといつまでも狙われることになるな・・・下手を打てば魔理沙にも迷惑を掛けることになりかねない・・・)
「さて・・・どうするかな・・・」
ショウはこの後どうするかを思案していた。
対応を間違えると取り返しがつかなくなる。
最善策はあるのだろうか・・・
霊夢
『弾幕ごっこに勝利条件がつけられている場合、敗者にはその条件に従う義務がある。』
(!?そうか!これなら・・・しかし、上手くいくかどうかは俺次第か・・・)
ここでショウは霊夢の言葉を思いだし、今の状況に対する答えを導きだした。
アリス
「く!?いい加減離れなさい!」
「わかった。但し、こちらの条件をのんでくれたらな。」
アリス
「条件・・・?」
「この幻想郷ではお互いの意見を通す為に行う決闘方法があったな?なら、それで決めよう。『弾幕ごっこ』だ。但し、前提条件に命を奪わないを加えさせてもらうがな。そいつを納得してもらえるなら離れてやる。どうする?もし、納得できないなら仕方ない。このままあんたの首をはねる。こっちも死にたくはないからな。」
アリス
(!?絶対優位なこの状況を五分に戻してまで弾幕ごっこを要求?どういうつもり?でも、これならまだこいつを殺すチャンスがある!)
なんと、ショウは一度も経験していない弾幕ごっこでの決着を条件に指定した。
一応前提条件として命を奪わない事を約束させているが・・・
このショウの申し出に対しアリスは・・・
アリス
「わかったわ。条件を飲みましょう。あと、弾幕ごっこの残機、スペルカードの枚数もあなたが決めていいわよ。あなた外来人でしょ?弾幕ごっこは経験少ないだろうからね。一応追い詰められた立場だし、これぐらいならハンデをあげる。これでどうかしら?」
「お?いいのか?そういう細かい気配りができるんだなアリス。見直したよ。」
アリス
「ふん!一応決闘だからね。ある程度拮抗してないと私が楽しめないわ。一方的に蹂躙するのも悪くないだろうけど・・・あんたに情けを掛けたつもりはないわ。」
アリスは条件を飲んだ上、弾幕ごっこの残機、枚数の決定権をこちらに委ねた。
(おそらく彼女の本質は、こういった気配りが自然にできる優しい少女の筈だ・・・なのに何故・・・?)
アリスの本質を垣間見たショウは、何故アリスが今回の暴挙に出たのか分からなかった。
アリス
(これでいい・・・ある程度譲歩しないと怪しまれる上、拮抗していれば手違いも起こり得る。これなら、チャンスを生かしてあいつを殺せる!仮にできなくても勝利条件に『魔理沙に今後一切の干渉を禁止する』って言う条件をつければ・・・)
「じゃあ、残機、スペルカードの枚数だが・・・残機2、枚数3で頼む。」
アリス
「短期決戦ね。いいわ。それで行きましょう。あと、弾幕ごっこの勝利条件だけど・・・私が勝ったら、貴方には今後一切魔理沙には関わらない事を誓って貰うわ。」
「やっぱりか・・・その条件は想像に難しくないな。」
アリス
「この条件が適用された時は呪いを受けてもらうから。呪いを受けた状態で魔理沙に近づいたら、全身の骨を自らの手でへし折る呪いをね。」
「おいおい・・・随分きつい呪いだな・・・まあ、わかった。じゃあ、こっちの条件だが・・・」
アリス
「どうせ私が勝つし、決めても意味ないから好きにしなさい。なんだったら、私が負けたらあなたの奴隷にでもなってあげましょうか?」
「おーい!?冗談でもやめてくれ。そっち関係に興味がない訳じゃないが、そこまで飢えちゃいないっての!まったく・・・じゃあ、そうだな・・・」
アリスは案の定魔理沙に今後一切関わらない事が条件だった。
対して、ショウがアリスに提示した勝利条件は、アリスもまったく想像していない答えだった。
「俺が勝ったら・・・君には俺の仲間、友達になってもらおうかな。」
アリス
「は・・・?と、友達!?」
「ああ、友達な。俺はまだ記憶的にはこの世界での経験が殆ど無いからな。アリスみたいに気配りができる女性が仲間、友達になってくれたら非常に助かる。厳しい戦いになるが、勝利条件的にやる価値はある。」
ショウが指定した条件は、アリスに友達になってほしいとの内容だった。
まったく想像していない条件指定に、アリスは呆れと驚きが混じった何とも言えない顔を見せる。
アリス
「わ、訳のわからない事を・・・まあいいわ!どうせ勝つのは私!さあ、始めるわよ!」
「そうだな。始めよう。悪いが、勝たせてもらう!」
今、この世界において初めてとなる決闘・・・弾幕ごっこの幕があがる!
to be continue
第2話パート3終了です。
次回弾幕ごっこ初体験を書いたあと一回資料集を挟みます。
資料集作成も時間がかかるかもしれませんので、本編進行は遅れる可能性があります。
仕事の都合もあるので、申し訳ありませんがご了承ください。
では、次回更新までしばらくお待ちください。
ありがとうございました。