蒼が導く幻想の旅路~東方蒼幻録~   作:wingurd

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第2話更新終了です・・・が、探索先がまだ決定してません。(マジどうしよう・・・)

今回は導入部なので探索先は登場しません。
なお、今回で主人公がスペルカードを入手しますが、後日資料集を作りますので、能力等については後の資料集を参考にしてください。(資料集については該当スペル、能力が追加される度に更新します)

では、第2話パート1お楽しみください。



幻の旅路 第2話 メモリー・シーカー part1

魔理沙に連れてこられた場所(後に博麗神社と判明)で出会った少女。

名前を博麗霊夢と言うらしい。

彼女は、この世界『幻想郷』の周りを包んでいる『博麗大結界』の管理を行う人物で、この博麗神社で巫女と言う仕事をしていると言っていた。

 

霊夢

「で?魔理沙。この人、ショウって言ったっけ?この人に何を説明すればいいの?」

 

魔理沙

「こいつ記憶がないんだよ。私がこいつに会ったのもついさっきなんだが、成り行きでこいつが妖怪三人を殺しちまったんだ。一応聞いてはみたがやっぱり覚えてないみたいでな。霊夢にこいつの事を知ってるか尋ねるついでに、ここのルールを教えてやってほしいと思って今日来たんだぜ。」

 

霊夢

「んなこといって、説明するのがめんどくさいだけでしょ?まったく・・・。様はスペルカードルールについて教えればいいのね?」

 

魔理沙

「助かるぜ!私だと上手く説明できないからな。やっぱ作った本人じゃなきゃ。」

 

霊夢

「ハイハイ・・・じゃあ、説明するからよく聞いといて。二度は言わないからそのつもりでね。」

 

「わかった。すまないが頼む。」

 

霊夢から『スペルカードルール』についての説明を受けた。

このルールは、力の差がある人間と妖怪のバランスを取るために作られたもので、基本的には不殺主義、殺しは厳禁とされている。

互いに合意した上で残機、スペルカードの枚数を決め、弾幕、スペルカードを用いて攻撃するが、この攻撃については殺傷能力を持たせてはならない。

ここでは、これを『弾幕ごっこ』と呼称している。

勝敗は、指定の残機分相手の弾幕、スペルに被弾するか、指定の枚数のスペルカードをお互いに使いきった段階で、相手の残機が残っていた時、自身より相手の残機が多ければ敗北となる。

そして、弾幕ごっこの結果に条件がつけられていた場合、敗者は勝者の条件に従わなければならないとされている。

このような感じの説明だった。

 

霊夢

「こんなところかしら。どう?わかった?」

 

「ああ、大体な。だが、俺はスペルカードを持ってないけど、どうすればいい?あと、俺は近接戦闘しかできないんだが?弾幕なんて出せないぞ?」

 

霊夢

「弾幕については自分で何とかして。スペルカードについては予備に持ってる白紙のカードをあげるわ。あと、魔理沙。あなたの予備もショウにあげて。これでそれなりの数になるはずよ。」

 

魔理沙

「私のもか!?あー・・・わかったよ。予備とってくるからちょっと待っててくれ。」

 

そう言って魔理沙は箒に跨がり猛スピードで飛んでいった。

魔理沙がカードを取りに行くのを見届けていると、横から霊夢に声をかけられた。

 

霊夢

「ところで、ショウはこれからどうするつもり?」

 

「なくした記憶について調べたいと思ってる。自分が何者か知らないままってのは嫌な気分だからな。その件で質問があるんだが・・・構わないか?」

 

霊夢

「ええ、構わないわ。何が聞きたいの?」

 

そう言って俺は、記憶の手掛かりになりそうな場所、人物について霊夢に尋ねた。

 

霊夢

「記憶の件について力になりそうな奴なら心当たりが数人いるわよ。ただ・・・どいつもこいつも一癖、二癖ある奴なんだけどね。」

 

心当たりがあるといった霊夢だったが、その後に苦い顔を見せた。

どうやら一筋縄ではいかない連中らしい。

 

霊夢

「一応教えておくけど・・・どうするかはショウに任せるから。行くなら自己責任でよろしく。」

 

「ああ、わかった。ありがとう霊夢。」

 

霊夢

「お礼はいらないから、懐に余裕ができたらお賽銭よろしく。」

 

「現金な奴だな。わかった。お礼の代わりに必ずいれに来るよ。」

 

霊夢

「約束よ。破ったら許さないから。じゃあ私も予備のスペルカード持ってくるからここで待ってて。」

 

そう言って霊夢は建物の中に入っていった。

すると、入れ違いに魔理沙が帰ってきた。

 

魔理沙

「あれ?霊夢はどうした?」

 

「予備のカードを取りに行ってる。すぐに戻るだろ。」

 

魔理沙

「そっか。じゃ、先に渡しとくぜ。ほいこれ。白紙のスペルカードだぜ。」

 

「これがスペルカードか・・・これどうやって使うんだ?」

 

魔理沙にスペルカードの使い方について質問する。

 

魔理沙

「スペルカードは、弾幕ごっこ用に自身の能力にある程度の方向性をつけるものだぜ。自分がイメージする弾幕を思い描いて、それをカードに込めればいい。ただ、幾つかルールがある。スペルカードを発動する時は、カード名を宣言しなきゃならない。つまり、名前のないカードは使えないんだ。更に、スペルカードを絶対に避けられないような高難易度仕様にするのは、暗黙の了解で禁止だぜ。あくまでも決闘だからな。そこんとこ気を付けろよ。」

 

「能力の方向性か・・・ま、なるようになるか。ありがとう魔理沙。」

 

魔理沙からある程度の説明を受けた直後、霊夢が帰ってきた。

 

霊夢

「丁度魔理沙も戻ってきてたわね。はい、スペルカード。魔理沙のと合わせたら・・・6枚か。これだけあれば十分ね。スペルカードの説明は・・・」

 

魔理沙

「私がやっといたぜ。」

 

霊夢

「ならいいわね。じゃあ、さっき言った記憶の手掛かりになりそうな奴について説明するわ。」

 

霊夢から記憶探しの手掛かりになる人物について教えて貰った。

対象者は・・・

 

「紅魔館のレミリア・スカーレット、永遠亭の八意永琳、地霊殿のサトリ、三途の川を越えた先の閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥ・・・か。」

 

ショウは、霊夢、魔理沙と別れ、一人道を歩きながら目的の人物の名前を呟いた。

 

「さて・・・何処から行こうかな。」

 

失われた自身の記憶を求め、幻想の世界を巡る旅路を歩き始める。

 

to be continue




第2話パート1終了です。

次回の更新は、探索先決定から開始ですので投稿が遅れそうです。
次回は探索先に向かう道中で目的地までは到着しませんが、ここでも東方キャラとの邂逅があります。
主人公の能力覚醒の都合上、「こんなところで会うわけねえだろ!」的なキャラがいるかもしれませんが、観測者的な立場で苦笑しながら見てください。

では、次回更新までしばらくお待ちください。

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