不夜城のキャスター、おっぱいっ!
エルドラドのバーサーカーは露出がいいよねっ!
不夜城のアサシンは……すっごいまな板だよ、これ!!
不夜城のアサシン〉(#^ω^)ビキビキ
注意、実際のイベとは導入が違いますのでご了承を。
カルデア島~マスターは無人島を開拓できるか?~
───How do you like fate?──
これは藤丸立香、他サーヴァント。彼らの無人島開拓記録である。
「藤丸くん。開拓、もしくは農作業に興味はないかい?」
唐突に振られたディレ……Dr.ロマンの言葉に首を傾げる藤丸。
「え?どういうこと?」
藤丸は、意味がわからないよ、と?マークを頭に浮かべ聞き返す。
「まぁ、聞いてほしい。今、カルデアの食糧はほとんどレイシフト先から買ってきたものか、備蓄の缶詰め。調理場担当のエミヤやブーディカが美味しく調理してくれているお陰で少しの量でも皆が満足しカルデアの食糧事情は安定していた……」
カルデアの食事情を語るロマンの苦渋の表情。それを見た藤丸を嫌な予感が襲う。
「だが、だが、しかし!彼女を、彼女たちをカルデアに召喚した時から、我らがカルデアの食糧の供給が追い付かなくなってしまったんだ!」
見てくれ、と後ろのモニターに映るのはセイバーのサーヴァント、アルトリア──
厨房で彼女たちの料理を作っているのはエミヤ。目を血走らせ、鍋を振るい、包丁を走らせる。その姿はまさに錬鉄の
「圧倒的ッ……圧倒的、暴力ッ……!」
まさにそれは数と質の暴力。エミヤはそれを首の皮一枚で耐えているだけに過ぎない。油断も慢心さえも出来ない食の戦場。
ブーディカやマルタはエミヤのフォローに入ろうとするも他のサーヴァントたちの食事も作らなければならない。実質、エミヤ一人と飢えた王たちとの戦い。一日の食糧を計算しながら、相手を満足させるために工夫を重ねる。
(爺さん、遠坂。オレ、正義の味方になれたかな……?)
鍋を振るいながら薄れ行く意識の中、エミヤは遠い記憶を思い出す。育ての親との約束。少年の頃に体験した聖杯戦争に赤い悪魔に呼ばれたことを……。
「「「「ごちそうさまでした」」」」
食事を食べ終えた彼女たちの声が聞こえた瞬間、緊張の糸の切れたエミヤの身体は崩れ落ちた。そこからの映像は砂嵐となり先はなかった。
「理解、してくれたかな?藤丸くん」
「ああ、痛いほどに………」
ロマンと藤丸は目頭を押さえて頷き合う。
「これは特異点の任務ではない。だが、これはカルデアの一大事だ。食糧がない。ただそれだけで我らがカルデアは滅びることになるだろう」
重々しい空気の元、藤丸は真剣な表情で聞いていた。
「そこで我々は早急に安定した食糧自給出来るように時代に干渉しない範囲の広大な無人島を発見。そしてそこに農場を立てようと思っている」
ロマンは後ろのモニターに島の写真を写し出す。人も居らず、広大な自然が残る無人島。これを藤丸たちが開拓するのだ。
「ぶっちゃけ、『自重せよ、アルトリア』と言ってやりたいがそれで止まる彼女たちではないからね」
藤丸はロマンの一言に何とも言えない気持ちになる。エミヤとも話したのだが、彼女らは時たま話が通じないのだ。特に食事関係とか食事関係とか。
『諦めろ、マスター。これがアルトリアを養うということだッ…』
エミヤの声が幻聴で聞こえた。
「取り合えず、藤丸くん。早急に無人島に向かってくれるかな?かくいう僕もお腹が空いててね……」
ぐぅーっとお腹をならして机に突っ伏したロマン。
「任せろ!美味しい食物作ってくる!」
藤丸は走ってレイシフトのためにコフィンに向かう。皆の食糧のために。カルデアのエンゲル係数を救うために。
カルデア島~マスターは無人島を開拓できるか?~
~~(例のBGM)~~
荒れに荒れた大海。その海を走るのは黒髭ことエドワード・ティーチ船長の駆る
「荒れてます、荒れてますよ、先輩っ!!」
「デュフフ、いい感じの海のシケ具合wwおい、テメェらっ!!吐きそうになってんじゃねぇぞっ!!あとBBAの水着解禁まだですかー?!」
「黒髭氏の最後の言葉はともかく皆さんファイトでーすっ!!」
何人かのサーヴァントはあまりの大シケに船酔いしていたが、藤丸は舟の船頭に立ち、前を見据えていた。
そんな彼を尻目に顔色の悪いサーヴァントが何名かいた。
「うげぇ、マジで気持ち悪い……よくマスターは持つよなぁ……」
「さ、流石にこのシケ具合は………うっぷ……」
「あらあら、陸の狩人はだらしがないですね」
「しょうがないよ、アン。今回の航海は流石に希に見る大シケだから、海の人間でも酔う人間は酔うよ」
アシスタントの為に呼ばれたのはアタランテとロビン。流石に荒れに荒れた大海原は相手が悪かったようだ。流石のアンとメアリーは慣れたものでケロリとしていた。
今、この船に乗っている人数はかなりの大所帯。ケルト、ギリシャ、インド、日本、円卓、海賊の英雄数名が乗り込み、すわ戦争かといわんばかりの団体である。それが無人島開拓の為だと言うのだからほとほと呆れるばかりであった。
「っていうか父上が自重してくれたら問題じゃなかったんじゃね?」
「───ほう、つまりモードレッド卿は私に死ねと?」
何にも関係ないのにマスターにホイホイ着いてきたモードレッドを、この件に関して流石に責任を感じたアルトリアが睨み付ける。睨まれたモードレッドは口を×にして「うぇぇ、父上は人の心がわからないぃ」と嘆いた。
「ふむ、今回は私は戦闘のために呼ばれた訳ではないのか」
「おうよ、流石に知識人は多くても農業、建築を含めた知識を持ってるのはアンタしかいねぇからな」
「つまり、私はAKIO枠か…………」
「ああ、歳食ってる分含めてな」
「ほう、よほど死にたいようだな?クー・フーリン。いっぺん死んでみる?」
「──わりぃ、冗談だ。冗談だからゲイボルグをしまってくれ、師匠」
スカサハの槍を白刃取りで耐えているクー・フーリン。足場の悪い中、冷や汗を流しながらのゲイボルグの白刃取り。足場が悪いながらの二人の立ち回りは流石と言えるのだが、立ち回りの理由がしょうもなさすぎた。
「ま、まぁ、ともかくだ。今回は切った貼ったじゃねぇからよ。ゆっくりやっていこうや、師匠」
「何を言っている、クー・フーリン。教えるに当たって私は妥協などしない。戦闘ではなくともな」
(目がガチじゃねぇか……どんな農業教えるんだよ……)
スカサハの目を見たクー・フーリンは軽く引いた。ふんすと胸を張る姿は(歳に似合わず)可愛らしいものだが。
「うっしゃぁぁっ、見えてきたぁぁあっ!!」
サーヴァントたちが思い思いの中、アン女王の復讐号に船頭にいた藤丸の声が響く。
サーヴァントたちも船から覗く。海賊の血が騒いだのか望遠鏡を覗いていた黒髭の口角がニヤリと上がる。
「よぉし、野郎共っ!!準備しな、上陸だぁッ!!」
おおっ、と船に雄叫びが上がる。
島に上陸する彼らに待ち受けているものは一体なんなのか。彼らは無事に無人島を開拓出来るのだろうか?
~~次回予告~~
「まずは拠点づくりだろぉっ!!」
「すっごいまな板だよ、これ!!」
「まな板だな!!
「まな板にしようぜ!!」
「(#^ω^)ビキビキ」