軍服美女の悪魔契約者   作:濁酒三十六

4 / 10
ちょっとしたネタばれあり。


登場人物&用語~1

《悪魔》

 魔界より人間を誘惑し、破滅へと導く存在。神世の時より天使と敵対しているが現在は小競り合いすら起きておらず、意外と好き勝手に人間界に不幸を撒き散らしている。だが神の力により人間界ではまともに力を使えず波長の合った人間と契約しないと現世で物理的な魔力を誇示出来ない。そして力の強い大悪魔程波長の合う人間は少なく、契約を果たせるのは殆んどが中級か下級悪魔である。更に別次元より人間界に現れた次元魔の存在が気に入らず自ら波長の合った人間を勧誘し、契約した人間を使役或いは利用して次元魔狩りを始めている。

 

《悪魔契約者・魔女・魔少女》

 悪魔と契約して魔力を振るう存在。謂わば彼等の代行者。本来の人間側の召喚から契約ではなく悪魔から誘い契約する。未成熟な少女は魔少女、相応の歳に達した女性は魔女、そして男性を含んだ総称は契約者で略称はDCと言う。主な活動は次元魔狩りだが大抵は自身の欲望の為に力を振るい悪魔に使い潰されている。飽きられて見捨てられる事も多い。しかし稀に悪魔と意気投合したり相思相愛の様な関係になる事もあり、大人になっても契約が続く例もある。契約者には悪魔の魔力を受ける器…言ってしまえば容量があり大悪魔と契約していても魔力が強大であればある程器の大きさを求められ、その器が小さければ最大限の魔力を発揮出来ず場合によっては中級~下級の悪魔より弱くなる。器の容量は契約者の心情にも左右され関係の良い悪魔契約者は断然強く只の傀儡扱いであれば最低限の魔力しか発揮出来ない。

 

《次元魔~ディメンジョン・デーモン》

 略称はDD。いつ頃からかは分からないが別次元より現れては人を食らい時に人を惑わし死へと誘う悪しき存在。その全容は一切が不明で今の所は悪魔契約者達に只狩られ続けている。

 

[浮之瀬美麗]

 市立酒蒔中学校で教師をしている三十歳の女性。黒く長い髪の毛に切れ長の目をした美女で一人暮らし。契約悪魔はヴェル・ゼブブで十四の頃に契約して長年の付き合いから彼をヴェルと呼び父親の様に慕っている。表向きは人懐っこい女性で天然な所があり生徒からも人気があるが実際はかなり計算高く狡猾。でも人情深いのであまり人の害にはならない。契約者としても次元魔から町を守る守護者的立場を崩さず欲望で悪魔の力を使ったりはしない。契約者として活動する際はドクロマークの軍服を着ていて本人曰く()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()らしい。世界でも二人といないヴェル・ゼブブとの適合者で波長だけでなく器も彼の魔力を全て受け切るのでヴェル・ゼブブの力を最大限まで引き出せる規格外者である。

 

[ヴェル・ゼブブ]

 魔界で悪魔王サタンに並ぶ実力者で七つの大罪である暴食を司る大悪魔。普段は小さな蝿の姿で美麗を見守っているがその正体は全長20m 以上はある四枚羽根にドクロマークの刺青を入れた蝿の様な怪獣。十四になったばかりの美麗を見初めて契約し彼女の潜在能力に驚きその為に契約を続けていたが何時の頃からか美麗に父親的な愛情を抱く様になった。サタンの次に邪悪と言われているが思考的には人間側にあり魔界にいた時は人間達に対しある程度の恩恵を与えていた。しかし彼の機嫌を損ねれば永遠かと思える程の苦しみを与えられ最期は魂を食われてしまう。次元魔狩りも他の悪魔達の怠慢を見かねて出ばった所があり敵対するなら容赦なく食らい尽くす。美麗が危機に陥ればその悍ましい姿を現して戦う事もある。稀に人の姿を取り、その時は背が高く細身で尖った顎髭のヨーロッパ紳士となり立場は美麗の家族の知り合いと周囲に言っている。




美麗のイメージCV は能登麻美子さん。
ヴェル・ゼブブのイメージCV は故・郷里大輔さん。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。