ハイスクールぼっち   作:ヤス・ヒロ

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基本八幡目線で進めます。


旧校舎のディアボロス1

俺の名前は比企谷八幡。ぼっちだ。しかしただのぼっちではない。

 

どこにでもいるようでいない訓練されたエリートぼっちである。

 

よくラノベとか漫画とかの冒頭の紹介で「どこにでもいる高校生だ」とかいうけど普通にバトルやらハーレム築いてる時点で、どこにでもいるわけがない。何それ、どこの幻想殺しさん?

 

と、これ以上余計なことを考えるとそげぶされてしまうので割愛。

 

俺の通っている駒王学園は現在、共学だが数年前までは女子高だったため男子より女子の割合が多い。

 

普通に考えればこんなとこに通う理由は俺にはなかった。だが愛する妹から「小町、駒王学園に進学しようと思ってるけどお兄ちゃんも同じ学校だったら一緒に登校できるね!あ、今の小町的にポイント高ーい!」なんて言われたらもう、その、ここしかないよNE☆

 

ということで今は自分のクラスで寝たふりをしている。ぼっちには話すやつもいなければ話せるやつもいないので、これが昼休みの過ごし方の最適解なのだ。

 

「昨日貸したDVDはどうだ?エロかったろ!」

「あれはやばい!猿になっちまったぜ!」

「おい、いいもんが手に入ったぞ」

 

クラスにはもちろん他のやつもいる。ちっ、うるさいリアじゅ…ではないな。

なぜリア充じゃないかって?そりゃあ周りのやつらがゴミを見る目で彼らを見ているからだ。かくいう俺もドン引き。

 

上から松田、兵藤、元浜は当然のようにエロ本やらエロDVDを机の上に広げている。校内でもこの3人はエロトリオとして名を馳せて、女子の敵である。

 

なんとまあ、あんなふうにあけっぴろげにできること。俺がしたら「うわ、あいつキモ」「誰よあいつ」「待って本当に誰?クラスにあんなのいた」とかいわれるまである。おかしいな、目から汗が…。

 

「お前ら本当に夕麻ちゃんを覚えてないのか?」

 

先ほどから兵藤がしきりに同じ質問をしている。最近できた彼女?のことか。やっぱりリア充死ね!

 

しかし悪友達の反応は思っていたのとは違った。まるでその存在がなかったかのような反応だ。兵藤も携帯を開いたりして確認していたが証拠は見つからなかったようで首をかしげている。

 

そんなはずはない。俺は覚えている。つい先日に兵藤が彼女ができたと自慢し、それを涙をこぼしながら羨ましがる二人の姿を。

 

そして俺は知っている。兵藤が告白されたという彼女が人間じゃないということを。昨日その彼女に兵藤が殺されたということも。

 

本屋に寄ってたら遅くなってしまった帰り道、近道の公園を通ろうとしたら異様な空気を感じたのでゆっくりと身を隠しつつ進んでみると、彼女であろう女の子の背中から黒い翼が生えて、その子の手から出た光の槍が兵藤の腹を貫いていた。

 

夢だと思いたかったが夢ではなく、知った男の周りにはジワジワと血だまりが広がっていく。

 

なぜこんなに客観的なのかって?それは我に返り救急車を呼ぼうと携帯を取り出したときに魔法陣のようなものが光り輝いて、そこから真紅の髪ををした美少女が現れて兵藤の傷を治したからだ。




キリのいいところがないのでとりあえずここまでで

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