瑞の鳥は片想う-蒸気浪漫の世界で-   作:黒灰

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2017/02/01
翔鶴の職業を世界観の考証に伴い修正。
「電話交換手」→「郵便局員」


背景のない私たち

 雨に濡れる、この人の体を掻き抱く。纏う衣は重く体に張り付いて、この人の背負ったものみたいだった。私の、羽のように軽い体とは大違いだ。この人は私のようにはなれないだろう。私にしたってこの人のようになれそうもない。けれど、私はそれを諦めたくはない。吹き飛ばされるような弱さはいらない。しなやかと言えば聞こえはいいけれど、戦いから逃れるばかりになるのはごめんだから。戦うための、しなやかで堅い、鋼の翼が欲しい。

 

 だから、私はこの人を抱きしめる。

 私とこの人は他人だから。

 愛していいと分かったから。

 道ならぬことは分かっているから、そもそもが道理の外れた慕情なのだけれど。

 

 けれど、この人の呆けたような、怯えたような吐息が儚くて尊い。

 それだけで、私は満たされた。

 

 ●

 

瑞鶴(みづる)?どなたからかしら、お手紙が」

 

 私達の帰りを、一つの封筒が出迎えた。

 

 靄の掛かった夜の住宅街を、仄明るい瓦斯燈が照らしている。

 おんぼろ二階建ての集合住宅、そこの郵便受けの一つ、それが私達の家に割り当てられたもの。下の段、右からも左からも三番目。

 

 その中に差し込まれた、小さな茶封筒。湿気て傷んでいる様子もないし、変につやつやしている。そういう防湿の封筒があるというのか。郵便局で勤めたことがない私は驚いたが、姉は見たことがあるのか何ともない顔。

 

 姉の手の中に収まった封筒には、記名があった。達筆な筆字で、一行。

 

 那雲忠一。

 

 どこかの誰かの名前だった。

 

 けれど、聞いたことがないわけではない。

 私達の国の偉い軍人さん、その名前。

 偉い、本当に偉い身分の方だ、確か。

 

 そんな人から、なんで私達姉妹に手紙が届くのだろうか。

 昔は母ひとり、娘ふたりの三人家族、父親はいなかった。その縁者の一人がこの人か。

 そうならば暮らし向きが多少は良くてもおかしくないと思うのだけれど。

 

 ●

 

 病で母が亡くなってから、皮肉にも暮らし向きは好転した。

 今や天涯孤独の私達に、お国は保護を与えてくれる。

 かつての母のお給金より多いお金で。

 その代わり、いずれはお国のために何処かで働いて返さねばならない。例えば郵便局、国鉄、それか軍隊。そういったところで定年、退役まで働くことになる。自由がないとしても、死ぬまで面倒を見てくださるのだから、お国というのは大変にお優しいものだ。

 

 母が死んで、私たちは二人ぼっちになった。葬式はささやかなもので、母と親しかった方々と私達で少しずつお金を出しあってようやくあげることが出来た。

 そこで名乗り出る親類などはいなく、ただ母の孤独を見ることになった。友人はいても、家族は私達だけしかいないということ。それはすなわち、私達にも同じことが言えるということだった。

 

 母は自らの出自、私達の出自すらもをついに明かさなかったし、私達に祖父母がいるとして、それが何処にいるのか、そもそも存命なのかも全く分からない。

 そう。

 私には、私達家族の成り立ちがまるで分からない。

 何処から来たのか分からない、だから何処へ行くのか、どうもしっかりした形を帯びてこない、そのように思う。決して無気力に生きているわけではないけれど、自分の故を知らずに生きるというのはそういうことなのかも。

 

 私には夢がない。将来何をしてみたいとか、そういう熱意が胸のうちにない。

 強いて言うなら家族と暮らせるならそれでいい。別に男のひとと一緒になれなくてもいい。家族に他人なんて必要ないとすら思っている。ただ、姉と共に暮らしていければ。慎ましくとも…悪く言えば貧乏でも構わないから。だから、死ぬまでお国のために働くことになるとしても、それは特に構いはしないことだった。自由すらも、私には必要がない。

 翔鶴(しづる)姉と暮らしていければ、それでいい。どう思っているかは、分からないけれど。私とそんなに似ていない、けれど少し似ているこの双子の姉が。

 

 ●

 

 私達の部屋は、一階の一◯三号室。

 六畳一間の畳敷き、風呂なしの部屋だ。

 流石に年季も入ってきて、作りがあまり良くないのもあってかいつも少し隙間風が吹いている。おかげで黴とは無縁……とまではいかない。例に漏れず、梅雨時はどうしても少し苦労してしまう。

 

 部屋の真ん中には二人で使うには少し大きなちゃぶ台。三人の時は少し狭かったのに。

 板にはいくつも傷があり、もはや馴染んできてしまっているけれど、決して壊れそうな危うさはない。母がいつこれを買ってきたのかは分からないけれど、とても良い買い物をしたものだと思う。むしろ部屋の中でこれだけがしっかりと作られているのではないかと思えてくるほどだ。

 

 そして、私達の広いちゃぶ台に、一つの物が置かれた。

 それを挟むように座る私達姉妹。

 姉はピシリと決まった正座、私ははしたなくも胡座。よく怒られた。姉も怒る。

 でも、今日はそうではなかった。

 

 真剣な目で手も触れず、この封筒を見つめている。

 私と同じ、これの意味を測りかねているのだろうか。

 でも違うのは、私はこの内容に別段の興味がないということ。姉は多分、特段の執心を持っている。

 

 ●

 

 同い年、双子ではあるけど、私達はまるで違う。

 掃き溜めに鶴とは正しくその通り、翔鶴姉は貧しい育ちでも気高く美しくなった。私のように浅慮で生きていない。深謀遠慮を形にしたような才媛、それがこの人だから。

 それでも貧乏というものは恐ろしい物で、結局は郵便局員に落ち着かされている。

 学問で大成しようにも、先に進めなくては仕方のないこと。結局義務教育を受けておしまい。パトロンか何かでも見つけられれば良かっただろうに、そうしなかったのだ。

 

 私はと言えば、特に学問に興味はなかった。だから義務教育が終わればさっさと色々な働き口に突っ込んで行った。

 日雇、週雇、月雇。適当にどうにかやれる仕事は本当に色々と。

 一番稼ぎになったのはカフェーの女給だった。給料はなく、お客からの小遣いがそのまま懐に入るという仕組み。要するに器量良しはそれだけで金儲けが出来る。あるいは、それを補う何かで。

 貧乏臭い体付きで男好きのしない身だとと思うけど、いつもへらへらしているのが気に入られたのか。

 それなりの稼ぎは楽に出せた。

 けれども、段々と常連客の厭らしい目に気がついてきた。私のどこを見ているのか、目線が何となく見えるようになった。その先には尻、胸、首筋。脚は長いスカートに隠れて見えなかったけれど、少しばかし薄い生地だから、体の線はしっかりと出てしまう。生活相応の貧相な胸、平たい尻、襟から生える枯れ枝のような首筋。私の取り柄は、いつだって脳の足りてない表情だけだと思っていたのに。こんな足りない体に下卑た目が付き纏ってくるなんて予想もしなかったことだ。

 

 時々仕事終わりの時間を聞かれることもあったけれど、あれは多分連れ出して遊びたいという意味だったのだろう。それでお客の「目的」が分かったし、ついには他の姐さん方がお客と致しているのを見てしまった。

 決め手はたくさんあって、でもどれも性にまつわるあれこれだ。

 それに忌避感を感じたらあっという間に腹は決まり、逃げるように女給を辞めてしまった。流石にあそこまでやる根性がなかったから。

 

 その、私に致した経験がなかったというのも相当に大きな理由なのだけれど、とは言え特に拘っていたつもりもなかったのだ。でも操と金を交換するというのに気が引けてしまったのだから、実際には違っていたのだろう。

 

 それから稼ぎはぐんと減って、代わりに色々な仕事を掛け持ちして補うことにしたけれど、それでも以前のようにはいかなかった。でもあのままカフェーに残っていたとしても、いずれは辞めるか貞操を売っ払うかのどちらかだったろう。袖にし続けて金だけ貰うのは最初のこなれていない時期しか出来ないことだ。昔のカフェーなら上手く行っただろうけれど、今やカフェーとは性産業の一つになっていたのだから。洋式の郭と言えるかもしれない。こっちには品性の欠片もないけれど。

 

 ああ、一方で翔鶴姉も女給をしていたっけ。私が女給になった話をしたら、楽なら、と一つ仕事を増やしたのだ。ただ、翔鶴姉が叩いた戸は純喫茶の戸。要するに、女給より珈琲や茶を目当てにする高尚な方の喫茶店だ。話が違うと言われて、それも「カフェーは何かおかしい」と気付くきっかけになったか。ちなみに、結局忙しさに身が持たないと姉も早々に女給を辞めた。稼ぎはそこそこだったのだから、他を辞めてしまえばよかったのに。郵便局員よりもよほど稼げただろう。

 

 ●

 

 いつまでも翔鶴姉が動かないので、流石に私も、

 

「睨んでても始まんないよ、翔鶴姉」

「……あのね、なんとなく、緊張しちゃって」

「お手紙なんだから関係ないじゃない」

「いいえ、このお名前を見れば嫌でもそうなるわ。普通は」

「私が普通じゃないみたいな言い方、やめてよ。でもこんな人からってのは凄く怪しいとは思う」

 

 怪しい。そう、何故なら「書くだけなら誰でも出来る」。

 私が自分で書いて自分で入れることすら出来るような、そんな程度の低いことだ。

 しかもこの封筒には実のところの消印がない。そもそも切手がない。宛先すらない。この那雲某と思しき差出人は直接この郵便受けを訪ねてきたということになる。それは大変に怪しいことだ。それならば、そもそも部屋を間違えていることも考えられる。

 

 私はこれをイタズラの一種と思っているし、それも人違いで喰らったものだとも予想している。

 お隣の人宛だろうか。あそこの人は元軍人だったはず。傷痍退役軍人だから前の方で戦って生き残った人。偉かったとかそういうのは聞かないけれど、もしかすると那雲少将の隠れた腹心だったとかかも。格好いい。

 

「翔鶴姉、お隣さんに持って行って心当たりないか聞いてみようよ」

「多分、それはないと思うの。お隣さんは陸の人だったって昔聞いた覚えがあるから、那雲少将とは関わりがないはずなの」

 

 そうか、海と陸は仲が悪いと聞くし、これをお隣さんに持っていっても複雑な顔をされることになるだろう。やめよう。

 それでは、これは確かにうちに届いたものということなのだろうか。

 

 ……もういい。開けて確かめるとしよう。

 

 いつまでも封を切ろうとしない姉を見かねて、私が封筒を手に取った。

 

 少し伸びた人差し指の爪を、綴じた口に挿し、すっと封を外した。中身は数枚の便箋だ。綺麗に畳まれて予想以上に薄くなっている。

 

 開く。

 最初の一行で、本当に宛先が私達だと分かった。

 

 ●

 

 内容はこうだ。

 どうやら、死期を見越した母が少将に手紙を寄越していたらしい。正確には、少将のご実家に。それもどうやら昔に少将に言われてそうしたらしく、ご自宅に直接だと少しばかり波風が立つからだと言う。死んでしばらくしたら、様子を見に行って欲しいとあったのだとか。

 それで、この那雲忠一という男の人が私達の父親だと、そう書いてあった。

 

 呆然とする。

 それに翔鶴姉は、

 

「瑞鶴……?」

「……この人、私達の父親なんだって」

「那雲少将、が……?」

 

 まるで訳が分からないけれど、この手紙によれば本当にそうらしい。手紙そのものがイタズラでなければ。

 

 続きを読む。

 

 この手紙の差出人、那雲某少将によると、母は元は神戸の芸者だったのだと言う。若き日の旅の途中で出会って数日の逢瀬の後別れた、のだそうな。当時既に妻のいたという少将だが、あろうことか不倫に手を染めていたというのだ。母がその片棒を担がされたというのも何とも言えないのだが。

 

 その後はただの文通相手として、関係が続いた。しばらくしてからはほぼやり取りは無く、緊急時の連絡先として実家を紹介してお終いということだ。

 

 そして、必然的に分かることは。その行きずりの男と女の間に生まれたのが私達だということ。

 そう、予期せず産まれた、不貞の娘ということだ。

 

「……そういうことなんだ」

「……」

 

 沈黙しかない。

 文面も終わらぬうちから、私達はその根源を知らされて消沈。もとい崩落。

 

 何処から来たのか分かるだけが幸いの、望まれず作られた子供達という、そういうことだ。望まれて産まれたのだとしても、唐突に得られてしまったのだ。それも、不貞によって。

 

 あったと思った足元の地面がなくなっていくのを感じる。なにか、確りとしたものがあると何処か信じていたけれど、これでは酷い裏切りだ。

 

 本来、いてはいけない子供。

 那雲忠一の隠し子。

 不義の子。

 それが私達の正体だったのだ。

 

 それで、そんな子供達に何を伝えたいのか。

 それを知らせてどうしたいのか、手紙は続いた。

 

 ●

 

 そして二週間後。

 私達は「那雲」の表札の前に立っている。

 

 私達は持っていた服で一番上等なものを着込んで。

 

 那雲邸。少将の給金はまぁ相当によろしいらしく、真新しく美しい武家屋敷だった。

 門構えが立派。それに敷地を囲む塀は土壁ではなくて純白のコンクリート。となると、完全な和式ではなく和洋折衷みたいだ。となると全然武家屋敷じゃない。いや、現代版のお武家様だから武家屋敷でいいかもう。

 

 門を入ると、本当の和洋折衷のお屋敷。

 二階建て、左右対称の洋館に瓦葺。壁は硝子と飾りサッシの窓は映えて目に楽しい。それに沢山あって部屋数の多さが窺える。

 構造は木造か。しかし私達のいたボロとは何もかもが違う。見上げると見える、窓の上、屋根の陰。あれに見えるは太い梁。私達のいたところなど長屋の重箱がいいところだが、こちらはそんな代物ではない。

 

 そして屋敷の中心、尖塔のように屋根の上に突き出ている、あれは地下蒸気タービンだ。白い蒸気を吹き出して煙突みたいだ。大きいけれど、それ以上に高性能なんだと思う。あのアパートメントもそれなりに大きいタービンを持っていたけれど、蒸気の量がまるで違う。十数人を養うだけの力はあったけれど、これと比べればまるで及ばない。

 

 視線を下に戻す。キョロキョロしてみっともないと思ったけれど、敷地を見回してしまった。

 

 この大きい母屋……母屋と言っていいのか、それの他にも離れの建物がいくつかある。その中でも大きな、二階建て白塗りの洋風建築は使用人寮と書いてある。屋敷の裏手、向かって左側に構えるその様子は淑やかで、建物からも使用人の品格が感ぜられる。そして、私達もそれを求められるようになる。

 

 ●

 

 遡るが。

 

 ここで私達には選ぶ権利があった。

 

 それが父親らしき那雲少将の手紙の本題だった。母の忘れ形見たる私達姉妹を手元に置きたいのは父として分からんでもない。降って湧いた愛娘、それをどう処遇するか、それこそに悩んだのだ。「娘」として迎えるのか、それともある意味では客人として、そして家族としても扱える「使用人」に遇するのか。

 

 どちらかが働いてもう一人が娘として入る、というのは難しい。何しろ私達は姉妹だ。いくら似ていない方とは言え、姉妹と分かるほどには似ているから。だから両方を選べる贅沢は許されなかった。それにそんな意味もまた、ない。

 

 ならば選択は実際のところ三つ。

 なぜなら結びとして、

 

 ーーーー君達がいずれも望まないのであれば、ただ健やかであってくれれば良い。

 

 つまり、忘れていい話でもあるのだと言ってくれたからだ。私にとってはそれも良いと思う。どちらでも構わない。娘として入るのは気が進まないが、国の手元か父の手元かという点で残り二つは変わらない。父もお国に勤める身なれば、本当に同じだ。

 

 私に決められるのはここまでだ。

 娘であると振る舞うことは出来ない、と。

 

 翔鶴姉もやはり同じで、でもそうならば父孝行として那雲家に働きに行くのが良い、と言った。それもそうか、と私は納得したので手紙を返すことが出来た。

 働かせてください、と。

 

 返事は早かった。

 よろしい、ではうちの使用人の寮があるからそこに部屋を取ります、と。更に変だ、と思うのだけれど荷運びはこちらで手配します、と書き添えてあった。使用人として雇うならそこまでする必要はないと思うのだけれど。いきなり親心が強すぎやしないだろうか。

 

 

 さて、いざその荷運びの人足を待ってみれば。来たのはその那雲忠一本人であった。

 

 

 珍しくよく晴れた日、一台の幌付きのトラックが住宅街にやってきて私達の家に乗り付けた。

 圧縮蒸気タービンの唸りが近づいてきて、家の前で一番大きくなり、そこで止まった。

 

 そこで私達は、おそらく件の人足が来たと出迎えに出た。

 そして白い蒸気の中から、禿頭の武人然とした男性。

 それが、私達の父と思しき那雲忠一少将であった。

 装束は軍服ではなく、モボ風のカンカン帽、半袖シャツ、釣りズボンだ。生来のものだろう、険しい表情と軟派な格好が実に似合わなくて、妙な顔をしていたと思う。

 

「君らの母に、手を合わさせてくれ」

 

 それを聞いた時、この人が柔らかいことを感じた。堅物そのものに見えるくせに、実のところは、たぶん普通の人なのだ。

 

 険しい顔が、さらに皺を深めた。忘れられぬ人だったのだろう、一晩の夢の中でたとしても、一度抱いたその女は。その母を看取ることも出来ず、亡骸を目にすることもなく、ただ手を合わせることしか出来ない。多分その表情は後悔と悲しみ。哀れみでも恋慕でもなく、おそらくは友愛のひとつだったのかもしれないが。

 

 家に上がって頂いて、最後まで片付けていなかった位牌の前に案内した。

 

 脱帽し、背を丸めて懸命に祈る姿。

 力の籠るあまり、手のひらの中の数珠がぎりぎりと擦れる。

 咳き込むような息は、涙声を掻き消すためか。

 

 一頻りそれが済むと、洟を啜る音と大きな呼吸音。そのあと、また平静な顔になった父はどれから運ぶのか、と聞いてきた。

 

 そうして荷運びが終わると、私達の家はそこではなくなった。

 次は、父の手許で暮らすのだ。

 それが私にとってはそんなに嫌なことではなく、むしろ予想外、安らいで暮らせる予感すらしていた。

 

 私は座席ではなくて荷台に乗って荷物の世話。少し眺めのいいところから、蒸気の彼方に消えるアパートメントを眺めていた。

 ただ涙が流れた。溢れるような勢いはなく、ただゆるりと流れ落ちた。

 


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