何で僕なんかがこんな目に合わなければいけないの?何で僕だけが非難されなきゃいけないの?何で?何で僕だけなの?
母さん教えてよ。何で妹の肩なんか持つんだい?父さん教えてよ。何で弟ばかり見るんだい?僕のことは見ていないのかい?
ふと気付いたようにしか僕のこと見てないんじゃないかな?僕のこと見えていないんじゃないかな?僕のことをもっとよく見てよ。僕のことを見てくれよ。何で見てくれないの?何でいつも僕だけが非難されなきゃいけないの?
酷いよ。酷すぎるよ。人間なんて嫌いだ。神様、どうか僕を殺してください。遠い遠い空の上に連れて行ってください。
僕の首をゆっくり締めて、苦しみながら死なせてください。殺してください。
辛い。悲しい。笑顔を振りまいていても、心の中ではいつもそう思っているんです。だから昔から気持ちが沈み易いんです。すとれすが溜まり易いんです。
皆んなの前でも泣いていたい。苦しくて辛くて、ズキズキ痛む胸を引きずるのは僕には厳しいんです。
心が痛い。胸が痛い。皆の視線が辛くて、痛くて。僕の心はとうに折れてしまうようで。
嗚呼、こんなことすら文章にしなければ辛くて死んでしまいそうです。
先刻も泣きました。人の居ない隅で泣きました。声も上げられずに泣きました。
身体には幾つか線がつき、偶にそこから血が流れます。僕の身体も限界です。
助けてください神様。僕の心と魂を持って行ってください。それが出来ぬと言うのなら、僕の心だけでもいいので持って行ってください。
此の儘では苦しいです。苦しく生きていかねばなりません。
どうか神様、お願いです。こんな僕を殺してください。
願うことが無駄だと言うなら僕は自殺を図ろう。神様が僕を連れていかぬなら僕から行ってしまおう。
こんな世界とはオサラバして、人間の居ない世界へ行こう。僕だけの世界へ行こう。
眼下に見える地上を眺め、口元をニヤリと歪ませた。僕は人生をやめましょう。さようなら。もう会うことはないでしょう。
僕は屋上から飛び降りる。眼下に広がる車たち。早い早い車たち。
スローモーションに流れていく映像ののち、僕の意識は暗澹の底へと落ちて行く。
どうか神様、、、願いを叶えてくれるなら。僕を殺して下さい。僕を死なせて下さい。
嗚呼神様、僕はどうしようもなくなってしまった。結局は極楽地獄、どちらにも行けなくなってしまった。
今日も又繰り返そう。まだ死に切れないのだから。まだ連れて行ってはくれないのだから。