戦国乙女現代ロマン記   作:紫電月華

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第5話

和樹「では、皆さん服を着たので順番に行きますまずは織田様、豊臣様、前田様の三人で次に足利様、明智様、大友様、立花様、の四人ですその次に伊達様、毛利様、小早川様、の三人で最後に徳川様、長曽我部様、の順で行きますので宜しくお願いします。後ヨシモトには悪いんだけど、皆さんの買い物が終わるまで待っといて欲しいなそこの棚にある本や道場を好きに使っても構わないから。」

 

 

ヨシモト「はい!分かりましたわ!」

 

 

と先程の買い物で敬語無しで名前を呼ぶことをヨシモトに言われたばかりで俺はごく自然に名前を呼んだしかし…それがいけなかった。

 

 

ノブナガ「おい!和樹何故今お嬢を名前で呼んだのじゃ!しかも敬語も無しで、それならワシも名前で呼べ敬語もいらん!」

 

 

とノブナガが言い出したそれをきっかけに他の武将が一気に自分も名前で呼べ敬語もいらないと言い出した。

 

 

俺からしたら凄く困るのだ…何故なら先程のヨシモトの件でも自分では納得出来てない部分もある。

 

 

いくら戦国武将でも彼女達は歴とした乙女なのだしかも自分より年端もいかない異性ばかりだ。

 

 

 

いきなり馴れ馴れしく名を呼べる訳でも崩した話し方も出来る訳がない。

 

 

 

和樹「ハァ…(ヨシモトの時はつい勢いで了承してしまったが出来れば元に戻したいあの頃みたいな後悔はもう二度としたくない)まず織田様の質問に答えます…俺は基本的に異性とは関わりたくないと思っています。」

 

 

 

ヨシテル「ならば何故?ヨシモト殿を名で呼び話し方を崩しているのです?」

 

 

 

ミツヒデ「そうだ…それに貴殿は我々を住まわすと言っていた異性と関わりたくないと言うならば我々を追い出すはずだ」

 

 

 

和樹「明智様の言う通りです、でもそれをしなかったのは間接的に皆さんを知っていたからなんだと思います」

 

 

 

ソウリン「間接的にってどうゆう事ですか?」

 

 

 

和樹「ちょっと前にゲームと言う物を見せましたね他にもパチンコと言う遊戯や色々な物で皆さんの事を知っていました。」

 

 

 

ドウセツ「だから私達にここに居ていいと言ったのですね」

 

 

 

和樹「結局は自分の自己満足なんです…呆れてしまうでしょう?」

 

 

 

ヨシモト「そんなことありませんわ⁉私は和樹さんに名で呼ばれ話してくれたことがとても嬉しかったんですのよ」

 

 

 

和樹「嬉しかった?どうして!」

 

 

 

ヨシモト「知っての通り私は今川家の長女として駿河の国を民を護るため日々戦に明け暮れていましたわでも誰も私をヨシモトとしては見てくれなかったのです唯一私を見てくれたのはイエヤスさんや他の皆さんですけど…」

 

 

 

イエヤス「お姉様…」

 

 

 

ヨシモト「だから男性の中で私と対等に話してくれたり優しくしてくれたりしたことが私は一番嬉しく思います」

 

 

 

俺はなんて馬鹿だったんだろうか…ヨシモトが皆さんが俺と仲良くしてくれようとしていたのに俺は自分で壁を作っていたんだ異性がどうこうとかじゃないんだ。

 

 

和樹「ヨシモト…ありがとう!それに皆‼こんな俺で良ければ仲良くして欲しい」

 

 

 

ノブナガ「何を言っているんじゃ?元からワシらはそのつもりなのだからのぅ」

 

 

 

和樹「そっか!それじゃノブナガ、ヒデヨシ、トシイエ、買い物に行こうか!」

 

 

 

三人「ああ/分かった」

 

 

そしてまたショッピングモールに着いた。

 

 

和樹「それじゃあこれから皆の布団を買うよ!」

 

 

ノブナガ「布団か…ワシに合う布団があればよいのぅ 」

 

 

 

ヒデヨシ「あは…はぁ…お館様…」

 

 

トシイエ「うわ!人いすぎだろ!」

 

 

和樹「では、三人で各自気に入った布団があれば取ってきて下さい俺は他の皆の分を選んでくるので」

 

 

三人「ああ/分かったよ」とそれぞれ別れた。

30分後二人とも布団を持って戻って来た。

 

 

 

ヒデヨシ「かっちゃん持ってきたよ!」

 

 

トシイエ「オイラはこれが良いぜ!」

 

 

ヒデヨシ「あれ?お館様は?」

 

 

トシイエ「そういやオイラも見てないや?」

 

 

と三人で話しているとノブナガが戻って来た。

 

 

ノブナガ「待たせたのぅワシはこれにするのじゃ!」

 

 

と言って持ってきた布団はかなり派手な赤色がベースで金の刺繍が入った布団を持って来たのだ…家臣の二人は何とも言えない表情をしていた。

 

 

 

ヒデヨシ/トシイエ「お館様……」

 

 

 

和樹「三人ともそれで良いのか?」

 

 

 

三人「おう!」

 

 

そして家に着くように配達にしてもらった。

 

 

 

ノブナガは先ほど言った通りかなり派手な布団なのだが、対して家臣の二人は自分が好きな色の布団にしていた例えばヒデヨシは黄色が好きなのか黄色の布団を選んでいたしトシイエも茶色と白のストライプの布団を選んでいたちなみに俺が選んだ皆の布団は各自の色を思い浮かべながら選んだ。

 

 

 

和樹「さてとこれで買い物は終了だ!」

 

 

 

ノブナガ「なんじゃもう帰るのか?」

 

 

 

ヒデヨシ「そうだよ!もっと見て回ろうよ!」

 

 

 

ノブナガ「サルお主えらい元気だの何かあるのか?」

 

 

と言われて慌てて言葉を言う。

 

 

ヒデヨシ「えっ❗そっそんなことありませんよ…アハハ」

 

 

和樹(ふーんなるほどね)俺はヒデヨシが焦っている理由が分かったそれは…ヒデヨシの後ろにある食べ物屋が先程から鼻先をくすぐる良い匂いが漂っているのだ。

 

 

 

するとトシイエも気付いたのか笑っている多分あの様子じゃノブナガも気付いているだろうそれを顔に出さず意地の悪い笑みを向けながらヒデヨシと話している。しかしこれではヒデヨシが可哀想だ助け船を出してやるか…

 

 

 

和樹「そこまでだノブナガあんまりヒデヨシをいじめてやるな」

 

 

ヒデヨシ「へっ❗」

 

 

ノブナガ「くくっやはり和樹も分かっていたか!」

 

 

和樹「ああ因みにトシイエも気付いていたぞ」

 

 

ヒデヨシ「そっそうなんですか~うぅ~//////」

 

 

和樹「ヒデヨシ悪いけどもう少し我慢してくれるか?まだ買い物をしなきゃいけないんだもし我慢出来たら飛びきり旨い夕食を食わしてやるよ!」

 

 

ヒデヨシ「本当❗やったねじゃあしっかり待ってるから早く帰りましょう」

 

 

 

ノブナガ「本当に現金な奴じゃ」

 

 

トシイエ「ヒデヨシは本当に食いしん坊だなー」

 

 

と先に行っているヒデヨシを三人で話しながらゆっくり後を追う。

 

 

次はヨシテル達だ、車に乗り込んで貰いまたショッピングモールに行くその途中にヨシテルが話してくる。

 

 

ヨシテル「すみません、私達全員の我が儘を聞いてもらってありがとう」

 

 

 

和樹「はは!構わないよ」

 

 

 

ソウリン「和樹さん今から向かうしょぴんぐもーるに南蛮の物がありますか?」

 

 

 

ドウセツ「ソウリン様しょぴんぐもーるではなくショッピングモールで御座いますそれに南蛮の店には行きませんのでそこは悪しからず」

 

 

 

ソウリン「うぅ~//良いじゃ無いですか少しだけね、ね❗」

 

 

 

ドウセツ「駄目で御座います、それに買うのは私ではなく和樹様になるのですから無駄な出費は避けねばなりません」

 

 

ソウリン「あっ…そうですよね私ったらつい調子の良いこと言ってすみませんドウセツもごめんね」

 

 

和樹「俺は大丈夫だよ!ソウリンが南蛮の物を好きなのは分かってるから、ドウセツも余り手厳しくしないでやってくれないか?」

 

 

ドウセツ「しかし…」

 

 

ヨシテル「よいではありませんか見るだけでもね」

 

 

ドウセツ「ヨシテル様…分かりましたソウリン様見るだけですよ?」

 

 

ソウリン「はい!ありがとうドウセツ❗ヨシテル様」

 

 

 

普通はソウリンが主君でドウセツが付き人の立場なのだかこうして見てるとドウセツが母親でソウリンが娘みたいだ…おっとこれは思うだけに留めておこう言えばソウリンから反感を買ってしまうな。

 

 

 

気付けばショッピングモールに着いていたさっそく入れば四人は人の多さに圧倒されている俺はもうこの表情を三回も見ている…ハァまだ後二回この表情見ることになるだろう嫌では無いのだがワンパターンになってきているような感じがする。

 

 

 

ミツヒデ「それで沢井よ我々は何を買うのだ?」

 

 

 

和樹「ああ!それは皆の茶碗やコップに箸を買おうと思うだから四人には自分の色の物を持ってきて欲しい」

 

 

 

ドウセツ「成る程それで識別するためですね」

 

 

和樹「その通り!俺は他の皆の分を選んでるから決まったら持ってきてくれ」

10分後

 

和樹「各自持ってきたね!それじゃ買って帰ろうか」

 

四人「はい!」

 

そうして三回目の買い物が終わった。


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