緋弾のアリア~イ・ウーの中の異端~   作:水戸 遥

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ジャンヌ

緋弾のアリア〜イ・ウーの中の異端〜

第5話

 

次の日

「ねぇリナ、ものすごく今更になるけどイ・ウーに来たことに後悔は無いの?」

ものすごくと言っても半年くらい前に引き込んだんだけどね。

「結衣。どうしたの、急に」

「いやー、なんとなくね」

ほんとは色々あるのだけど言い表せないからごまかした。

「多分()()を受けた時にも言ったけど私がこの道を選んだことに後悔は無いよ」

「そっか、なら良かった」

「そういえばイ・ウーに戻って何するの?」

「お父さんに呼ばれてるから。多分用事は神崎のことだろうけどね」

「あ〜、なるほどね」

ちなみに私は最初は観戦者に回ってくれって言われるはずなんだよね。勘だけど。

「じゃあリナ。まったね〜」

うん。またね。(一緒に行きたかった)

んん〜、なんかがっかりしたような副音声が聞こえた。

まあもうすでにリナの目の前にはいないんだけどね。

 

 

 

#####

 

 

 

 

場所は変わってイ・ウー艦内のジャンヌの部屋

「はぁやっぱりこっちの服が…でもこっちも捨て難いし……(ドサッ)?!誰だ!」

そう言って剣を私に向かって振りかざすのはこの部屋の主人であるジャンヌ・ダルク30世。

「やばっ間違ってジャンヌの部屋に来ちゃったか。てか動いてるからそれでズレたかな……あ」

「ジャ、ジャ、ジャック!!なおらぶのらのほとこはたらふまそらたは」

うわぁ混乱しすぎててジャンヌが何を言ってるのか全く分からないよ。

「ジャンヌ、ちょっと落ち着こうか。私は別にジャンヌの趣味を軽蔑なんてしないしなんならジャンヌに似合う服を買いに行くよ?」

と私はジャンヌが一瞬で落ち着くというか喜ぶであろう言葉を混ぜながら喋る。

「ほ、本当か!?なら是非頼む!」

とやっぱり一瞬で落ち着いちゃったジャンヌは服が手に入るというので落ち着いたみたいだね。

ちなみに私はイ・ウーのなかの二つの派閥、主戦派(イグナティス)研鑽派(ダイオ)のそのどちらでもで異端とされてるけど個々人では仲がいい人もいるんだよね。ジャンヌはそのうちの一人だし。

「ところで結衣、貴様は何故私の部屋にいたのだ?」

「あー私の部屋に飛ぼうとしたらちょっと計算ミスってジャンヌの部屋に来ちゃった(〃ω〃)」

「そうかなら仕方ないな。ただ今度一緒にどこかに遊びに連れてってくれ」

「むー、渾身のギャグをスルーしたね!まあ遊びに行くのは考えとくよ。じゃあまたね」

「ああ」

さてと、ぼちぼちお父さんのところに向かいますか。


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