ダンジョンで出会ってしまったのは間違っていただろうか? 作:ハヤさん。
「お、目が覚めたかい?ルミナ君」
目を覚ましたら、知らない所にいた。あれ···? 俺は···? セツナさんも、何でここにいるんだ···? まぁ、取り敢えず···今度こそ!!!
「···知らない天「ルミナ!!!目が覚めたんだね!!!」ベルこの野郎ーーーーーーーー!!!!」
俺はまだ痛む身体を酷使し、ベルの襟首を掴む。この前はエイナさんだったから許したものの、ベルは許さん。
「あいだだだだ!!! 痛いよルミナ!!!」
「うるせぇ!!! 貴様だけは許さん!!」
···あ、やばい···。俺の身体が持たん。身体の節々が何かミシミシ鳴ってる。うあ···意識が···
「···ルミナ君。無理はするな」
ぎゅっ、とセツナさんに抱き締められる。···え? え!? ···セツナさんって···女性らしい香りがする。温かく包み込まれるような、そんな感覚に陥る。実質、そうなのだが。···ていうか···
「せ、セツナさん!!! あ、ああああ、当たって···!!!」
「ん? はっはっは!! ···“当てている”と言ったら?」
セツナさんが、艶美な笑みを浮かべる。···え? あの···それって···まずくないですか···? だ、だって···こんな形の良い柔らかい···のを、当てている、とか···!?!?
「···ブバッ」
俺は鼻血を吹き出し、その場で倒れる。その後の記憶はない。
「···ふぅ···まったく、彼を抑えるのは疲れるよ」
セツナはそっとルミナを放し、敷かれた毛布に寝かせる。
「···せ、セツナさんって、何か凄いですね···恥ずかしくないんですか?」
ベルがおそるおそる聞く。そりゃそうだ。少しの羞恥心も無くあんな行為ができる者など限りなく少ない。
「···そうだな···。うん、まぁ少しは恥ずかしいかな?」
セツナは少し頬を染め、後頭部をかく。
「だけどね···そうやって恥ずかしがってたら、何時までも進めないからね」
セツナは、微笑を浮かべルミナの髪を撫でる。その顔には慈悲と愛情が浮かんでいた。
「···進めない···?」
「そうだ。君もそうなんじゃないのかい? その場で足踏みしかしてないんじゃないのか?」
「え···その、僕は···」
それは核心突いたことであった。ベルは、あと一歩が進めない。ヘスティアにも、アイズにも。自分から踏み出す事ができない。その場で足踏みをすることしかできない。
「···いきなり自分を変える事なんてできないのだよ。だから、少しずつ変わっていくといい。焦らず、じっくりと、確実に変えていくといい。そうやってゆっくり変わっていった者は、自分のピースをはめ忘れることはないからね」
「···?」
にこり、と先ほどの艶美笑みとは違う、穏やかで優しい笑みを浮かべる。
「いずれ分かるよ。それまで考える事だ」
そう言って、セツナは立ち上がり、テントから出ていった。
「···一歩を、進み出す···」
ベルは、暫くその場から動くことができなかった。
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ルミナ···大丈夫かな···。 僕は、ルミナが寝ているテントから抜け出し、外へと出た。
ここは、迷宮の楽園[アンダーリゾート]。第18階層に存在する[安全領域]。しかし、モンスターが居ない、というわけではなく、襲ってこないのである。
ここは、モンスターにとっても楽園らしい。豊富な水や、熟れた果実。射し込む陽光に似た、クリスタルの光。モンスターにとっても、冒険者にとっても、ここはリゾートなのだ。
···、とアイズさんや、アスフィさんが言っていた。
「ふあぁーあ···あー、良く寝た···」
俺は出血多量から回復し、テントの外に出る。···わ、なんだここ···? ダンジョン、なのか···?
目の前には、広がる大草原、先には深い森も見える。オラリオの街···では無いな。
「お目覚めですか? ルミナさん」
「あ、リューさん」
こちらへと歩いてくる、いつもの制服でも、この前着てきてくれた深緑のワンピースでもない、新緑のローブ、ところどころが解れ、ぼろぼろになっている服。恐らく、前使っていた戦闘服なのだろう。···あの、失礼なんですが···なんか、セクシーです、リューさん。
「良かった。皆さん心配していましたよ?」
「すみません···でも、もう大丈夫です!!」
俺は、左腕でガッツポーズを作る。···関節がみしっとなったけど、気にすんな! うん!!
「···あまり、無理なさらないでください。ツクヨミ様が心配します。それに、セツナさんも···そして、私も」
リューさんは、心配そうな表情を浮かべる。···あーあ···こんな顔にさせちゃうなんてな···俺もまだまだだ···。
「···はい。そうですね···俺は、もう一人じゃないから···」
「···はい」
いつの間にか吹いていた、穏やかなそよ風が、俺のコートを、彼女の新緑のローブを揺らした。···てか、ここどこ?
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「さて、ルミナ君」
「はい?」
俺はざっと関節が怪しかったため、テントに戻って、セツナさんに身体に包帯を巻いてもらい、その上に、月の紋様が入ったお気に入りのコートを羽織る。これは、[ツクヨミファミリア]に入団した時に、ツキ様からいただいた、大切なコートだ。今までに何回か解れてしまっているが、その度に編み直し使っている。今じゃ宝物の一つだ。
「ここには、[リヴィア]と言う迷宮都市があるらしいんだ。なんでも、冒険者の街だそうだぞ?」
「へー、そんな所があるんですか···ちょっと行ってみたいですね」
ツキ様へのお土産が買えるかもしれないし、失った消耗品の補充もできるかもしれない。幸い、前に貰った報酬のあまりが6万ヴァリスもあったため、4万ヴァリスは貯金して、1万ヴァリスずつ俺とツキ様が所持している。
「そうだろう、そうだろう···そこで、だ」
「はい」
「···私と、デートしないかい?」
にこやかに晴れやかに、清々しく爽やかに、目の前の美女は笑った。
「···はい?」
そりゃ勿論、理解も遅れますよ。
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冒険者の街[リヴィア]。店というより、祭りに出てくる出店と言ったほうがしっくりくる簡易な建物が立ち並ぶ、オラリオにも負けない活気ある街だ。
そこを、俺は隣の美女[セツナ·クロカゼ]さんと歩いている
「どうしてこうなった···」
「ん? なんだいルミナ君。私が隣を歩いていたら不満だと言いたいのかね?」
セツナさんは、唇を尖らして俺をじとっ、と見てくる。
「いえ!!! 寧ろ光栄、恐悦至極にございます!!!」
しまった、つい口が···
「···き、君は時々キャラが変わるな···。まぁ、誉め言葉として受け取っておこう」
「はい。でも、嬉しいのは本当ですよ」
「そ、そうか!! やぁ、照れるなぁ···」
セツナさんは心底嬉しそうだ。そして、[リヴィア]に並ぶ様々な店を見ながら楽しそうに笑う彼女の姿は、何処にでもいる、綺麗な女の子のようだ。
「あはは、セツナさん。そんなにはしゃいじゃはぐれちゃいますよ?」ギュッ
「ふえっ!? あ、あぁ···す、すまない···」
俺はぐれてしまわないよう、セツナさんの右手を取る。すると、セツナさんは茹でだこのように顔を赤くし、俯いてしまう。···どうしたんだ···ろう···? あ、成る程。
「やっ、あの!! すみません!!」
俺は慌てて取った手を振りほどこうとする。しかし、セツナさんは力強く俺の手を握りしめ、放そうとしなかった。
「い、いいんだ···このままで。···このまま、手を繋いでていいか?」
「あ、はい···どうぞ···」
「···ふふ。ありがとう」
俺達は、手を繋いで街を歩き始めた。心臓の高鳴りが止まらず、聞こえてるんじゃないかってくらい大きな音を立てて心臓が跳ねる。やヴぁい···やヴぁい···。これ、店選ぶとか難しいそうだな···。あれ、そういえば···
「セツナさん、他の人達は?」
「ん? 他の連中か? 多分皆街を回ってるぞ? 暫くは休暇をとるらしいからな」
「へー、そうなんですか···。じゃあ、リューさんもですか?」
セツナさんは、少し間を置き、俺をじっと見つめる。え? 俺何か変な事いったっけな···
「···君は、やはりリューが好きなのか?」
「···へ···?」
···へ···? へ? へえええええええええええええええええええ!?!??
「ちょ、ちょっと!? 何でそんな話になるんですか!?」
「君は一番リューを気に掛けてるし、前、[豊饒の女主人]でリューのあの姿を見た時の態度が、明らかに他の者に向ける態度とは違う。聞けば、あそこには毎日通ってるそうじゃないか。そして今、他の連中もいるのに、何故かリューだけを選んで聞いた。これはもう、確定じゃないか?」
くぅ!!!! 鋭い!!! よく見ている。恐れいった。でも、まだ好きってわけじゃ、無い気がする。確かに気になってはいる。だけど、何かそこから先へ行けない。
「···素敵な女性だとは思います。美人で、スタイル良くて、面倒見が良くて、そして···俺の話を聞いてくれたりして、とてもお世話になりました。だけど、」
「だけど?」
「···分からない事が多いんです。何であそこで働いているのか。どうして働くことになったのか、だって元冒険者ですよ? それに、何で冒険者を辞めたのかも分からない。そして、あの強さ···リューさんは、ミステリアスな女性なんです。だから、俺は彼女の事をほとんど知らない」
そうだ。俺はリューさんの事をほとんど知らない。毎日あの店に通っていても、彼女の素性を知ることはできない。だから、俺は···
「···ふっ。君も男の子だな」
セツナさんは、慈愛に満ちた優しい笑みを向ける。···???
「なに、これから知ればいいじゃないか。君はまだまだ若い。勿論、リューもだ。時間はまだまだあるさ。ゆっくり知っていけばいいじゃないか」
「···ゆっくり、と···」
「あぁ。時間をかけてゆっくりとだ。」
···そう、か。ゆっくりと知っていけばいいのか···俺は、焦ってたのかな。···おいおいおいおいちょっと待て。
「ちょっと待ってくださいセツナさん。何でこれ俺がリューさんの事好きだ、っていう前提で話進んでんですか!? なんか良い事言ってるし!! 一瞬錯覚しましたよ!!」
あぶねー!! あのまま錯覚していたら今日の内に告りに行くところだったー!!
「え? 好きじゃないのかい?」
「···気には、なってます」
「···そうか。じゃあ」
セツナさんは、ずいっ、と俺に顔を近づけてくる。ちょっとちょっとちょっと!?!? 近い近い近いいいいいい!!!!
「私にも、チャンスはあるって事だね♪」
その場でニコリ、と小悪魔的な笑みを浮かべた。···うわ···可愛い···。いや、綺麗、かな···。
「···さ、さぁ!!! 店回りましょうか!! あ! あれなんて良いんじゃないですか!?」
俺は小走りになりながら、セツナさんの手を引く。真っ赤になった自分の顔を見られたくなかった。そして、これ以上彼女の顔を見ていたらどうにかなってしまいそうだった。
「···もう。本気なのになー···」
セツナさんのその呟きは、喧騒に包まれて消えていった。
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「···ルミナさん···何処···?」
場所は変わってロキファミリア、兼その他ファミリアキャンプ地。リューは、ロキファミリアから振る舞われる料理の中から、傷ついたルミナにも食べやすいようにお粥を作ってもらい、彼が寝ているはずのテントに入っていた。どこまでも献身的な彼女である。
「おかしいな···ここのはずだったのに」
「ルミナ殿をお探しですか?」
「っ···命さん」
声を掛けてきたのは、[タケミカヅチファミリア]のヤマト·命だった。彼女も怪我をしていたようで、所々にガーゼが見える。
「はい。何処に行ったかご存知ないでしょうか?」
「さっき街へ行くのを見かけました。確か、[セツナ]殿もいましたね」
ピシッ
リューの中で、何かが弾けた。街へ? 怪我をしているのに? 休んでなければならないのに? 私がお粥を持ってきたのに? セツナさん? ···あぁ、そうか。そういうことか···。
「ふふっ···先を越されてしまいました」
「え?」
命は何が何だか分からない、というように呆けた表情を浮かべる。そりゃそうだ。自分の中で、自分で納得しただけなのだから。
「いえ···ありがとうございました。では、私行きますね」
「あ、はい」
リューは、お粥を持ってテントから出た。
迂闊だった。外へ連れ出す事は無いだろうと甘く考えていた私のミスだ。セツナさんの事だ、そのくらいの無茶はするし、ルミナさんだって、断りはしないだろう。···やはり、私は彼が好きなんだな。彼が、私の傍に居ないから、少し胸が痛い。彼の体温を感じないから、私の手は少し冷たい。でも、何なのだ、この気持ちは? これだけはどうしても理解できない。
何故、私は···
セツナさんを憎んでいる?
その問いに、答える者はいなかった。
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そして、場所はルミナ達に戻る。リヴィアの街だ。
「おっ、ルミナ君ルミナ君。こんなのはどうだ?」
「はい? あぁ、良いですね。とっても似合ってますよ」
「そ、そうか? ふふっ···これにしようかな~···」
セツナさんは、身につける装飾品を体に当てて、俺に見せてくる。選んでいるのは黒い翼の紋様が入ったネックレスだ。黒がイメージカラーのセツナさんには、これ以上無いチョイスだ。しかし···高過ぎだろ、ここ。
「何なんですかね···ここ···一個1000ヴァリス以下の商品無いじゃないですか」
「そうだな。ここは所謂、闇市と同じような物なのだろう。法律も無いだろうし、物価の決まった額も指定されていないのだろうな。何より、警士の見回りや検査が無い。通常の市場には出回らない商品も数多くあるようだ」
確かに、そうなのかもしれない。何かヤバそうな商品がちらほら見える。にしても、さっきのネックレスだって2500ヴァリスだ。高い。レベル1~2での1日の稼ぎで、良い方ぐらいの額。高い。でも、ツキ様にお土産を買っていきたい。何か、良い物は無いだろうか···あ!!
「セツナさん、これなんてどうでしょうか? ツキ様のお土産に」
「ん? どれどれ?」
俺が提示したのは、黒い香水だ。三日月の模様が書かれていて、いかにも大人の女性って感じがする。女性の趣味は、俺にはよくわからないが。
「···あ、あぁ。良いんじゃないか? うん。凄く良いと思う」
「?? 何でそんな歯切れが悪いんですか?」
セツナさんは、何か、笑いを堪えるように言ってきた。怪しいな···
「い、いや···ククク。君達は、本当に仲が良いのだと思ってな」
「仲が?」
「あぁ。こんな高い物しか売ってない所で、そんな高い物を買うとはな」
あぁ、値段の事か。どれどれ···? 8500ヴァリス、か···。払えない額じゃないし、お留守番してくれているツキ様には、良い物を買っていってあげたい。それに、もともとの手持ちを合わせればまだまだお釣は来る。
「···俺、ちょっとこれ買ってきますね」
「あぁ。ここで待ってるよ」
俺は店員さんの下へ走っていった。
「···ククッ···帰ってから面白くなりそうだ。よりにもよって[あんな物]を選ぶなんてね···クククッ···」
···何故か店員さんに苦笑いされた。···何故?
「よし、買い終わったし、次の店行きますか」
「え? まだ行くのかい?」
「はい。セツナさんはもう良いんですか? セツナさんの分も買っておこうと思ったんですが」
「えっ? 私の分?」
「えぇ。ネックレスだけじゃ物足りないでしょう? 何か買いましょう?」
ここまで来て、ネックレス一個ってのも可哀想だ。何か買ってあげよう。日頃の感謝も含めて。
「···ふふっ。私は君のファミリアに入って正解だったよ」
セツナさんは、とても良い笑顔をくれた。それは眩しく光る宝石のようで、思わず見とれてしまった。
「い、いえ···それに、俺のファミリアじゃないですよ。[ツクヨミファミリア]です」
「おっと、そうだったね。ツクヨミ殿に感謝しないとな」
セツナさんは、さっきとは一変、コロコロと笑う。うん、笑顔がとっても似合う人だな。ファミリアか···そういえば···
「あの、セツナさん。一つ聞いていいですか?」
「ん? 何だね?」
「セツナさんは、何でうちのファミリアに入ったんですか? 前のファミリアは···?」
最初出会った時、彼女はもうレベル3だった。つまり、別のファミリアに所属し、かなりの年月をそこで過ごしたはずだ。そのファミリアから何故脱退したのだろう?
「···ここでは場所が悪い。買い物が終わってからで良いだろうか?」
セツナさんは、少し真剣な表情になる。なんだ? 重い話なのだろうか?
「はい。良いですけど···」
「うん。ありがとう。それじゃ、買い物を再開するとするか!!」
彼女は、また俺の手を握り直し、歩き出した。
その手は、少し震えていた。
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昔話をしよう。当時14歳だった冒険者の少女の話だ。彼女は、あるファミリアに入る事ができた。そのファミリアの名は[スクルドファミリア]。
そして、そこに入った少女の名は
[セツナ·クロカゼ]。
ある日、レベル3に上がり、18歳にまで成長した彼女はあるクエストを受けるため、一度ファミリアのパーティーから抜け、依頼主の元へと走っていった。
しかし、いくら待っても、依頼主は現れなかった。嫌な予感がした彼女は、パーティーが向かったはずのダンジョンへと入る。
そこで見つけたのは、大量の赤黒い血。仲間が身につけていた装備。仲間の肉片。そして、最も信頼し、尊敬していたリーダー[クロエ·サンバスタ]の持ち歩いていた剣[ハーミットステイル]。
そして、全身黒き[何か]で覆われた、謎のモンスター。
今、明かされる[セツナ·クロカゼ]の過去。
第8話
[休息幸日/レストハッピーデイ]
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セツナさんは、あんなに積極的で、思わせ振りな態度をとりますが、中身は初な恋する女の子なのです。何でルミナに恋をしているのかは、またの機会にでも。
では、次回予告
セツナから告げられる衝撃の真実。[私は、空っぽなんだよ] それを聞いたルミナがとった行動とは?そして、ベルを街へ連れ出すアイズ。彼女のアプローチは、ベルに届くのか? 必殺天然メロメロ攻撃が、ベルに炸裂する!!
そして、一人残されたリューは、ルミナの帰りを待つと同時に、命へ、剣術指南を承る。リューの戦闘能力に秘められた過去を、まだルミナは知らない。
そして、近づく不穏な空気。姿を現したのは、黒髪の少女[ムー·ノワルドール]
黒き変異が、ルミナ達に迫る。
次回、ダンジョンで出会ってしまったのは間違っているだろうか? 第9話[影鴉虚無/疾風虚無]
書き溜めしなきゃ良かった...。