家出なんて絶対しない   作:さんま

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転入編  第2話 無属性保持者

―――――――― 午前中の授業は、実技

   内容は元素構成、つまり簡単に言うと

 火の扱い方についてだ。

 

  「みなさん、今回が初めての実技ですね。去年

   一年間、座学で学んだことを意識て下さい。

   まず、火を手に出すところから。」

 

  周囲を見渡すと火を出せている人は

誰一人としていなかった。

 やっぱ、難しいよな。

 

  「コツは、全身にある魔力をまわりに放出し

   それを次第に手の方向へ集中させる

   するとこうやって、ほらね。」

 

 先生はそいうと、手に火の塊を出した。

生徒も挑戦するがうまくできないという按配だった。

 

――――手に集中させる感じかぁ、、、。

  俺は目を閉じ集中する、その中から体内に

 エネルギーっぽいものを感じる。あぁ、これが

魔力かぁ。それを手に流し込むイメージ、、、。

 今だ!

俺は、手に力を入れる。途端に、自分の手から火がでているのを

 確認する。どうやら元素構成に成功したようだった。

 

見た感じ大やけどを起こすような火だが全く持って熱くない。

 すると、先生とクラスメートが集まってきた。

  「おぉ、ケイ君。成功したようだね。今度は、形状変化

   をやってみなさい。」

 

 形状変化はつまり手にある魔力の調整をすればいいのかな、

俺は試しに刀を思い浮かべ、それに魔力をのせた、

 その瞬間、火の塊から炎の刀として具現化した。

 

これには、先生も驚き感嘆の声を漏らした。

 「形状変化なんて、一年間は修行しなくちゃいけないのに、、。」

 

 「これって、そんな難しいことなんですか?イメージの問題では?」

俺は余裕な表情で答えた。

 

 「みんなそのイメージができないんだよ。やはり君は魔術の才能があるね。

  さすが、エインズワーク家の子息さんだ。」

 

 生徒のほとんどは拍手をしてくれたが、隅にはそれを

  よく思わない連中がいた。

 

――――――午後の授業も終わり、放課後になると、

  席が隣の男?女?が話しかけてきた、非常に中性的で、

 優しそうな風貌だった。

 

 「ケイ君、君すごいね。あんな簡単に形状変化した人

  初めて見たよ。そうだ、僕は、カレン・シフォニア。

  よろしく。」

 

 「あの、、。カレン君。その、、俺まだ友達いないから、

  友達になってくれない?」

 

 「うん、いいよ。それと、カレンでいいよ。

  だから僕もケイって呼んでいい?」

 

 「あぁ、それでお願い。俺も堅いの好きじゃないんだよね。」

 

 「同感。」

 

俺たちは、その言葉におおいにわらった。

 

 「そうだ、カレンなんかクラスにさ、、。

  俺のことよく思ってない連中がいると思うんだけど

  誰かわかる?」

 

すると、カレンは下を向いて答えた。

 

 「あぁ、あの人たちはキレノア家の関係者だよ。

  エインズワーク家も魔術の名門でしょ。そのライバル

  なわけ。だから、家のこともあるしあまり関わらない方がいい。」

 

 「そうか、ライバルかぁ、、、。厄介だね。」

 

 「そうだね、それにお姉さんのこともあるからね。」

 

 「カレンはメリー姉さんについてどこまで知っているの?」

 

 「メリーさんは、名門な割には、魔術がからっきしダメ。

  その分、キレノア家の人にも馬鹿にされている。」

 

 「姉さんが、馬鹿にされている?」

 

 「そう馬鹿にされているというより、もうあれは

  イジメに近いかも、しかもキレノア家も名門だから

   止めたくても止められないというのが現状だよ。」

 

 「そうか、それはひどいね。今度聞いてみよう。

  優しい姉さんなのに、、、。」

 

  「そうだね。そうだっ、ケイ時間もいい頃だし

   一緒に帰ろう。」

  「オーケー。」

 

 こうして俺とカレンは一緒に帰った。




主人公は希少種であることがわかります。
 そろそろチートの感じをだそうかなぁー。
作者俺氏 絶賛迷い中であります。

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