第二鎮守府
鎮守府に新しい提督が着任し、海賀率いる憲兵部隊は第二鎮守府復帰作業を手伝っていた。
海賀「艦娘の墓はこれで全部か?」
憲兵「はいリーダー、それにしても以前の提督は酷いことをしてましたねぇ・・・」
海賀「ああ・・・そういえば吹雪はどこに?」
憲兵「吹雪なら姉妹艦の墓に・・・」
海賀「わかった」
墓場を進むと吹雪型の墓の前に一番艦、吹雪が立っていた。
吹雪「・・・」
海賀「妹達の墓を見ているのか?」
吹雪「海賀さん・・・はい、私の妹達にはもう会えないと思うと寂しくて・・・」
海賀「・・・」
吹雪「ですが新しい司令官は何時でも妹達の墓参りに来なさいと言ってました・・・だからお墓参りだったら会えます!」
海賀「そうか・・・よかったな」
吹雪「はい!」
その時、第二鎮守府の新しい提督が歩いてきた。
新提督「墓参りのところすいません、ちょっといいですか?」
吹雪「どうかしました?」
新提督「吹雪さんの忘れ物を届けに来ました、どうぞ」
吹雪「・・・これは・・・」
新提督が出したもの、それは吹雪が妹達と取った数枚の写真だった、その中には全員がやっと集まったときの記念写真も入っている。
新提督「この数枚の写真、死んでしまった青葉さんの部屋にあったんですよ、きっと吹雪さんに渡す前に死んだんでしょうね・・・だから私が代わりに渡しました」
吹雪「・・・司令官さん、ありがとうございます!」
新提督「どういたしまして」
海賀「・・・もうこんな時間か・・・提督殿、我々はこれで失礼します」
新提督「そうですか・・・吹雪さん、いつでも遊びに来てくださいね」
吹雪「はい、必ず来ます!」
海賀「では・・・」
憲兵寮 空き部屋
海賀「この部屋を使ってくれ」
吹雪「わかりました」
海賀「夕食は六時だ、できたら呼ぶ」
吹雪「はい」
海賀は吹雪の部屋を出た。
海賀「さてと・・・少し大本営に行くか」
大本営 戦海の部屋。
海賀「入るぞ戦海」
戦海「どうぞどうぞ、吹雪ちゃんの様子はどうですか?」
海賀「ああ、元気だ」
戦海「そうですか!よかったです!あ、紅茶飲みます?」
海賀「紅茶か、いただこう」
海賀は紅茶が置いてあるテーブルの椅子に座った。
戦海「こうしてると昔を思い出しますねー」
海賀「そうだな・・・」
戦海「昔はいつもこうやってティータイムをしてましたからねー」
海賀「ああ・・・そういえば金剛は元気か?」
戦海「はい、今も私の秘書官として働いてます」
海賀「そうか・・・」
戦海「海賀さん、久しぶりに私の鎮守府に来てみませんか?みんな喜びますよ?」
海賀「そうだな、たまにはお前の鎮守府に遊びに行くか」
戦果「やったぁ!」
今日はこれでおしまいです