艦隊これくしょん、最強無敵の憲兵達   作:魂零

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丸藤の憎しみ、そして戦い

第五鎮守府、執務室。

 

丸藤「・・・そろそろ海賀達がこの鎮守府にやってくる頃だろう・・・」

 

その時第五鎮守府の憲兵が入ってきた。

 

糞憲兵「大変です丸藤提督!あの最強無敵の憲兵部隊が鎮守府に接近しています!」

 

丸藤「・・・フッフッフ、もう来たか・・・俺が直々に相手をする・・・お前達は待機してろ」

 

糞憲兵「っは!」

 

第五鎮守府付近。

 

水平「此処が第五鎮守府か・・・」

 

大井「私達は艦娘達を逃がすから海賀さんと水平さんは丸藤提督の所へ行ってください」

 

海賀「わかった、気を付けてな」

 

大井達は鎮守府の中へと入っていった。

 

海賀「俺達は丸藤の居る執務室に行こう!」

 

水平「わかった!」

 

第五鎮守府、執務室。

 

丸藤「・・・」

 

海賀「丸藤!」

 

丸藤「来たか、海賀・・・水平も一緒か」

 

海賀「丸藤、優しかったお前が何故こんなことをしている!」

 

丸藤「黙れ海賀!俺は今までお前への憎しみで生きてきたんだ!」

 

海賀「俺への憎しみだと・・・?どういう事だ!」

 

丸藤「教えてやろう・・・!高校時代俺は同級生の戦海が好きだった、そして俺は戦海に思い切って告白した!だが戦海は断った・・・何故だと思う?それは海賀、お前が戦海の心に存在していたからだ!戦海はお前が好きだった、そしてあいつは告白を断って1ヶ月後・・・海賀、お前と付き合い始めた!」

 

海賀「っ!?(つ、つまり丸藤は戦海の事が・・・)」

 

丸藤「俺はお前が憎くて仕方がなかった!俺は高校を卒業し8年間ずっとお前への憎しみしかなかった!そして俺は8年間心を消し憎しみだけで生きてきた!」

 

丸藤「海賀、俺と戦え!一対一の勝負だ!お前が勝てば俺はおとなしく豚箱に入ろう!俺が勝てば戦海は俺が貰う!」

 

海賀「・・・」

 

水平「丸藤は拳法の使い手だ!いくら海賀殿でも・・・!」

 

海賀「水平、悪いが下がっていろ・・・どうやらこれは俺の問題だったようだ・・・!」

 

水平「か、海賀殿・・・!」

 

丸藤「流石は海賀だ・・・さあうけてみろ!」

丸藤は連続で拳を打つが海賀に全て避けられる。

 

海賀「こちらもいくぞ!」

両手を手刀にした海賀は物を切り裂くかのように丸藤を手刀で斬った。

丸藤の腕から血が出ている。

 

丸藤「・・・お前も拳法を使えたのか」

 

海賀「少しだけだ・・・」

 

丸藤「だったらこれならどうだ!『南斗翔天拳!』」

丸藤は高く飛び上がると二つの残像を作り出した。

残像は海賀を攻撃し海賀は体中に傷が出来た。

 

水平「あ、あれは南斗聖拳!108派あると言われる拳法の一つを何故丸藤が使えるのだ!?」

 

海賀「丸藤、その拳法を何処で身につけた・・・?」

 

丸藤「フッフッフ・・・お前を殺すために伝承者になったんだよ・・・!さあお前はこの拳法で死ぬのだ!いくぞぉ!」

丸藤は残像と共に海賀を攻撃し始めた、だが海賀は動かない。

 

水平「な、なぜ動かないのだ海賀殿は!」

 

丸藤「ハッハッハッハ!やはり海賀といえどこの拳法には勝てまい!」

 

海賀「・・・そこだ!」

 

丸藤「へぶっ!?」

 

海賀は本物の丸藤を見つけ拳を打った。

 

水平「そうか、海賀殿は動けなかったんじゃない!本物を探してたんだ!」

 

丸藤「な・・・なんだと・・・!?」

 

海賀「・・・」

 

丸藤「ば、馬鹿な・・・そんな馬鹿な・・・本物を見つけたなんて・・・!?」

 

海賀「終わりだ丸藤・・・おとなしく捕まれ」

 

丸藤「まだ終わっていはいないぞ!まだ俺は戦える!俺は・・・諦めたくないんだ!」

 

海賀「・・・!(丸藤の目から涙が・・・)」

 

丸藤「くらえ!この南斗聖拳を!」

丸藤は涙を流しながら海賀を攻撃している・・・だがそれは全て避けられる。

 

丸藤「何故だ!!何故避けられる!!何故避けられるんだ・・・!!」

 

海賀「丸藤・・・お前にもまだ心が残っていたか・・・」

 

丸藤「こ、心だと!そんなもの俺にはもうあるわけが・・・!!」

 

海賀「泣いているのが証拠だ・・・鏡を見てみろ」

海賀は自分の鏡を丸藤に差し出した。

 

丸藤「・・・!?な、涙が・・・いつの間に・・・」

 

海賀「どうする丸藤、勝負は続けるか・・・?」

 

丸藤「・・・いや、俺の負けだ・・・俺はもう昔に戻っていたようだ」

 

海賀「丸藤・・・」

 

丸藤「最初から、わかってたのかもしれないな・・・戦海はお前の事が好きだって・・・俺は最低だ、自分勝手な事で艦娘を巻き込んでしまった・・・海賀、俺を牢屋に入れてくれ・・・頼む」

 

海賀「・・・ああわかった、だがお前に頼みたいことがある」

 

丸藤「頼みたいこと・・・?」

 

海賀「もし牢屋から出たら、また艦娘の司令官をやってくれ」

 

丸藤「!?」

 

海賀「お前は優しい頃に戻った・・・今なら立派にできるさ」

 

丸藤「・・・いや、その頼みだけは無理だな」

 

海賀「そうか・・・」

 

丸藤「戦海に伝えてくれ・・・俺はずっとお前を好きだったと・・・」

 

海賀「ああ・・・必ず言おう」

 

その後、大井達が駆けつけ丸藤は捕まった・・・。

丸藤は大本営の牢屋に入り、ブラック鎮守府はただの鎮守府へ戻った・・・。

 





北斗の拳ってかっこいいよね。

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