ハメに投稿していなかったなと思い投稿しました。
「陽乃、かまって」
そう呟くのは私の恋人比企谷八幡。
晴れて彼のハートを掴んでからかれこれ数年。
私の矯正の末名前で呼ばせること、敬語で話すことを止めさせた。
そんな彼も20歳を超えお酒を嗜むようになった。
八幡は酔うと甘えてきて凄く可愛くてついつい飲ませてしまう。
普段は皮肉交じりで色々と言ってくる彼も酔うと素直になるようだ。
冒頭のセリフを言ってきたのは、やっといい感じに酔い始めた八幡だった。
(それにしても可愛いなぁ)
「ねぇ、陽乃ってば」
「わかった、わかったよ八幡。なになにどうしたの?」
「さっきから言ってるじゃん。もっと話そ?」
「はいはい。全く本当甘えん坊ね八幡は」
「ごめん。嫌いになった?」
「なんないよ。それより八幡こそ私のこと嫌いにならないでね」
「ならないよ。俺陽乃のこと好きだもん」
「んー可愛いなぁ。私も好きだよ」
ついつい彼につられて私まで素直になってしまう。
「俺、陽乃と旅行行きたいな。京都行って観光して温泉入って」
「じゃあ今度行こっか。でも温泉の前に、今お風呂入っちゃって」
「はいはい。もう、なんだか母親みたいだな…」
「失礼ね。そ れ と も 私のこと母親にしたいってこと?」
「ち、違う!それはもう少し先でというかなんというか…」
「ふふ、ありがとね。じゃあいってらっしゃい」
私と先のことまで考えてくれる。そんなことでつい嬉しくなってしまう。
さぁ彼がお風呂に入ってる間にご飯の支度しておこう。
ツマミばかりじゃダメよね。
「ただいまー」
「あっこら、料理中に抱きつかないの!」
「へいへい、ちぇ」
「ほらおとなしくしてて。もうちょっとで出来るから」
もうこれでは素直どころか子供だ。
でもそんなも悪くはない。
「ん、ごちそうさま。美味かったよ」
「はいお粗末様」
「さて、じゃあ次はお酒お酒っと」
「飲みすぎないでよ。朝起きてお酒臭いなんて嫌だからね」
「わかってるわかってる。早く一緒に飲もうよ」
「はいはい、まったく…」
私は彼と違いお酒には強いから少しくらいならいいか。
「眠くなってきたから寝るよ。ってもう半分寝てるじゃない…」
「……寝てない」
「寝るなら先お布団入っちゃってね」
「一緒に寝てくれるなら寝る」
「もう、そんなことばっかり言って」
そんなやり取りをしながら布団に入る。
たまには甘えてくる彼も良いものだ。
こういうところまで好きになるなんて想像もできなかった。
そういう自分も嫌いではない。
「……はる……の」
「はいはい。隣にいるよ」
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俺の彼女こと雪ノ下陽乃は今日平塚先生と飲みに行ってるらしい。
あの人酔うと凄いんだよなぁ…。
普段はお姉さん振る癖に。まぁそのギャップがry
ごほん、先の連絡によるとそろそろ帰ってくるみたいだが…。
「たっだいまー!!」
「はいおかえり」
「あっ八幡だー」
「ちょっと抱きつかないでください」
ついでに超酒臭い…。
「んー、い や だ!」
「とりあえずリビング行きますよ…」
「おんぶ!」
「はいはい。全くこの人は…」
「それでね、静ちゃんたらね〜」
「はぁ」
「もう、ちゃんと聞いてよね?」
どうやら今日の出来事を教えてくれてるらしい。
それはいい。それはいいんだがその話3回目よ?
「んーいっぱいお喋りして満足!」
「さいですか…」
「じゃお風呂入ってくるから待っててねー」
「はいはい」
「八幡!髪乾かして!」
「わかりましたよ、こっち来てください」
やべぇ超いい匂いする。
「ふんふーん♪」
「ご機嫌ですね」
「まぁねー。あっ八幡膝枕して!」
「わかりましたよお嬢様。もう好きにしてください…」
「あっめんどくさがったなー!このー!」
「痛い痛い!」
なんでこの人酔ってるのに寸分の狂いもなくツボつけるんだよ…。
「八幡のことならなんでもわかるよー?」
「ナチュラルに考え読むのやめてね?」
「じゃあ電気消しますよ」
「はーい。ん、腕貸してね」
「はいはいおやすみなさい」
「おやすみー」
しばらくすると聞こえてくる寝息。
本当この人酔うと凄いわ…。
何が凄いかって?
そりゃあこの酔った時の可愛いさだよ。
☆が大量のところで分けて読んで頂ければ幸いです。
世界観は繋がっててもいいし繋がってなくてもいい。
読者の皆様の好きなように受け取ってください。