リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生   作:アテナ(紀野感無)

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えー、今回の番外編は、tubaki7さんの書かれている作品『Vivid Strike Scarlet!』とのコラボ作です。

うまくかけてるか不安で面白いかどうかも不安ですが楽しんでもらえたらと思ってます。

ちなみに、こちらの世界でのアスカ(tubaki7さんの作品の主人公)はアインハルトと付き合ってると言う設定です。
IF設定なので、tubaki7さんの作品とは全く関係ありません。作者さんにも了承は得ています。

それではどうぞ


番外編(コラボ)

【ぱ、パラレルワールド?】

 

〜時期的に言うと、vivid strikeが終わった4〜5ヶ月くらい先〜

 

「んーーっ!」

 

うん、なかなかのいい朝。

気温もちょうど良く、眠気もない。

悪夢も見ていない。

 

そして、何よりフィギュアその他諸々(私の嫁達)に囲まれている。

なんと素晴らしい朝でしょう。

 

『最後のがなければ、ふっっつーの朝だったんですがね』

 

「何を言っているの。嫁達に囲まれて起きる朝以上に至福なんてないよ」

『ああ…どなたか…どなたかこのダメ人間を精神病院へ…』

 

残念ながら私を受け入れてくれる病院は無………じゃなくて!

 

「いや、私正常だからね⁉︎」

 

『え?』

「え?」

 

え?ちょっと待って。私って案外正常なつもりなんだけど。

 

『……嘘ですので、そんなふてくされそうな顔をしないでください』

 

「相変わらず冗談がわかりにくいんだよ!」

 

『それはそうと、今日は朝からナカジマジムに籠るんじゃありませんでしたか?今年のインターミドルに向けて』

 

「あ、そーいえばそうだった。昨日のうちに準備したけど忘れ物ってなかった?」

 

『はい、大丈夫でしたよ』

 

「どーも。んじゃ、さっさとご飯食べていきますか。そういえばフーカは?」

 

『もう既に行かれています。ご飯も作ってくださってますよ。まぁ、食パンを焼いてバターを塗っただけですが』

 

「それはありがたい」

 

フーカというのは、私の初の任務で助けた(?)女の子。

住む場所もないというのでどうせなら、と私の家に来てもらってる。

 

……時たま、私の家族のテンションにガチで引いたりしてるけど。

 

まあ、詳しいことは本編で語られることでしょう。

 

ちなみに初任務っていうのは母さんの下に就いてからの初任務です。そのまんまだね。

 

ちなみに、私は管理局には就いてはいるけどまだ嘱託魔導師みたいな扱いらしい。

 

まあ、その辺も後々本編で語られるでしょう。

 

『それにしてもマスター。一つだけよろしいですか?』

「ん?」

 

 

『いったい、いつになったら眼帯をするのをやめてくれるんでしょうか』

 

 

「一生来ないだろう(キリッ)」

『即答しないでくれませんか⁉︎あと、キリッじゃ無いんですよ!』

 

はいはい、うるさいなぁプライドは。

 

え?眼帯つけてたのかって?

もちろん、基本的につけてますよ。

 

学校にいる間とかどっか行ったりするときには基本つけてます。

というか、眼帯が私のトレードマークみたいなものだし。

 

『そんなだから…エリオさんとなんの進展もないんですよ…』

「いや、それ言われるときついんだけど…」

 

 

 

閑話休題

 

 

 

〜ナカジマジム〜

 

「どーも」

「あ、ユタさん!」

「おはようユミナ。今日はペース管理よろしく」

「はい〜。もちろんです!」

 

ナカジマジムに着いた私は、真っ先に着替え室へ行く。

予想通りなら……

 

「やっぱり、アインハルトたちもいた」

「ごきげんよう、ユタさん」

「「「おはようございますー!!」」」

「おはようございます。ユタさん、今日こそはワシが勝たせてもらいますよ!」

 

と、アインハルトとヴィヴィちゃん、リオちゃん、コロナちゃん、アインハルトがいた。

うん、相変わらずフーカの出会った直後の宣戦布告いいね。しかも声が私好みだからもっと聴いてられるよ。

もう、なんなら手を抜いて勝利の喜びの声を聞きた…………って、手を抜くなんてことはしないけど。

 

「ほいほい、期待せずに待っときますよ。覇王のお弟子さん。でも、今日はあまりできないかもね。フルでトレーニング入れてるし」

 

と、今日の予定をいうと同時にアインハルトを除くみんなに、えー、と言われた。

 

「よしっ、準備完…『マスター、はやてさんからです』……なに、相変わらず変なタイミングドンピシャでかけてくるんだね…」

 

なぜトレーニング服を着終わった瞬間に連絡がくるんですか。

盗聴器か隠しカメラでも仕掛けられてるんですか?

 

『あ、ユタか。今大丈夫よな。ちょいと頼まれてくれんか?』

 

「速攻でこっちの予定も何もかもを潰しにきてるのにはツッコまないでおく。えー、はい。なんでございましょうか。八神司令」

 

『え?気持ち悪っ。なんでそんな改まっとん?』

 

「ひどっ⁉︎」

 

『じょーだんや。えーとな、ナカジマジムのすぐそばに赤髪の不審者に()()()()()()が絡まれてるってユミナちゃんからタレコミがあったんやけど…」

 

「「「「「「はい?」」」」」」

 

『あ、やっぱりアインハルトそこにおるよな?おっかしーわ。全く同じ魔力反応が二つあるんやけど。まあ、というわけで行ってこい』

 

「というわけで、からが意味わからないんですが⁉︎はいはい…。承知しました」

 

と、通話を切る。

 

……意味不明なのですが。アインハルトが絡まれてる?

そのアインハルトはここにいるんですが。

 

現に、アインハルト自身が一番困惑してる。

 

「まあ、ジムのすぐそばらしいし行ってくる」

 

と、みんなに見送られて私はジムの出入り口に向かった。

 

 

 

 

「だーかーらー!俺はここの会員だって!」

「はい、わかりましたから。落ち着いてください。これはどこで偽造を?」

「だから…」

 

外に出ると、そこには言われた通り赤い髪の男の人……多分2つか3つくらい年上?の人とそのそばにはアインハルトがいた。

いま、現在進行形でユミナさんが対応してる。

 

「ユミナー。お待たせ」

「あ、ユタさん!聞いてくださいよ。この人、アインハルトさんにセクハラをしようとしたにもかかわらず、ここの選手だって言い張るんですよ!しかも、ジークさんを下して優勝したなんて大嘘までついて!」「いや、だから嘘じゃないって……」

 

「あー、はい。なんとなく、いや、全く状況はわからないですがあとはお任せしてください」

 

と、ユミナに言うとはーいと言いながら事務仕事に戻って行った。

 

となると、必然的に、目の前の不審者(?)と私となぜかここにもいるアインハルトと向かい合うことになりまして

 

「えーと、とりあえず、話しましょうか。ここだとアレですし。なんならすぐそばの公園で」

「あ、ああ…」「はい。わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、とりあえず最初から説明を。あ、できればあなたは名前をお願いします」

 

公園のベンチに座った2人は、顔を見合わせ、そして赤髪の人が口を開く。

 

「俺はアスカ。アスカ・スカーレット。今は管理局の嘱託魔導師兼選手をやってる」

 

「なるほ……ん?管理局に勤めてるの?」

 

「あ、ああ。嘱託だけどな」

 

「アスカ・スカーレットって名前の人いたっけ?」

『嘱託の方までは把握してないですが…八神さんに確認とってみます』

「よろしく。で、まあそれは後で確認するとして。なぜナカジマジムの会員と嘘を?」

 

「いや、だから嘘じゃないって!ほら、会員証も!あと、俺ナカジマジムの中で一番強いからね⁉︎というか、みんな…あんたは記憶にないけどみんなに応援に来てもらってたし!」

 

「そーなの?アインハルト」

 

「えっ?あ、はい。本当です。実際、世界大会でジークさんを下して優勝なさいました」

 

「(ねえ、プライド。なんかアインハルトの喋り方が硬いのは気のせい?)」

『(気のせいではないかと)」

 

だよねぇ。なんか、初めて会った人みたいな…。

 

「なんなら、八神さんに…俺を()()()()()()()()()に確認してみてくれ!」

 

「は?」

 

この人、今自分の保身のために私の家族利用しようとしてる?それなら、私容赦しないよ?

 

「え?ちょ、なんか黒いものが…」

「えっ、えっ?」

 

『マスター、少し落ち着いてください』

「……うん、ごめん。プライド」

 

『えー、お二方……じゃなくてアインハルトさん。まずですね、ひとつお聞きしたいことが』

 

「は、はい。なんでしょうか」

 

『ちょっと、私のマスターの名前を答えてみてください』

 

「え?え、えーと…」

 

はい?なんでそんな質問を。

 

『?答えれないのですか?』

 

「す、すいません…」

 

『いいえ、大丈夫ですよ…。ああ、ちょうど来ましたね』

 

と、プライドが言うと同時に来たのは……

 

()()()()()()だった。

 

 

・・・・・

 

 

「「「「ええええっ⁉︎⁉︎」」」」

 

 

 

 

 

 

 

うん、どんな奇妙な光景でしょうか。

 

今、私とアスカ・スカーレットって人とアインハルト×2の状態で一つのテーブルを囲ってます。

本当にどう言う状況?

 

「え、えーと。つまりは、俺たちの世界とこっちの世界は違う……ってことでいいんだよな?」

「というか、それくらいでしか説明できないです……」

 

にしてもさ、アインハルトがどっちのアインハルトか見分けがつかない。

 

 

さて、軽く状況説明。

 

まず、アスカ・スカーレットって人は管理局の嘱託魔導師の名簿にはなかった。

けど、確かにその証を持ってる。

母さんに確かめてもらってけど本物だった。

 

なのに、名前がない。

 

そして、寝て起きたらなぜかアインハルトと公園のベンチにいたと。

それで混乱して、とりあえずジムに行ってみようという話になったと。

 

で、誰も自分たちのことを知らなくて相当焦っていたらしい。

 

……話聞いててなんとなくは予想しててけど、いわゆる、パラレルワールド的な?

 

現に、アインハルト×2の話がだいぶ食い違ってる。

 

まあ、それはさておいて

 

「で、2人ともどうするんですか?このままでいるわけじゃないでしょう?」

 

「あ、ああ。とりあえず、泊まれるところを探さないと…」「ですね。さすがに野宿を続けるのは嫌です」

 

「えー、私の世界の方のアインハルト。もうジムに戻ってていいよ。あとは私の仕事」

「わ、わかりました」

 

うん、これでよし。

なにがよしかって?アインハルトが2人もいて間際らしい。

それがなくなったから。

 

「…-ああ、はい。わかった。えー、アスカ・スカーレットさん。とりあえず、八神司令が会いたいそうなので管理局まで行ってもらっていいですか?その後のことは八神司令がやってくれるそうです」

 

「ええ…」

 

え?なんで露骨に嫌そうな顔を。

 

「なぜそんな嫌そうな顔を」

 

「だって、あの人なにしでかすかわかったもんじゃない…」

 

「あー」

 

うん、母さん。ごめん。反論できないや。

 

「ま、これ持ってけば大丈夫だと思いますので。それでは〜」

 

と、念のため私からのメモ用紙を渡す。

 

「あ、そういえば君の名前ってなんていうんだ?さすがに、名前もわからないと不便で…」

 

「あー、言ってませんでしたっけ?私の名前はユタ。八神ユタです。八神司令の養子縁組です」

 

それだけ言ってさらに驚かせた後、私は写真だけ撮ってジムに戻った。

 

 

うん、正直に言おう。頭がパンクしそうだからもう関わりたくないというのが本音です。はい。

 

 

なんか、後ろでアインハルトとアスカ・スカーレットさんが恋人みたいな雰囲気になってるのは気のせいでしょう。きっと気のせいでしょう。

 

 

 

 

 

 

〜ナカジマジム〜

 

『はい、30分終了です』「それじゃ、1時間休憩してから次行こうか」

「はぁっはぁっ、りょ、りょーかいです…」

 

アスカさん達を管理局まで行くよう言ってから3時間。もう時刻は昼の十二時を回ろうとしていた。

 

三時間、本当にほぼノンストップで避ける特訓してました。

しかも、私専用ルームにあるガチで難しいやつだから余計疲れる。

 

 

「おーい、みんな。集まってくれ」

 

と、ノーヴェさんに声をかけられ、私含めチームナカジマのみんなが集まる。

 

「全員揃ってるな。えー、しばらくの間、新しい人が来ることになった。ほら、入ってこいよ」

 

と、入ってきたのは……

 

 

アスカ・スカーレットだった。

 

「えー、しばらくの間お世話になります。アスカ・スカーレットです」「同じく、アインハルト・ストラトスです」

 

 

そこからは、まあ当たり前のように質問責めにあっていた。主にアインハルトが。

それをなにも見てないように振る舞った私は悪くない。

なぜか少し大人びた感じのアインハルトとかが特に恥じらいの顔をしてたのに写真だけ撮ってご飯を食べに言った私は悪くない。

 

 

 

 

 

 

「はい。終了。あとは自由練習ねー」

「うん、お疲れ様…。ああ、疲れた…」

『とりあえず、水分補給をしてください。治癒魔法をかけるので十分ほど大人しくしてください」

「はいよー」

 

ユミナさんの組んでくれたメニューが終わり、私は椅子に腰掛けた。

ユミナさんは、他の子達の様子を見に行っていた。

 

「にしても…あの人、すごいね」

『ですねぇ。まあ、別世界とはいえ世界大会で優勝したほどですし』

「え、なに、プライド。もしかしてパラレルワールド的なもの信じるの?」

『いえ、全く。ですが目の前にそういう事例が出てきたので信じざるを得ないんです』

 

あの人、なにがすごいかってヴィヴィちゃんやミウラ、アインハルトとも普通に渡り合ってる。というか、圧勝してる。

 

「ありがとうございました!」

「ぜぇっぜぇっ、う、うん…」

「次は私です!」「その次は私!」

「お、おう…」

 

うん、あの人、すごいけどバカ。

すごいって褒められていい気になってみんなとの勝負を全部受け入れてるんだから。

 

いま、コロナちゃん、ヴィヴィちゃん、ミウラの順で4ラウンドのスパーリングをやってた。

 

まあ、この調子だと全員とやるまで終わらなさそう。

 

「さて、もう大丈夫。…そうだね。おーい!コロナちゃん!ちょっと魔法戦技しない?」

「は、はーい!ちょっとだけ待っててください!」

 

と、コロナちゃんは今行われているアスカvsリオにもう、絶賛興味津々ですよ。

 

「んじゃ、先行っておこうか」

『そうですね。その間に管理局の方から色々と報告がきてるのでその整理もしてもらいましょうか』

「りょーかい」

 

 

 

 

 

 

 

「ユタさん!すみません。遅くなってしまって」

「いやいや、むしろナイスタイミング。ちょうど情報整理も終わったし。それよりあの人たちの戦いどうだった?」

「はい、それはもう!すごいです!すごいとしか言えないです!あと…」

「ん?」

 

「なんか、ユタさんとも戦ってみたいって……今もすぐそこにきてるんです」

 

「へー、そうなん…って、へ?」

 

「どーも」「失礼します」

 

と、コロナちゃんの後ろを見ると、アスカ・スカーレットとアインハルトがいた。

 

「……あの、もしかして」

「ああ、あんたとやりたくてね。()()()()ナカジマジムだとあんたが一番強いんだろ?」

 

「本当は?」

 

「ハルちゃんにあんたと話してた頃、デレデレしてたでしょってめちゃくちゃ睨まれてしまいまして。それで誤解とくついでに…ってなに言わすんだ!」

 

「……ああ、なるほど。そう言うこ…」

 

 

「たっく、なんで()にデレデレしなきゃいけないんだよ」

 

 

「あっ!」「ちょっ、先輩!それは…」

「ん?2人ともなにを……あせ……って……」

 

 

「ああ、はい。そうですね。じゃあ、望み通り、全力であなたをボッコボコのフルボッコにしてあげますよ(ニコォ)」

『(あ、コレは手遅れなやつですね)』

 

 

「えっ、ちょっ、なにを怒って……ああ、もしかして本当は女でしたとかそう言うオチとか?」

 

「「……」」

「え、ちょっと待って。ねぇ、なんで2人とも黙るの。しかもユタさんはなんか真っ黒なオーラ的な、絶対殺す的なオーラがめちゃくちゃ出てるんだけど」

 

『アスカさん、御愁傷様です』「先輩、お元気で…」「し、失礼しまーす…」

 

と、コロナちゃんとアインハルトは離れていった。

いいね、私が今からなにをしようとしてるか分かってらっしゃる。

あ、今いたアインハルトはアスカさんが連れてた方だから分からないか。(ちなみに、容姿も全く同じな為区別がつくように、軽い変身魔法をかけてもらってるらしい。具体的には、髪の色と胸の大きさが少し違う)

 

「さぁーー、アスカさん。要望通りエンリョナク、やってあげますよ」

 

この時のアスカは自分の死を覚悟したとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

「ゆ、ユタさーん?」「せ、先輩?」

 

試合が終わった頃に、コロナとアインハルトが帰ってきた。が、中の光景に2人は目を疑った。

なんせ…

 

「だー!くそ!いい具合にもってかれた!」

「持てる全てをぶち込んでこのザマって……」

 

自分たちの強さの象徴が、共に悔しがりその場に倒れているからだ。

 

結果としてはユタの判定勝ちらしいが双方納得がいってないご様子。

 

「……で、アスカさん。一応聞いておきますが、私を男と判断した理由は?」

 

「え?えーと、顔が中性的で、胸がな……あぶなっ!」

 

「はい?なんて言いました?」

 

「イ、イエナンデモアリマセン(か、影が…頰を…)」

 

「で、他には何かあります?」

 

「あ、あとは八神司令に『ユタは男やでー』って言われたのもあって…」

 

……うん。なんとなく予想はついてたけど、予想はついてたけどまさか当たってるとは思ってもなかったよ。

ちょっと叫ぶのでみなさん耳をお塞ぎください。え?叫ぶなって?いやです。叫びます

 

 

 

あんの狸がーーーーー!!!!!!!

 

 

 

 

 

はい、ごめんなさい。本題に戻ります。はい。

時はそのまま帰宅してるところへ行きます

 

 

 

「………って、なんで2人ともついてきてるんです…?」

 

「え?八神司令に、ユタさんに泊めて頂けると聞いているのですが…」「俺もだ」

 

「……プライド、何か聞いてる?」

『いえ、そのようなことは……』

「だよね。困るんだけど…。今日、エリオが泊まる予定だし…」

『……あの、マスター。はやてさんからメールです』

 

「ん?まさか、今更この2人を泊めるとかそう言うことを伝えにきたとか?」

 

『はい、そのまさかです』

 

 

 

「ですよねー……。はぁ、もう一度だけ言う。

 

あんの狸がーーーーー!!!!!!!

 

いや、あの、エリオが泊まるってことあの人知ってるはずなんですが。なんでそれ踏まえて私のところに⁉︎

 

『えー、皆さんはなぜエリオさんが泊まられるのか分からないと思いますので私から説明を。実は、もうすぐ、エリオさんと付き合って2年目になるんですが、ちょうど2年目の日だと予定が合わないので少し前倒しに軽いお祝い事をやろうと言うことになってまして』

 

「いや、ちょっと待ってプライド。誰に説明してんの?て言うかさ、プライドがそんなみんなに聞こえるように言ったせいで周りからめっちゃニヤケ顔で見られてるんだけど⁉︎」

 

「へぇ、ユタも付き合ってたんだな」

 

「なに、もしかして想像できないとか言うつもりですか?アスカさん、もしそのようなことを言うなら問答無用で私の家は出禁にしますから」

「厳しっ⁉︎いや、それは言うつもりないけど…その眼帯してて厨二っぽいからエルスさん方面の人かなと」

 

「よし、もういっぺんやりあいます?」

 

「やだよ!もうあんたの『影』はこりごりだ!」

 

はい、そんな茶番をしてる間に私の家到着。家に明かりがついてるあたり、もうエリオはきてるらしい。

 

「えー、一つだけ言っておきます。勝手なことをしようものなら……セクハラその他諸々で管理局に突き出しますので」

「やる気ねーよ!やるとしてもアイちゃんにしかやらねえわ!」

 

「よし、プライド。管理局に連絡しといて」

『承知しました』

 

「え、いや、ちょっと待って。ねえ、ほんとに電話かけてませんか?ねえ、ちょっとー⁉︎」

 

「ゆ、ユタさん…。その、私と……先輩は、つ、つ、つきあって……ます

 

「へー、そうなん……ってえぇ⁉︎」

 

「で、ですので!先輩になにをされても大丈夫です!受け入れる覚悟はできています!例えそれが人に言えないような趣味であっても!」

 

えー、嘘。あの超堅物とも言えるアインハルトが付き合ってるだと…。

世の中はなんて残酷だ。全世界の非リアの皆(作者含む)、このアスカ・スカーレットをリンチにしましょう。

ん?アスカさんが空気?そんなことは知らない。

なんか、誤解を招くからやめて!とか色々叫んでるけどなにも聞こえないし知らない。

 

『はっきり言います。意味不明なことを考えるのはやめてください。なにが残酷なんですか』

 

「おかしいな、相変わらず考えただけなのに全て読み取られてる」

 

それはそうと…さっさと入ろう。夜の8時に汗だくで外にいると寒い。




はい、どうでしょう?もちろん、もう1〜2話くらい続きます(多分)

本編を3〜4話ほど書き進めながらこちらも書いていくと言う形にしていくつもりです。

tubaki7さんの作品も個人的にはすごい面白いのでそちらも是非。

読んでくださりありがとうございます

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