リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生 作:アテナ(紀野感無)
更新は、この頻度かもう少し遅い頻度でやっていきます。
ご了承を。
それではどうぞ
「それじゃあ、試合開始!」
「「押忍!」」「さあ、どこからでもどうぞ」
その言葉と同時に、髪とゴーレム腕と影が飛び交った。
「(さて、色々と試してみますか)」
コロナちゃんやタオちゃんから、色々とヒントを得れた。
まず、厄介なタオちゃんの『憑髪』に対し避けつつ回避不能なものは影で対抗する。
「(やっぱり、『憑髪』もだけど……)こっちが厄介だなー」
『マスター、素に戻ってます』
やっぱり、コロナちゃんのゴーレムとの連携が厄介。
とりあえず…
「とにかく移動しまくるっ!」
集中狙いされないよう、ひたすら動き動き動き動く。
「せやぁ!」
「っ!」
そんな中、タオちゃんが間合いを詰めてくる。
ローキックからの回し蹴りを繰り出してきた。
ローキックは避け、回し蹴りは受けたものの威力を受け流し後方に着地した。
それと同時に今度は真上からゴーレム腕が撃ち込まれた。
けど、私はそっちに意識は
ゴライアスならともかく、ただの腕だけなら……
「⁉︎」
「うん、成功したね。あーよかった」
『初めての割には上出来です』
影による自動撃墜で破壊した。
私は、影を扱う時は遠距離、または中距離。格闘戦の時は近距離、で使い分けてたけど考えたんだよね。
片方をコロナちゃんがアインハルトと戦う時にしてあような自動操縦をプログラムしてやれば、格闘戦と影での戦いを同時にできるんじゃないかって。
もし、それができた場合、戦術の幅が格段に広がる。
そしてその結果はさっきの通り。
……まあ、精度とかはまだまだなんだけど。
「さて、次は……」
影メインに切り替える。
格闘戦もできなきゃいけないからね。
コロナちゃんが向かってきて、タオちゃんは後ろで『憑髪』で援護する形になった。
「う……おっ!」
「せやぁ!」
「あっぶ…」
あーもう!無理!タオちゃんの『憑髪』対処しながら自動操縦でコロナちゃんの格闘戦相手は無理!
無理なものは無理!
アッパー入れられそうになったし!
「しょーがない…か」
影も、格闘戦自動操縦も解いて一旦後ろに下がる。
「まず潰すべきは……」
「逃がしません!」
「⁉︎」
コロナちゃんは無視で先にタオちゃんだ。
幸い、さっきのコロナちゃんとの戦闘で弱点は見つけた。
それは……
「うん、やっぱり『影』で根元捉えたらそんなに強くないね」
「くっ⁉︎」
ドゴォン!
そして、タオちゃんが焦って大振りをかましてくれるのを予測すると同時に、それがきたのでカウンターを入れさせてもらいました。
「ふうっ、結局は、こうするしかないよね」
片方をできる限り最速でつぶし、できる限り1vs1を保つ。
2on1の時はこれが一番いい。
あ、ちなみにタオちゃんは顎にクリーンヒットさせてもらったので多分気絶したかな?
「さぁ、次はコロナちゃんだよ?」
「…っ!ストーンランス!」
「シャドウランス」
コロナちゃんが、岩の槍を創生したのをみて、私は『影』で槍を作る。
同時に発射されたそれらは当たると同時に崩れていく。
「
「そうだ…った。ユタさんの影は…」
うん、そうだよ。形が崩れたからといって影が消えるわけじゃない。
形の崩れた影を使いバインドをかける。
「グラッブルクロー!」
「
また気づくと腕を創っていてそれを飛ばしてきた。
それを壁を作り出し防いだ。
「ロックバインド!」
「⁉︎」
腕が壁にぶつかり砕けると共に今度はその岩でバインドを仕掛けてきた。
「…っ、真似…されたか…」
「創主コロナと魔導器ブランゼルの名の下に、出でよ巨神!叩いて砕け!『ゴライアス』!!」
「まっず……」
「ギガントナックル!」
「…っ!!」
そして、勢いよくゴーレムの腕は振り下ろされた。
「はい、申し訳ございません。調子に乗りすぎました」
「もう!予定にないこと言われるわ、しかも最後に反撃できたとこをあえて反撃しないとか!何をしてんの!」
「何も言い返せません…」
「あ、あははー」「リ、リンナさん、もうその辺で…」
ああ、自分のやったことを振り返ると顔から火が出そう…。
…おいコラ、笑わないで⁉︎
「…しょうがない、これはじーちゃんにしごいてもらうしかないね」
「え?いいんですか⁉︎」
何そのご褒美。火の中だろうが遠慮なく飛び込める。
…あれ?もしかして、そうとうヤバイやつ?なんか、周りの人の血の気が引いてるんだけど
ねぇ、誰か教えて⁉︎
「さ、みんな。この試練のメインイベント。お宝を見に行こうか〜」
「「おー!」」「ねえ、私ってこの後何が待ち受けてるの⁉︎」
「わー!これ、チームジャージでしょうか?」
「みんなの分あるっぽいね〜!」
「タオにはこれ、新しい拳法着。とりあえずは春光拳仕様だけどいいよね?」
「はい……!嬉しいです!」
と、みんな新たなチームジャージや拳法着に喜んでる。
けどね……
「ねえ、リンナさん」
「ん?」
「なんで、私の分まであるんでしょうか?私、チームナカジマの一員じゃないのに」
「あー、そのことね。詳しいことはわからないんだけど。ユタちゃんのお師匠さんはノーヴェちゃんのところに今後は預けるらしいんだよね。ノーヴェちゃんとユタちゃんのお師匠さんで話し合ってそう決めたらしい」
「なるほど…」
「さ、オットー君達も合流するそうだし、3人は着替えて集合場所に移動〜!」
「「「「はーいっ」」」」
〜三岩窟 天声の間〜
さて、みんな集合。
リンナさん達によると、まだメインイベントがあるらしい。
ちなみに、なぜかチャンピオンのジークさんと……えーと、たしか聖王教会のシスターで……えーと
「シャンテだよっ!いい加減覚えろ!」
「ああ、そうでしたそうでした。それはそうとシャンテさん?なぜ心の中を読めたのか教えて欲しいのですが」
「『ユタ(マスター)にはまだ早い(です)』」
「2人同時に返してくんな!あと、何なの、私にはまだ早いって⁉︎」
理不尽…理不尽ですね。世の中は。
あ、そうそう、新たにきたメンバーはさっき言った2人の他にちっこいイクスさんとヴィクターさんの執事のエドガーさん。
ヴィヴィオちゃん達と一緒にいた新しい子達はアイリンって子と執事のクレアさん。
クレアさんはエドガーさんの妹さんで、アイリンって子は武道場の跡取り娘。同年代では敵なしらしい。
そして、さらには総師範であるレイ老師。
「さて、みんなまだ最終試練は残っとるんじゃろ?せっかくだから皆でやるか」
「じーちゃん?みんなって?」
「うむ、せっかく師範クラスが3人おるんじゃ。ワシらで皆の相手をしてやれば良い」
「乱取り戦、ということですね?」
どうやら、最後は師範達と戦えるらしい。
……やったね!超いい試練じゃないですか!
毎年通いたいな。
「とゆーわけで!」
「わたくしたち3人と一本交代の乱取り戦!」
「ルーフェン武術の技、堪能していってくれ」
「「「「「「よろしくおねがいします!」」」」」」
よし、吸収できるだけしてやる!
〜数時間後〜
師範連合による最後の試練は無事終了。みんなルーフェン武術をこれでもかって程体験できました。
洞窟を抜けた山の絶景ポイントで弁当ももらって、みんなすごい幸せな気分です。
そして、いまはみんなで風呂場。
いや風呂じゃない。これ温泉です。
信じられない。道場の中に温泉ですよ⁉︎
ルーさんのところじゃあるまいし。
まあ、堪能させてもらいましょう!
……なんか、このあとに、本気の地獄が待ってるらしいので。
〜お茶会場〜
「さて、じーちゃんからみてみんなはどう?」
「ふむ、聞いていた通りみんないい子じゃの。全員、自分の流派をよくおさめとる。とくにミカヤ嬢はよくできとるの」
「天瞳流の師範代だもんねー」
とある場所では、レイ老師、リンナ、アイリン、ノーヴェ、オットー、ディードがいて、今回のみんなのことを話していた。
「リオたちの面倒もよくみてくれていて嬉しい限りじゃ」
「私にとってもいい友達です」
「コロナちゃんとユタちゃんは独特だね〜。武術でも格闘技でもない感じ」
「わたくし達とは逆に魔法戦技者として純粋なんですのね」
「コロナの方は最近マネージャー業にも興味があるみたいですが」
「あら勿体無い!」「タオを倒せるなら選手としても全然いけますわ!」
「コロナ喜びます。でも、ユタは魔法戦技というよりは命を張る方に…具体的には管理局を目指していて。まあ、もう就けるようにはなってるらしいんですけど」
「まぁ、それは個人の進む道だから、何とも言えないね」
「でも、ユタの母親は、願いを叶えてあげたくてやったけど、本当にこんな若いうちから命を張らせていいのか?って思ってるらしいです」
「そこは本人の意思の強さによるの。本気でやりたいと思うとるならワシは全然大丈夫じゃと思うぞ。実際、あやつはルールのある対人戦ならともかく、ルール無用でやらせるなら相当強いしの」
と、次はミウラ、その次はヴィヴィオ、アインハルト、ジークリンデと順々に評価をしていった。
とりわけ、アインハルト、ミウラ、ジークの評価はとても高かった。
この3人は、『神撃』の領域にたどり着く素質を持っているらしい。
頭やお腹という急所を狙う必要すらない、触れた場所がそのまま急所になるほどの強打。
そして、ユタとヴィヴィオは『神眼』の才能がある、と。
極限の見切りにして必中の一撃を生むという。
「ま、皆が個々を極めていくのを、わしは楽しく見守らせてもらうとするよ」
「もしまたご指導いただけるときがあれば、よろしくお願いします」
「私たちはいつでも大歓迎だよ〜!ノーヴェちゃんっ!また着せ替えてあげるね!」
「いや、それは…もう…」
〜翌日〜
「それじゃあ、お世話になりましたー!」
「「「「「なりましたーー!!」」」」」
「うん、気をつけて帰るんだよ」
様々なる出会いや発見があったルーフェンとも一旦別れ、
ミッドに戻ってまた新しい日々が始まる。
「にしても……筋肉痛が………やばい………」
『……みなさん、昨晩レイ老師に何をされたのかは聞かないでおいてあげてください。マスターの心に関わりますので』
よし、家に到着。荷物適当に放り込んで土産だけ持って母さんの家の方に出発!
「筋肉痛も少しは回復したし、まあ大丈夫かな?」
『……あの、ずーーっと治癒魔法かけててコレですからね?』
「その事実は知りたくなかったな…」
まあ、さっさと向かおう。母さんは仕事だとしてもザフィくらいはいるでしょ。
「で、なんでいきなり管理局に呼び出されなきゃなんないの?ねぇ、独身の神様」
「あんたのためや。貧乳」
ねぇ、私、メールで筋肉痛であんまり動けないっていったはずなんだけどな。なんでこのわたくしの母親様はこんなにも理不尽な命令を言ってくるのでしょう。
ちなみに、アインハルトとユミナもいますよ。
いまは食堂にいます。
あとからルーさんもくるとか。
「でな、ユタ。『戦技披露会』って知ってるやろ?」
「うん、母さんたちが毎年やってるやつだよね」
「そうやでー。でな、ユタが来年から管理局に勤めるようにはできたんやけど、お上がな、一応実力を見たいってことでユタにも参加してもらいたいってな」
「まあ、私はいいんだけど……インターミドルと日程が被らなければ」
「それに関しては大丈夫や」
「そう…。あ、どう言った形式?」
「大人数の中での戦闘を想定したやつでな、10vs10のチーム戦なんや。で、ユタにはチームの一員で戦ってもらう」
「なるほどね…」
え?アインハルトやユミナが空気?知ってるよ。
けど、どうしようもない。
「はやてさん、それは私も参加できるのでしょうか?」
「すまんなー、一応ユタの入隊試験も兼ねてるらしいからアインハルトは参加できひんのや。それに、今回のメインはユタやなくてヴィヴィちゃんとミウラの試合やからなー」
そう、なんか私のやつがメインみたいな話し方してたけどメインはヴィヴィちゃん達の方です。
残念、私の方は前座みたいなもんだ。
「……あ、母さん。ひとついい?」
「ん?どうしたんや?」
「もし私のチームが勝ってさ、私がMVP?っていうのかな?それを取れたら私からもひとつ要望を出したいんだけど」
「それは聞いてみんとわからんけど、例えばどんな?」
「例えばね…管理局のに勤めてる人の中で戦いたい人を指名できるとか」
「へぇ、ちなみに聞くけど、誰や?」
「
「……」
「母さんや、ザフィ、ヴィータさんやなのはさん、フェイトさんも捨てがたいんだけど、やっぱり私の『強さ』の象徴であって私の『師匠』であって私の『目標』であって私の『憧れ』でもあるシグナム姉さんと……って、母さん?どしました?なにニヤニヤしてるの⁉︎私、そんな変なこと言った⁉︎」
「いーやー、別にぃ〜?ま、聞いてみるわ〜」
はい、どうでしょう?
さて、シグナムとの戦いはどうやって表現しましょうかねー
これを機に勉強の合間を縫ってYouTubeとかでしっかりみときます。
読んでくださりありがとうございます