リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生   作:アテナ(紀野感無)

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はい、遅くなりすいません……
何も言えません。

今回からルーフェン編です。

そうそう、本格的に、超ノロマ更新になっていきます。
ご了承を。

ではどうぞ


32話

〜ミッドチルダ中央次元港〜

 

「はい、みんな揃ったね〜」

「「「「「はーーいっ!」」」」」

 

今は、いつものメンバー+αでリオちゃんの実家----ルーフェンに行くために港に集まっている。

 

ちゃんとメンバーの内容をいうと

チームナカジマの皆、私、ミウラ、ミカヤさん、ユミナ。

 

ちなみに、ルーフェンっていうのは、長い歴史と独特の文化を持った土地で、魔導も武術もミッドやベルかのものとは違うものなんだとか。

 

ぶっちゃけ、めちゃたのしみです。

 

「それじゃあ、リオちゃんの実家ルーフェンへ向けて!」

「「「「しゅっぱーーつ!」」」」

 

「相変わらず皆さん元気な事で」

『…マスター』

「はい、マスターです」

『マスターもなかなかの気持ち悪……じゃなくて、いい笑顔になってますよ?』

「おいコラ、いま気持ち悪いって言おうとしただろ。てか、ほぼ言っただろ」

『さて、何のことやら』

「よし、後で覚えてろ」

『マスターが家の2階のものを片付けてくれると約束してくれるなら覚えておいてあげましょう』

「さー、早く行こう!」

『逃げないでください』

 

ちょっと、プライドが言葉でない何かを言っていた気がするがそれを無視して私は列車に乗る。

乗ったあとは……

 

「んじゃ、プライド。いつも通り着く五分前にタイマーよろしく」

『はいはい……』

 

あれ?心なしかプライドが人っぽくなってる?

 

私?もちろん、溜まってるものを消化するんだよ。

ん?いかがわしいものかって?んなわけ。

 

ただのアニメです(キリッ)

 

『マスターがドヤってますが全くドヤれていない件について』

「相変わらずの辛辣な言葉ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「到着〜!ここがうちの実家の最寄り駅!迎えがきますから待っててくださいねー」

 

「「「はーいっ!」」」

「おお…自然多いな」

 

初等科トリオのみんなとかこういうの好きそうだね。

 

「綺麗な花がいっぱいあるねー。写真を撮っておこうかな」

『All right camera set up』

 

と、ミウラが少し離れたところに行く。

………ん?ちょい待ち。

 

「ミウラー、その、後ろの動物って…」

「へっ…?」

 

ミウラが振り返ると、そこには……

 

 

虎がいた。

 

 

「はひゃあぁぁぁぁぁっ⁉︎」

「ミウラっ⁉︎」

 

やばい!ミウラが虎に襲いかかられた!

 

「ミウ……ラ?」

「ふえ…えっ?」

 

あれ?襲いかかられたと思ったらただじゃれてた。

 

あ、やばい。虎めっちゃかわいい。

 

「こーら、シャオ!ダメだろ。お客さんにジャれついちゃ!」

「ニャア♪」「え、ええと…?」

 

「ミウラさん!すいません〜!それ、ウチの猫なんです。シャオ、めーだよ!あ、メイメイも久しぶり〜!」

 

と、あっというまに、二匹の虎がリオちゃんにジャレつく。

 

………猫?いや、間違っちゃいないのか。

虎ってネコ科の動物だし。

 

 

てか、サラッと新しい人出てきてるけど誰だ。

雰囲気リオちゃんに似てるけど背高いし肌も少し濃い。

 

「あ、みなさん!紹介しますね!あたしのイトコで春光拳の師範代!」

「リンナ・タンドラです♪みんな、荷物多くて大変でしょ?この子たちが運んでくれるから」

 

と、リンナさんが軽く自己紹介をしてくれた。

そして、猫さんが荷物を運んでくれるのだそう。

 

…って、軽く流したけどさ。リンナさん、師範代ってのとはめちゃ強い人なんじゃ…。

 

にしても、猫かわいい。シュンとする仕草とか笑ってる顔とか。

家に持ち帰りたい。やばい、いろんな衝動が収まらない。

 

『いい加減現実に戻ってきてくれませんか?バカマスター。皆さん、先へと行っておられるのですが』

「ハッ⁉︎」

 

あ、まずい。これガチで置いていかれてるやつです。

 

 

閑話休題

 

 

しばらくすると、リオちゃんの実家、春光拳道場が見えてきた。

なにやら、リオちゃんの祖父が待ってくれているらしい。

 

「ねえ、プライド。興奮が収まらない」

『ああ…マスターも、とうとう痴女というものになられたのですか……』

「ちがいわい!いや、だってさ、あのレイ・タンドラ老師に会えるんだよ?興奮しない方がおかしいって」

『わかっています、わかっていますから、へし折ろうとしないでください!』

「あ、ゴメン。つい」

 

ちなみに、レイ・タンドラ老師って人は、ルーフェン武術界で5人もいない『拳仙』の1人、要はバカ強い人。

若い頃から、拳法試合はもちろん、異種武術戦でも無双無敗なんだとか。

 

「あ、じーちゃん。いたいた」「じーちゃーん!」

 

と、少し先に、老人がいた。

 

 

「おお、リオ」

 

 

その人が、こちらを向いた瞬間

 

不思議な景色が見えた。

 

「…?」

 

目をゴシゴシしてもう一度見ると、さっきまであった景色は消えて、道場の景色に戻っていた。

 

「ただいま、じーちゃん!」

「おう、少し重くなったの〜」

「成長期だもーん!」

「ほっほっほ」

 

リオちゃんが、レイ老師に抱きつき、くるくると回されている。

 

「お友達もみんなようきたのー」

「「「「「「「はじめましてっ!」」」」」」

「ほっほっ。ま、そうかしこまらんでもええよ。長旅でお疲れじゃろ。部屋で一休みするとよかろうな」

「うんっ!案内してくる!ヴィヴィオとアインハルトさん、ユタさんたちこっち集合〜」

「「「「はーいっ」」」」

「あ、少しだけ待ってて、老師に一個御願いをしてくる」

「わかりましたー」

 

引率係のリオちゃんに、お願いし、少しだけ待ってもらった。そして、レイ老師に近づく。

 

「レイ老師!」

「ん?どうしたんじゃ?」

「いや……あの……。サインください!」

「ほっ?」

「レイ老師のことは、ずっと聞いてて尊敬してましたし、実際に会えるとは夢にも思ってませんでした!もう、これは忘れないうちにもらっとくべきかと!」

「そう焦らんでもいくらでもやるよ。ほれ、これでいいか?」

「ありがとうございますっ!!」

 

やったね!もう、ルーフェンの旅は終わりでいい!

 

『あいかわらず、バカなことを考えるのはよしてください』

「心読んでこない。では、私はこれで!」

 

そして、リオちゃんの方に向かう。

 

 

 

 

 

 

「ねえ、リオちゃん」

 

「ユタさん?どうしましたー?」

 

「さっきレイ老師の後ろに、不思議な気が見えたんだけど」「あ、それ私もです!」「私も!」

 

どうやら、ヴィヴィちゃんも、アインハルトも、他の人たちも見えたらしい。

 

「ほんと?どんな景色?」

 

「えーと、すごい綺麗な空と風とか…」「あと、海ですー」「地平線とか」「草原?サバナっていうのかな?」

 

「そーか、そういう景色が見えたのは、みんなが優しいいい子だからだね」

 

と、リンナさんが言うが、未だによくわからない

 

「え、ええと…」

 

「ま、多分 滞在中にわかると思うよ!なーリオ!」

「うん、きっとすぐにわかるよー」

 

『マスターがいい子とか…そんなことありえるんですか……』

「いや、ちょっと待とうか。私がいい子でないみたいな言い方だね?プライド、私をなんだと思ってるの?」

『聞きたいですか?』

「あ、いや。やっぱりやめておこう。心をへし折られる気がする」

『チッ』

「露骨な舌打ちすんな!愛機のくせに!」

 

にしても、早く身体動かしたい。ここの特訓とか軽く見れたけどそのせいで体が疼く。

 

 

パァン!

あーーーーーーッ!!

 

 

と、そんなことを考えていると、悲鳴が鳴った。

 

「むっ⁉︎この声は!」「まさかイェン⁉︎」

 

リオちゃんとリンナさんがそれに気づき、焦って声のした方向に急ぐ。

それに私達もみんなついていった。

 

 

 

 

「イェン〜〜ッ!シュエ〜〜ッ!」

「「リンナ師範代!」」

 

悲鳴のした部屋に入ると、そこにはミカヤさんと見知らぬ少女(?)が3人いた。

白く長い髪が特徴の子と茶髪の、西洋と中華を足して2で割ったような雰囲気の子がいた。

最後の1人は、中華系のメイド……?の様な格好だった。

名前は、紹介した順にイェン、シュエ、タオ、だそうな。

 

「お前ら、また何か悪さしたなっ!」

「ミカヤさん、大丈夫ですかっ⁉︎それにタオも!」

「今のところ私もタオちゃんも大丈夫だよ〜」

「ミカヤちゃん、すげー音がしたけど」

「はは、まあちょっとね」

 

………?何かしたのか?

 

 

 

 

 

「ほんっっ……とーに、申し訳ない!!」

「「すみませんっしたー!」」

 

と、リンナさんが頭を下げ、タオさんを除いた2人が土下座をした。

 

どうやら、イェンとシュエが油ギトギトソース付着してる手でミカヤさんの愛刀を汚すわ、入れ物も汚すわ、怒られて逆ギレして喧嘩ふっかけたらしい。

 

…正直、バカでしょ。

 

『マスターにバカと言われるとは…かわいそうに…』

「いや、ちょっと待って、思っただけでいってないから。あと、それどういう意味だよっ!」

 

リンナさんによると、この2人、トップクラスの問題児でいたずらはするわ、しょっちゅう喧嘩するわ、らしい。そして、極め付けに大して強くない。

 

にしても、2人とも、もしミカヤさんが短気だったらどうなっていたことやら。

私の予想だけど、五体満足で済んでない。

 

 

閑話休題(そんなしょうもない話は置いておいて)

 

 

 

「と、いうわけで改めて!イェン・ランカイ!春光拳門下生見習い!」

「シュエ・ローゼン、同じく見習い!」

「みんなの案内とお世話をするよー」

「気安く気軽にタメ語でどうぞー」

 

と、なんやかんやあって、ルーフェン武術を体験させてもらえることになりました。

 

「みんな武道家なんでしょ?さっそく腕の見せ合いっこしようか!」

「いいですね〜」「お願いします!」

 

と、イェン達に引きつられていく。

にしても、ミウラたち楽しそうだね。

私?もちろん楽しみですよ!

 

「みんなはアレでしょ?近代ストライクアーツなんだよね?」

 

イェンに、移動中にそんなことを聞かれた。

 

「そうだねー。純粋にストライクアーツなのは私とミウラさんだけですね」「その中でも技の好みは結構違いますけど」

 

「コロナお嬢と、ユタお嬢がオリジナル魔法戦技で…」

「マイストアーツって言うんだ♪」「私のは……なんて言うか、影使い?的な?てか、イェンさん、お嬢はやめてください…なんか、恥ずかしいです…」

『マスターが恥じらっている⁉︎』

「いや、そこ驚くところ⁉︎」

「あははー。面白いな」

 

どこが⁉︎

 

「アインハルトさんがベルカ古流」

「ええ」

 

「ユミナさんは?」

「わたしは見る専〜♪みんなのサポーターかな!」

 

「で、リオお嬢はなんだっけ?」

「春光拳だよ!2人の先輩だよ!」

 

 

 

 

「さー到着!」「ここが『春光拳の体験入門コース』用の場所だよ〜。まずは動きやすい服に着替えてね」

 

と、イェンさんたちに促され、着替え場所に行く。

 

さてと、存分に吸収するとしますか。

 

 

 

「「「初等科トリオいっちばーん!」」」

「ヴィヴィお嬢もコロナお嬢もかわいいなー」

「リオお嬢はもね!」

「「「わーい♪」」」

 

「中等科チームも終わりましたー」

「うん…動きやすいですね」

「アインハルトさん、ミウラさん素敵ですー♪」「あれ?ユミナさんとユタさんは?」

 

「ああ、ユタさんは……」

 

 

 

 

「無理」

『さっさと、出てください』

「無理…」

『今更何を』

 

いや、絶対無理。なんで動きやすい服でチャイナドレスの露出増やしたバージョンなの⁉︎

超恥ずかしいんですが。

え?なんでコスプレ衣装持ってるくせにたかがチャイナドレスで恥ずかしがってるかって?

 

それは、わたしは見る専だから。基本的に、他人を着せ替え人形……じゃくて着せてから楽しむ派だから。

こんな、恥ずかしいことはわたしはできない。

 

『変なところでシャイと言うか…腑抜けというか。言っておきますが、マスターより露出多いユミナさんはもう出られましたからね?』

 

「なっ……なんだと…⁉︎」

 

『早く出ないと、写真をばら撒きますが?』

「いや、軽くスルーしないで……って、それはダメ!」

『3秒前…3……2……』

「だーもう!わかりましたよ!でます!出ますからその恐ろしいカウントダウンやめて!」

 

ちくしょう、後で覚えてろ!

 

 

外に出ると、笑われると思っていたが、みんなに可愛いと言われ、余計に顔赤くし、その挙句プライドに写真をはやてさんに送りつけられるという最高……じゃなくて最悪な結末を迎えたのだった。




どうでしょう?

いやー、ユタはやっぱりいじられるべき存在だと思いましたね。
写真を送りつけられた後に、家に帰るユタはどうなるのか…w



そういえば、シグナムのキャラ崩壊に関しては、何度か言ったと思うのですが、コメディ感覚なので笑い流してくださってもらえたら幸いです
てか、自分でキャラ崩壊は嫌いとか言いながら気づいたらこうなってたんですよね…。
一応、タグなどにシグナムについての注意点は加えました。

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