リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生   作:アテナ(紀野感無)

28 / 52
今回からvivid strikeに出て来るリンネ・ベルリネッタ
フーカ・レヴェントン ジルが出てきます。
今回ではリンネの名前だけですが。

いまは必死にアニメを見返しております。


それではどうぞ


17話

「ジークさん……いや、ジークリンデ・エレミアさん。2年前は数々の暴言を何も知らずに言ったこと。すいませんでした」

 

と、私はジークさんに深々と頭を下げた。

 

「えっ⁉︎いや、アレはウチが………」

 

「それともう一つ、お願いがあります」

 

「へ?」

 

「これから、私と戦う時……いや私だけじゃないですね。エレミアの神髄を使うことを()()()()()()ください」

 

「え?え?どういう……」

 

「そのままの意味です。こういうのも悪いかもしれないですが、そんなに気にするほどの技じゃないと思ってます。対策も考えました。なので………終わったあと謝るなんて真似は2度としないでください」

 

「うん………わかった」

 

「ありがとうございます。では、練習あるので私はこれで」

 

「ユタ、都市本戦で雪辱は晴らしてあげるわ」

「望むところですよヴィクターさん。ジークさんも頑張ってください。では」

 

私は軽く挨拶を済ませるとヴィクトーリア家を出て家に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

『さて、マスター、本当はどうなんですか?』

「なんのことやら」

『もうとぼけなくてもいいですよ』

「あーうん。正直いうとエレミアの神髄はどーにもならないとは思ってる。あんなハッタリ……言うんじゃなかったかな?」

『どーでしょうねぇ、まあどちらにしろやることは変わらないでしょう?』

「そーだねぇ。かあさんにも、エリオにも、シグナム姉さんにもかっこ悪いところは見せないように頑張るだけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜地区選考会 第1会場〜

 

『どうです?マスター。めぼしい人はいます?』

「うん、何人か」

 

今はヴィヴィオちゃん達初等科トリオやアインハルト、ミウラの応援と視察も兼ねて地区選考会を見に来てた。

 

エルスさんの「えい!えい!おーー!」は爆笑したけどね。

 

「にしても………」

 

私はさっきプライドに言って急遽撮ってもらったビデオを繰り返し再生しながら唸る。

 

「この白い髪のロングの子……アインハルト並みじゃない?」

『リンネ・ベルリネッタ、ですか。今年初出場ですね』

「やだなー。私、このこと同じ予選組なんだけど」

『潔く諦めてください。これは現実です』

 

はぁ……とため息をつきながらビデオを消す。

 

「あ、ヴィクターさん達発見」

『ジークさんもいますね』

 

あの人たちも視察かな?

 

「あら、ユタ。あなたも視察?」

「はい、そんなところです。って、なんでジークさんはフードを?」

「だって目立つの嫌やもん…」

 

と、私たちは初出場の選手達を見ながら感想を言い合っていた。

 

「というか、ユタ?この前きたときも思ってたんだけど、なんで左目を隠してるの?」

「あ、ウチもそれ思ってた。怪我は治ってるんよね?」

「かっこいいからです!」

 

あ、バカを見る目だ。てか、ジークさんにバカを見る目で見られたくはない。

雑草を食うような人だし。

 

(……過ごした!)

 

 

ん?なんか聞き覚えのある声が。

振り向くと……

 

「あ、可愛い番長」

「誰がだ!」

「あなたがですよ」

 

ハリー・トライベッカとその取り巻き(不良っぽいが超いい子ちゃん)がいた。

 

「お」

 

と、ハリーさんがヴィクターさんを見た。

 

「ポンコツ不良娘!どうしてあなたがここに?」

「ヘンテコお嬢様じゃねーか。あれ?今年はお前選考会からスタートだっけ?」

「違うわよッ!シードリストも見てないのッ⁉︎わたしは6組の第1枠!」

「あーそうだったか?」

 

うん、予想通り口論になった。この人たち毎回こうだよねぇ。ていうか、わたしを挟んでケンカしてほしくないなぁ。うるさいよ。

 

 

ガキン!×3

 

 

 

「なんですか、都市本戦常連の上位選手がリング外でケンカなんて!」

 

うわー、エルスさんだ。(オタクの)同志が現れたよ。

っていうかさ、なんで私までバインドされるの?

 

「会場には選手のご家族もいるんですよ?インターミドルがガラの悪い子達ばかりの大会だなんて思われたらどうします!」

 

「そやけど」「リング外での魔法使用も良くないと思いますが」『今回は珍しくマスターに同意します。エルスさん』

 

「ああっ‼︎チャンピオン!ユタさん!」

 

………なんでそんな大声で?ジークさんにとっても色々とまずい。あと私にとってもまずい。

 

(チャンピオン?)(どこどこ?)(あ!いた!あそこ!)

 

「二階席のあそこ‼︎」

「一昨年の世界戦優勝者!ジークリンデ・エレミア選手!それに去年のミッドチルダ都市本戦3・5・8位の上位選手勢揃いしてる!」

「それに一昨年の2位もいる!」

 

あー、こりゃめんどくさい。近くの人たちにはもれなく見つかってる気がする。特にジークさん、ドンマイです。

 

「あ、ほんとだ!あれ?でもなんでユタさん達バインドされてるの?」

「…………なんでだろ?」

 

おおう、コロナちゃん達みんな来てた。

あれ?ミウラ、いつの間にみんなと仲良くなってたの?

 

やばい、これだと私がMみたいに見られちゃう。

 

『誰もそんなこと思っていないのでご安心を。バカマスター』

「バカマスターはひどいよ」

 

「騒ぎになるのもめんどくせーな。ま、ここはおとなしく退散すっか」「そんな簡単に⁉︎」

「まったくよ、あなたと会うとどうしてこうグタグタになるのかしら」「この人もまた‼︎」

「よっと」「切断て!そんな柔らかいですか⁉︎」

 

最初、ハリーさん、その次ヴィクターさん、その次私の順でバインドを解いていった。

ハリーさんとヴィクターさんは自強化魔法で、私は影で切り落とした。

 

「(ぐぬぬ……一年間で結構成長したはずの私のバインドをあんな簡単に!やはり今年は例の新兵器に火を吹いてもらわねば-----!)」

 

「お、そういやアホのエルス」

 

「誰が『アホの』ですっ⁉︎あと私のが年上ッ!できれば敬語ッ!」

 

「うっせーよアホ。お前とオレは同じ組だからよ。まあ楽しくやろうぜ」

 

「去年の雪辱、果たしますからね!」

 

「おうよ、やれるといいなぁ。ま、オレもユタに雪辱を晴らすつもりだから負けるつもりはねーけどな。オレと当たるまでちゃんと勝ち上がってこいよ?今年は初参加組も結構アツイからな。負けないようにせいぜい頑張れや」

 

「ええーー、番長、そんなこと思ってたの?私の影を引きちぎったくせに」

「そうだよ!今年はお前に影を使わせてやるからな!オレのときはほとんど使わなかったからな!お前は!」

「だって、番長相手だとリフレクト駆使した方がやりやすいですもん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜自宅〜

 

「うーん、うーん、まずい、これ本当にまずい」

『これは………本当にまずいですね』

「うん……」

 

私は今最高に悩んでた。

なぜなら………

 

「食費が………4桁を切った…」

『そもそも、なんでこうなったのかをご説明願いたいんですが?』

「いや、うん。あの、色々と、あって」

『……………』

「え?ちょ?プライドさん?どちらに電話をおかけになってるんでしょうか?」

『あ、はやてさんですか?少しご相談が……本気でまずいので』

「いや!ダメ!プライド!それは……」

『ユーーターー?限度を少しは考えろって言うたよな?』

「はい……」

 

はい、そこそこキレてる母さんのご登場ダァ。

 

『んーーー、そうやなぁ。ユタ、今すぐこっちに来たら飯を食わせたるで?もちろんユタが作るけどな』

「え?そんなことでいいの?」

『うん、ええでー。その代わりーーしっっっかりとお話ししようかぁ?ちょうどなのはちゃんもおるしなぁ』

「え?ちょっと待って……今なんて……」

『そんじゃあまたあとでなー』

 

プツッ

 

「…………」

『御愁傷様です。マスター。諦めましょう』

 

絶望の底を味わうと死ぬのって怖くなくなるね。初めて知ったよ。冥土の土産にはぴったりだ。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…やっぱり思った通りやわ。ユタ、そろそろ二次元卒業したらどうや?」

「嫌!あれは私にとってのオアシスなんだ!」

 

今は母さんの家で料理中。八神家特製シチューを作ってます。

ちなみに、私の中での3凶(母さん、なのはさん、シグナム姉さん)も勢揃い。やったね。地獄なんか生ぬるく感じるよ。行ったことないけど。

 

なのはさんは苦笑いしてるしシグナム姉さんはいつでも斬れるよう準備してるし、母さんはジト目で見て来てる。

 

「そーいえば、ヴィヴィオちゃん達って結果どうだったんですか?」

「えーと、確かみんなスーパーノービスからだって聞いたよ」

「ミウラは?」

「ボクもスーパーノービスからです!」

 

無理やり話を変えるとなのはさんは丁寧に返してくれた。

ミウラもスーパーノービスねー。ガチガチに緊張してたところしか見てなかってけど勝ったんだ。

 

「ユタも足元すくわれんように気をつけえやー」

「わかってるよ。今年こそ……」

「ユタなー今年こそ告白するって張り切ってるんや。なのはちゃん、フェイトちゃんに頼んでエリオに観に来るよう伝えてもらっといてええか?」

「ちょ!やめて!」

 

何を考えてるの!このたぬき!

 

『マスターがまたもや恥じらうとは……やはりはやてさんの方が上手なんですね』

「そやでープライド。まだまだユタには負けんわ」

「じゃあ、はやくけっこn…って!危ないよ!」

「つい手が滑ってしもうたわ、すまんなぁ、で?なんやて?」

「イエ、ナンデモアリマセン」

 

 

 

 

 

「ユタ、特訓だがこれからはミウラと一緒にやってもらうぞ」

「え?私は別にいいけど、どしたの?」

「お前の予選の中にハードヒッターがいるんだろう?それならミウラとやればいい練習になる。それにミウラはエリート戦1回戦でミカヤ選手と戦う。刃物相手ならお前が適任だろう?」

「えっ?えっ?」

「あー、そういうこと。わかったよ」

 

と、シチューを囲みながらシグナム姉さんと話す。こういう時は頼りになる師匠なんだけどね。

こういうときは。ミウラはなんか戸惑ってるけど

 

「えっと…ボクなんかでいいんでしょうか?」

「いいだろう?ザフィ」

「ああ、俺は構わん」

「ということだ、ミウラ。練習では遠慮なくこいつの頭を蹴り砕いてやれ」

「え、えーと」

「んなことさせるか!やられる前にシグナム姉さんをやってやるよ!」

「ほう?言い切ったな?」

「あ…」

 

やばい、またやっちゃった。感情に身を任せてしまった。

 

『なーんでマスターは学ばないんですなねぇ…』

 

 

そして、そのあとは……ご想像にお任せするが地獄だったとだけ言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうだ?ユタ」

「ふーん、なるほどねぇ……確かにコレならミカヤさんにも勝てるかも」

 

今は砂浜で特訓。

シグナム姉さんとの殴り合い(という名の暴虐)は見事シグナム姉さんに軍牌が上がりましたよ。

 

そして、いまはミウラと模擬戦をしていたとこ。

 

「はぁっはあっ、なんでユタさんそんなに平気なんですか…」

「それはねー、ミウラ。この人たちと特訓すれば嫌でもスタミナ身につくんだよ。ペース配分も」

 

にしても…抜剣ねぇ。すごい打撃のやり方だ。

収束砲の威力を利用して素早く重い打撃を繰り出すねぇ。

 

羨ましい才能だよ。

 

「さて、ユタはまだ動けるんだろう?最後は私とやるぞ」

「ええっ…せめて遺書をかかせて」

「大丈夫だ。まだ殺しはしない」

「まだ⁉︎てことは殺す気でもあるの⁉︎」

「いいから、やるぞ」

 

 

 

「ほぇー、ユタさんすごい」

『ミウラさんも十分すごいですよ。マスターの【影】に対して初見であそこまでやりあえるとは思ってませんでした』

「あ、えーと。プライドさん、でしたっけ?そんな、ボクなんてまだまだ…」

 

いま、ボクの目の前ではユタさんとシグナムさんの手合わせが行われていた。けど、すごいという言葉しかでてこない。

 

ユタさん、シグナムさんがたまにしか出してくれない全力を相手にしてほとんどかわしているんだもん。

 

「ねえ、プライドさん。ユタさんってこの練習をいつからやってたんですか?」

『えーと、確か4年ほど前だったかと』

「え⁉︎」

 

す、すごい…

 

『でも、最初の方はシグナムさんもかなり手加減してましたからね。いまもそんなに力を出してないと思いますし』

「え?そうなんですか⁉︎」

『まあ、マスターは体質なんかの問題でミウラさんのような戦いができませんから。いつもやってるような練習の代わりにこればかりをやってたんです』

「なるほど…」

『あ、忘れてました。マスターから伝言あったんでした。【ミウラ、頑張れ。初出場の私でも都市本戦の2位までいけたんだからミウラもきっと勝ち進めれる】だそうです』

「……ありがとうございます!」

 

あ、ユタさん達の手合わせ終わった。

ユタさん、汗だくでそのまま倒れこんでる。

 

そしてこの後はシグナムさんと家に運ぶこととなりました。

 

 

 

 

 

〜地区予選 第2会場〜

 

「お、ミウラすごい。あのミカヤさんに勝ったんだ」

『すごいですねぇ。大金星ですね』

「ま、そのあとザフィとヴィータにこってり絞られてたけどなー」

 

いまは控え室で待ってる。私の対戦相手は運の悪いことに当たりたくなかったリンネ・ベルリネッタだった。

 

スーパーノービス戦を見た感じシード選手より強い気がする。

 

近距離が強く、つかみ技も強い、タフネス、砲撃も使いこなしてる。パワーも強い。投げ技もされたら致命傷レベル。

 

本当に超パワー型って感じ。

あとは……………相手を見下してる。

 

 

「ま、他人のことよりまずは自分のことや。今回はシグナムがおらんからウチがしっかりと見といてあげるで。しっかりとやってきいや」

 

「うん……そんじゃあプライド、セットアップ」

 

と光に包まれる。

 

「相変わらずその格好なんやなー」

『いい加減変えたらどうです?そんなことだからエリオさんに振り向いてもらえないんですよ』

「うっさいよ!気にしてること言わないで!」

『まあ、それより……今回はどうします?』

「そーだねぇ、リフレクトと腕の魔法メインかな。影は極力控える。だからサポートよろしくね。腕の魔法は速攻で組み立てに行くから」

『了解しました』

 

コンコン

 

「八神ユタ選手。入場をお願いします」

 

 




ユタとリンネを戦わせるようにしましたが……

どう書けばいいのか悩みまくってます。
けどできるだけ面白くなるよう頑張ります。


これから受験生……勉強と頑張ります。

読んで下さりありがとうございます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。