リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生   作:アテナ(紀野感無)

2 / 52
えーと、最近シリアス続きで私らしくない」
『なんですか、唐突に』

と、ここにはユタとその愛機のプライドがいた。

「いやー、だってさぁ私って戦績とか除けばいかにもって感じのネタキャラな筈なのにさ。最近作者がシリアス系にしか持って行こうとしてないから、………なんか面白いことしたくなった」
『本当に何を言ってるんですか……』
「と言うわけで、作者の唐突な番外編、お楽しみください」
『もう、好きにしてください……』
「あ、今回のはハガレンネタ、というか9.5割ハガレンの中身となっておりますのでハガレンがわからないという方はすっ飛ばしてくださって構わないですよ。キャラ詳細とかめっちゃ省いてますので」





はい、作者のアテナDAIです。
性懲りも無く番外編にチャレンジです。
さっき書いた通り、ハガレン主体になってますので
もしハガレンを知らない!って方がいましたらスルーしてくださって構いません。

あ、それと今までのを細かく読み返して見て、不自然だと思ったりしたところを直しております
謎に思ったところとかあれば一度見返して見てください。
あと、感想も随時まってます(

それではどうぞ


番外編2

【よく知ってる異世界に飛んじゃいました】

 

ユタとアインハルトは目がさめるとよくわからないところにいた。見た感じはホテル。けどミッドにあるようなホテルではなかった。

 

「………ここどこ」

「どこなんでしょう……」

 

しかも、二人ともセットアップ状態。ほんとにどーゆー状況?しかも解除できないし

 

「と、とりあえず出ようか」

「そうですね…何かわかるかもしれません」

 

と、私たちはさっきまでいたホテルを出る。

なんか、だいぶ昔っぽい感じがした。

 

というか、どっかで見たことがある気がする。

 

なんというか、アニメで見た気がする。

 

「んー、ほんとにどっかで見た気がする」

「そうなんですか?」

「うん。というか……なんかやな予感がする」

 

と、外に出る。

すると、ここは都市部だったようで人がたくさんいた。

 

が、周りにいる人々が目の前を通るたびにこちらを見られた。まあ、虹彩異色の二人組とか目立ちますよね。

 

「……あっ!アインハルト!ちょっと来て!」

「え?ど、どうしました⁉︎」

 

と、私はすぐそばにあった新聞を見つけそれを拾い上げる。

そこには、【セントラル号外】とあった。

 

「セントラル……?ミッドにそんな町がありましたっけ?」

「いや……ないよ」

 

アインハルトがさらに疑問符を浮かべてるような顔になるが私は嬉しさに満ちていた。

まあ、勘違いかもしれないが。

 

だって……勘違いじゃないならここは…………

 

 

鋼の錬金術師の世界だ。

 

 

「……よし、アインハルト。少しだけ聞き込みしてくるからさっきいた宿で待ってて。まだチェックアウトしてないから」

「わ、わかりました」

 

 

 

 

 

 

うん、結論から言おう。

 

ここは鋼の錬金術師の世界だ。

私がそこらにいる人に聞いた質問とその返答をまとめて見た。

 

ここはなんて国?→アメストリス

東に砂漠があってその向こうには国がある?→あるよ

この国の北にある大国は?→ドラクマ

どこかの民族が殲滅されなかった?→イシュヴァール人なら殲滅戦があったよ

この国で一番偉い人は?→キング・ブラッドレイ大総統

国家錬金術師なる制度がある?→あるよ

その国家錬金術師だけを殺し回ってるやつはいる?→いるよ

史上最年少で国家資格をとった人の名前は?→エドワード・エルリック

etc………

 

うん、絶対そうだ。

あと、ブラッドレイ大総統が列車事故で行方不明っていうのも(裏路地にいたイシュヴァール人に)聞いたから

想像するに……大惨事が起こる直前だ。

 

「アインハルトーそんじゃさっさとずらかろう」

 

と、私は目覚めた時にいた部屋に戻りすぐさまアインハルトにそういった。

 

「え?え?」

「はいはい、後で色々と聞くからとりあえずフードかぶって」

 

と、むりやりアインハルトにそこらで買ったフード付きの服をかぶせる。

質素だがまあ無いよりはマシ。

 

お金?なぜか10000センズ(この国の通貨)持ってましたよ。

いえ、けっしてそこらへんにいる人に体を売ったとかじゃ無いですよ。まじで。

そんなことしたら母さんたちにぶっ殺されるし。

 

「あ!アインハルト、ドアからは出ないよ!」

「え?」

「ほら、こっちこっち!」

 

ドンドン!

 

「こちらに、不法入国者らしき人物が入り込んだというのを聞いている!」

 

さて、窓から逃げる理由を教えてあげよう。

憲兵さんに外国の人だと思われて入国証、もし自分の国の人ならば身分証を提示しろと言われまして。

 

速攻でにげました♪

 

「え?え?」

「はやく!」

「はいぃぃ⁉︎」

 

と、アインハルトの手を取り窓ガラスを割りながら外に出る。

幸いにも2階だったので着地はできた。

 

「さー、走るよー!」

「どこまでですかぁぁ⁉︎」

「この街から出るまで!」

 

さて、ここからは楽しい楽しい憲兵さんとの鬼ごっこだ。

 

 

 

 

 

 

〜セントラルから出たところにある森の中〜

 

「はぁっはぁっ」

「はぁっ……あははー!あー面白かった!」

「面白くないですよ!途中で銃とか撃たれてましたし!」

「まぁまぁ、それより目的地はすぐそこだよ」

 

と、私は指を指す。そっちには山ほど大きくはないがそれでも山、と言えそうなモノがあった。

 

「どこに行くつもりですか…」

「とあるスラム街。そこに私の会いたい人がいる♪」

「そこに私の意思は存在しないのですか…」

 

うん、存在しない。

 

「ただねぇ……」

「まだ何かあるんですか?」

「う、うん。アインハルト。注意しといて。もしかしたら私を見た瞬間速攻で攻撃してくる可能性があるから」

「は⁉︎」

 

うん、そうだよ。鬼ごっこしてて忘れてたけど私………

 

あの人たちの敵って思われてもおかしくない格好をしている。

とは言っても左手の甲の刺青だけだが。

 

「ま、わからないことを考えてもしょうがない!行こう!」

「なんでそんなに前向きなんですか……」

 

これが私だ。

 

〜セントラル外 スラム【カナマ】〜

 

「ユタさん……」

「なに?」

「これは……人が作ったのですか?」

「うん、そうだね。錬金術っていう科学の技で作られてるよ」

「そ、そうですか………」

 

もう、錬金術に関しての説明はめんどくさいので省きます。

 

「さてと……うまく左手を隠しながらで会えるかな…」

「にしても…このフードはもう少しどうにかならないんですか?」

「だって、スラム街にこれから入らせてもらおうっていうのに綺麗だと不自然でしょ」

 

私達は結構汚いフードつきコートをかぶっていた。

そして、お互いに片目を包帯で隠していた。

 

「よし、行こう」

「はい……大丈夫なんでしょうか…生きて帰れるんでしょうか……」

 

 

 

 

 

 

「と、言うわけでこのスラムに住まわせて欲しいんです」

「あらあら、大変だったわねぇ。私達としては若い子は大歓迎よ。子供たちの遊び相手もしてもらえるし」

「ありがとうございます」

 

今は市役所的な役割の人(というか一番話が通じそうな人?)とお話中。

こんな姿なのに信用してくれて助かってたりする。

 

 

まぁ、嘘8割で構成された内容を言ったんだけど。

 

 

「それじゃあ………」

 

ガシッ

 

と、続きを言おうとすると誰かに肩を掴まれた。

アインハルトだと思い振り返るとそこには……

 

あのエドワード・エルリックとそのご一行がいた。

 

 

 

「おい、あんたに聞きたいことがある」

「な、なんですか?」

 

ひゃっほい!あのエド様に会えたよ!!傷の男(スカー)も、マルコーさんもホーエンハイムさんもいるよ!

あれかな?セントラルに突撃する直前だったかな?

キメラ隊も全員いるし

 

あ、キャラの詳細は省きます。

 

「…?なんでニヤニヤしてんだ?」

「ひゃいっ⁉︎そ、そんなこと…ナイデス」

「?まあいい。あんたに聞きたいのはその刺青のことだ」

 

と、左手を指さされる。

あちゃー、もう見つかったか。

 

「はい、これがどうかしました?」

 

「単刀直入に聞こう。あんた、人造人間(ホムンクルス)か?」

 

うん、そりゃそう思いますわな。

 

「それについてはここだと言えません。向こうの森の中でならお話ししましょう」

 

と、私は不敵に笑う。

もちろん悪役っぽいノリで言っております。

 

 

 

 

 

「と、ここら辺でいいかな」

「さっさと答えろ!あんた達は何者だ!」

 

と、エド様が怒鳴るようにいう。

ああ……生きててよかった。

 

 

 

あ、もちろん私は基本ドMじゃないよ?エド様やプライド様相手の時だけですから。(こっちのプライドはホムンクルスのプライドのことね)

 

「急かさないでくださいよ。えーと、私達は………人間ですよ。()()のね」

 

「じゃあその刺青はなんだ」

 

「ああ、これは私が私であることを証明する証といいますか。エドワードさm……げふん、エドワードさんやスカーさんの持ってる肩書きみたいなものですよ♪あ、隣の子は私の協力者です♪」

「はい⁉︎ちょっ!」

 

隣からアインハルトが抗議してくるが特に聞く耳は持たない。

 

「私は、あなた方が何をしようとしているかを知っています。誰を倒しに行くのかも。これまで何をしてきたかも。今はあの山にそこのホーエンハイムさんがアルフォンス・エルリックと一緒に人造人間(ホムンクルス)プライドを閉じ込め、無力化していますよね?」

 

この一言でエド様達全員が一瞬で警戒レベル最大になるのがわかる。

そりゃ、他の誰かが知らないようなことを知ってたら警戒しますよね。

 

「私からも質問だ…」

 

「はい、なんでしょう」

 

「お前は私たちの《敵》か?味方か?どっちだ」

 

と、ホーエンハイムさんが質問してくる。

 

「そーですねぇ、敵でもないし味方でもない。ですかね。……いや、どっちかというなら敵になる可能性の方が高いですね。…ってうわぁ!あっぶな!」

 

と、返答すると同時にエドワード様が地面を錬成し腕を作って飛ばしてきた。それを間一髪で避ける。

 

「あっぶないですねぇ!怪我したらどうするんですか!」

 

「先手必勝だ。さぁーて、俺たちを相手に勝てる、なんて思っちゃいねぇよな?降伏して知ってる情報洗いざらい吐いてくれりゃ見逃すぜ?」

 

「……それはこうh……ゲフン、嫌ですね。却下します。力づくで降伏させてみたらどうですか?」

 

「ああ、そうさせてもらうぜ!」

 

と、お互いにやる気満々になりました。

 

 

 

さて、困った。どうしよう。

さすがに勝てる気しない。

 

 

「あ、ひとつ提案です」

 

「なんだよ」

 

「私は……チビ……じゃなくてそこの赤いコートの人とやります。で、こちらはそこのスカーさんと」

 

「だぁれがミジンコゾウリムシドチビかーーーー!!!!!!!」

 

やったー!このエドワード様みれた!感激……

 

「ユタさん!なんで私まで巻き込むんですか!」

「いーじゃん、あの人かなり強いから気をつけな。あと右腕に掴まれたら死ぬから」

「え?ちょっと待ってください。今なんと…?」

「くるよー!」

「もう嫌ですーー!!!!!」

 

と、アインハルトの悲鳴で戦いの蓋は切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

はい、まあ結論から言いますと負けましたよ。

 

エドワード様に見惚れてたらアッパー食らって1発KO。

周り全員呆気にとられてたのがわかったよ。

アインハルトはあのスカーさん相手に善戦はしてた。

してたっていうのはもう押さえつけられてるから。

右腕で。

 

「さあーーてと、洗いざらい吐いてもらおうか?」

「は、はい……」

 

 

 

 

 

 

「………と、言うわけなんですが…まあ信じれないですよね…」

「はぁー、なんだ。よかったよ。お前が敵じゃないってのがわかって。あ、それとは別で」

 

ごチン!

 

「いっっっっ!」

「さっきチビって言ったぶんな」

「ひ、酷いです…しかも右手で……」

 

 

 

 

 

 

そして、その後は一人一人……特にエドワード様とは念入りに握手をして別れました。

時系列が私の考えてるので合ってるならこのあとセントラルに戻るんだと思う。

 

「さあてと、私たちは寝る?寝床作ってもらってるらしいし」

「はい…その前に」

 

ん?どうしたのアインハルト。そんなぷるぷる肩を震えさせて。

 

「ユタさん……流石に今回のは私も我慢の限界です…しかもあのスカーさんとか言う人とかってに戦うようにされたのは怒りました…」

 

「え、いや、ちょっと待ち。アインハルトもいい経験できたでしょ?」

 

「それとこれは話が別です!断空拳!」

 

「いだっ!」

 

ああー、アインハルトのやつ……手加減なしで鳩尾に叩き込んできた……やばい………目の前が……真っ暗に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユタ、さっさと起きぃや!」

「ひゃっ⁉︎な、なに⁉︎」

 

と、突然服の中に冷たいものを入れられ強制的に目を覚まされる。

確認すると氷が放り込まれていた。

 

 

………あれ?母さん?しかもベットの上……?

 

 

「ほらはやく起きんかったら今度はお湯を入れたるで」

「わ、わかりました!」

 

と、とんでもない起こし方をされる前にさっさと起きる。

が私の頭の中は………

 

「(夢オチって…………ホッとしたようなガッカリしたような……)」

 

あ、いやでもいますぐ寝たら続き見られるんじゃない?それなら善は急げだ!はやくベッドに戻ろう!

 

と、戻ろうとすると

 

「ユーーターーー?ウチは、起きろって言ったよなぁ?なんでまた寝ようとしてるんや?」

 

「ひっ、か、母さん?なんでそんなに怒ってらっしゃる?」

 

やばい、目が怖い。なぜかガチギレしてる。

 

「いやぁ、娘に独身の神とか寝言で言われたこととかいっっっっさい気にしてないでー?」

 

「はいいい⁉︎そんなこと言ったの⁉︎」

 

これはマズイ、死ぬフラグだ。回収率?1000%くらいあるんじゃないんですか?

 

てか?いま気づいたけどセットアップしてません?

 

「ああ、ついうっかりフルチャージの砲撃の準備完了してしもうたわ。すまんなぁ、ユタ。壁になれ」

「命令形⁉︎しかもうっかりって⁉︎」

「じゃあなー」

「いやぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 

そして、ハガレンの世界に行くと言うのは夢オタで終わり、しかも母さんをガチギレさせると言うおまけまで持って帰ってきたユタだった。




基本的に、ユタはアニメ関係になるとあんな感じのキャラです。
腐女子っぽいですがBLは大嫌いなやつです。
というか同性愛に苦手意識がありすぎるだけです(特に男同士)

今回のを書こうと思ったのは前書きで言った通り、シリアス続きで一旦ギャグ要素挟みたい!と思って気づいたら書いてました…


それでは読んでくださりありがとうございます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。