リリカルなのはvivid もう1人の聖王のクローンの人生   作:アテナ(紀野感無)

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今日は入試日なので休みで思いっきりかけました

勉強?んなものシラネ
(ちゃんとやっております)

友達の家でバイオハザード7をVRプレイを死んだら交代ってルールでやってたのですが


もうやりたくなくなった…



最近前書きに書くこともなくなってきました。


それではどうぞ


5話

スパーが始まると同時に私はアインハルトから距離を取り眼帯も外す。理由は体が格闘技に向いていないっていうのもありたぶん両目じゃないとアインハルトの早いステップに対応しづらいからだ。

 

スピードや技術なんかは努力で積み上げれるが体の頑丈さなんかはどうにもならない

筋力もつきにくかったし。

 

 

あとは相手の動きを見やすいっていうのもある。

 

そして、自分が近距離戦をやるとなった場合どういった風に戦うのが一番いいかって考えた結果

 

ひたすら避けて避けて避けて受け流して、相手の必殺の攻撃の威力を利用したカウンター。それが私の型だ。

周りにはこのスタイルをするにはキツイ、と言われていたが私は体が頑丈じゃない代わりに目が周りより数倍よかった。

 

 

 

 

だから、シグナム姉さんやヴィータさんとやった避ける特訓も(死に物狂いだが)なんとかこなせた。

 

 

 

と、私情はここら辺にしとこう。

 

アインハルトは二日前の時のように独特の歩法で一瞬で距離を詰めてくる。

そして、同じように顔、腹、肩など様々な部位を狙ってラッシュをしてくる。

 

それをひたすら避ける。二回目だからかだいぶ動きはわかる。

あとは目のリハビリのおかげなのかね。だいぶ二年前くらいまでの視力に戻ってきたと思う。

 

プライドが治癒促進をしっかりと寝てる間にかけてくれたのもあったりして。

 

 

今回も一撃も受けないよう注意はしているが二日前にやりあった時とは一つだけ違うよけ方をしていた。

それは

 

「がっ!」

 

「はい、一本。まだ終わりじゃないでしょ?」

 

避けるのが大雑把になっているからスキが多いってことだ。

けど、逆に言えばそれだけ相手の攻撃を利用しやすいってことでもある。

 

今は腹めがけて強打をしてきたからそれを()()よけながら膝蹴りをアインハルトの腹にかました。

自分の筋力は正直言って中の下くらいだが、相手がこっちに向かってくる力と自分が相手に向かう力の両方を使えればかなり大きい力として使える

 

たとえるなら車が一方的に突っ込んでもスピードや馬力によるがそんなに壊れることはないが二台の車が正面衝突したときは一台の時よりも被害が深刻になる

あとは、マラソンの時に追い風があるとタイムが縮む、などなど。

 

 

「よっと」

「っ!」

 

今度は蹴りをご丁寧に顔を狙ってくれたので顔をそらして避けつつその足を持って床にたたきつける。

 

「二本目。覇王サマ、もう終わり?」

 

「っ、まだです!」

 

と始まった時より荒く強いラッシュが来る、がそれは愚策でしかなかった。いや、本人は自覚してないんだろうけど

焦ったのかな?

 

「はあっ!」

「どうしたのかな?さっきより精度が落ちてるよ?」

 

と、挑発をしてみるとさらに怒ったようで大ぶりの右ストレートを顔めがけて打ち込んでくる。

まあ、そんな隙だらけの威力を利用しないわけもなく

 

「ぐっ!」

「はい、三本目。そしてちょうど試合終了かな?」

 

一本目と同じように前によけながら顔にカウンターをかました

 

「そこまで!」

 

はい、ジャスト四分。いい時間配分だったかな?

アインハルトは…信じられないといった顔で倒れていた。

そこに近づき耳元で周りに聞こえないくらいの声で

 

「別にショックを受ける必要はないよ。()()()()()()()()()ならアインハルトは十分すぎるほど強い」

 

と、ヴィヴィオちゃんに言い放っていた言葉をそのまま言ってやった。

自分がどんなことをしたかをしるなんて実際に身をもって体験するのが一番いい。

実際、いい具合にショックを受けている顔になっている。

 

「君が言った言葉がどういったものかをしっかりとその身に刻むんだね。キミがどういった思いを持っているかは知らないけど真面目な相手を侮辱するようなヒトの気持ちを受け入れるなんてそんな心の器は大きくないよ」

 

と、立ち上がり見学者たちのもとに戻る。

 

「あ、そうそう。私の戦闘スタイルは魔法がメインだよ。格闘技術は弱点を補うために身に着けたに過ぎないものだよ」

『マスター、そこで更に追い打ちをかけますか…』

「うん、だってアニメの恨みと侮辱したことによる制裁も兼ねてるし」

『最初の一つがなければ立派だったんですがねぇ』

 

はっはっは。何を言っているんだねプライドさん。私が今までに立派じゃなかったことがおありだろうか。いやな『腐るほどありますからご心配なく』……さすがに今のは心に深い傷になったよ。

 

 

そして、そのあとは初等科組に双子、ディエチさん、ウェンディさん、チンクさんが。中等科組にはスバルさん、ノーヴェさん、ティアナさんが送迎者として別れた。

 

「(悪ぃ、ヴィヴィオ。気を悪くしないでやってくれ)」

「(全然!私の方が「ごめんなさい」だから)」

 

 

 

 

 

 

今はティアナさんに誘われて五人で外食中だ。

席が大人組と中等科組に分かれている

つまりは、アインハルトと隣同士なのだ。すっごい気まずい。

 

「いやー、すごかったねえ。ユタちゃんもアインハルトもヴィヴィオちゃんも」

「そうだね。ユタになんかびっくりしたよ。ほんとに一年も現役退いてたの?」

「現役を退いてても染み付いた技術はそう簡単にはおちねえだろ」

 

と、大人三人組は感想を述べている。

 

「ところでユタ」

「はい、なんです?」

「スパーの後、アインハルトに何を言ってたんだ?」

「別に、特別なことは何も。ただ自分がやられて嫌なことはやるなっていうのを伝えただけです」

 

『嘘ですよ、思いっきり心をえぐることを言ってました』

 

…おいこら。何バラしてんの。三人にジト目で見られたじゃない。

 

「私は大丈夫です…」

「え?あれじゃ足りなかった?もっとやった方がよかった?」

『――—あ、はやてさんですか?今は大丈夫で?あ、大丈夫ですか。それならついでにシグナムさんも呼べますか?あ、ほんとですか。ありがとうございます。実は言いたいことがあって』

「すんませんでしたぁ!もうやりません!」

 

と、たぶん土下座の教科書にありそうな完璧な後ろジャンピング土下座をかました。

 

『嘘ですよ、マスター。恥ずかしいのでやめてください』

 

やらせるよう仕向けたのはお前でしょ。

 

「あはは、ところでさ。ユタのデバイスってなんでそんな独特なの?」

「え?これですか?」

 

と、話を変えた方がいいと思ったのかティアナさんがデバイスの形に話を振ってくれた。

 

「あー、これは完全なアニメの影響です。名前も」

「へえ、どんなアニメ?」

「地球の○の錬金術師ってアニメです。一番好きなアニメですね」

 

と、ティアナさんたちにキャラクターや六等星を囲ったウロボロスの紋章の画像を見せる。

 

と、アインハルトも含めた四人とも驚きの顔で見ていた。

 

「プライドっていうのは傲慢の欲を現したで敵キャラのプライドがめちゃくちゃ好きで。名前はそこから。紋章はかっこいいからこれにしただけです。紋章の意味は永遠や不老不死、再生と死なんかの意味がありますね」

 

「へー、ってことはプライド君は治癒特化の性能かな?」

 

「ご名答です。ティアナさん。私はクラッシュしてしまったら動きが鈍ります。私のスタイル上致命的になるのでライフ回復はせずにクラッシュだけは即時回復するようにしてますね。クラッシュの程度によってはしないこともありますが。それはプライドの采配次第です」

 

とこんなたわいもない話をしていた。

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました」

「ありがとうございました」

 

と、おごってくださった三人にお礼をした。

 

「また明日連絡すっから」「アインハルト、何か困ったことがあればいつでもあたしたちにね」

「じゃあ、車で送ってくるから」

「うん」

 

と、ティアナさんがアインハルトを送っていった。

 

 

「ねーノーヴェ。アインハルトのことも心配だけどさ。ヴィヴィオ今日のことショック受けたりしてないかな?」

「そりゃまあ多少はしてんだろうけど。さっきメールが来てたよ。やっぱり私の修行仲間はそんなにヤワじゃねー。今からもう来週目指して特訓してるってよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?言い残したことはないか?ユタ」

 

「い、いえ…いろいろとあります…」

 

「ほう、では言ってみろ」

 

「…それ以上私に殺気を送るならシグナム姉さんの恥じらいの写真をばらまきます」

 

「よし、遺言は言ったな。じゃあ覚悟しろ!」

 

「いやですよ!」

 

翌日、母さんの家の方にご飯を作りに行くと、家に到着した瞬間にシグナム姉さんと母さんに首根っこをつかまれ砂浜の上で正座させられた。

めちゃくちゃ痛いし熱い。

 

その理由としては…

 

リオちゃんの恥じらいの写真を撮ったことです。

プライドが告げ口してたのだ。

 

「いいですよ!かかってきてください!逃げ切って見せますので!」

 

「ほう、それならザフィーラやヴィータも呼んでこようか」

 

WHAT?この方はいま余命宣告したよね?

 

「またユタにストレス発散できるのか?いいよ、やるよ」

「気が進まんがいいだろう」

 

・・・・よし、こうなりゃこっちも本気で逃げ切ってやる。

予想としては、長くて三十秒くらいかな。

 

 

 

そして、わずかな間の鬼ごっこ(一方的な惨殺)が開始された。

 

 

 

 

「あはは、ユタもあいかわらずやなー」

「笑い事じゃないよ…手加減してくれたのがザフィーラだけって…。シグナム姉さんに至っては本気で殺してやるって目で来てたし…。ヴィータさんもヴィータさんで容赦ないし…。母さんは助けてくれなかったし」

「そら、逃げへんよう見張っとくようシグナムに頼まれたからなぁ」

 

今は料理中だ。リクエストもあってフグ料理だ。

免許?そんなもの必要ない。

 

あ、いや無免許で捌くんじゃなくて免許のいらない無毒のフグだよ。

 

シロサバフグ、だったかな。

 

「ふん、これに懲りたらもうやらないことだ」

 

「いやですよ!あの恥じらい顔のコレクションはつづけます!というかあれくらいで恥じらう方が悪い!」

 

「はなせ!ザフィーラ!はやて!こいつを切り刻まないといけない!」

 

と、シグナムさんが無理やり抑えられている。

怖い

 

顔が怖い。マジで殺してやるみたいな顔だ。

 

「いつもこんなに賑やかなんですか…」

「いや、今回は特別だ。ユタがいるからうるさいだけだ」

 

と、知らない子がヴィータさんと話していた。

ピンクの髪で短髪。中性的な顔立ちでおどおどしている。

見た目的に初等科5年くらいかな?

 

「ミウラ、こいつの脳天を遠慮なく蹴り砕け」

「ええっ!」

「この鬼!悪魔!戦闘狂!」

「よし、遺言は言ったな?」

 

だぁぁ!料理中に首狙うのはやめて!

 

 

 

 

 

「えーと、ミウラ・リナルディです。一年位前からここに八神道場にお世話になってます」

「あ、どうも。八神ユタです。このたぬ…じゃなくて八神はやての一人娘。養子縁組だけどね」

「あ、きいたことあります。シグナムさんや師匠が鍛えてたって。インターミドルも都市本戦2位まで上り詰めれたって」

「うん、けど事故があっていったん現役は一旦退いたけどね」

「へー」

「ミウラってさ…何歳?」

「12歳ですよ」

「あー、マジか…」

 

どうしよう、成長が乏しいと思われるミウラにですら(胸が)負けた。

 

閑話休題

 

今は八神一家とミウラでフグ鍋を囲っていた。

 

「で、ミウラも八神道場にお世話になってるって?」

「はい!見てたらはやてさんに誘われて!やってからは自分に自信も持てるようになっていいことばかりです!」

「…シグナム姉さんとかは殺しに来たりしてない?」

「え?シグナムさん。すごい親切に教えてくれますよ!」

 

・・・あの人外め・・・

と、そんな話をしている間にもみんなの箸は進む進む。

 

「「「「ごちそうさまでしたー!」」」」

 

はい、皆様完食ありがとうございます。

 

 

「で?お前は今から特訓か?」

「うん、シグナム姉さん。()()()()()()お願い」

 

と、シグナム姉さんと外の砂浜に行く。

 

「まあ、努力はしてやる」

「信じますよ…。じゃあ二年前みたいにまずは避ける特訓からで」

 

 

だが、この数秒後にきれいに裏切ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ヴィヴィオとアインハルトの約束の日 アラル港湾埠頭 廃棄倉庫区画 13:20~

 

試合時間十分前。

 

ここには一週間前と同じメンバーがそろっていた。

 

「お待たせしました。アインハルト・ストラトス。参りました」

「来ていただいてありがとうございます。アインハルトさん」

 

「ここな、救助隊の訓練でも使わせてもらってる場所なんだ。廃倉庫だし許可も取ってあるから安心して全力を出していいぞ」

 

「うん、最初から全力でいきます。セイクリッド・ハート。セット・アップ!」

 

 

お、ヴィヴィオちゃんが大人モードになった。

 

「――武装形態」

 

あ、アインハルトも大人モードになった。

 

「今回も魔法は無しの格闘オンリー。一本勝負。それじゃあ試合―――開始!」

 

と、その声で二人がぶつかる。

 

「(きれいな構え。油断も甘さもない。いい師匠や仲間に囲まれて、この子はきっと格闘技を楽しんでいる。私とはきっと何もかもが違うし、覇王()(いたみ)を向けていい相手じゃない)」

 

「(すごい威圧感。いったいどれくらいどんな風に鍛えてきたんだろう。勝てるなんて思わない。だからこそ一撃ずつ伝えなきゃ。「この間はごめんなさい」と――)」

 

 

今回はアインハルトから仕掛けた。それをヴィヴィオちゃんは受け止める。がさらにアインハルトは追撃する。

それをよけながらヴィヴィオちゃんは腹にカウンターをヒットさせた

そしてそのまま追撃をする。

 

そこからは打ち合いだった。が

 

「おお、いいカウンター」

 

ヴィヴィオちゃんが顔にきれいなカウンターをヒットさせた。

 

「(この子はどうして、こんなに一生懸命に――?師匠が組んだ試合だから?友達が見てるから?)」

 

「(大好きで大切で、守りたい人がいる。小さな私に強さと勇気を教えてくれた。世界中の誰より幸せにしてくれた。強くなるって約束した。強くなるんだ)あああぁっ!(どこまでだって‼)」

 

と、渾身の一撃がアインハルトのガードの上から入れた。

 

 

「覇王 断空拳!」

 

それを受け止めアインハルトがカウンターをした。

それでそのまま吹っ飛ばされた。

 

「――一本!そこまで!」

「陛下!」「ヴィヴィオっ!」

 

 

ヴィヴィオちゃんは吹っ飛ばされた衝撃で気絶していて双子のうちのディードさんに膝枕されている。

 

そのそばではいろんな人が心配している。

と、突然アインハルトがふらついた。

そしてティアナさんの胸、スバルさんの胸と順番に寄り掛かった。

 

うらやま……じゃなくてけしからん。

 

「ラストに一発カウンターがかすってたろ。時間差で効いてきたか」

 

 

 

 

「――で、ヴィヴィオはどうだった?」

「私が前に言ったこと理解してくれた?」

 

と私とノーヴェさんの声が重なる。

 

「彼女には謝らないといけません。先週は失礼なことをいってしまいました―――訂正しますと」

 

「そうしてやってくれ。きっと喜ぶ」

「うん、それでよし。あ、私はいつでも勝負を受けるから次受けるときは本気でやってあげるよ。魔法も含めた本気の勝負をね」

 

 

「(彼女たちは覇王(わたし)が会いたかった聖王女じゃない。だけど()()()はこの人たちとまた戦えたらと思っている)初めまして、ヴィヴィオさん。そしてユタさん。アインハルト・ストラトスです」

 

「「それ、起きてるときにいってやれよ(あげなよ)」」

 

「……恥ずかしいので嫌です。どこかゆっくり休める場所に運んであげましょう。私が背負います」

「「はい!」」

 

 

 

聖王のクローンである高町ヴィヴィオと八神ユタ。覇王の子孫であるアインハルト・ストラトスはこうして出逢った。

 

これが彼女たちの鮮烈(ヴィヴィッド)な物語の始まりの始まりになる―――




どうでしたか?
あんまりへんな意味不明なバトルになりそうだったので簡潔にしてみました。

今回ので原作1巻目が終わりました。

これからもがんばりますよー!


読んでいただきありがとうございます

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