「あの~大丈夫…ですか?」
そう言って近寄ってきたのは黒髪で頭にリボンを二つ付けた一部が規格外な少女だった。
「あの~?」おろおろっ
返事がなかったことを心配してか。なんか凄く慌て始めた なんか小動物みたいで可愛い」
「ふぇっ///あの…なんと言いますか…ありがとうございます」
「?なんで助けてくれたほうが謝るんだ?」正直わけがわから…げふっ!
「八幡は誰にでもそういうことを言って口説くのかな?」にこにこっ
何故だろうすでに近くに来ていた。クリスに蹴り飛ばされていたようだ。な、何故だ…
「いきなり蹴るとか何してくれるわけ?!さすがに酷くないですかねクリスさんや!」
何故か機嫌が悪いみたいでクリスはそっぽを向いたあとまだ恍惚な表情で倒れているダクネスのもとへ向かっていった。
「あの~…」
「あぁ、さっきはありがとな 正直いてくれなかったら仲間がカエルに食べられていた。えーっと…名前聞いていいか?」
そう言うと少し顔を青くしたあと何かを諦めたような顔をしてから話始めた。
「わ、我が名はゆんゆん アークウィザードにして上級魔法を操るもの やがては紅魔族の長となるもの」
う~ん…なんだろ痛い子…なのかな?
何も言わないこちらを心配…っというより恥ずかしいからなのか?ゆんゆんと名乗った少女は近寄ってきた。
「あのですね!この自己紹介は紅魔族なら絶対やらないといけないだけでですね!べ、別に私が痛い子でこんなことしてるわけじゃないですからねっ///」
「あぁ…わ、わかったから とりあえず離れてくれないか。さ、さすがに近いっ!」///近いうえになんかいい匂いするし…
「あっ///すいません…あまり人と話すのに慣れていなくて…///」
なんだろ。可愛いのにそこはかとなく同じぼっちの臭いがする…ような
「あの…それであなたもアークウィザードなんでしょうか?」
「俺か?俺はアークウィザードじゃないぞっ。一応ただの冒険者だ」
「えぇーー!!ただの冒険者で爆裂魔法使えるんですか?!」そんなに驚くことだろうか?
「普通そんなに魔力適性がそこまで高いとアークウィザードみたいな上級職になると思うんですけど…」
「ただ、いろんなスキルとかを覚えたくてな…だからどのスキルも覚えれる冒険者を選んだだけだ…」
「へぇー…不思議な方ですね。あの…お名前聞いてもいい…ですか?」 何故か緊張しながら名前を聞かれた
「俺は比企谷 八幡っていうんだが…なんでそんなに緊張してるんだ?」
「じ、実は人に名前を聞く…なんてことやったことなかったので…」
あっ…間違いないこの子はぼっちだ!
「それであの…倒れてる人大丈夫なんでしょうか?」
とやっと目を覚ましたであろうダクネスのほうを指差し聞いてきた。
「まぁ…大丈夫なんじゃないか?一応手加減はしたし…」
「でも…お仲間…ですよね? その人に爆裂魔法打つなんて危ないと思うのですが…」
「まぁ…本人が無事だし…大丈夫だろ」
なんかあまり納得していない顔をしていたが…まぁ、大丈夫だろ
復活したダクネスを連れてクリスが戻ってきた。
な、なんかダクネスのやつがこっちを見てる。嫌な予感
「は、はちみゃん!///またいつでも私を囮にしてくれていいからなっ…っというかまたしてほしい///」
「「「……」」」
ダクネスの発言に全員絶句してしまった。
「とりあえずそこの変態は少し黙ってろ!」
「きゃふんっ!」そう言ってダクネスは身をひねっていた。な、なんかエロいからやめてほしい。
「そ、それで助けてくれたこの子は誰なのかな?」
ダクネスは放っておいて気になったのかクリスはゆんゆんに聞いていた。あっ…また顔青くしてる
「わ、我が名はゆんゆん アークウィザードにして上級魔法を操るもの 紅魔族の長となるもの」///
「あっ…ゆんゆんだね。 よろしくね 私は盗賊のクリスだよ」
「よ、よろしくお願いします!」
何故かクリスは聞き流していた。
「なぁクリス あの自己紹介に驚かないんだな」
「だって紅魔族の人は魔力適性が高いのとちょっと厨二っぽい名乗りをするの有名だからね」有名ってそれでいいのかよ紅魔族…
「それでそこで悶えてるのがクルセイダーのダクネスだよ」
「あっ…はい、よろしく…お願いします」うるうるっ
「えっ!ちょっ、ちょっとなんで泣くわけよ」さすがにゆんゆんのいきなりの涙にクリスも慌てふためいていた
「んでゆんゆんはなんで泣いてるんだ?」
「あのですね…
この町に来て初めて人と話せたので嬉しくって」うるうるっ
その話を聞き、クリスと俺は目を合わせ同じことを考えていたと思う
この子とは仲良くしてあげよう
ゆんゆん出すまで時間かかりましたが出せました。
ストーリーがなかなか進まなくてすいません…