こっちあっち…いや逆だ?!×名探偵コナン~新探偵達の鎮魂歌・鬼の友達と名探偵~   作:Dr.クロ

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爆発に飲み込まれた伊御と探偵たち、一方の遊園地では…



DETECTIVE.Ⅴ~バトル⇔推理~

 

一方の遊園地、そこではつみき達が引ったくりを追いかける少年探偵団を探していた。

 

京谷「あいつ等どこ行ったんだよ…」

 

咲「人が多くて見つからないわね……」

 

佳奈「んー、困ったねー」

 

頭をガシガシ掻いて言う京谷の後に咲と佳奈は困った顔で呟く。

 

姫「さ、流石に遠くまで逃げてないと思うんですけど…」

 

つみき「……外に出ようとしてたらヤバいわね」

 

そわそわする姫の隣でつみきも見せてはいないが焦りを持っていた。

 

歩美「ドロボー!!」

 

光彦「逃がしませんよー!!」

 

京谷「あの声は!?」

 

佳奈「あっちから聞こえたよ!」

 

聞こえてきた声に京谷達は駆け出す中で真宵がつみきを呼び止める。

 

真宵「ああ、つみきさん!つみきさんにちょいと頼みたい事があるんじゃよ!」

 

つみき「……なに?」

 

それは…とごにょごにょと伝えられ、それにつみきは頷いた後に別の方へと向かい、真宵はメンバーを追いかける。

 

真宵「遅れてごめんじゃよ」

 

佳奈「あっちに行ったよ!」

 

合流した後に真宵は前を見ると黄色のシャツを着た男を光彦達は追っていて、着ていたのを脱ぎ捨てて逃亡しようとしてたのかと納得した後に男は清掃員を突き飛ばして出口でもあるメインゲートへと向かおうとする。

 

光彦「ちょっとお借りします!」

 

それに光彦は倒れた清掃員にそう断ってからモップを手に取った後に男に向けて振りかぶって投げる。

 

投げられたモップは男の足にぶつかり、男はそれによろけ…

 

男「うわっ!?」

 

元太「えーい!!」

 

よろけた所を元太がタックルを決める。

 

京谷「転んだぞ!」

 

咲「今のうちに捕まえるわよ!」

 

それに京谷達はスピードを上げる。

 

タックルで倒れたが起き上がった引ったくりはその間に近づいていた蘭に掴み掛ろうとして彼女御得意の空手を貰い、その後に和葉へと掴み掛ろうとしたが合気道で投げ飛ばされる。

 

佳奈「って、あれ?!」

 

真宵「まずいんじゃよ!」

 

だが、その投げた方向に歩美がいて、引ったくりはナイフを取り出すと歩美を捕まえて突きつける。

 

引ったくり「動くな!!動いたらこのガキがどうなるか分かんねーぞ!」

 

京谷「歩美ちゃんが?!」

 

姫「つかまっちゃいました?!」

 

それに慌てるメンバーを前に引ったくりはゆっくりとメインゲートへ後ずさる。

 

真宵「(つみきさん。早くなんじゃよ~)」

 

歩美を見ながらそう心の中で呟く真宵。

 

そんな光景を少し離れた場所で見ていたつみきは誰もいない事と見られてない事を確認してアファートドライバーを装着してアファートフォンにコードを入力する。

 

1・0・3・ENTER

 

Standing by!

 

つみき「変身」

 

その後にアファートフォンをアファートドライバーにセットする。

 

Complete

 

音声の後につみきの全身にフォトンストリームが放出され、全身を包み込むと姿を変える。

 

仮面をαをイメージした青い複眼で左斜めにアンテナが出ていて、体はサイガのを元にし、ライダースーツは黒でメインカラーは白の仮面ライダーアファートになる。

 

アファートはアファートフォンに次のコードを入力する。

 

0・0・0・ENTER

 

TRANS-AM!

 

音声の後にアファートの全身が緑に輝き、引ったくりに掴まった歩美をみつえながら高速移動する。

 

引ったくりに近づいた後にまずはナイフを手刀で破壊、そして歩美を助け出して離れる。

 

歩美「ふえ?」

 

引ったくり「んな!?」

 

誰もがいきなりの事に驚く中で真宵は安堵の息を吐く。

 

真宵「やっぱりつみきさんに別行動を頼んで正解だったんじゃよ」

 

京谷「まさかさっき頼んでいたのって」

 

佳奈「このことだったんだ!」

 

引ったくり「くそぉ……こうなったらこれを使うしか……」

 

ゴールド!

 

それに誰もが喜んだ直後、引ったくりはガイアメモリを取り出して自分に突き刺すとその姿を金属製になった様なマグマドーパントに似たドーパントになる。

 

真宵「うえぇ!?」

 

咲「ドーパント?!」

 

現れたドーパントに観客は悲鳴をあげて逃げまどい、目暮達は慌てて避難誘導する。

 

アファード「……まさかメモリを持っていたとはね」

 

ゴールドドーパント「オラァ!」

 

それにアファートは呟いた後にゴールドドーパントの振り下ろしを避けるとゴールドドーパントが触れた地面が金になる。

 

元太「げげ!?あいつが触れた所が!?」

 

光彦「金になりましたよ!?」

 

佳奈「触ったところを金にしちゃうんだ!」

 

京谷「ミダス王かよ?!」

 

白鳥「君たち離れるんだ!」

 

それに誰もが驚いて白鳥の指示で距離を取る中でアファートはアファートガンセイバーを銃モードにして攻撃する。

 

ゴールドドーパント「無駄だぁ!」

 

ギュルゥ!

 

アファート「!?」

 

するとゴールドドーパントの体に当たった銃弾が金色になる。

 

真宵「なんと!?」

 

京谷「銃弾も金に!」

 

ゴールドドーパント「ハァ!」

 

驚くメンバーを前にゴールドドーパントは手を突き出すと地面の金が動き出す。

 

京谷「な、なんだ!?金が動き出した!?」

 

ゴールドドーパント「行け!」

 

その言葉と共にアファートへと金が襲い掛かる。

 

アファートは飛んで来る金を避けながらメンバーから離れる。

 

和葉「な、なんやあれ!?普通に不利やない!」

 

真宵「金をあんな風に操るなんて!?」

 

京谷「あれじゃあ攻撃できねぇ!?」

 

それに和葉は叫び、誰もがゴールドドーパントの能力にそう言う中で真宵は必死に考える。

 

真宵「(どうすればアイツの能力を無効にできるんじゃ……)」

 

必死に頭を回転させて状況を見ながら打開策を考え…閃いた。

 

真宵「あ!」

 

丁度ゴールドドーパントがアファートに攻撃しようとし避けられて噴水に突っ込んだ際、噴水は金になったが噴水の水は金に変化していない。

 

それ即ち、奴は水などの液体を金に変換できないと言う事

 

真宵「(それなら……)」

 

打開策が出来たので真宵は名前を呼ばない様に仮面ライダーと呼びかける。

 

真宵「海に叩き込むんじゃよ!」

 

京谷「どうやって叩き落すんだよ!?触れたらアウトだぞあれ!?」

 

そう言う真宵のに京谷は指摘する。

 

確かに海に叩き落せば金にも出来ないしマトモに動けなくなるがそれをする為のでどう叩き落すのかが問題である。

 

真宵「何かに入れてそれごと落とすんじゃよ!」

 

佳奈「何かにって?」

 

手頃なのと誰もが探すと歩美があっ!と声をあげる。

 

歩美「あれはどうかな!」

 

そう言って指さしたのはパレードで使われていたがドーパント出現で乗り捨てられた馬車であった。

 

京谷「馬車か!」

 

咲「あの中に入れて閉じ込めて海に捨てれば……!」

 

それに誰もが思った後にゴールドドーパントを見てアファートは馬車の方へと駆け出しながらトランザムを再び発動して馬車へと近づくと馬車を猛スピードで押す。

 

ゴールドドーパント「うぉ?!」

 

慌ててアファートごと馬車を金に変えようとするがそれよりもアファートのスピードが上回り…

 

ドポーーーーン!!

 

海に落とされる。

 

ゴールドドーパント「あばばばばばば!?」

 

慌てて上がろうとするが自分自身の重さもあって浮上できず、引ったくりは慌ててドーパントから人へと戻って抜けたメモリを拾わずに浮上する。

 

引ったくり「はあはあ…」

 

目暮「警察だ。お前を盗みの現行犯と殺人未遂で逮捕する」

 

必死に上がってきた引ったくりの男へと目暮はそう言った後に白鳥が引っ張り上げて手錠をかける。

 

姫「な、なんとかなりましたね!」

 

真宵「そ、そうじゃねぇ……;」

 

それに誰もがホッとする中で陰に隠れて変身を解いたつみきは伊御達を心配する。

 

 

???「………おい………おきぃコナン!」

 

コナン「…ん……」

 

呼びかけられる声にコナンは目を開けると服部が目に入る。

 

コナン「……服部?」

 

伊御「大丈夫、コナンくん?」

 

声をかけたのが服部と気づいた後に前の席から伊御が話しかける。

 

コナン「伊御さん…ここは?」

 

服部「阿笠のジイさんの車の中や」

 

そう聞くコナンに服部は答える。

 

コナン「博士…?っ!」

 

阿笠「無理しちゃいかん。音無くんから事情は聞いて添え木はしてあるが左足は動かしちゃいかんよ」

 

伊御「かなり捻ったようだね。ごめん。俺の注意不足で君を負傷させて…」

 

体を起こそうとして左足からのに顔を顰めるコナンへ阿笠は運転しながらそう言い、伊御もすまなそうに言う。

 

コナン「俺達は…」

 

服部「戌井のお蔭や…あいつがライダーに変身してくろっくあっぷ…?やったけ?それをして爆発から俺らをギリギリ助け出した訳や…まぁ、ギリギリやったから爆発の衝撃で少し吹っ飛んで頭を打って気を失ってたのを阿笠のジイさんや毛利のおっちゃんが見つけてくれた訳や、蛇正と戌井は今は毛利のおっちゃんが運転してる車に乗っとる」

 

阿笠「紫さんが教えてくれたんじゃよ。君たちの事を」

 

伊御「紫さんが?」

 

経緯を言う服部の後になぜ駆け付けられたのかを答えた阿笠のに伊御は驚きの声をあげる。

 

阿笠「君たちの事を部下に頼んで見守っていたそうじゃ」

 

服部「それのお蔭で俺らは時間制限を過ぎる前に起きれた訳や」

 

伊御「ありがとな榊」

 

榊『いや、ホントギリギリだったからな…まぁ、起きれたのは他の人だけどな』

 

そう言って何時の間にか通話して言う伊御に榊はそう返す。

 

コナン「それで今は何時で、あれからどれ位経ったの?」

 

服部「二時間経って今は8時半や…」

 

伊御「後一時間半か……」

 

聞くコナンに服部は答えて伊御は顔を顰める。

 

服部「一応目的地のレッドキャッスルには向かってる」

 

コナン「!分かったの犯人が!?」

 

伊御「うん、そうだよ」

 

そう言う服部にコナンは聞いて伊御が肯定する。

 

服部「毛利のおっちゃんが犯人を裏付ける重要な証人を見つけて来てな」

 

阿笠「聞いた話によるとなんでも西尾さんが撃たれた日、問題のトイレからカランカランという金属音数回した後、ゴルフバックを抱えた伊東さんがトイレから飛び出してきたのを見た清掃員がいたらしいそうじゃ」

 

伊御「だから犯人は……」

 

コナン「良し急いでくれ博士!」

 

阿笠「分かっとる!」

 

その言葉と共に阿笠はスピードを上げて、後ろにいた毛利もスピードを上げて続く。

 

 

一方、深山美術館のあるビルにて…

 

照明が付いていない暗い中、天井に切れ目が入り、円形にくり抜くとそれを除けて怪盗キッドが美術館に降り立つ。

 

それと共に美術館に明かりが灯る。

 

???「来ると思っていたよ怪盗キッド」

 

その言葉と共に怪盗キッドは振り返ると1人の男性、深山総一郎がいた。

 

深山「昼間のうちに、天井に仕掛けをしてやっと入れたようだが、君には宝石を盗らせんよ」

 

怪盗キッド「…私は予告状も無しに、宝石は盗りませんよ」

 

そう言った深山だが怪盗キッドの言った事に驚く。

 

怪盗キッド「今夜はあなたにお別れを言いに来たんですよ…もう命は狙われたくありませんから」

 

深山「…流石怪盗キッド…見抜いていたか…」

 

そう言う怪盗キッドに深山は感心する様に言葉を漏らす。

 

怪盗キッド「ええ…薄々は…しかし分からなかった。盗んだダイヤをあなたに送り返した筈なのにしつこく命を狙って来る理由が…それが今日やっと分かりました。あなたがとても後輩思いだというのがね」

 

深山「可愛い後輩達のゲームを目撃してしまった君がいけないんだよ」

 

そう言う怪盗キッドに深山はそう返す。

 

怪盗キッド「ふっ、ガードマンを1人殺しておいてゲームとは…」

 

鼻で笑う怪盗キッドだが内心人を殺した事には怒りを感じていたが父の教えの通り、それを出さずに深山を見る。

 

深山「ゲームにアクシデントはつきものだ。君に見られたのもな…可愛い後輩に相談されればなんとかしなければならないだろう?」

 

それを聞きながら怪盗キッドは注意深く周囲を見る。

 

そして気づく、深山の右後ろのカーテンから女の手と思われるのが見えた。

 

その後に後ろからの音に振り返ると2人組の男がいた。

 

2人組は伊御達を襲った2人組で怪盗キッドは視線を外してから左腕をゆっくりと上げる。

 

深山「な…なんのおまじないだね?」

 

怪盗キッド「私がなんの準備もせずにのこのこやって来たと本当に思いますか?」

 

そう聞く深山に怪盗キッドは不敵に笑って言った時…

 

???「おっと、催眠ガスのことなら壊してもらったぜ」

 

別の声に怪盗キッドはした方を見るとニヤニヤした1人の男性がいた。

 

怪盗キッドはその男から妙な気配を感じて警戒する。

 

深山「おお、君か!催眠ガスとはこそこそしていた理由の1つでもあったのか!」

 

男「あぁ、そうだ。原作通りに照明に仕掛けてあったぜ」

 

怪盗キッド「(原作通り?どういう意味だ?)」

 

喜ぶ深山へとそう返す男のに怪盗キッドは感じていたのを妙なのから不気味な気配に変える。

 

怪盗キッド「あんたは何者だ?普通じゃなさ過ぎる」

 

男「フッ、俺か?俺は……」

 

???「この世界の主人公に成り替わろうとしている屑転生者だろ」

 

そんな怪盗キッドのに笑って名乗ろうとした男だったが誰のでもない少女の声が響き渡る。

 

誰もが驚いてると男や2人組の男とは別の方から少女が現れる。

 

その髪は銀髪で先が黒くなっており、エメラルドグリーンの瞳が男を睨んでいた。

 

怪盗キッド「今度はレディーか、しかも屑転生者ってなんですか?」

 

少女「本来の主人公を殺して自分が主人公になろうとしている奴のことよ」

 

驚きを隠しながらそう聞く怪盗キッドへ少女はそう言って男を見る。

 

言われた男は憎々しげに少女を睨む。

 

怪盗キッド「成程、伊東のビル爆破はあなたの仕業と言う事か」

 

男「あぁ、そうだ!あいつらが死ねば俺が主人公になる!」

 

そう答えた男に怪盗キッドは狂ってやがると内心考える。

 

言動もそうだがその目から見えるのが自分達を、現実をちゃんとみていないと言う事だ。

 

怪盗キッド「成程、ならば言っておきましょう。あなたに主役は無理だ。人をちゃんと見ない眼を持つ者に人を惹き付ける魅力など出ませんから」

 

少女「そういう事だ。貴様に相応しいのは地獄でもがき苦しむ亡者の役だろうな」

 

そう言う怪盗キッドと少女のに男は怒りに震える。

 

男「おのれぇえええええええ!」

 

ボマー!

 

叫びながら男はガイアメモリを取り出して自分に突き刺すとその姿を遊戯王に出るジャイアント・ボマー・エアレイドの飛行機要素を取り除いて怪人の様にしたドーパントへと変える。

 

アームズ!

 

サイコキネシス!

 

それに2人組もドーパントになる。

 

怪盗キッド「こりゃあきついな…いったん逃げた方が良いか?」

 

少女「大丈夫だ我に任せよ!」

 

撤退を推薦する怪盗キッドにそう言って少女は右腕を上に掲げる。

 

その際、一人称が我なのかよと怪盗キッドは思わず内心ツッコミを入れたかったがグッと堪える。

 

少女「来い!バグラット!」

 

その言葉と共に少女の後ろからキバットバットⅢ世の金色の所を白くした感じのが現れる。

 

バグラット「行こう主、裁きの時間だ。ガブリッ」

 

そう答えた後にバグラットは少女の掲げられた右手に噛み付く。

 

それと共に少女の顔に模様が入り、腰に鎖が巻き付くとベルトへと変わる。

 

少女「変身」

 

そして腰に出現したベルトにバグラットをセットするとバグラットを中心に波紋が少女の全体へと広がり、少女の姿が変わる。

 

体はキバの全体のカラーリングをバグラモンのにして、顔をアギトのにバグラモンの角を追加して黄金の所を白くしている仮面ライダーにへと…

 

怪盗キッド「仮面ライダーに変わった!?」

 

少女→バグラ「我が名はバグラ!さぁ、貴様らの破滅の時だ」

 

そう言って少女が変身した仮面ライダー、仮面ライダーバグラはそう言う。

 

ボマー「行け!」

 

アームズ&サイコキネシス「「うぉぉぉぉぉぉぉ!」」

 

ボマーの号令と共にアームズとサイコキネシスが襲い掛かる。

 

手を剣させて攻撃して来たアームズのを避けてパンチを叩き込んだ後に飛び掛かるサイコキネシスに蹴りを入れる。

 

アームズ「食らいやがれ!」

 

ガガガガガガガガガッ!

 

バグラ「おっと」

 

ガトリング砲をにして射撃するアームズのにバグラは避け、怪盗キッドも隠れてやり過ごす。

 

外れた銃弾は次々と美術品に当たって壊して行く。

 

深山「お、おい!美術品を攻撃をするな!大事なのだからな!」

 

ボマー「うるさい!」

 

それに注意する深山へと向けてボマーは爆弾を投げて爆殺しようとする。

 

怪盗キッド「あぶねぇ!」

 

ひっ!と怯える深山を咄嗟に怪盗キッドが抱き抱えて助け出す。

 

確かに自分の命を狙った相手だが目の前で殺されそうになるのを見逃すほど、彼も薄情ではない。

 

怪盗キッド「たくっ、無差別過ぎだろ」

 

バグラ「フンッ!」

 

バキッ!

 

ボマー「ぐあっ!?」

 

先ほどの殺されてしまうと言う恐怖で気絶した深山を見て怪盗キッドが愚痴た後にバグラがボマーを殴り飛ばす。

 

そのままアームズやサイコキネシスも倒れたボマーの上に投げ飛ばす。

 

ボマー「グォ?!」

 

バグラ「さぁ、滅びの時だ」

 

そう宣言してウェイクアップフエッスルをバグラットに咥えさせる。

 

バグラット「ウェイクアップ!2!!」

 

音声の後に右腕にエネルギーを収束させた後にボマー達へと向かって飛び出す。

 

バグラ「スカーレットヘルクラッシュ!!」

 

勢いよく振るわれたストレートパンチは起き上がったボマードーパント達を吹き飛ばす。

 

ボマー「お、俺は主人公になるんだァァァァァァァァ!!」

 

断末魔をあげながらそのまま窓を突き破って落ちて行く。

 

中森「な、なんだ!?」

 

それに怪盗キッドが匿名で呼び、丁度着いた中森が気づくと慌ててボマー達の墜落地点から離れる。

 

ズドォオオオオオオオオオン!!!

 

地面に落ちると共に爆発し、後には気絶した2人組しかいなかった。

 

中森「あ、あれ…確か見えた時に落ちて来たの3人だった筈だよな?」

 

気絶した2人組を見ながら中森は唖然としながら呟く。

 

怪盗キッド「どうやらこっちが呼んだ警察が来たみたいだな…あんたも離れた方が良いんじゃないか?」

 

割れた窓から2人組を確保する様子を見て怪盗キッドはバグラへとそう言う。

 

バグラ「あぁ、そうだな」

 

怪盗キッド「あ、そうだ。もしよろしければ名前を教えて貰えると嬉しいのですが、無理ならその姿の名前でも良いですよ」

 

そう言って立ち去ろうとしたバグラに怪盗キッドは思い出して聞く。

 

バグラ「……バディアだ」

 

そう言い残してバグラはその場を去った。

 

それを見届けた後に怪盗キッドは戦いの前に目に入った手が気になって見えたカーテンのを開けるといなかった。

 

怪盗キッド「まっ、そりゃあもう経っているんだから逃げてるのは当然か」

 

ふうと息を漏らした後に今度は深山を見る。

 

怪盗キッド「あんたのゲームもこれでゴールだ…それも最悪のオウンゴールでだな」

 

そう言い残すと怪盗キッドもその場を去った。

 

 

一方その頃、伊御達はレッドキャッスルに辿り着いていた。

 

毛利「よしお前等!早くいく(パシュ)ぞぉぉぉぉぉぉ~~~~」

 

意気揚々と車を出て言おうとした毛利をコナンは時計型麻酔銃で眠らせる。

 

コナン「(わりぃおっちゃん。おっちゃんいると難しいからここで寝といてくれ)」

 

榊「おぉ、それ麻酔銃になってるのか」

 

それにコナンは謝罪する中で榊が感心して言う。

 

コナン「……3人とも、これから秘密にしてほしい事があるんだ」

 

阿笠「!?こ、コナンくん!?」

 

服部「おいおい、まさか言うつもりか!?」

 

声色を変えて言うコナンに阿笠と服部は驚いて聞く。

 

伊御「秘密って……」

 

コナン「ああ、実は…」

 

そう言ってコナンは話し出す。

 

自分は元々高校生探偵の工藤新一でとある時に取引現場を見た際に取引を行っていた男、ウォッカの上司である男、ジンにより後ろから不意打ちを受け、その際に毒薬を飲まされ、目が覚めたら今の姿になっていたとの事

 

工藤新一が生きていると知られたらやばいので江戸川コナンと偽り、ジンのいる組織の情報を集めているとの事

 

伊御達に明かしたのは後の状況を考えて知ってもらう事にしたとの事。

 

榊「俺たちと同い年だったのか!?」

 

正邪「薬で小さくか……」

 

服部「おい工藤、ええんか?」

 

コナン「推理する時のを考えても伊御達には知って貰うしかないからな…それにドーパントって奴らの事があるからな」

 

驚いている榊たちを見て聞いた服部は返された事にそうやけどな…とぼやいたがすぐさま切り替える。

 

服部「しゃあない。ジイさん。ミラクルランドへ!」

 

阿笠「分かった!子供たちや蘭くんに和葉くんのことは任せてくれ!」

 

そう言って走り出す阿笠を見送り、小五郎を車に寝かした後にコナンを服部が背負って向かう。

 

服部「とにかく、依頼人の前では工藤の名前で通してくれ。やっこさんはどうも工藤やと思っとるみたいや」

 

伊御「あぁ、わかった」

 

途中でそう注意する服部に伊御達は頷いた後に目的の場所に到着してコナンがノックするとメガねをかけた男性が出迎える。

 

彼が途中で聞いた使用人の高田かと伊御達は思った。

 

高田「ご苦労様でした服部探偵…おや?そこの人達は?」

 

服部「俺らの仲間や」

 

伊御「どうも」

 

高田に対してそう答えた服部の後に会釈する伊御を見た後に依頼人がお待ちかねですと言って、5人を中に向かい入れた後にリモコンを押す。

 

するとモニターが付いたと思ったらザザッ…とノイズを漏らす。

 

高田「おや?故障でしょうか?」

 

服部「はぁ!?」

 

榊「おいおい!?時間ないんだぞ!?」

 

告げられた事に驚いた後に服部がかせい!とコナンを降ろしてからリモコンを引っ手繰ってボタンを押していく。

 

服部「どれか繋がる筈や!」

 

ポチッ!ウィーン

 

そう言いながらポチポチしていると6つのボタンの下にあった中央の大きいボタンを押した途端、本棚が動き出して入口が出来る。

 

伊御「本棚が開いた?!」

 

正邪「隠し通路か!」

 

高田「あ、そこ…(ちく)はにゃぁ…」

 

榊「わりぃな。少し眠っててくれ」

 

驚くメンバーに慌てて止めようとした高田の腕に睡眠薬は入った吹き矢の様なのを刺して榊は言う。

 

服部「もしかしてあの先に依頼人がおるかも」

 

コナン「何っ!?」

 

正邪「どうして分かるんだ?」

 

通路を見て呟く服部に正邪は聞く。

 

服部「さっきこの高田ちゅう男に電話した時、後ろで聞こえたんや…依頼人の後ろから聞こえとったんと同じノイズがな…」

 

榊「ってことは……」

 

コナン「あの先にいるって事か」

 

眠った高田を見てからの服部の言葉に誰もが通路を見る。

 

服部「時間がない。行くで!」

 

コナン「ああ!(ズキッ)…テッ!!」

 

伊御「大丈夫か?」

 

歩こうとして左足が負傷してるので顔を歪めるコナンを伊御は支え、服部は周りを見る。

 

そして飾られていた鎧の持つ盾やハルバードを見ておっとなる。

 

そのまま近づいて盾とハルバードを取る。

 

服部「工藤、これを松葉杖替わりにしとけ」

 

伊御「なるほど、高さ的にちょうどいいかもしれないね」

 

正邪「んじゃ行くか」

 

服部から盾を受け取り、それで左足を支えるコナンを見てから伊御を先頭に通路を歩く。

 

服部「エライ暗いな…」

 

コナン「構ってられねぇ!行こう!」

 

その言葉と共に5人は歩き出し、伊御は時間を確認する。

 

時間は9時を指していた。

 

伊御「(あと一時間……間に合うか?)」

 

心配しながら伊御は進む。

 

しばらくすると沢山の画面を前に車いすに座った男がいた。

 

男「ようこそ…工藤新一くん…服部平次くん…そして部外者くん達」

 

服部「ああ、やっと会えたな…ファー・イースト・オフィス社長!」

 

コナン「伊東末彦さん!!」

 

そう話しかける男性に服部が言ってネクタイを持って言うと別の声として出る。

 

コナンの声の変えように伊御達3人はぎょっとする中で男、伊東は流石だ…と称賛する。

 

伊東「やはりキミ達を組ませたのは正解だったようだ…知らない者達もいるが」

 

伊御「悪いな。ある人からのお願いで介入させてもらった」

 

正邪「まぁそれであんたもあんな卑怯な手を使ってきたんだろ?それでお互いさまって事だ」

 

そう言った正邪のに伊東は反応する。

 

伊東「卑怯な手?私には身の覚えがないのだが?」

 

コナン「本当にですか?」

 

正邪「あのバイクの男たちは違うのか?」

 

榊「ガイアメモリ使っていたんだが」

 

そう言う伊東へと正邪と榊が言う。

 

服部「後はファー・イースト・オフィスビルでの爆破や、危うくタイムリミット来る前に爆殺されかけたで」

 

伊東「…すまないがどれも心当たりがない。私の目的は事件を解いて貰う事だ。邪魔者を遠ざけるのはともかく、君たちを狙ってするメリットが私にない。それよりも推理だ。君たちの雰囲気から真実は掴んだのであろう?」

 

そんなメンバーに対してそう返した後にそう問う。

 

正邪「あぁ、そうだ」

 

伊御「あんたが解いてほしい事件ってのは西尾正治射殺事件で……」

 

服部「4月8日…ファーイーストオフィスにいてた西尾正治氏を…」

 

コナン「向かいのビルのトイレから射殺した犯人の名は…」

 

そう前置きしてから4人は犯人の名を突き付ける。

 

伊御&コナン&正邪&服部「「「「清水麗子!」」」」

 

伊東「!?」

 

4人が同時に言った名前に伊東は驚きの様子を見せる。

 

次回、名探偵たちによる推理が伊藤に炸裂し、犯人は姿を現す…




キクヱ「キクヱです~前回の答えは将棋ですの~なんで歩くだけで金になるかと言うと歩を相手側の陣地に進めていけばと金に変わるからですの~次の問題はですね~人を思い、幸せと約束の意味を持つ花はなーんだ?次回『推理タイム⇔偽った女』に続きますの~」

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