こっちあっち…いや逆だ?!×名探偵コナン~新探偵達の鎮魂歌・鬼の友達と名探偵~   作:Dr.クロ

3 / 7
新たな情報を得た伊御とコナン達、正邪が白馬に感じたのは…


DETECTIVE.Ⅲ~収集⇔悪意~

前回、現れた白馬に正邪は違和感を感じ取っていた。

 

正邪「……まさか」

 

ある考えが浮かんで正邪は考えている白馬の頬を引っ張ろうとした…その時…

 

???「あれ?キミたち…」

 

そこに男女が来て、様子からしてここの人だろうと伊御は考える。

 

服部「あ、いや…オレたちは、その…」

 

白馬「来年この大学を受験するつもりなので、ちょっと見学を…」

 

伊御「俺達は犯罪に関してのでどういう感じに調べられてるか見学に」

 

男性「へぇ~…じゃあ、入学したら是非ウチのクラブに入ってね!」

 

慌てて取り繕うとする服部より前に出て白馬は答え、伊御も続く。

 

それにより男性は気をよくしてそう言う。

 

ただ正邪的に確かめる機会を逃したのと、流石に今この場で予想通りだとしてもなんもないのと彼の交渉技術を考えて泳がしておいた方が良いと思い直して止めた。

 

するとコナンが男性と一緒に入ってきた女性に話しかける。

 

コナン「ねえねえ、お姉さん!!あそこに並んである写真、なあに?」

 

正邪「そう言えば入った時から気になってたな」

 

女性「…ああ…左から歴代の部長の写真よ…」

 

ボードの上の額縁を見てそう聞くコナンに正邪も額縁の写真を見て言い、女性はそう答える。

 

コナン「じゃあなんで三代目の部長さんの写真を外しちゃったの?」

 

伊御「そう言えば俺もそこが気になってたな」

 

女性&男性「「え!?」」

 

榊「え、あ…そういや…なんか違和感あると思ったら、止め金具が1組余ってるし、壁も色が違うな」

 

正邪「あ、あれ日焼けの後か」

 

するとそう質問するコナンに伊尾も気になっていたのか指摘し、驚く男女の後に榊と正邪、服部や白馬も気づく。

 

榊が指摘したように3番目からちょっとずつ日焼けしてない壁が見えていて、一番右の写真の隣に止め金具が1組出て目立っている。

 

コナン「これって何かの理由で三代目の部長さんの写真が外されて、後の写真をズラして掛けたってことだよね…違う?」

 

伊御「ちなみに外された理由は学校にとって不名誉な事をされたんでしょうか?」

 

榊「例えば事件を起こしたとか」

 

そう聞くコナンの後に伊尾と榊も続く。

 

男性「金髪の彼の言う通り、それで除名処分になったんだ…三代目の伊東さんは…」

 

白馬「あぁ、確か伊藤次郎さんでしたっけ?」

 

悲しい顔をして言う男性に白馬は顎に手を置いて聞く。

 

男性「いや、伊東末彦さんだけど、知ってるの?」

 

白馬「ええ、まあ…確かこの人ですよね?」

 

そう聞いて白馬は沢山ある写真の中で1つの集合写真に写った男性を指さす。

 

女性「違うわ…この人よ…」

 

白馬「すいません、どうやらボクの知ってる伊東さんとは別人の様ですね…」

 

今度は女性が否定して白馬が指した男の隣にいる眼鏡をかけた男性を指し、白馬は謝るが一連の流れに榊は舌を巻く。

 

榊「(すげぇな伊御、あの白馬って奴、情報を手に入れたぞ)」

 

伊御「(あぁ、そうだな……)」

 

正邪「…………」

 

なにはともあれ、情報を手に入れたメンバーは礼を述べてから外に出て、服部が知り合いの刑事に伊東末彦について調べて貰う様に電話をし、白馬はどこかに電話をかけに行くと言って離れた。

 

伊御「これでなんとか次に行けるな」

 

正邪「……ちょっと私、行ってくる」

 

伊御「神那、あんまちょっかいかけない様にな」

 

そう言って白馬の方へと向かおうとする正邪に伊御はそう注意する。

 

分かってると正邪はそう返して白馬の所に向かう。

 

正邪「おい」

 

白馬「おや?何が用かな?」

 

声をかける正邪に電話を丁度終えた白馬は振り返って聞く。

 

正邪「……お前さぁ……キッドだろ」

 

白馬「はて?突拍子もない言い方だね」

 

そう言う正邪に白馬は目を丸くして言う。

 

正邪「突拍子もなにも情報を照らし合わせてそう考えただけだ」

 

白馬「では、なぜボクをキッドだと思うんですか?」

 

そう返す正邪に白馬は問う。

 

正邪「そりゃ簡単だ。あいつの調べたデータにあんたのはなかったからだよ」

 

白馬「あいつ?それは誰かな?」

 

そう言う正邪に白馬はそう言う。

 

正邪「八雲紫。探偵や刑事なら知ってる有名な奴だよ」

 

白馬「……成程…彼女でしたか(あの婆ちゃん、じいちゃんとオヤジの古い知り合いなのは知ってたけどがそんなに有名な人だったのかよ)」

 

そう返す正邪に白馬は納得し、内心舌を巻く。

 

白馬「確か、お婆さんでしたっけ?」

 

その瞬間、白馬の姿が消える。

 

正邪「……二ヤリ」

 

それに正邪は笑う。

 

その後に上からスキマが出て来て、ボロボロになった白馬が現れる。

 

白馬「たたっ…」

 

正邪「よっと」ペリッ

 

痛みに呻く白馬に正邪は近寄って頬を掴んで勢いよくはがす。

 

白馬「あぶなっ!」

 

それに白馬、いや、変装していた怪盗キッドは素顔がさらされる前にモノクルを装着して距離を取る。

 

キッド「あんたな…こんな所で変装を剥がして時間をロスさせる馬鹿がどこにいるんだよ…」

 

正邪「それなら大丈夫みたいだぜ」

 

そう言った正邪のに怪盗キッドは周りを見ると時間が止まっているのに気づく。

 

怪盗キッド「おいおい…どうやったら時間を停止できるんだよ」

 

正邪「おそらく誰かの能力によるものだろうな。紅魔のメイドとか」

 

そんなキッドのに返した正邪のに別の人物の仕業かよとキッドは呻いた後に正邪を見る。

 

キッド「それで、俺の変装を取ってどうするんだよ。俺は別に探偵たちの邪魔をする為に近寄ったんじゃねえぞ」

 

正邪「だろうな。どうせ自分の目的のために白馬に変装してあの二人と一緒に行動しようとしてたんだろ?」

 

そう言うキッドに正邪は嘘は言わせねえと睨む。

 

キッド「確かに俺の目的もあるが、第一に探偵には死なれちゃ困るからだ」

 

正邪「なに?」

 

出て来た言葉に正邪が疑問の言葉を呟く間にキッドは手をスナップさせるとハトが現れる。

 

キッド「俺は怪盗でもあるけどマジシャンだ。マジシャンは客にマジック、手品を見せて感動させる。俺に取っちゃあ探偵もそんな客の1人だ。小さな探偵はライバルの様なもんで、ライバルがいなきゃ、張り合いがないだろ?」

 

正邪「なるほどなぁ……」

 

そう答えるキッドに正邪は納得するとキッドはマントを取り出してそれを翻すとその顔は先ほどの白馬に戻っていた。

 

白馬「とにかく、先ほど得た情報を食事しながら話すからさっさと時間のを動かしてほしいんだけどな」

 

正邪「だとよ。とっとと能力解除させろよな八雲紫」

 

そう言う白馬に正邪は空中に向けて叫ぶと周りが元に戻る。

 

白馬「では行こうか」

 

正邪「あぁ、そうだな」

 

そう交わして2人は戻る。

 

すると服部が丁度通話を終えた所であった。

 

白馬「どう、学食で食事でもしないかい?血糖値が下がると、どうにも頭の回転が…」

 

服部「アホ、そんな暇あるかい…こっちは電話を待ってんねん…」

 

提案する白馬に服部はそう返す。

 

白馬「キミが調べようとしている事はもう、わかりました…」

 

正邪「すでにこいつの知り合いがほとんど調べていたようだしな」

 

服部「えっ?」

 

コナン「大阪府警より横浜に近いからね。警視庁の方が…」

 

そう言った2人に呆気に取られる服部へコナンは呆れた様子でそう言う。

 

榊「まあ、俺も食べる事に賛成。と言うかコナン達は動き回ってて食べてないだろ」

 

伊御「此処は大学だし、食堂で食べようか」

 

そう言って不満げな服部の背中を押して伊御達は食堂へと向かう。

 

少しして食堂に着いたメンバーは各々に注文して食べる。

 

服部「なんやここのカレー、あんま美味くないな」

 

正邪「こっちの焼き肉定食はうまいぞ」

 

食べてからそう評価した服部は正邪のにそっちの頼めば良かったかと言いつつ食べる。

 

コナン「それで、伊東末彦ってどんな人?」

 

白馬「伊東は今年の4月4日、馬車道で起きた現金輸送車襲撃事件の犯人として指名手配されてるようだよ…」

 

伊御「なるほど…だから部室から写真は外されたんだな…」

 

質問するコナンに白馬は教えて貰った事を言い、伊御は除名理由に納得する。

 

白馬「興味深いのはそれだけじゃない…彼は大学を卒業後、投資顧問会社を経営していたんだが…その会社、ファーイーストオフィスでも殺人事件が起きてるんだ…」

 

榊「マジかよ!?」

 

伊御「一体誰が殺されたんだ?」

 

出て来た言葉に伊尾は驚いて聞く。

 

白馬「ここじゃない場所で話すよ」

 

服部「よっしゃ!早速行ってみようやないか…そのファーイーストオフィスって会社にな!」

 

コナン「(ああ言いながら食べきってるな…)」

 

そう返す白馬に食べ終えた服部も笑って言う中でカレーを完食してるのにコナンは呆れ交じりに苦笑する。

 

そんな訳で伊御達は次なる目的地へと向かった。

 

 

一方、つみきたちはと言うと…

 

真宵「何処に行ったんじゃよ盗人は…」

 

姫「はひぃ~人が多くて大変です~」

 

女性から盗みを働いた男性を追っていた。

 

つみき「けど、見ている限り、小嶋って子がぶつかった際にコーラを落として、そのコーラが盗人の左足の靴にかかっていたわ」

 

京谷「ああ、あの時か!」

 

そう言うつみきに京谷も思い出して言う。

 

真宵「んじゃあ左足に汚れがある人を探せば良いんじゃね」

 

佳奈「だね~」

 

咲「しばらくは誰か追って来ないかを確認する為に遊園地内にいると思うわ。その内に捕まえないとね」

 

そう言う真宵や同意する佳奈に咲はそう言う。

 

京谷「俺としても外に出てない方が良いな…あいつ等、見るからに追いかけそうだし」

 

つみき「確かに追いかけそうね」

 

元太達を思い出してそう言う京谷につみきも同意する。

 

姫「そしたらアウトですね;」

 

真宵「それだったら大騒ぎになってるんじゃよ;」

 

顔を青くして言う姫に真宵はそう言う。

 

つみき「とにかく探しましょう」

 

咲「そうね」

 

そう交わしてつみき達は探しに向かう。

 

 

戻って伊御達、こちらは目的のファーイーストオフィス前まで来ていた。

 

その扉には関係者以外無断立ち入りを禁ずると言う張り紙がしていた。

 

服部「禁じられると…入ってみたくなるんが…」

 

白馬「探偵の性…」

 

コナン「なんだよな」

 

その言葉と共に伊御達は建物中に入り、白馬が調べた事を言う。

 

白馬「殺害されたのは西尾正治…ファーイーストオフィスの営業部長…ライフルで狙撃されたらしい…社長の伊東とは大学時代の同級生…」

 

正邪「同級生?」

 

服部「西尾も犯罪研究会におったんとちゃうか!?」

 

階段を上がりながら詳細を言う白馬の言った事にそう言う服部が聞くとご明察と返されて階段の途中でしゃがみ込んで服部の携帯を取り出す。

 

服部「それオレの携帯やないか!?いつの間に…」

 

白馬「見たまえ…」

 

驚く服部を横目に白馬は携帯を操作してある画像を見せる。

 

それはあの時白馬が指した写真の1つであった。

 

正邪「この二枚目みたいなのが西尾か?」

 

白馬「ああ、その通りだ」

 

コナン「ねえ、伊藤さんの左隣の女の人は?」

 

確認する為に白馬が最初に指した男を指して聞く正邪に白馬は頷くとコナンがそう聞く。

 

白馬「ああ、その女性は清水麗子…彼女もこのオフィスに努めてたらしいけど、5月15日に自殺しているよ…」

 

コナン&伊御「!?」

 

服部「自殺やて!?」

 

榊「マジかよ!?」

 

答えた白馬のに誰もが驚く。

 

白馬「警察から任意の事情聴取を受けてた期間にね…」

 

正邪「ホントに自殺したのか?」

 

そう答える白馬に正邪はそう聞く。

 

白馬「そこらへんも警察も自殺とは言っているが死体がまだ上がってないそうだ。海に飛び込んだらしいからね」

 

伊御「そうなると自らの行方をくらます為の偽造もありえるな…」

 

服部「事情聴取は西尾の射殺事件のことでか?」

 

そう返す白馬に伊尾はそう呟き、服部は事情聴取の部分からそう聞く。

 

白馬「ああ、かなりキツく取り調べられたらしいよ…」

 

榊「女性にはきつかったんだろうな……」

 

そう言う白馬に榊はうへぇと肩を竦める。

 

その後に階段を登り切り、目的の部屋へとたどり着く。

 

白馬「ここがその目撃事件の現場だよ」

 

コナン「少しホコリがかぶってるけど…」

 

服部「事件当時のまんまみたいやな…」

 

榊「うへぇ…血もそのまんまかよ」

 

正邪「放送の時の教室みたいだな」

 

伊御「あの時は大変だったよな;」

 

そう言う白馬にコナンと服部は現状を見て言い、榊は嫌な顔をし、正邪は思い出して言い、伊御は遠い目をする。

 

服部&コナン「(何があったんだ;)」

 

白馬「ま、まぁ、その時はこのブラインドも窓も開いてたらしいけどね…」

 

それを聞いてコナンと服部はそう思った後に白馬が話題を変えようとそう言う。

 

正邪「死因は?」

 

白馬「階段ので言った様にライフルによる狙撃で、あのビルのトイレだよ…犯人が西尾を撃ったのは…」

 

聞く正邪に白馬はブラインドを開けてから窓から見えるビル群で高いのを指す。

 

白馬「使用した銃は、チャーターアームスAR7…スコープとサイレンサー付きのでそのビルのトイレに落ちていたらしいよ、8発分の薬莢がね…犯人は装弾数である8発の弾丸を撃ち尽くし…その中の一発が西尾の後頭部に命中、即死だったらしい…その後、西尾の机から伊東が書いた現金輸送車襲撃の計画書が出て来た為、現在生死不明の清水麗子は除外されて生き残った伊東が指名手配されたってわけさ…」

 

榊「……なんかおかしくないか?」

 

伊御「あぁ、確かにな」

 

説明してそう締め括る白馬に榊は疑問を感じて伊御も同意する。

 

服部「確かに、8発も撃たれて逃げへんのはおかしいな」

 

コナン「それに、後頭部を撃たれたのに倒れた際の出血が少なすぎるね」

 

正邪「椅子にはこんなに血があるのに……ん?待てよ?」

 

同じ様に気づいていたのかそう言う服部とコナンの後に正邪も椅子の背もたれをべったりと付いた血痕を見てある事に気づく。

 

服部「オマケにみてみぃ…椅子のキャスターが撃ち抜かれて、ひとつとれてしもうてる…」

 

正邪「もしこれで倒れたとしたら……」

 

伊御「1発目で死んでるのに当たるまで全部撃ったって事になるな…」

 

その後に指摘する服部に誰もがそう考える。

 

RRR…

 

服部「!!(ピッ)服部や!」

 

タイミングよく服部の携帯に着信がかかり、服部は出る。

 

依頼人『次のステップに進んだようだね…服部くん…』

 

服部「ああ、なんとかな!」

 

そう言う依頼人に服部は強く言う。

 

依頼人『私が解決してほしい事件は分かったかな?』

 

服部「西尾正治氏射殺事件やろ?」

 

そう問い返すと通話側からほうと感嘆する声がしてくる。

 

依頼人『あぁ、その通りだ』

 

服部「おい…まさかアンタの正体…(ガチャ)…くそ!切りよった!」

 

聞こうとしたが強制的に切られた事に顔を顰める。

 

正邪「やっぱり依頼人の正体は……」

 

ブゥゥゥゥゥゥゥウン!!

 

パリィィィィン!

 

その言葉の後に遠くからバイク音と割れる音が響く。

 

依頼主が解決して欲しい事件が分かり、依頼人の正体も分かりかけようとした所で探偵と伊御達に魔の手が襲い掛かる。




キクヱ「キクヱです~前回の答えは以下の通りですの~」

  台風一家
 工場見学
   幽霊電車
蚊取線香

と言う訳で正解は風見幽香さんでしたの~。それでは次の問題、博麗神社と守屋神社、大きいのはどっちでしょうか?次回は『襲撃⇔戦闘』をお楽しみにですの~」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。