こっちあっち…いや逆だ?!×名探偵コナン~新探偵達の鎮魂歌・鬼の友達と名探偵~ 作:Dr.クロ
コナン達と合流した伊御達は今コナン達が調べて分かった事を教えて貰った。
4月4日に今いる馬車道で現金輸送車が襲われると言う事件が起こった。
その日は怪盗キッドが深山美術館と言う所からダイヤを盗んだ日でもあるらしい。
榊「なんか引っかかるな同じ日に2つの事件が重なるって」
正邪「確かにな……」
伊御「……もしかして顔見られたりしているんじゃないかな?」
話を聞いてそう言う榊に正邪も同意して伊御が推測を言う。
コナン「そう言えば中森警部がキッドを狙う妙な輩がいるって言ってたよ」
榊「な~るほど、もしかすると怪盗キッドと現金輸送車襲撃犯の逃走ルートがかぶった可能性があるな」
服部「それはありえそうやな。後で調べて貰った方がええな」
正邪「誰にだ?」
そう教えるコナンに榊はそう言い、服部も同意して言った事に正邪は聞く。
服部「知り合いの刑事にちょいとな」
毛利「とにかく、俺はここで別同行に出てこっちなりに調べてみる。子供は無茶するなよ。後あんたらもだ。紫氏から頼まれたとはいえ無茶はするなよ」
そう言う服部の後に話しを聞いていた毛利はそう言って手を振って別の道へ走る。
正邪「んじゃこれからどうする?」
コナン「僕と小五郎のおじさんが依頼主から得たヒントはさっきので終わってると思うんだ」
伊御「つまりこれからはノーヒントか…」
服部「ところが、まだあるんや…解けてへんヒントが…」
そう聞く正邪にコナンはそう言い、伊御は難しい顔をすると服部がそう言う。
正邪「もしかしてこいつとは別のヒントをもらってたのか?」
服部「そや、俺が出されたヒントはこうや。『夜のカフェテラスにユー、クライ……お前は泣く』ってな」
コナン「僕と小五郎のおじさんとは違うヒントが出されていたんだ…」
そう聞く正邪に服部は頷いて言い、コナンは呟く。
正邪「にしてもどういう意味だ?」
コナン「ユー、クライ…アルファベットだとY・O・U、C・R・Y…YOUと言えば」
服部「ああ…横浜郊外にある横浜海洋大学やな」
呟く正邪の後にそう言うコナンに服部は前半の意味を言う。
正邪「大学?」
服部「そや、英語に直すとヨコハマ・オーシャン・ユニバースシティ…それ等の頭文字を合わせてYOUや」
榊「残るはCRYか…」
伊御「こっちもなにかの略称かな?」
そう言った服部は榊と伊御のにそこなんやと困った顔をする。
服部「オレもそれがわからへんのや…」
コナン「行ってみるっきゃねーな!そのYOUに」
正邪「だな」
そう言う服部に対してのコナンに誰もが同意して次なる目的地を横浜海洋大学へと向けて進んだ。
この時、伊御達は知らなかった。
自分たちを見ていた視線に…
一方、つみきたちは…
真宵「いや~ギリギリじゃったね;」
京谷「そうだな…」
疲れた表情で言う真宵に京谷も同意する。
実はと言うと丁度ミラクルランドに到着した直後、ゲートを超えようとする目的の人物たちの姿があったのでやばい!となった直後に放送ので引き返したのを見て安堵したのだ。
咲「ホント、危機一髪だったわね;」
佳奈「だね;」
姫「でも園子さんはなんで平気だったんでしょうか?」
そう言う咲と佳奈の後に姫が首を傾げて呟く。
つみき「思ったけど、鈴木園子は毛利蘭と一緒ので他の写真の様に中心に映っていなかった」
京谷「つまり、鈴木園子は関係ない?」
真宵「と言うか、本人はIDを付けてなかったんじゃよ」
そう言うつみきに京谷は頬を掻いて呟くとチラリと望遠鏡で見た真宵がそう言う。
姫「そうなんですか……」
真宵「さて、ここで1つ、問題がありまして」
ほっとする姫の後に真宵がそう切り出す。
つみき「問題?」
真宵「そうなんです。勢いもありましたが我々には1つの問題があるのを忘れてたんです」
姫「ええ!?」
切り出されたのに誰もが息を飲む。
つみき「一体なに?」
真宵「それは…私ら全然面識ないからじゃよ!!!」
京谷「そういやそうだった!!!」
聞いたつみきのに答えた真宵のに京谷は頭を抱える。
そう言えばと誰もがあっとなる。
つみき「困ったわね……」
みいこ「あら~それなら大丈夫よ~」
つみきも困った顔をするとみいこがニコニコ笑って言う。
真宵「なんと!?」
姫「どういうことですか?!」
みいこ「ふふふ、ついて来れば分かるわ~」
そう言ってみいこは歩き出し、真宵達は顔を見合わせた後に続く。
医務室まで来て、ホントに大丈夫かな?と思う中でみいこは入って行く。
みいこ「こんにちわ~」
???「あれ!?あなたは確か前にポアロに来た!」
???2「あー!あの時のお姉さん!」
挨拶すると椅子に座っていた長髪の高校生の女性とおかっぱ髪の少女が反応して、他にいた2人の少年たちもあーとなる。
みいこ「久しぶりね~」
京谷「(知り合いなのかよ!?)」
真宵「(さすがはみいこさん……恐るべしなんじゃよ;)」
いつも通りニコニコ笑うみいこに誰もが交友範囲の広さに驚く。
ただ、改めて確認して探偵以外のIDを付けられた子達が全員いるのを確認する。
???「えっと、蘭ちゃん。この人誰なん?」
蘭「あ、ごめん和葉ちゃん。この人ははちぽちって言う喫茶店を経営してる戌井みいこさん。前にポアロにケーキので話しをしに来た時に知り合ったの」
その中でミニポニーテールの高校生の少女がそう言って、蘭は謝ってみいこを紹介する。
みいこ「実はと言うと知り合いが行けないから代わりに遊びに行かない?と言う事で弟の友達と一緒に来たのよ」
佳奈「(上手いみいこさん)」
姫「(これなら一緒にいることができますね)」
ほら皆と呼ぶみいこに誰もが感嘆してから入る。
真宵「初めましてじゃよ~」
佳奈「よろしく~」
つみき「……よろしく」
歩美&光彦&元太「「「よろしくお願いしま~す」」」
それぞれ挨拶してからお互いに自己紹介した後に元太が切り出す。
元太「それじゃあ一緒にスーパースネークのらねえか?」
みいこ「うーん。弟がまだ来てないのとのんびりしたいからのんびりした奴に乗った方が話をしやすいと思うんだけど」
真宵「(ナイスみいこさん)」
つみき「(これでスーパースネークに乗らせなくできるわね)」
そう言う元太にやんわりと言うみいこへつみき達は称賛する。
みいこ「それにしばらくは乗れないんじゃないかしら?」
歩美「え?どうして?」
そう言ったみいこに歩美は首を傾げる。
みいこ「さっきちらりと見たけどスーパースネークに従業員さんが慌てた様子で行ってたから何か不備があったんじゃないかしら?」
光彦「それじゃあ乗れないって事ですか?」
元太「別のじゃねえの?俺、確かめて来る!」
そう言って駆け出す元太にあ、ちょっと元太くんと歩美と光彦は慌てて追いかける。
京谷「お、俺達も確かめようぜ!」
咲「(ナイスよ京谷!)」
それにつみき達は慌てて追いかける。
その途中で2人の人物、目暮と白鳥とすれ違う。
元太「え~っ!?マジかよォ!?」
少ししてスーパースネークの前で佇む3人が見える。
看板があって機械の点検をすると言う事でスーパースネークの運転を中止しますと言う謝罪文が載っていた。
つみき「故障のようね……」
光彦「抜け駆けしようとしたバチですね!」
歩美「さ、医務室に戻ろ!」
姫「残念ですけどこれは仕方ないですね」
そう言う光彦の後に歩美が元太の腕を引っ張り誰もが戻ろうとした時…
???「ドロボー!!」
京谷「ん?」
真宵「なんじゃ?」
女性の悲鳴と共につみき達は振り返る。
ドドン!!
元太「うわ!?」
京谷「うお!?」
帽子をかぶり、サングラスをかけた男性が無理やり押し退けて走る。
それにより元太と京谷は尻もちを付く。
歩美「ドロボーだよ!」
真宵「捕まえるんじゃよ!」
それに歩美と真宵も叫ぶ。
その後にメンバーは追いかける。
蘭「!どうしたの歩美ちゃん!」
目暮「あ、蘭くん!」
それに毛利からので来ていた目暮と話していた蘭は和葉と共に続く。
☆
少し時間は戻り、伊御達は横浜海洋大学にたどり着いて残りのヒントであるCRYについて掲示板を見ながらパンフレットを手に調べていた。
服部「CRY…CRY…授業の名前か省略か…」
伊御「クラブの名前とか?」
榊「ああ、ありえそうだな!」
コナン「そうなると考えられるのは…」
呟きながら探す服部の隣でそう言う伊御に榊は同意し、コナンもそう呟くと…
???「横浜犯罪研究会…」
コナン「!?」
榊「なんだ?」
後ろからの声に誰もが振り返る。
そこは1人の高校生位の少年がいた。
???「クライム・リサーチ・オブ・ヨコハマ…ボクはこのクラブが限りなく正解に近いと思いますけど…」
正邪「誰だお前?もしかして……」
そう言って身構える正邪にどうどうとその人物は手を前に付き出して止める。
白馬「ボクは白馬探…そこの2人と同じ立場の人間ですよ…そこの色黒の彼とは色々な意味でね」
服部「同じ立場やと?特にオレと?」
コナン「警視総監の息子で高校生探偵やってるんだよね」
榊「ああ、そういや白馬って言えばそうだ!」
名乗る白馬に訝しげになる服部の隣でコナンがそう言い、榊も思い出して手をポンとする。
白馬「ああ…小学生探偵のキミには負けるけどね…」
正邪「……なんか嘘臭いなぁ」
肩を竦めてそう言う白馬に正邪は疑う目で見る。
白馬「疑うのは止めてくれたまえ…それに無駄話は歩きながら…時間の浪費はそれこそCRY…泣く羽目になる」
服部「…そやな…;」
伊御「まぁ、確かに時間をあんまり減らしたくないしね;」
そう言って歩き出す白馬に誰もが呆れた顔をした後に続く。
建物内に入り、白馬が言ったクラブが使ってるであろう扉の前に着く。
服部「ここやな…『Crime・Research・Yokohama』…頭の最初のを繋げたらCRY」
正邪「此処に事件を解くヒントがあるのか?」
白馬「ああ、ここにある筈だよ」
扉に付けられたのを見て呟く服部の後に今だ疑いの目を向けている正邪に白馬はそう言った後に入んでェ!!と服部が扉を開けて入る。
部屋は暗かったので伊御は電気を付けて見える様にする。
服部「大した資料やな…」
正邪「これ全部色んな事件の資料か?」
ケースに収められた様々な犯罪の資料に服部と正邪は感心する。
他にも大きいボードに大量の写真が貼られていて、その上には数人の写真が額縁に別々に収められて並べられていた。
服部「なぁ…見ろや、この写真…」
白馬「研究会のメンバーのスナップらしいね…撮っといた方がほうがいいねこの写真…」
伊御「そうだね」
写真を見て言う服部に白馬の意見に伊御は同意して服部が撮ろうとした時…
RRR…
服部「!?」
撮ろうとしていた服部の携帯が鳴り出す。
榊「なんだ?」
コナン「依頼人からだと思うよ」
鳴り出した服部のを見て呟く榊にコナンはそう言う。
服部「(ピッ)なんや…」
依頼人『想像以上だよ、服部平次くん…YOU CRYでそこまで突き止めるとは…キミたちには驚かされてばかりだ…』
出る服部に通話相手である依頼人が称賛する。
服部「あんなぁ!どーでもええけど、事件解いてほしいんやったら、ヒントぐらいもっと簡単にしてくれへんか?」
依頼人『そう簡単に解決されたんじゃ、私は面白くない…』
文句を言う服部に依頼人はそう返してからそれに…と続ける。
依頼人『試しているんだよ…キミたちの探偵としての技量と、私の事件を解く資格があるのかをね…』
服部「なんやと!?」
正邪「ずいぶんと自分を高く見積もっているんだな」
そう言った依頼人のに叫ぶ服部の後に正邪が言う。
依頼人『!?何者かな?』
伊御「彼らを手伝っている高校生だ」
依頼人『なに!?』
そう問う依頼人に伊尾が答えると驚きの声が来るがすぐさま冷静になっているのを次の言葉で理解する。
依頼人『何者かは知らないが遊び感覚でいるなら止めて貰いたいもんだね』
正邪「はっ、それはあんたの方じゃねぇのか?」
そう言う依頼人に正邪は鼻で笑って返す。
時間が来たり、間違えれば簡単に命を散らすと言う行為を遊び感覚と返すのは幻想郷にいた正邪もそうだが伊御達も同じであった。
依頼人『何者かは知らないが君達に用はない。ここからはノーヒント…期待しているよ若き探偵諸君!(ガチャ)』
服部「おいコラ!チョー待て!!クソ…切りよった…」
伊御「ノーヒントか…」
通話を終える依頼人に服部は顔を顰め、伊御は呟く。
正邪「…………」
白馬「ここからはどうするべきか…」
そんな中で正邪は白馬を疑いの目を続ける。
会ってから白馬に対して正邪は全身を嘘で固めている人物だと思った。
一応自分たちに協力的だが、参加させられた奴なのかと言うのも疑問であった。
無事にそれぞれ合流した伊御達の前に現れた白馬探は一体…
キクヱ「キクヱです~前回の答えはチェスなのです。ほら言うじゃないですか?『チェックメイト』と…そ、それで伊御くん達はそれぞれ無事に出会ったのですがただ途中で来た白馬君に蛇正さんは疑問を感じてますね。どうなるのか先生はドキドキするのですの~次の問題は以下の漢字パズルからある人物の名前が隠れています。誰でしょうか?
台風一家
工場見学
幽霊電車
蚊取線香
分かりましたか?次回は『収集⇔悪意』をお楽しみにですの~」