東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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注意!

・ルーミアのEX化。
・チルノとEXルーミアによる無双。
・神話生物がまるでゴミのようだぁ!

の成分が含まれます。



4⑨話 ⑨のチルノがこんなに強い訳がない

―霧の湖

 

side大妖精

 

「リグル〜、ま〜だ〜?」

 

「ちょ、チルノちゃん、もうちょっと頑張ろう!」

 

こんにちは、皆さん。 大妖精です。

……皆さんって、誰だろう?

 

―まいっか!

 

 

 

 

 

紅魔館の図書館で、霊夢さんに

 

「念のため、別行動であらかじめるるいえ?へ行けるようにしておきなさい。 私たちは紫と話をつけて来るから」

 

と言われ、ミー君が出て来たと思う場所を、湖面を浮いて探してるんだけど……

 

「また出たのかー。 今度は右下からなのだー」

 

「え〜。 もうあきたー」

 

……時々、深きものが襲いかかってくるんですよね……

チルノちゃんも、最初の頃は片っ端から弾幕でやっつけてたんだけど……飽きちゃったらしくて、今はもう凍らせるだけになっちゃったんだよね……

 

私やルーミアちゃん、リグルちゃんが変わってあげられたらいいんだけど、試しに何回か戦ってみたら、ルーミアちゃんとリグルちゃんは相手が1匹か2匹だと勝てるんだけど、それ以上や連戦になると厳しくて、私に至っては負けちゃって………

 

 

「……真後ろなのかー」

 

「……そーなんだー」

 

ピキピキピキピキ

 

「gyoooooo!?」

 

 

あーまたぎせいしゃがー(棒)。

 

 

 

 

 

 

「んー……あれ?」

 

「どうしたの、ルーミアちゃん?」

 

「深きものの気配……でもなんか違うのかー?」

 

なんか違うって……なにが?

 

―あ、あれかな? ちょっと離れた所に縦に並んで浮かんで来てる3匹。

 

…1番前が鉈っぽいのを持ってるけど、なんだろう?

 

「……もうあきた………いってきます……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからはセリフのみでお楽しみ下さい。 なお、深き者共のセリフは和訳してあります。

 

 

「来たな、氷精!

仲間の仇!!」

 

「食らうがいい! 我らの主から授かりし必殺技!!」

 

 

「……ギャーギャーうるさい……」

 

 

「まずは!! 隊列の1番前が切り掛かる!!」

 

「次っ!! 真ん中がばずぅかなる物を撃つ!!」(←弾幕で代用)

 

「最後ぉ!! 1番後ろが組んだ手を振り降ろすハンマーパンチを決める!!

名付けて―」

 

 

 

「「「ジェット・ストリーム・アターーック!!!」」」

 

 

 

 

 

「……もう、おわらせていいよね」

 

 

 

 

「さあ兄弟! まずは一撃目だ! おrぐほぉ!? お、俺を踏み台にしたぁ!?」

 

「おのれ、だが二撃目を避けることは「ナタげっとー! せーい!」!? た、弾ごと俺を切った、だと……

れ、練習したのにぃ…」

 

「貴様ー! この俺の一撃で、沈m」

さくっ

「―お、俺の手がぁ!?」

 

 

 

「うーん……やっぱだんまくがイチバンよね!

氷符『アイシクルフォール』!」

 

ドスドスドスドスっ!

 

「「「ば、ばぁぁぁかぁぁぁなぁぁぁ!?!?」」」

 

ドボシャーン!

 

 

 

「うーん……これいーらない」

 

ポイっ

 

「―ふはは! ジェットストリームアタックが3連撃だと誰が決めt」

さくっ

「め、目が、目が〜〜!?!?」

 

 

 

 

 

〜以上、セリフのみでお送りしました〜

 

 

 

 

 

「やっぱよわかった!」

 

「………うん、そうだね」

 

何故だろう、思わず同情してしまう私がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―あれから大体10分後。

 

さっきの3匹……チルノちゃんが捨てた鉈が刺さって登場する前に退場したのを入れると4匹? の魚もどきをやっつけてから、今度は逆に出て来なくなりました。

だからチルノちゃん寝ちゃって……今私が背負ってます。

 

「大ちゃん、重くないのかー?」

 

「ご、ごめんね、大ちゃん」

 

「大丈夫だよ! リグルちゃんもルーミアちゃんも、探すのがんばって!」

 

―えへへ、振り向くとチルノちゃんの美味しそう(意味深)なほっぺが、鼻が、あと、く、くくくくく、くちびr―

 

ブシュッ!!

 

「!? 敵なのかー!?」

 

「ごめっ、だ、大丈夫だから! 鼻血が出ただけだから!!」

 

「「?」」

 

いけない、つい愛が溢れ出して……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―更に10分後。

 

「だ、大ちゃん、ルーミア……

あれ、そうかもしれない……」

 

「確かに怪しいのかー」

 

「う、うん……」

 

私たちの目の前では―

 

水が、渦を巻いてました。

 

その辺りだけ水が黒く見えて、ちょっと怖いです。

 

「……近付いてみよう。 仕掛け扉とかだったら、触れるくらい近くにいないと―」

 

 

 

 

 

「―ゴォアアアアアァァァァァァァァアア!!」

 

バッシャァァァァァァン!

 

「「「!?!?」」」

 

う、渦からさっきの魚もどきを、物凄く大きくしたのが出て来た!?

 

 

「アレは………まずい! みんな、逃げるよ!!」

 

「そーなのかー?!」

 

「え、ちょ?! リグルちゃん!?」

 

リグルちゃんが、私とルーミアの手を引いて全力で飛び始めた。

ちょっと、どうしちゃったの?!

 

 

「……あれがダゴンかハイドラだとしたら―

―やっぱりぃぃぃぃぃい!?!!」

 

 

バッシャァァァァァァン!

 

「―ゴォアアァァァァァァァァアア!!」

 

さ、さっきと同じのが出て来た!?

で、でもさっきのはまだ後ろにいるよ?!

 

 

 

 

「「……ォォォォォオオオオアアアアアアアアアアアアアア―」」

 

「今度はなんなのかー!?」

 

突然、大きいのは体を仰け反らせて―

 

 

 

 

 

「「―ゴォアアァァァァァァァァアアアアアアアアアアア!!!」」

 

ブシャァァァァァァァアアアア!!

 

 

 

水を吐き出した!?

 

「汚いのかー!?」

 

「ルーミアちゃんツッコむポイント間違ってるから?!」

 

 

 

……あれ? これって普通にピンチ?

 

 

 

状況を考えよう。

 

前後から濁流。

 

濁流は太く、避けきれそうにない。

 

チルノちゃんは未だ睡眠中。

 

そして、私たちにあの濁流をどうにかするほどの力はナイ。

 

 

 

 

 

 

 

………うん、

 

「キャァ〜〜〜〜〜!?!?」

「うわぁ〜〜〜〜〜!?!?」

「なのか〜〜〜〜〜!?!?」

「」スヤァ

 

な、流されるぅぅうぅぅぅぅぅ!!!

そして溺れるぅぅうぅぅぅぅ!?!?

 

 

 

「Zzz―

―はっ!? どういうじょうきょうよ?!」

 

「ち、チルノちゃん―助けゴボゴボ」

 

「だ、大ちゃん!?」

 

慌てたチルノちゃんが、一気に湖を凍らせる。

 

おかげで溺れる心配はなくなったけど……

 

「助かったんだろうけど……びしょ濡れでコレはキツいよ……」

 

 

……うん、ちょっと寒過ぎる気がする。

ルーミアちゃんなんて、タイミングが悪かったのか、リボンが氷に埋まって逆さまのまま動けなくなってるし。

 

 

「…チルノー恨むのだー」

 

「? アタイ、そこまでやってないよ?」

 

「他に誰が出来るのかー?」

 

「「ゴォアア」」ノ

 

「こいつらじゃない? いまのへんじっぽいし!」

 

「そーなのかー。

 

……………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ゴォアア」」

 

「「「」」」

 

「またあったわね! もっかいやっつけてやるわよ!」

 

……そっかーさむすぎるとおもったらさっきのおっきいのもれいきそうさできるんだーしらなかったー。

 

「大ちゃん戻って来て?! ルーミア助けるの手伝って!!チルノちゃんm」

 

「しょうぶよ!!」

 

「「ゴォアアァァァァァァア!!」

 

「……オワタのかー」

 

あー、チルノちゃんのだんまくとおっきいののこうげきが―

 

 

 

 

 

 

 

ドッッゴオォォォォォォォオン――

 

 

「キャア!?」

「えぐっ!?」

「なのかっ!?」

 

 

 

ば、爆発?! 今度は何!?

 

 

煙が晴れると―

 

 

 

 

「だ、大ちゃん!! ルーミアちゃんが………リボンになっちゃった!!」

 

「え、―えええ?!?!」

 

さっきまでルーミアちゃんのいた場所を見ると………確かに、リボンだけに…………っ!!

 

 

 

 

 

「……いやいや、勝手に殺さないで欲しいのだー」

 

「「ルーミアちゃん!?」」

 

ちょっと離れたところに、ちゃんとルーミアちゃんがいた!

 

「よ、よかった―

…リボンの無いルーミアちゃんって、なんか新鮮だね」

 

「そーなのかー? まあ自分じゃ取れなかった、し―」

 

…? 急に真面目な顔して、どうしたの―

 

 

 

 

 

「―あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!?!?!?!?」

 

「「!?!?」」

 

ルーミアちゃんが、頭を抱えて叫ぶ。

 

ど、どうしちゃったの?!

 

「……ルーミアちゃんの姿が、変わって―」

 

「え!?」

 

……ホントだ、ドンドン大きくなってる!?

 

私たちと同じくらいから―魔理沙さんたちと―違う、

 

 

 

幽香さんや永琳さんと同じくらいに………!?!?

 

 

 

 

 

 

 

「……ぁ……………あ…

―何で……………今更………」

 

「……えっと………

大丈夫ですか?」

 

おそるおそる、声をかけてみる。

 

「……大丈夫に………見える?」

 

「………あんまり。

とても悲しそうに………見えます」

 

……なんて話しかければいいか、分からないでいると、

 

 

 

ドゴォンっっ!!

 

 

「…ふ! うでをあげたようね!

でもさいきょーのアタイにはまだとどかないわ!」

 

「「ゴォアアァァァァァァァァアア!!」」

 

 

……チルノちゃん、まだ戦ってたんだ。

 

 

 

…?

何か動く気配を感じて見ると、

 

「……チルノ……そこ、代わって」

 

ルーミアちゃん(?)が、チルノちゃんの隣に立っていた。

 

「……? あんただれよ! あれはアタイのえものなのよ!」

 

「手こずってるじゃない。 手伝ってあげるって言ってるのよ」

 

「てこずってないもん! よゆうだもん!」

 

「でもまだ生きてるわよ、アイツら」

 

「うるさい!」

 

「「―ゴォアアァァァァァァァァアア!!」」( `皿´)

 

「ひっ!?」

 

無視され続けた大っきいのが、怒って吼える。

関係ない所にいた私が、思わず悲鳴をあげてしまったのに、あの2人は、

 

「「やっぱアンタが1番ウルサイ」」

 

ビキビキビキビキ!

キンッ! キンッ!

 

「」「」

 

 

 

 

 

「」

 

「…す、すごい……」

 

チルノが氷漬けにして、ルーミアちゃん(?)が影から出した剣で突き崩して瞬殺した。

 

 

 

 

 

「……こんなことって………今だに信じられないよ………

―? あ、なんか来た」

 

リグルちゃんが気がついて取り出したのは、霊夢さんから貰った通話用のお札。

誰かが話しかけてきたのかな?

 

「リグルです。

……あ、士道さん? どうしたんですか? うわ!?」

 

「!!! 士道!?」

 

リグルちゃんが、通話用のお札が今繋がってる相手の名前を出した瞬間、ルーミアちゃんがお札をひったくった。

 

……あの反応は、間違いなくルーミアちゃんだね。

 

 

 

 

 

チルノちゃんとリグルちゃんに静かにしているようにお願いして、耳をすませると、お札からの声も聞こえてくる。

 

 

『―うお!? ルーミア!?

大分声変わったな、何かあったのか?』

 

「………えぇ、まあ………

―ゴメンなさい、士道。 私はもう、貴方の傍にはいられないわ。

……それじゃあ」

 

『!? ま、待ってくれ! こっちの話がまだ終わってないし、もう傍にいられないってどういうことだ!?』

 

「後はリグルか大妖精に任せるわ。

……さよなら」

 

『だから待てって! 何があったんだよ!?

………何か、言えないことでもされたのか? どこのどいつだ?』

 

 

士道さん、声低くて怖いです……

 

 

「……なんでアンタが早とちりして殺気立ってるのよ?

アンタは私の兄貴か?! 違うでしょ!!

……私自身の問題だからほっといて」

 

『………そうか。 分かった。

―ルーミア』

 

「……………今度は何よ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―晩飯には帰って来いよ。 今日はお前のリクエスト聞くからよ』

 

 

 

「―!!! ふ、ふざけてるの……っ!? 私は、もう戻れないって、」

 

『戻らない、じゃないだろ?

問題があるなら言ってくれ。 相談があるなら、話せる範囲でいい。

……もっと頼ってくれ。 その程度の力なら、あるつもりだ』

 

「………貴方を殺すと言っても、その態度を続けられるかしら?」

 

 

!? ちょ、ルーミアちゃん!?

本気の殺気強過ぎ!? リグルちゃん泡吹いた!!

 

 

『おーおっかない(棒)』

 

「……私は、本気よ?

そして、それを実行出来る実力がある」

 

『なら好きにしろ。

お前のにーちゃんそう簡単に殺せると思うなよ』

 

「何時までふざけ―

 

―は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―でなきゃ、声変わってるのに一発で誰か当てられるわけないだろ。

にーちゃん舐めてんのか?』

 

「―っ!」

 

 

ルーミアちゃんが、その場に座り込む。

 

涙も出てたけど―

私には、嬉し泣きだって分かった。

 

「あいつ、ないてるわね! アタイがはんにんをぶっとばしt」「チルノちゃん! 今いいとこだから!」

 

勘違いし始めたチルノちゃんを抑える。 本人は納得してなかったけど……

取り敢えず静かになる。

さ、続き続き!

 

……ていうか、士道さんもすごいなー。 どうして分かったんだろ?

 

 

 

『―だから、ちゃんと帰って来いよ。 あんまり遅いと、そこら中焦土にしてでも探すからな』

 

「っ、この、バカしどー!!」

 

『ふはは、バカで結構!

―それじゃあ、後でな』

 

 

 

 

 

「……………」

 

氷の上に座って、空を見上げるルーミアちゃんは、もう悲しそうじゃない。

 

「……いい人だね」

 

「……そうでしょ。

 

―って、聞いてたの!?」

 

「それはもう、バッチリ」

 

途端にルーミアちゃんの顔が真っ赤になる。

大きくなると、一気に初心になるんだね!

 

「〜〜〜〜っ!! 殺すっ!! 頭から喰ってやるっ!!」

 

「わっ!? ちょ、危ないです!!」

 

「うるさい! 忘れろ忘れろ忘れろっっ!!」

 

「それはできません」

 

「何でよっ!?!?」

 

と、まあ、それからしばらく鬼ごっこ(捕まると八つ裂き(1回休み)にされる)をしました。

 

 

 

 

 

 

 

……因みに、『伝言忘れてた!?』と、士道さんからの呼び出しに、意識を取り戻したリグルちゃんが気がつくまでに、必死に氷を破って出て来た深きものが何匹巻き添えになったかは分からないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

―霧の湖 上空

 

EXルーミアを見たキンジとキリトの反応。

 

「幻想郷だし、驚くようなことでもないだろ」

 

「異変が落ち着いた後で弄るネタゲット!」

 

「……なんで怖がらないのよ。

これでも封印前は有名な人喰い妖怪だったんだけど?」

 

「「………」」

 

「……なによ、ポカーンとして?」

 

「「初めて妖怪らしい紹介を聞いた!!」」

 

「大丈夫なの幻想郷!?!?」

 




補足説明
深き者ども:最早斃される際の描写がテキトー。 これでも神話生物なのに……
ジェットス(ry:某黒い三連星のオチ。 うp主の中では死亡フラグ扱いである。
ダゴン&ハイドラ:ルーミアEX化後、瞬殺される。
せっかくチルノと善戦出来るくらいには強くなったのに。
士道:なぜかEX化して声変わったのに、相手を認識出来た人。
理由は想像に任せます。
EXルーミア:異名『常闇の妖怪』。 大老クラスの大妖怪。 当時の幻想郷で、その危険度と対人友好度から封印された。
解除には、八雲紫か博麗の巫女が直接封印の札(リボン)を外すか、人に一定以上懐く(原作デアラで言うデレた状態)でリボンに強い力が加わること。
後者の場合は、ルーミア自身の意識で決められるようになっていた。
……本人は忘れていたが。

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