東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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私が(ハーメルンに)来たっっ!! (ムキっ!)
クト「帰れプロ◯イン中毒者。つかまともな登場が出来ねぇのか本文がブッ飛んでるんだから登場くらい普通にせーや何時までもそんなんだからお気に入り登録万年ティーン(10代)なんだよノンブレスで言わせんな疲れんだよ!!」

ク「…偶にはシンプルに行こうか」

ク「必殺『かめはめ波』ぁぁぁぁぁあああ!!」
えちょ待っt―

(お気に入り登録者、マジでありがとうございます。こんな駄文ですが、これからもよろしくお願いします。)



32話 キリト編:スイーツな最終鬼畜妹

―紅魔郷前

―紅魔館 廊下

 

紅魔館の朝は遅い。日の入り=日の出なおかげで、早朝起床とか言われたら夕方のことだ。

居座ってる亡霊sや妖精メイドも込みにすれば、9割以上が夜行性か、そもそも寝る必要が無い。

それでもって同じ人間の咲夜さんは能力もあって人間辞め人間だし。

 

「…ここって結構ブラックだよなぁ。

 

種族的に」

 

…環境そのものは、悪くない。

おぜう様(レミリア)のワガママを除けば、妖精メイドの掃除の監督(咲夜さん曰く、最近何故か真面目にやるようになったらしい)や、門番起こしや、庭の手入れ(薔薇が殆ど)や、美鈴起こしや、交代での血の提供(しないと2人揃って直で飲みに来る。でもってしこたま飲んで溢す。特にレミリア)や、フランのガス抜きや、医務室行きになった門番の代わりや、暴走したメイド長を宥めるくらいだ。

余った時間は、紅茶やら菓子やらの作り方を教わったり、弾幕ごっこの練習。

 

…問題があるとすれば、男女比率が狂ってるくらいか。性別(があるか)不明はともかく、男がオレ1人で後は全員女。

……正直かなり気まずい。

 

女性と話すことそのものは、アスナやシリカなんかとはちょくちょくクエ行ったりしたから多少は慣れてるけど……そういう問題でもないしなぁ。

 

「―あ! キリトさん、こんな所にいましたか!」

 

「ん? 美鈴か。 何かあったのか?」

 

「おぜうさまが呼んでましたよ。なんでも大事な話があるからとか」

 

「言ったそばからかよ」

 

美鈴、頼むから同情するような目でオレを見ないでくれ。

 

ハァ……

 

 

―テラス

 

「―あら、来たわねキリト」

 

「……ひとつ先にいいか?

足元何があった?」

 

「?」

 

テラスに足を踏み入れた時目に入ったのは、椅子に腰掛け優雅に紅茶を飲むレミリア、テーブルに置かれたコップと空の皿、足元に広がる赤い水溜り(・・・・・・・・・・・)

 

……まあ何があったか予想はつくけどな。

 

「え? さ、咲夜!? いったいだれがこんなことを!?」

 

あ、壊れた(カリスマブレイク)。今日は早かったなー。

 

「」

 

「さくや!?さくやっ!!? えっと、しんぞうまっさーじ…あれじんこうこきゅうがさきだっけ!?」

 

「一旦落ち着けトドメを刺す気か」

 

「ほぇ? とどめ?」

 

タダでさえ言い訳無用の犯行現場なのに人口呼吸(キス)なんてやったら、そこのロリコン出血多量で今度こそ死ぬから。

心臓マッサージは―あれ?

別に問題無い気がs―

 

 

―零れ落ちる円盤状の肌色の物体―

 

―煌めく銀色のナイフ―

 

ウッ、頭が……!

 

 

「と、取り敢えず、それ(咲夜さん)は放置でいいと思うぞ」

 

「ふぇ? で、でも、」

 

「それより、何かオレに用があったんじゃないか?」

 

「あ、そうだった!」

 

あ、危ねぇ……

さっき一瞬頭が痛くなった時から、

あれ(メイド長)の胸部装甲にこれ以上関わったら死ぬ』

って直感が全力で叫んでた。

一体、何だったんだ…?

 

「えっとね、キリト。

―私と、スペルカードルールで戦いなさい!」

 

…咲夜さん、かりちゅまがカリスマに戻ったからってガッカリするなよ。

 

「そう言えばレミリアとはやりあったこと無かったな。

 

―いいぜ。 来いよ」

 

 

〜剣士祈祷中〜

 

 

「最初っからクライマックスよ!

神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」

 

血のような紅に輝く槍状のエネルギーの塊が迫り来る。

 

「初めて会った時のスペカか!」

 

槍本体や、追随してくる弾幕も危なげなく避ける。

 

しかし―

 

 

何と言うか、妙だ―

 

あらかじめ動きがある程度決まってるスペカだから、視線から弾道を予むことは出来ない。

それでもフッとレミリアを見ると―

 

 

(グングニル)を構えて突っ込んでくる所だった。

 

「!?

防符『スピニングシールド』!」

 

咄嗟に発動させた防御系スペカで牽制する。

 

アインクラッドじゃ弓持ちみたいな遠距離攻撃mobは、矢より相手の目を見た方が弾道を読めるから癖でつい相手を見ちまったけど…

今回はそれに助けられた訳だが―直さないとな。

 

「…弾幕ごっこで勝負、じゃ無かったのか?」

 

「あら、殺傷能力さえ抑えておけば直接攻撃もルールの範疇よ。

むしろ直接攻撃が得意なのは貴方じゃなくって?」

 

「違いない!

斬符『ダブル・サーキュラー』!」

 

左の剣でガードを崩し、右の剣で斬撃と同時に扇状に弾幕を放つソードスキル―が元のスペカを宣言。

 

「この程度、余裕よ」

 

槍を防御に使うまでもなく、掠らせ(グレイズ)ながら避け切られる。

 

「…やっぱスペカ単体じゃあ堕としきれないか」

 

―さて、と。

『美しさ』の次に『当てる』事が大事な弾幕ごっこに於いて、近接戦で重要視されるのは、速さと正確さ。

レミリアの両手槍とオレの二刀流なら、2つとも二刀流に軍配が上がる。

それでも近接戦を仕掛けて来る理由―

 

「っ―

斬符『ソニックリープ』!」

 

「あらあら。お返しよ!

紅符『不夜城レッド』!」

 

「ぎゃぁあ!?」

 

室内かつ至近距離で馬鹿でかい十字架をぶっ放すヤツがあるか!

……そういえばギリ屋外(テラス)だったな、ここ。

 

レミリアの『運命を操る程度の能力』。

基本的にはランダムで未来の運命が見えるから、それに対して行動して運命を『操る』のが精一杯とのこと。

それでも調子がいい時は、好きなタイミングで特定の相手の運命(未来や過去)が見える事があるらしい。

あの感じだと、調子がいいみたいだな。

……でなきゃ、満月ってことを考慮しても、

 

「ほらほらガンガンいくわよ!

天罰『スターオブダビデ』!

神術『吸血鬼幻想』!

必殺『ハートブレイク』!」

 

「スペカ同時使用ってフランかお前はっ!?!?」

 

…こんなハイテンションじゃねえだろ。モウヤダこんなドSおぜうさま。

 

「―っていうか、ティーセット!?

あんな弾幕の海に突っ込んだら絶対割れる!?」

 

「え――あ"!」

 

…やっぱ予想通りボロボロ―ん?

 

「…おぜうさま?」

 

「……なによ」

 

「……あの紅茶、おぜうさまが淹れたのか?」

 

「………だったらなによ?」

 

「…いやあのコップ―」

 

 

「―キリト、私のコップが見当たらないんだけど、何か知らないかしら? こほっこh―」

 

 

現れるは、我らが紅魔館の喘息系ブレイン、パチュリー・ノーレッジ。

 

集まる視線。

柄が辛うじて分かるレベルに割れた

―と言うより粉砕されたコップ。

 

 

「…レミリア……まさか……」

 

「……

日符『ロイヤルフレア』」

 

じゅっ

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?

ちょ、パチェ、暑い暑い暑い!!」

 

「ふふふ……レミィ、貴女、私のコップを駄目にしたの、それで幾つ目かしら……?」

 

「ひぃぃぃぃいいぃいい!?!?

さ、咲夜! キリト! 助けてぇぇぇぇぇえ!!?」

 

「命が惜しいんでやめときます」

 

「」

 

南無三。つーか常習犯かよ。

 

「さぁレミィ……ちょっとゆっくり話し合いましょうか……?」

 

「う、うー! うー!」

 

「……ごゆっくり」

 

その後テラスで何があったか―

それは神と動かない大図書館のみぞ知る。

 

 

咲夜さん? レミリアからのダメージは全部別のナニカに変換出来るあの人(変態)なら大丈夫だろ。

一応回収して逃げてきたし。

 

 

 

 

 

―地下室

 

「―なんて事があってな。結局おぜうさまは何がしたかったんだ?」

 

「さぁー?」

 

フランにさっきのテラスでの話をする。

本当なら外に出してやりたいが―

昔、紅魔館が幻想入りしたばかりの時に色々あった(・・・・・)らしく、敷地から外は結界が貼ってあって、結界をどうにかするか、低確率で迷い込むくらいしか出入り出来ないらしい。

 

咲夜さんはこぁに預けてきたし(目が妖しく光ってたけどスルー)、未だ地上からはドッカンバッシャン爆音(ロイヤルフレア)やら滝みたいな水音(プリンセスウンディネ)がするから、まだ話し合い(意味深)してる最中なんだろ。

 

「ところで、なんでその話を私に?」

 

「ああ…何となく気になる事があってな。

レミリアやフランって吸血鬼だろ?

なのにその……吸血鬼っぽくないと言うか…」

 

「? そう?」

 

外の世界だと、吸血鬼と言えば、不老不死で、血を吸った相手は同族か隷属にし、日光、ニンニク、銀、十字架、流水が弱点。ファンタジーモノなら、常に魅了系の魔法を身に纏っている悪魔の一種だ。

 

なのに紅魔館の吸血鬼は、不老どころか「しんちょう3ミリのびた!」と喜ぶは餃子やら饅頭やらのニンニク料理を平気でパクつき、銀製の十字架のアクセサリーを平然と身につけている。

日光も、浴びた瞬間アウトという訳でもなく、流水も属性的に水が苦手というだけらしい。後単純に泳げないとか。

魔法? ウチのおぜうさまは何気に脳筋(物理特化)ですがなにか?

一応魅了(チャーム)+基礎的なモノ(ショボイ)のは出来るらしい(パチュリー談)が、一部の人(ロリコン)にしか効かないっぽいし。

 

 

……吸血鬼って何だったんだろうな。

 

 

強いて無理矢理吸血鬼っぽい点を挙げるとしたら、カリスマか。

そう言えばレミリア、カリスマモードの時は火力(パワー)機動力(スピード)が高いけど、かりちゅま中はガードが高いよな。カリスマガードとか保護欲と(咲夜さん曰く)忠誠心(鼻血)が湧いてくるガードでも、何気にフランのフォーオブアカインドからのスペカ→レーヴァ×4とか言う最終鬼畜技に平然と耐えるし。

……ここがSAOならユニークスキル『カリスマ』の可能性もあるな。

そうじゃなきゃ、しゃがんだだけであのガード力はおかしい。

あるとしたら、『カリスマゲージ』か?かりちゅま中はゲージを消費してガード。ゲージが最大まで溜まったらカリスマ化からの高火力攻撃の嵐か。

ボスモンスで出てきたらムリゲだな。

 

―ん? レミリアの素って、カリスマ?かりちゅま? どっちだ?」

 

「う〜ん、私もお姉様とお話ししたの久し振りで、あの反応は初めてだったからな…」

 

「………………

…声出てたか?」

 

「パワーやスピードの辺りから」

 

「…………oh」

 

恥ずい……オレがガードしてぇ……

 

「それにしてもお姉様の下ガードって、確かにどうなってるんだろうね?

確かめてみよっか! そこ動かないでね!」

 

「いや確かめるってどうy―

……ゑ?」

 

そこ動かないでって、ナンデ?

 

「禁忌『フォーオブアカインド』!

? キリトが攻撃役やる?」

 

「いや動けない女の子相手に攻撃なんて出来ない…………あ」

 

……もしかして、詰んだ?

 

「禁弾『スターボウブレイク!」

「禁忌『クランベリートラップ』!」

 

スペカの種類こそ違うけど……っ!

 

「ワーイデジャビュだぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ!?!!」

 

「ホラホラ、チャントガードシナイトジッケンニナラナイヨ!」

 

「ちょっ、 狂気今ココで出るかフツー!? 」

 

「「禁忌『レーヴァテイン』!」」

 

クソッ、しょうがない。応戦―

 

 

………あれ?

 

「獲ッタドー!」

 

「ちょ、それオレの剣!?!」

 

いつの間に!? フォーオブアカインドしたのに2人しかいなかったから嫌な予感はしてたけど!!

 

「「「ジャア……ハジメヨッカ♪」」」

 

「」ナンテコッタイ\(^o^)/

 

 

 

「……って、諦められるかぁぁあああ!!

フラン!? 戻って来い!! フランドール!?!?」

 

「…キリト―」

 

あの感じ―正気だ!

よっしゃコレで勝つr―

 

 

 

 

 

「―何でか分からないけど、その表情、ゾクゾクするの♪」

 

「…………流石姉妹」

 

3人のフランが、両手剣を構えて突っ込んでくる。

 

回避―4人目にやられますね、ハイ。

迎撃―ピック数本でどうしろと?

 

残る選択肢は、防御一択。

さぁ、レッツカリスマガード!

 

 

「………出来るかぁぁぁぁぁあ!!!」

 

 

でもだからってノーモーションでレーヴァ×3+αは死ねる!?

 

えぇい、ヤケクソだぁ!!

第一層で攻略組に啖呵切ったのに比べれば、見てる奴は1人(?)だ!!

 

しゃがむ!

頭を抱える!

 

完成!もう何も怖かねぇぞ!!(←錯乱してます。)

 

「うーん、レーヴァテインだけっていうのもつまんないよね。じゃあお姉様のスペカ使おっと♪」

 

「」

 

…多分グングニルデスヨネ。もしくは不夜城レッド(デカイ十字架)

うー!こーなったらヤケじゃあ!!

矢でも鉄砲でもビームでも持って来いやぁ!!!

 

 

……

 

………

 

…………

 

……………

 

 

……あれ?来ない??

恐る恐る顔を挙げる、と―

 

「えいっ!

吸血『バンパイアキス』!」

 

チュッ、っと、フランの唇が、タイミングが良いのか悪いのか、オレの唇、に―っ!?!?!?

 

「あははは! やった、上手くいった!」

 

残り3人のフランも、いつ作ったのか『ドッキリ大成功』なんて看板持ってるし。

 

……オレの覚悟は一体……

 

ただ、一応スペカはスペカだったらしく、ピチュることでオレの意識はログアウトするのであった。

 




ク「うp主ィ……全国のキリトとフランのファンへの言葉は?」岩盤ナウ
この始末☆
ク「伝説『ギガンティックミーティア』!!」

\デデーン/

ク「全く、1話で原作同じスペカ使わせんなよ。

と言うわけで、ウチの馬鹿(うp主)が岩盤にクレーターこさえた挙句爆散しやがったので、今回の補足説明は、このクトがお送りします」

補足説明

零れ落ちる円盤状の肌色の物体:PA―いや言わんとこう。私も咲夜の気持ちは分かるし。オノレうp主、何故私にこんな設定を……ブツブツ。
ティーカップ:レミリアが自分で淹れる時に間違え、さらにぶっ壊した。しかも複数回。
色々あった:吸血鬼異変だな。ちなみに当時の紅魔館頭首はレミリアの親父サン。ゆかりんに美しく幻想的にこの地から往ねされました。
ユニークスキル:この先レミリアをsaoにブッ込むssを書く人がいたら、どうぞお使い下さい。うp主も泣いて喜びます。泣かなかくても泣かせます。これぞホトトギス。
うp主「上手いこと言ったつもりか?」
爆殺『北斗百烈拳』!!
う「あべしっ!?」
レミリアの素:かりちゅま(断言)
ゾクゾクするの♪:元ネタ『鬼畜姉妹と受難メイド』
流石姉妹:カリスマか狂気モードだと揃ってドS。
バンパイアキス:正確にはスペカではなく、緋想天に出てくる『投げ』に近い技。レミリアがやると『ズキュゥゥゥゥン』とか言う音を立てながら吸血、ポイ投げ、からの「けぷっ」。
一応(多分きっとメイビー)吸血行為の延長。
咲夜に対しては不可避の一撃必殺(ウソ)。
間違ってたらスンマせん。

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