東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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やっとたどりついた宴会編!
今回のEXボスは、あの人です!


18話 宴会、EX戦(Part2)

―博麗神社

 

 

「―異変解決と!!」

 

「幽々子様の無事の帰還を祝ってみょん!!」

 

『『『『乾杯!!!』』』』

 

 

「士道ー!早く次作りなさーい!!」

 

「いくらでもイケるのだー!」

 

「あら貴女。随分食べるわね〜」

 

「…」

 

「…」

 

ガツガツバクムシャパクモグモグ

 

「急に大食い対決なんて始めるんじゃないわよ!?」

 

 

「…西行妖の時の霊夢は何だったんだろうな」

 

「また料理係…しかも揃いも揃って大喰らい…不幸だ…」

 

 

「うー…うー…」Zzz

 

「ふわ〜…春ってあったかいねー」

 

「」ドックドック

 

「キリト。何故その溢れ出る忠誠心を垂れ流すのですか?私のように後で献上するために取っておこうという発想は無いのですか?」ドックドック

 

「それ以前に出血多量で死ぬぞお前ら」

 

「「大丈夫だ、問題ない。寧ろ本望だ」」

 

「無駄に息ピッタリだなロリコンsッ!?」

 

 

「みょん!藍さん!ちゃんと寝てるみょん?」

 

「ああ。相変わらず忙しいが、少なくとも悪夢は見なくなったな」

 

「良かったんだよー!」

 

 

「いやぁ、毎度毎度凄まじい宴会ですねぇ。これで巫女達のインタビューも出来れば私の記事が一番n」

 

「いよぉ、よく来たなマスゴミパパラッチ(射命丸 文)

 

「三十六計逃げるに如かず!」

 

「逃がすか『桜花』ぁッ!!」

 

「ギャァ!?さっきまで紅魔館のメンバーと一緒にいましたよねアナタ!?」

 

「だからどうした!一回ヒスっちまえばコッチのもんだッ!」

 

「能力の無駄使い!?」

 

「ウルセェ!今日という今日は焼き鳥にして喰ってやるッ!!」

 

「ははは!人間が幻想郷最速の私に―

 

ちょっ、タンマ!タンマ!!アナタホントに人ですか!?!?」

 

「キンジー。ほどほどにするんだぜー」

 

「魔理沙さん!?ちょ、コレどうにかして下さい!!ホントに焼かれちゃいます!!」

 

「いつもそう言って逃げ切ってるんだぜ」

 

 

 

「―私の勝ちね」

 

「ゲフッ…そーなのかー…」

 

「アンタたち2人で何人前食ったのよ」

 

「」

 

「…不幸だー」

 

「…士道、お疲れ」

 

「……ホントに疲れた…食材はしばらく見たくない…」

 

「あはは……飲む?」

 

「…貰うよ。当麻はどうだ?」

 

「上条さんは…学生で、せう…」バタンッ

 

「…おい、上条?」

 

「…Zzz」

 

「…オレも少し飲んだら寝るか」

 

 

 

〜精霊熟睡中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―????

 

 

「―ぇ。ちょっと。ねぇ!!」

 

「―ん?…後5分…」

 

「…」

 

 

バチバチバチッ!!

 

 

「―起きろって言ってんでしょうがー!!」

 

「ギャァァァァァァアア!?!?」

 

「…目が覚めたかしら?」

 

「…ショックで気絶してそのまm」

 

「もう一発行っとく?今度は電圧フルにするわよ」

 

「…分かったよ」

 

 

五河士道が目を開けると、目に入ったのは見慣れた神社ー

 

 

―ではなく、風車が回る近代的な都市だった。

 

 

「………は?ゑ?ここ何処??」

 

「何処ってアンタ、決まってるじゃない。

 

―学園都市よ」

 

「…がくえんとし?」

 

「…アンタ、もしかしてフィクションとかでよくあるキオクソーシツってやつ?」

 

「いや、それは無いと思うけど…」

 

(確かに、気違った量の料理を作り終わってぶっ倒れた後からの記憶が無いけど…)

 

 

「―今知り合いのジャッジメントにメールしたから。瞬間移動(テレポート)のレベル3だから直ぐに来るわ」

 

「テレポートは想像つくけど…レベル3?」

 

「…アンタ何処まで記憶ぶっ飛んでるのよ?自分の名前とか、どこまで思い出せる?」

 

「えぇと…」

 

(名前―オレは五河士道だ。家は―元の世界のは分かる。神社は正確な住所は無いらしいから保留。人間関係―問題なし)

 

「…大体分かる。思い出せないのは、どうやってここに来たかだ」

 

「…もしかして、外の人?」

 

「…外?外来人みたいなもんか?」

 

「外来人?…決まりっぽいわね。じゃぁ私が聞きたかったことは聞けない、か」

 

「何かあったのか?」

 

「えぇ?あぁ、人を探してるのよ。手加減間違えて吹っ飛ばしちゃってね」

 

「…探さなきゃならないほど飛ばすって、何やったんだよ」

 

「何やったって、超電磁砲撃っただけよ」

 

「……へ?電磁砲?」

 

「そ。超電磁砲(レールガン)。なんなら見てみる?」

 

「…見るって、確かレールガンってメタ○ギアとかについてるアレじゃ」

 

「何よメ○ルギアって。私の超電磁砲は――コレよ!!!」

 

 

ドッッッッッ―――――

 

 

「…ワォ。あんなの喰らったら普通死なないか?」

 

「ソイツ、よく分かんないけど『右手で触った能力を消せる』のよ」

 

「…へ〜。そういえばオレもそんな知り合いいるな。能力は何でもかんでも消せる訳じゃないみたいだけどな」

 

「じゃあアイツやっぱり能力者じゃない!!…そっちの知り合いさんは消しきれないの?」

 

「ああ。砲を消しきれてなかっt」

 

「もしかして、アンタも能力者!?なら勝負よ!!」

 

「能力はあるけど無差別かよお前!?」

 

 

 

〜精霊祈祷中〜

 

 

 

「先手は譲るわ」

 

「…普通レディーファーストってやつじゃないか?」

 

「言い忘れてたけど、私はレベル5の第3位よ。記憶が戻り始めてるっぽいアンタなら、この意味が分かるはずよ」

 

(…ゲームとかだとレベルって99くらいまでなかったか?それで5って…)

 

「…霊力は―あれ?最大まで回復してる?」

 

「遅過ぎるわよ!これでも食らいなさい!!」

 

「先手は譲ってくれるんじゃなかったのかよ!?」

 

 

バチバチバチッ!

 

 

「うお、電撃!?」

 

「!? 空を飛んだ!?ってことは、

 

やっぱ実力者ね!雰囲気がそこらのとは違うと思ったわ!」

 

「…つい数ヶ月前はただの高校生だったんだけどな。

 

熱符『(メギド)』!」

 

 

バシュッッ―

 

 

「上昇気流を操りながら熱線!?

 

アンタレベルいくつよ!?」

 

「いやレベルとかないから」

 

 

(―今の感じ。痩せ我慢の可能性があるにしても、飛行と攻撃を余裕そうに同時にこなした!発火能力のレベルー最低でも3。最悪、未登録のレベル5(超能力者)かも…!)

 

(…幻想郷は関係無いみたいだな。飛べないらしいから砲でテキトーにやるか)

 

 

「次は雷でもk」

 

「『砲』乱れ打ち」

 

「連射ぁ!?!?」

 

 

(最低レベル4…!!こうなったら―)

 

 

「これならどうよ!!」

 

「…ちょと待てさっきの超電磁砲ー!?」

 

「――撃っち抜けえぇぇぇぇぇ!!」

 

「―っ!

 

ラストスペル『グングニル』!!」

 

 

―っっっカッ―――!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「―お姉様!お待たせしましたですの―お姉様!?」

 

「…」

 

「あぁ、服が所々焼けて…御御足が露わにっ!!」

 

「フンッ!」

 

「アババババばば!!げげげんんききききででですののののの!」

 

「…ねぇ黒子。レベル5候補って、どれくらいいるの?特に発火系で」

 

「うう……レベル5候補?黒子が最後に資料を見たときは―

 

 

 

―1人もいませんでしたよ?」

 

 

 

「…うそ?」

 

「本当ですの。そもそもレベル5は第7位まで揃いも揃って――」

 

(じゃあ、アイツは一体―?

 

名前、聞いとけばよかった)

 

 

「―聞いてますの、お姉様?」

 

「え?ごめん、何の話だっけ?」

 

「はぅ!?ま、まあいいですの。それで、学園都市の外から来て記憶を無くしたバカはどこですの?」

 

「この辺り一帯焦土にしたバカがそうよ。ちなみに、戦った感じレベル5クラスの実力者よ」

 

「…へ?…あり得ないとは思いますけど、」

 

「負けたわ。超電磁砲が押し切られたから」

 

「」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―博麗神社

 

 

「…戻って来たのか」

 

「…そーなのかー…」Zzz

 

「……………どうしてんのかな、琴里」ボソッ

 

「―士道?起きたの?」

 

「ん?霊夢か。…何かやけに静かじゃないか?」

 

「そりゃ全滅してるもの。起きたんなら片付け手伝って」

 

「おうよ」

 

 

「…」

 

「…」

 

(何故だろう、空気が重い)

 

「…ねぇ、士道?」

 

「何だ?」

 

「………琴里って誰?」

 

「!?!?」

 

「…さっき寝言でボソッと言ったのが聞こえたのよ。その感じだと、外の世界に置いてきた彼女さんかしら?」nyny

 

「違う。妹だ。だから何故ニヤニヤする?」

 

「あはは!冗談よ冗談!」

 

 

(そっか…そりゃ外来人だもの。家族は外に居て。

 

……いつかは、向こうに帰っちゃうのよね。

 

 

 

 

 

……………ならいっそ、この異変が永遠に続けばいいのに)

 




――はい、というワケで、今回のEXは、レールガンこと御坂美琴でした!

…なんか雲行きが怪しいなぁ。

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