東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】 作:カリーシュ
―数日後
―白玉楼
「―ごちそうさまー!」
「」
「トーマ…無事みょん?」
「…かろうじてな」
「でもトーマに『少量の食材から大量の料理を作る程度の能力』があるとはビックリみょん!これで白玉楼は救われるみょん!」
(―アレ?これまさか上条さん永久就職のオチでせうか?不幸だー)
「そんな能力あるかよ。あったらとっくに右手で壊れ」
「みょん!」キラキラ
「みょん!」キラキラ
「…妖夢。上条さんのメンタルは弱いからそんな目で見ないでくれ。幽々子さん。それは色々無理がある」
「(゚д゚)」
(…まぁ、そうなったらなったで、ビリビリに家電壊されて飯抜き&破産がないし、
結構、いやかなり良い所じゃないか白玉楼って?強いて言えば、作る食事量がぶっ飛んでるのとメンツが
「トーマ、何考え事してるみょん?」
「…ん?何でもねえよ」
「ならいいみょん!今日は白玉楼の外に行くみょん!」
「白玉楼の外って…現界、だっけか?」
「結界があるから通れない―みょん。そういえばその手のインチキ能力があったみょん。でも今日は冥界までだみょん。トーマに会わせたい人がいるみょん!30秒で支度するみょん!!」
「ちょっと待て短過ぎないか!?クソッ、不幸だー!」
―冥界
「到着みょん!」
「…階段、多過ぎるだろ」
「だてに飛べる人向けに作ってないみょん」
「…不幸だ」
「―おーい、よーむー!」
「あ!橙!こっちだみょん!」
「探したよもー」
「ごめんみょん!トーマが飛べないってことスッカリ忘れてたみょん」
「とーま?」
「…あー、上条当麻だ。よろしく」
「橙なんだよー。左手で握手する人初めて見たんだよー」
「トーマの右手は凄いみょん!弾幕もビームもバンバン消しちゃうみょん!」
「…」
「どうしたみょん?」
「妖夢が男の人を連れてるんだよー!?」
「今更!?」
「でも、右手に注意なんだよー。分かったんだよー」
「…で、何の為に集まったんだ?自己紹介してはいお終い、じゃないだろ?」
「よく分かってるみょん。最近この近くで外見がハッキリしてる幽霊がいるっぽいみょん」
「…幽霊?」
「そーだみょん。フツー冥界にいる霊は、亡霊でもない限り人魂っぽい形をしてるみょん。見つけて、成仏させるみょん!」
「分かったんだよー!」
「そのついでに、外の人の幽霊ならいっぱい話を聞くみょん!」
「それが目的だろ」
「何で分かったみょん!?」
「誰でも分かる」
〜幻想殺し半霊猫又探索中〜
「…いないみょん」
「そもそも霊すら逃げてるんだよー」
「…幻想殺しの影響なのか?」
「う〜ん…あっちだみょん!」
「何が」
「幽霊のいる方向みょん!」
「根拠は?」
「カン!!」
(…凄まじく手間のかかる妹が出来たらこんな感じなんだろうな)
「はぁ、不幸だ」
「…」
「…」
「…」
「…誰だい君達は?」
「…妖夢」
「…みょん?」
「…当たった感想は?」
「…微妙みょん」
「そもそも人の幽霊じゃ無いんだよー」
「そうだせっかくだ。ねぇ君達。ここから出られるかい?」
「妖夢達は出られても、多分謎ウサギは出られないみょん」
「謎――ボクは別にいいんだ。ねぇ君達。外に出てボクと同じウサギを見つけたら―」
「見つけたら?」
「その個体と契約して魔法少j」
「フンッ!」
「そげぶっ!!」
「みょん!?急にどうしたんだみょん!?」
「いや、何か…突然、物凄く殴りたくなってな…何でだろう?」
「…みょん。何かみょんも斬りたくなってきたみょん」
「スペカの準備も出来てるんだよー!」
「…せめて、最後の言葉を…
ボクと契約して、魔法sy」
ドカッ!ザクザク!バシュシュシュシュ!
〜宇宙生物抹殺中〜
「なんかすっごくスッキリしたみょん!」
「話聞かずに蹂躙したけどよかったのか?」
「いいみょんいいみょん。どうせロクな内容じゃないみょん」
「楽しかったんだよー!」
「せっかくみょん、お昼ご飯食べてくみょん」
「助かるんだよー。らんしゃまが何故か帰ってこないんだよー」
「藍さんが?」
「流石にまた不眠で動き回ってることはないみょん」
「…そうだな」
〜幻想殺し半霊猫又移動中〜
「着いたんだよー」
「」
「トーマ、立つみょん」
「…不幸だ」
「あ。妖夢ーかみじょーお帰りー」
「ただいま戻りましたみょん」
「あ!橙ちゃん!ちょうど良かった〜」
「?」
「今度ね―
白玉楼でも異変を起こしてみようと思うの!!」
「異変…みょん?」
「何でまた急に?」
「この間紅い霧が出続けるっていう異変があったんだけど、解決した後の宴会が楽しそうだったのよ!!」
「察したみょん」
「それと。ここにある西行妖が咲くとこも見たくてね。こんなこと思いついちゃった〜」
「『西行妖』?」
「そーいえば、まだ見せてなかったみょん」
―西行妖
「…デッカい木だな」
「みょんが把握してるだけでも500年前からあるみょん。ただ…」
「一度も花をつけたことが無いのよね〜」
「一度も?花が咲かない品種なのか?」
「桜の木みょん。それは断言出来るみょん」
「それで、異変の内容はどうするんだよー」
「それはね、『春』を集めて来て貰おうと思ってね〜」
「春?季節のか?」
「みょん。分かったみょん。春を集めると、現界はその分冬が続くみょん。4月や5月にもなって雪がガンガン降ったら一発で異変認定だみょん!!」
「頑張るんだよー!!」
「…まぁ、やるか!」
「ところで、トーマは西行妖の影響受けないみょん?」
「影響?」
「この木、近づいた生き物を死に誘う妖怪桜だみょん。注意しないとみょんでも危ないみょん」
「…マジで?」
「幻想殺し強すぎみょん!?」
「…かみじょー。ココで働かない?ご飯美味しいし、西行妖の影響無いし、弾幕ごっこは全部消してスペカブレイクで勝てるし」
「…一応上条さんの本分は学生なのでせうが」