東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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17話 襲来、宇宙人!?

 

―数日後

 

―白玉楼

 

 

「―ごちそうさまー!」

 

「」

 

「トーマ…無事みょん?」

 

「…かろうじてな」

 

「でもトーマに『少量の食材から大量の料理を作る程度の能力』があるとはビックリみょん!これで白玉楼は救われるみょん!」

 

(―アレ?これまさか上条さん永久就職のオチでせうか?不幸だー)

 

「そんな能力あるかよ。あったらとっくに右手で壊れ」

 

「みょん!」キラキラ

 

「みょん!」キラキラ

 

「…妖夢。上条さんのメンタルは弱いからそんな目で見ないでくれ。幽々子さん。それは色々無理がある」

 

「(゚д゚)」

 

(…まぁ、そうなったらなったで、ビリビリに家電壊されて飯抜き&破産がないし、不良(スキルアウト)に追われる心配もない。

 

結構、いやかなり良い所じゃないか白玉楼って?強いて言えば、作る食事量がぶっ飛んでるのとメンツが生きてるのか死んでるのかハッキリしない(半人半霊と亡霊)ってのが問題か?)

 

「トーマ、何考え事してるみょん?」

 

「…ん?何でもねえよ」

 

「ならいいみょん!今日は白玉楼の外に行くみょん!」

 

「白玉楼の外って…現界、だっけか?」

 

「結界があるから通れない―みょん。そういえばその手のインチキ能力があったみょん。でも今日は冥界までだみょん。トーマに会わせたい人がいるみょん!30秒で支度するみょん!!」

 

「ちょっと待て短過ぎないか!?クソッ、不幸だー!」

 

 

 

―冥界

 

 

 

「到着みょん!」

 

「…階段、多過ぎるだろ」

 

「だてに飛べる人向けに作ってないみょん」

 

「…不幸だ」

 

 

「―おーい、よーむー!」

 

「あ!橙!こっちだみょん!」

 

「探したよもー」

 

「ごめんみょん!トーマが飛べないってことスッカリ忘れてたみょん」

 

「とーま?」

 

「…あー、上条当麻だ。よろしく」

 

「橙なんだよー。左手で握手する人初めて見たんだよー」

 

「トーマの右手は凄いみょん!弾幕もビームもバンバン消しちゃうみょん!」

 

「…」

 

「どうしたみょん?」

 

「妖夢が男の人を連れてるんだよー!?」

 

「今更!?」

 

「でも、右手に注意なんだよー。分かったんだよー」

 

「…で、何の為に集まったんだ?自己紹介してはいお終い、じゃないだろ?」

 

「よく分かってるみょん。最近この近くで外見がハッキリしてる幽霊がいるっぽいみょん」

 

「…幽霊?」

 

「そーだみょん。フツー冥界にいる霊は、亡霊でもない限り人魂っぽい形をしてるみょん。見つけて、成仏させるみょん!」

 

「分かったんだよー!」

 

「そのついでに、外の人の幽霊ならいっぱい話を聞くみょん!」

 

「それが目的だろ」

 

「何で分かったみょん!?」

 

「誰でも分かる」

 

 

 

〜幻想殺し半霊猫又探索中〜

 

 

 

「…いないみょん」

 

「そもそも霊すら逃げてるんだよー」

 

「…幻想殺しの影響なのか?」

 

「う〜ん…あっちだみょん!」

 

「何が」

 

「幽霊のいる方向みょん!」

 

「根拠は?」

 

「カン!!」

 

(…凄まじく手間のかかる妹が出来たらこんな感じなんだろうな)

 

「はぁ、不幸だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

 

「…誰だい君達は?」

 

 

「…妖夢」

 

「…みょん?」

 

「…当たった感想は?」

 

「…微妙みょん」

 

「そもそも人の幽霊じゃ無いんだよー」

 

「そうだせっかくだ。ねぇ君達。ここから出られるかい?」

 

「妖夢達は出られても、多分謎ウサギは出られないみょん」

 

「謎――ボクは別にいいんだ。ねぇ君達。外に出てボクと同じウサギを見つけたら―」

 

「見つけたら?」

 

「その個体と契約して魔法少j」

 

「フンッ!」

 

「そげぶっ!!」

 

「みょん!?急にどうしたんだみょん!?」

 

「いや、何か…突然、物凄く殴りたくなってな…何でだろう?」

 

「…みょん。何かみょんも斬りたくなってきたみょん」

 

「スペカの準備も出来てるんだよー!」

 

「…せめて、最後の言葉を…

 

ボクと契約して、魔法sy」

 

 

ドカッ!ザクザク!バシュシュシュシュ!

 

 

〜宇宙生物抹殺中〜

 

 

 

「なんかすっごくスッキリしたみょん!」

 

「話聞かずに蹂躙したけどよかったのか?」

 

「いいみょんいいみょん。どうせロクな内容じゃないみょん」

 

「楽しかったんだよー!」

 

「せっかくみょん、お昼ご飯食べてくみょん」

 

「助かるんだよー。らんしゃまが何故か帰ってこないんだよー」

 

「藍さんが?」

 

「流石にまた不眠で動き回ってることはないみょん」

 

「…そうだな」

 

 

 

〜幻想殺し半霊猫又移動中〜

 

 

 

「着いたんだよー」

 

「」

 

「トーマ、立つみょん」

 

「…不幸だ」

 

「あ。妖夢ーかみじょーお帰りー」

 

「ただいま戻りましたみょん」

 

「あ!橙ちゃん!ちょうど良かった〜」

 

「?」

 

「今度ね―

 

 

白玉楼でも異変を起こしてみようと思うの!!」

 

 

「異変…みょん?」

 

「何でまた急に?」

 

「この間紅い霧が出続けるっていう異変があったんだけど、解決した後の宴会が楽しそうだったのよ!!」

 

「察したみょん」

 

「それと。ここにある西行妖が咲くとこも見たくてね。こんなこと思いついちゃった〜」

 

「『西行妖』?」

 

「そーいえば、まだ見せてなかったみょん」

 

 

 

―西行妖

 

 

「…デッカい木だな」

 

「みょんが把握してるだけでも500年前からあるみょん。ただ…」

 

「一度も花をつけたことが無いのよね〜」

 

「一度も?花が咲かない品種なのか?」

 

「桜の木みょん。それは断言出来るみょん」

 

「それで、異変の内容はどうするんだよー」

 

「それはね、『春』を集めて来て貰おうと思ってね〜」

 

「春?季節のか?」

 

「みょん。分かったみょん。春を集めると、現界はその分冬が続くみょん。4月や5月にもなって雪がガンガン降ったら一発で異変認定だみょん!!」

 

「頑張るんだよー!!」

 

「…まぁ、やるか!」

 

 

 

 

「ところで、トーマは西行妖の影響受けないみょん?」

 

「影響?」

 

「この木、近づいた生き物を死に誘う妖怪桜だみょん。注意しないとみょんでも危ないみょん」

 

「…マジで?」

 

「幻想殺し強すぎみょん!?」

 

「…かみじょー。ココで働かない?ご飯美味しいし、西行妖の影響無いし、弾幕ごっこは全部消してスペカブレイクで勝てるし」

 

「…一応上条さんの本分は学生なのでせうが」

 


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