東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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13話 幻想に生きる『幻想殺し』

 

―白玉楼 入り口

 

 

「…お前、確か弾幕撃てないんだよな?」

 

「それでも闘う。幸い『幻想殺し』なんて不便なモノがあるからな」

 

「じゃあ遠慮無く――

 

斬符『バーチカル』!」

 

「――っ!!」

 

 

パキンッ

 

 

「な――ソードスキルを、キャンセルした――?」

 

「隙だらけだ!!」

 

「しまっ――ガフッ!!」

 

 

ピチューン

 

 

「キリトぉ!?」

 

「さて、次は誰だ?」

 

(弾幕消去って、強すぎるんだぜ!)ゴニョゴニョ

 

(でも何かしらのデメリットはある筈よ。そこを叩けば)ゴニョゴニョ

 

「―オレがやる。やっとなった(ヒスった)からな」

 

「「「キンジ!?」」」

 

「この遠山桜、散らせるものなら――

 

散らせてみやがれッ!!」

 

 

 

〜武偵祈祷中〜

 

 

 

バババババッ

 

 

(さっきキリトの弾幕を消す時もスキルをキャンセルした時も、アイツはわざわざ『右手』で殴っていた。もしかしたら、右手にしか効果が無いのか?)

 

(…弾幕が左側に集中してきた!ばれたか!?)

 

 

「弾幕じゃ決着がつかないな。直接かかってこいよ」

 

「…そうみたいだな」

 

 

(―あの右手は、どこまで消せる?消えるのは、完全にか一時的か? 近づいたらアウトか? 触れなければ安全なのか? 手だけなのか、腕全体か、右手のみはブラフで全身か?

 

…ダメだ、情報が少なすぎる!)

 

(…あれ、警戒されてる?取り敢えず銃を抑えるだけのつもりだったんでせうが?)

 

「来ないなら――こっちから行くぞ!」

 

「――ッ!」

 

(遠近両方ダメなら―一撃でッ!!)

 

「―なっ!?」

 

「『桜花』ッッ――」

 

 

バッッッッt――

 

 

パキンッ

 

 

「…え…?」

 

「―止めきったぞ」

 

(ちょっと待て何でヒスが解除されてんだそれはいいとして――

 

どうやって桜花を止めた!?!?)

 

(ふい〜。反射的に右手で受け止めちまったけど、うまくいった)

 

 

「…さて、と」

 

「」

 

「―その『幻(ry

 

 

 

ピチューン

 

 

「「」」

 

「なん…だと…」

 

「―次は誰だ?」

 

(ちょっとどうするんですか?)ゴニョゴニョ

 

(普通の弾幕ごっこならまだ勝ち目はあるんだぜ。だけど…)ゴニョゴニョ

 

(さっきのキンジ、ヒステリアモードまで解除されてたわね。あれいったいどこまで消せるのよ!?)ゴニョゴニョ

 

 

「―じゃあ、オレが相手だ」

 

 

「「「士道!?」」」

 

「勝ち目があるんだぜ!?」

 

「いや、何も思いつかない」

 

「「「ハァ!?」」」

 

「まあ―何とかなるだろ」

 

 

 

〜精霊祈祷中〜

 

 

 

「悪いけど速攻で行くぞ!

 

炎符『灼爛殲鬼』!」

 

発火能力(パイロキネシス)か!分かりやすいな!」

 

 

パキンッ

 

 

「っやっぱり駄目か!?」

 

「これで終わり――!?!?」

 

 

ゴゥッッッ!!

 

 

「!?」

 

「な!?消えきらない!?」

 

「よく分からないけど―

 

こっちの番だ!

 

炎符『灼爛殲鬼』!!」

 

「負けられないんだよ!コッチもな!―その『幻想』をぶち殺す!!」

 

「お前が『幻想』を否定するなら――

 

 

――オレは『お前』を否定する!!

 

ラストスペル『グングニル』!!!」

 

 

 

ゴッッッッ――

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なぁ霊夢?」

 

「…何よ?」

 

「……ピチュったの聞こえたか?」

 

「…」

 

「完全にオーバーキルだったな」

 

「ていうか士道、いつの間にあんなスペカ作ってたんだ?」

 

「…灼爛殲鬼と砲じゃ火力不足でな。つーか復活早」

 

「「で、結果がこれと」」

 

「」

 

「み、みょん…?そんなのウソだみょん!?当麻?トーマ!?」

 

 

 

ガコッ

 

 

 

「ゲホッ、勝手に殺すな、ゴホッ!」

 

「無事だったか。良かった良かった」

 

「オイコラ犯人」

 

「…手帳にまだ応急セットあったっけか?」

 

 

〜武偵手当て中〜

 

 

「さて、俺たちは先に進むけど…」

 

「別にいいぞ、行っても。それが異変解決のルールだろ?」

 

「じゃあ移動と行くんだぜ!」

 

 

〜巫女魔法使い従者半霊精霊武偵剣士幻想殺し移動中〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―???

 

 

「」

 

「いやぁ…派手にブっ放したねぇ…

 

アレ(グングニル)顕現装置(リアライザ)の補助無しで撃てるんだ」

 

「」

 

「お〜い?いつまでフリーズしてんの?まあご自慢の巫女の霊力クラスの魔砲だったからねぇ。驚くのも分かるけど」

 

「…白玉楼の修理、後で愚痴られるのは私なんだけど?」

 

「ドンマイ」(^_^)b

 

「」

 

「強力な『五番目』とはいえ、アレでまだ精霊一体分ってんだから。ラストにゃどれ程強くなんだか」

 

「…それはそれとして、貴女は説明出来るのかしら?」

 

「何を?言っとくけど異本は部下が勝手にやった。ワタシワルクナイ」

 

「…」

 

「…」

 

 

「ラストスペル『深弾幕結界ー夢幻泡影ー』」

 

「呪館『resident evil』」

 

 

―しばらくお待ちください

 

 

―数分後

 

 

「酷いジャマイカ、いきなりラストスペカだなんて」

 

「そういう貴女もシレッとトップクラスのスペカよね」

 

「私にはまだ、兄より上のスペカがある…!」

 

「まだ上があるの?ていうか兄いたの?」

 

「正確には異母兄弟で弟だけどね」

 

「…マジ?」

 

「イッ・ツジ=ョーク。いません。つーかそれ原作」

 

「メタいわよ。―それより、冗談抜きで説明出来るのかしら?」

 

「幻想殺しが灼爛殲鬼を消しきれなかった理由?証拠無しの妄想で良ければ」

 

「ボケが無ければなんでもいいわ…」

 

「疲れてるねー。そっかいつもならこの時期は冬眠――分かった話す!話すからぶらり旅は止めてぇ!!」

 

 

―もうしばらくお待ちください。

 

 

「うぅ、電車の一刀両断は腕のキンニクが…

 

で、幻想殺しが効ききらなかったワケ?あの幻想殺しは、何もありとあらゆる『異能』や『幻想』を消すわけじゃないからね。『命』や『魂』に関する系は効果が薄いor皆無なんだよ。ていうかそれにも効果バツグンなら唯の大量殺人能力だから。触れただけで終了とか青鬼かよって話。でもって精霊の力の源の霊力結晶って『魂』の在り方から変える代物だから、効果の発動地点と核が離れてんだよね分かりやすく言えばイノケンさん想像すればおk。早い話精霊の霊力って文字通り命そのものだからね。そら幻想殺しじゃ打ち消しきれないよ」

 

「…長いから3行で」

 

「幻想殺しは魂には影響が少ない。

 

精霊の霊力はソイツの魂そのもの。

 

だから効果今ひとつ。

 

喋ったんだからカツ丼よこせ」

 

「…故郷の常識では3行と言ったら4行になるのを忘れてたわ」

 

「カツ丼」

 

「境符『二次元と三次元の境界』

 

ボッシュートされてなさい」

 

「what!?」

 




ク「…オイコラうp主最後の私の扱いはなんだ?」
ボケ及び説明担当。
ク「…しかも最後のネタって、」
まぁ、これでわかる人にはクトの種族と、とある『フラグ』に気がつくでしょ。
ク「…」

補足説明
キンジのヒスったタイミング:前話の上条がキリトの弾幕を消した直後の「―」の時。
士道のキメゼリフ:原作美九編のセリフをパロった。
グングニル:原作七罪編で琴里がフラクシナスからぶっ放したアレ。威力絶大。

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