まさか俺の推しメイドがこんな近くにいたとは   作:ハイネ1021

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ご帰宅3回目!

俺、真坂直人は伊原と浜田と別れた後、家に帰った。

 

 

真坂「ただいまー」

 

 

「ん?誰もいないのか?」

 

 

家の階段を登り、自室へと入る。

 

 

しかしそこには…

 

 

修平「あ、キモオタなおちが帰ってきた」

 

 

俺の兄貴、真坂修平がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか俺の推しメイドがこんなに近くにいたとは。(ご帰宅3回目!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修平「なあなあ、今日はアキバでオタオタして来ないの?ん?どうなの?」

 

 

プロレスの首絞めのように後ろから腕を俺の首に絡めてきて、

俺にベタベタくっついてきた。

しかも髪の毛をくちゃくちゃにしやがるし。

 

 

これを毎日のようにやってくるが正直鬱陶しい。

 

 

真坂「今日はななみんさん休みなんだ

よ!てかもう俺の部屋にいないで自分の部屋に戻れよ!」

 

 

修平「でた、ななみんさん。メイドさんでしょ?そんなところ行ってるからモテないんだよ。」

 

 

正論である。

 

 

真坂「しょうがないだろ、かわいいんだから。」

 

 

修平「キモーい!これだからキモオタなおちは…。」

 

これもまた正論である。

 

 

真坂「それお前のオタクの友達にも言えるのか?」

 

 

修平「違う違う。お前がオタクであることに対してキモいって言ってるだけだよ。他の人は別にいいの。」

 

 

真坂「なにそれ…。じゃあ俺がオタクじゃなかったら?」

 

 

修平「それはそれでキモい。」

 

 

真坂「どっちみちキモいんじゃねーかっ!!」

 

 

もう嫌だこんな兄貴…。

いや、兄弟にしては仲の良い方かもしれないが。

 

 

それでも俺は思う。

 

 

こいつが美人お姉さんだったらどんなに良かったことか…。

 

とな。

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝も相変わらず学校に行く。

 

日直であることを思い出したので今日はいつもより学校へ…と思った時にはもう遅かった。

今の俺は遅刻寸前であった。

 

 

電車降りたら自転車に乗り、猛スピードで学校へ向かった。

 

 

真坂「ふぅ…。思ったより余裕があってよかったぜ。」

 

着いた時間はHR(ホームルーム)の15分前。これなら全然問題ないだろう。

…日直の仕事はちょっとできるか怪しいが。

 

 

しかし、教室へ着くともう既に仕事が終わっていた。

 

真坂「もしかして…。」

 

 

俺は自分の席に鞄を降ろし着席した。

 

 

真坂「おはよう。野澤さん。」

 

 

野澤「お、おはよう。」

 

 

真坂「もしかして日直の仕事全部やってくれてた?」

 

 

野澤「まぁね。あれくらい1人でもできるし。」

 

 

真坂「朝寝坊しちゃってさ、日直の仕事任せるようなことになっちゃってごめん。」

 

 

野澤「別に謝る必要ないわよ。たいした仕事じゃないし。」

 

 

真坂「でもおかげで助かったよ。ありがとう。」

 

野澤「…どういたしまして。」

 

 

 

野澤さんはそっぽを向きながらそう言った。

 

 

 

 

 

 

4限の授業も終わり昼休みに入った。

 

 

伊原と浜田を呼び、いつも通り野郎3人で机を囲って飯を食べる…

はずだったが、

 

 

野澤「ねぇ。」

 

 

真坂「ん?どうしたの野澤さん?」

 

 

野澤「あのさ…、その…私も昼飯食べるの混ぜてもらってもいいかな…?」

 

浜田「いぃ?!」

 

真坂「え?!」

 

伊原「おー」

 

野郎3人ともこれには驚いた。

まさかあの美少女野澤奈々から飯を誘ってくるとは。

 

 

真坂「マジ?!是非是非!歓迎するよ!」

 

 

野澤「あっ…ありがとう。でも勘違いしないでよ。別に1人じゃ寂しいってわけじゃないんだから。」

 

 

真坂「わかってるって。でも寂しかったのは俺らも一緒さ。野郎3人で飯を食べてさ。「おいどういう意味だそ…」君はまるで荒野に咲いた一輪の花だよ!」

 

野郎の発言をスルーして正直なことを言った。

 

 

野澤「もう大袈裟なんだから…。」

 

 

こうして4人で弁当を食べた。

 

 

一輪の花を添えるだけで弁当がこんなにおいしく感じることを知った真坂直人であった。

 

 

 

 

 

 

授業が終わり放課後になった。

今朝は俺のミスで野澤さんに1人で日直をやらせることになってしまったので、放課後の日直を1人でやると野澤さんに伝えた。

なぜかめっちゃ感謝されたが。

何か大事な用事でもあるのだろう。

 

 

例えば…彼氏とデートとか?

あり得る。というか逆にいない方がおかしいだろう。

もし居たとしたら、悔しいがきっと俺なんかよりイケメンで、ハイスペックで…。

 

あーもう何を考えているのやら。

 

しっかりしろ!俺!

 

俺は美少女を眺めているだけで幸せだし、今はななみんさんだけで充分なんだ!リア充したいけど、彼女欲しいけど、振られたあの日からもう今のままでもいいんだって思うことにしたんだ!だから忘れよううんそうしよう。

 

 

などなど変な妄想と自問自答していたらあっという間に終わった。

 

 

 

あー今日のななみんさんのお給仕、間に合わないのか…。

 

 

俺は落胆しつつ、なんとなくSNSを開いた。

 

 

真坂「ん??」

 

 

ななみんさんのコメントに

「ごめんなさい!今日のお給仕遅れちゃいます!代わりにラストまで居るね♪」

とかかれていた。

 

 

なん…だと…?!

 

 

これは行かねば…!

 

 

 

俺はすぐ帰る支度をし、

秋葉原へと向かった。

 

 

 

 

 

そして我らが聖域、satほぉ〜むカフェに着いた。

 

 

待ってろよ、ななみんさん…!!

 

 

今日もいざ出陣っ!!

そう思って一歩足を運んだその時、

 

ーードンッ!!

 

 

真坂「うわっ!」

 

 

???「きゃあ!」

 

 

誰かにぶつかった。

 

 

???「いたた…、だっ、大丈夫ですか?!…ってあ……。」

 

 

真坂「は、はい。全然平気です……って、え……??」

 

 

俺はその美少女の顔をみて一瞬時間が凍てついたかのように固まった。

 

 

真坂「どっ…どうして野澤さんがここに…?」

 

 

野澤「そっ、それはこちらの台詞よ。真坂くん。」

 

 

真坂「俺はこの建物に用事があって…。」

 

 

野澤「わ、私もこの建物に用事があるのよ…。」

 

 

2人無言になって建物に入り、

 

…。まさか。

 

 

 

2人無言になってエレベーターに乗り、

 

……。まさかまさか。

 

 

 

2人無言になって同じ階のボタンを押す。

 

………。まさかまさかまさか。

 

 

 

そして2人無言になってメイドカフェの入り口の前に立ち……、

 

 

 

 

 

「「お帰りなさいませご主人様♪」」

 

 

 

 

 

そして、帰宅したのであった。

 

 

 

メイドさん「ななみーん!遅いから心配しちゃったよ!あとご主人様に挨拶、しなきゃダメじゃない。」

 

野澤「お…お帰りなさいませ…ご、ご主人様…。」

 

 

真坂「ど…どうも…。な…ななみんさん…。」

 

 

俺の推しメイドななみんさん。

 

その正体は俺の隣の席に座るクラスメイトにして学校の5本の指に入るほどの元スケ番美少女…

 

 

 

野澤 奈々であった。

 

 

 

俺は驚きを隠せず、しばらく口が開きっぱなしでいたという。

 

 

 

 

こうして俺とその推しメイドの波乱の物語は幕を開いたのである。

 

 

 

ーーまさか俺の推しメイドがこんな近くにいたとは。




どうも!ハイネ1021です!
遂にバレちゃいました☆
ここからが本当の物語の始まりって感じになります。
このあとの展開どうしようかすごく悩みどころです(笑)
あと何度も言うようですが、僕の心の声が漏れてます(笑)
よかったら探してみてみてください。てか察してください(泣)
では次回もお楽しみに☆

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