インフィニット・ストラトス地球最強と呼ばれた人間の軌跡   作:ロール

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中途半端に感じるかもですが、一応投稿します。
続きも書いてたのですが、一度切らないと1万字ぐらいいきそうだったので切ります。
あと、セリフに対しての返しがおかしいかもしれませんがご容赦ください。


第28話

第28話

 

アスナ達がALOから戻ってきたのはユイが拗ねて鏡夜がユイを自らの膝の上に乗せてあやしているところだった。

そんな状態の鏡夜にアスナは尋ねる。

 

アスナ

「えっとこれはどういう状態?」

 

鏡夜

「それがね…。」

 

ユイ

「聞いてくださいママ!パパったら私を放っておいてミラさんとイチャイチしてたんですよ!?」

 

ユイの話を聞くとアスナ達は苦笑いをした。

 

アスナ

「あ〜それは鏡夜君が悪いのかな?」

 

鏡夜

「うぅ…、反省してます。」

 

シュンとしながらもユイの頭を撫でる鏡夜だった。

そんなこんなでユイからの許しを得るまで頭を撫でていた鏡夜はユイの許しが出ると夕食の準備を始めた。夕食の準備と言っても美九に作ったお弁当のおかずである出汁巻き卵や一口サイズに形成されたハンバーグ、ピーマンとニンジン、ソーセージを使ったナムルを温め、玉ねぎとわかめの味噌汁を作り、配膳をしてアスナ達。テーブルへと促す。

アスナ達はテーブルの席に促され座ると首を傾げる。

テーブルに置いてある食器の数が今部屋にいる人数よりも2つ多いのだ。

 

アスナ

「鏡夜君、食器が2つ多くない?」

 

アリス

「そうですね、キョウ誰か来るのですか?」

 

鏡夜

「ん?ああ、それはねユキとユイのぶんなんだよ。」

 

アスナ

「え?そうなの?ユキちゃんは分かったけどユイちゃんは食べられるの?」

 

鏡夜

「それも実験というか試験なんだよね。ユイの機体には摂取した食べ物を燃料にして稼働出来るんだようにしてあるんだ。」

 

鏡夜の言葉にミラ以外が驚きすぎて固まってしまう。

 

アスナ

「それって多分バイオマスエネルギーの方法だよね?」

 

鏡夜

「そうだよ。まあ、バイオマスエネルギーみたいに廃棄物を燃料ってわけじゃないしちょっと俺の力をユイの体に応用してあるんだけどね。」

 

アスナ

「鏡夜君の力?」

 

鏡夜

「うん。それは後にして束さん達を呼びに行こうか。」

 

鏡夜の言葉の後に鏡夜達の部屋の入り口が開き、

 

「たっだいまー!」

 

束と楯無たちが帰ってきた。

生徒会室や他の場所に行ったであろう楯無と虚、束達が戻ってきた。

 

鏡夜

「おかえりなさい。やけにタイミングがいいね。」

 

楯無

「鏡夜君がご飯を用意してくれてる気がしたの!」

 

束達は楯無の言葉に同意するようにうんうんと首を縦にふる。

 

「ああ、帰ってくると好きな人が迎えてくれるなんて最高すぎるよ~!」

 

鏡夜

「手を洗って席についてね」

 

「は~い!」

 

鏡夜

「そういえば、キリト達部屋にいた?」

 

楯無

「いなかったよ。」

 

鏡夜

「そっか。まあ、明日から誘えばいっか。じゃあ食べようか。」

 

鏡夜と部屋にいたであろうメンバーは手を洗いに行った束達が来ると、手を合わせる。

 

「いただきます。」

 

ユウキ

「いただきます!」

 

鏡夜

「おいしい?」

 

アリス

「おいしいです。」

 

ユイ

「おいしいです!パパ!」

 

ユイたちの好評にうれしそうに微笑みながら

 

鏡夜

「それはよかった」

 

ミラ

「本当においしすぎすぎるわよねえ。」

 

「確かに美味しいんですけど食べ過ぎて太っちゃいそうで怖いです。」

 

ミラ

「その部分に関しては大丈夫なはずよ。ねえ?鏡夜。」

 

鏡夜

「うん、皆にはまだ言ってないけど明日から修業を始めるからね。結構体を動かすから多少食べ過ぎても問題ないはずだよ。」

 

鏡夜のその言葉にミラ以外の面々は固まってしまう。

 

本音

「きょうやん、それってどんなことをするの~?」

 

鏡夜

「それはまだ秘密だよ。」

 

その言葉とともにパチリとウインクをする鏡夜をかわいいと思いながらも顔を引きつらせてしまうアスナたちだった。

 

ー少し時はさかのぼり

 

レッスンに行ったであろう美九はというと、

 

少女A

「(ちょ、ちょっと!誰か話しかけなさいよ!)」

 

少女B

「(無理よ!あんなオーラを発している人に話しかけるなんて無理よ!)」

 

愛する鏡夜に久しぶりに会ったうれしさからでている幸せオーラに今のところ誰も話しかけることができないでいた。

 

そして、そんなオーラを出している美九に話かる人物が一人、

 

????

「随分と機嫌がいい見たいだけどなにかあった?」

 

美九

「♩~♪~あ!マネージャーさん!えへへ!兄さんが帰ってきたんです!」

 

マネージャー

「そうなのね。それはよかったわ。だけど、少し落ち着きなさい。」

 

美九

「落ち着いてますよ~!それに、兄さんが私にお弁当を作ってくれたんです!」

 

マネージャー

「それでそんなに機嫌がいいのね。」

 

美九

「そうなんです!早く食べたいです!」

 

マネージャー

「そうね、だったらレッスンを終らせないとね。」

 

美九

「はい!頑張ります!」

 

マネージャー

「(本当に良かったわ。この子のお兄さんが居なくてやる気がなくてレッスンの先生方にも怒られてばかりだったもの。)」

 

美九は自身のマネージャーの安堵をよそに鼻歌を歌い、幸せオーラを振りまきながらスキップしてレッスン用に割り当てられた部屋へと入っていくのであった。

 

そして時は戻り、

 

鏡夜以外

「ごちそうさまでした!」

 

鏡夜

「はい、お粗末様でした。」

 

ユウキ

「キョウとっても美味しかったよ!」

 

鏡夜

「ありがとう。喜んでくれてうれしいよ。デザートを作るけど食べる?」

 

ユウキ

「いいの!食べる!」

 

本音

「きょうやん私も~。」

 

「鏡夜私も」

 

鏡夜

「はいはい、みんなの分ちゃんと作るからその間にお風呂にでも入ってきたら?」

 

ユウキ

「洗い物のお手伝いはしなくてもいいの?」

 

鏡夜

「大丈夫だよ。」

 

アリス

「ダメですよユウキ。あんなに美味しいご飯を作ってもらったのに洗い物までしてもらうのはいけません。キョウへの負担が積もりに積もっていっていつの日かキョウが倒れてしまいます。なので洗い物ぐらいは私たちでやらなければなりませんよ。」

 

ユウキ

「そっか、そうだよね。じゃあ、今日の洗い物はボクがやるよ!」

 

アリス

「では、私もやりましょう。洗い物をする人数が多ければ早くやりたいことができますからね。」

 

ユウキ

「みんな、勝手に決まっちゃった感じだけどいいかな?」

 

アスナ

「全然大丈夫だよユウキ。みんなもいいよね?」

 

アスナの問いかけにアリス、ユウキ、アスナ以外の女性の面々は賛同の声が上がっていく。

こうして、家事(洗い物)の日替わり当番化が決まり、鏡夜の負担が減った。近い未来に鏡夜が掃除や洗濯までも1人でやろうとして、洗濯や掃除等も当番制になる事をこの時鏡夜の未来視越しに未来を見たミラ以外はまだ知らないのであった。

 

そんなこんなで、ユウキとアリスが皿洗いをしている横で鏡夜はボウルに卵黄、砂糖を入れる。

 

アリス

「キョウ何を作っているのですか?」

 

鏡夜

「んとね、アイスクリームを作ってるんだよ。」

 

ユウキ

「アイス!?それっていつ食べられるの?」

 

鏡夜

「固まるのに少し時間がかかるだろうけどお風呂上がりには食べられると思うよ。」

 

次に鏡夜は牛乳瓶に入れてある牛乳と見られるものと生クリームを鍋に入れ火をかけていく。

 

ユウキ

「キョウ、その瓶の中にあるのって牛乳なの?」

 

鏡夜

「うん、そうだよ。ミルクジラの出すミルクだよ。」

 

ユウキ

「ミルクジラ?」

 

鏡夜

「普通のクジラは潮を吹くよね?」

 

ユウキ

「うん。」

 

鏡夜

「ミルクジラは潮の代わりにミルクを吹くんだ。」

 

アリス

「そんな生物がいるのですか?」

 

鏡夜

「この世界にはいないよ。けどトリコがいる世界にはいるよ。しかもこのミルクは地上にいる哺乳獣類の1000倍の脂肪分があって、栄養満点なんだよ。」

 

アリス

「1000倍!?」

 

ユウキ

「倍率おかしくない?」

 

鏡夜

「あはは、うん俺もそう思うよ。さて、そろそろ沸騰したかな?」

 

鏡夜はユウキたちと話している間にも卵黄と砂糖を入れたものをかき混ぜていた。

沸騰したのを確認するとボウルに少しずつ入れながら混ぜていく。ふわりと香る匂いに反応したのか、

 

エスト

「キョウ私も食べたいです。」

 

レスティア

「鏡夜、私もお願いするわ。」

 

キラキラとした目をしながら匂いにつられて出てきたエストとそれに便乗しに来たであろうレスティアを見てクスクスと笑う鏡夜。

 

鏡夜

「わかったよ。明日とかのために少し多めに作ろうかと思ってたけどそんなに多くは残りそうに無いかもしれないね。」

 

レスティア

「鏡夜、私はアイスとキューティクルベリーのジャムもお願い。」

 

レスティアの要望に鏡夜は慣れているのか頷く。

 

鏡夜

「うん、わかった。用意しておくね。」

 

アリス

「キョウ。キューティクルベリーとはなんなのですか?」

 

キューティクルベリーという聞いた事がない食材の名前を聞いてくるアリス。その横ではユウキもアリスと同様に気になったのか鏡夜へと視線を向けていた。

 

鏡夜

「ミルクジラと同じくトリコの世界にあるいちごだよ。発毛や育毛に効果があるし、髪の毛がある人には髪の毛のツヤがアップするいちごなんだ。」

 

アリス

「そのような食材があるのですか!?」

 

ユウキ

「すごいなんてものじゃないね!」

 

エスト

「鏡夜は色んな食材を保管しているのです。単純に美味しさだけを追求した食材や美容や健康に良い食材まで持っているんです。」

 

ユウキ

「いいなあ〜。」

 

そんな会話をしながら数分後には洗い物を終わらせたユウキとアリスに鏡夜は声をかける。

 

鏡夜

「ユウキとアリスお疲れ様。お風呂にどうぞ。エストとレスティアもお風呂に入って来たら?」

 

レスティア

「そうね。剣精霊行きましょうか。」

 

エスト

「アイスが...。」

 

レスティアに連れて行かれそうになっているエストのションボリとした顔に苦笑する。

 

鏡夜

「お風呂から上がったらちゃんと出来てるから。」

 

エスト

「!そうですよね!早く入って早くあがります!」

 

鏡夜

「ちゃんと温まって来なきゃダメ」

 

エスト

「むう...。」

 

鏡夜

「ほら早く行っておいで。」

 

エストはしぶしぶと言って感じでレスティアとユウキ、アリスと共に浴場へと向かった。3人を見送った鏡夜は

 

鏡夜

「さてと、裏の世界(チャンネル)を作ろうか。」

 

そう言うと鏡夜はアイスの原液を入れた冷蔵庫を裏の世界(チャンネル)で包み込んだ。

 

鏡夜

「時間の流れを加速さなきゃいけないから鹿王と同じ性質ではあるけどだいぶ緩めなきゃな。」

 

-鹿王スカイディア

グルメ界エリア5を支配する八王の一角。

体長6万メートル、体高1万メートルという規格外のサイズ

を持ち、八王一温厚で優しいが怒らせるとヤバイと言われる

鹿である。

 

裏の世界(チャンネル)は時間という概念がなか

ったり進む速度が遅かったりするが、鹿王が作り出す

裏の世界(チャンネル)はその逆の進む速度が早くなるという

性質を持つ。どれぐらい早いかというと鹿王の作り出した

裏の世界(チャンネル)の外での1秒が鹿王の作り出す

裏の世界(チャンネル)の中だと千年の時間がたってしまうのである。

鏡夜は鹿王の作り出すチャンネルを真似することが出来る。

といっても鹿王よりは時間の流れは遥かに遅いが。

前世の時にエリア5を探索していた鏡夜は運良く文明が滅んだ後を見つけたのだ。

そこにある壁画や食霊に裏の世界(チャンネル)の詳しい使い方

つまりで言うならば、鹿王スカイディアの裏の世界(チャンネル)

を再現するための知識を教えてもらったのだ。

 

鏡夜が冷蔵庫を裏の世界(チャンネル)で包み込みシャワーを浴びに行こうとすると

寮のドアが開いた。

 

美九

「ただいま戻りました〜!」

 

鏡夜

「おかえり美九。」

 

美九

「兄さんただいまです!お弁当美味しかったです!」

 

美九はそう言いながら鏡夜に抱きつく。鏡夜の顔が美九の胸へと埋まり胸の柔らかい

感触にあうあうと言ってしまっているのだが、それを愛おしく

感じている美九は鏡夜の髪に頬を擦り付けて甘える。

 

鏡夜

「ぷはっ、美九お風呂入ってきたら?」

 

美九

「もうちょっと兄さんを感じさせてくださ〜い。」

 

鏡夜

「お風呂上がってからでもまたしていいから。」

 

鏡夜の提案を不満気ながらも受け入れた美九は鏡夜をもう一度強く

抱きしめ、頬にキスをすると美九の行為に顔を赤らめ、目を潤ませて

いる鏡夜への抱擁をとき鼻唄を歌いながら浴場へと向かっていった。

 

美九にキスされた鏡夜は顔の赤らみがひかないうちに九喇嘛にからかわれていた。

 

九喇嘛

「(ククッ随分と愛されてるな。)」

 

又旅

「(九喇嘛、微笑ましいのですからあまりからかってはいけませんよ。)」

 

磯部

「(鏡夜は恋愛的な押しには弱いもんね。)」

 

鏡夜

「(だって皆の気持ちに答えるって言っちゃったから。)」

 

重明

「(もう誤魔化しというか言い逃れか?それが出来なくなってるからな。)」

 

牛鬼

「(もう半分以上囲われているはずだから逃げられないぞ。)」

 

鏡夜

「(ナニソレコワイ。)」

 

九喇嘛

「(他人事じゃねえぞ。)」

 

鏡夜

「(だってアスナ達と一緒にいるのが1番落ち着くけど誰が1番落ち着くのかわかんなくて……。)」

 

孫悟空

「(何の為に篠ノ乃束が重婚可能にしたと思ってんだ?とっとと好きと言ってくるやつら全員娶っちまえばいいじゃねえか。)」

 

鏡夜

「(でも...。)」

 

鏡夜は九喇嘛や孫悟空の言葉に詰まってしまい、返答出来ずにいた。




活動報告にて報告させていただきましたが、これからは少しずつ投稿していく予定です。
それと、設定の鏡夜の能力を少し減らす予定です。
さすがに多すぎましたね(笑)
タイムスリップして初めて作った自分を殴りたい気分です。

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