インフィニット・ストラトス地球最強と呼ばれた人間の軌跡   作:ロール

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いつもの事ですが遅れてしまいすみません!
他の方々の俺ガイルを見ているとはるのんの行動に大胆性がないかなと思い見直して、書き直していました。

それではどうぞ!


第25話

第26話

 

鏡夜が本音からの目隠しを解かれて見た光景は、“私は友人の女性がいる前で好きな人を誘惑しようとした大馬鹿者です。”というプラカードを首から下げた制服姿の楯無だった。

鏡夜はその光景を見た瞬間顔を赤くしてしまった。その後、虚がやって来て楯無の事情を聞き有無を言わせぬ威圧感のなか更に楯無に説教をした。そして、鏡夜達は新しい部屋に移動して荷物の整理をした。

荷物の整理が終わって鏡夜は電話をかけていた。

 

美九

「兄さん誰に電話しているんですか?」

 

鏡夜

「お母さんだよ。全く連絡してなかったからね。」

 

鏡夜が電話の応答を待っているとガチャという音が出て

 

鏡華

「はい、暁です。」

 

鏡夜

「あ、お母さん?」

 

鏡華

「!その声は鏡夜ね!良かった本当に心配したのよ!」

 

鏡夜

「ごめんなさい。解放されてからも体の限界が近かったから休むことを優先しちゃった。」

 

鏡華

「それなら仕方ないわ。もう体は大丈夫?」

 

鏡夜

「うん!大丈夫だよ。今からでも帰れるけど、面倒な事になりそうだから次に休みが入ったら帰るね。」

 

鏡華

「ええ、いいわよ。何時でも戻ってらっしゃい。」

 

鏡夜

「うん!じゃあまた連絡するね。」

 

鏡夜はそう言って電話を切った。そして、美九達の方を向き

 

鏡夜

「それじゃあご飯を作ろうか?」

 

美九

「え?でも時間的にはまだ早いんじゃないですか?」

 

部屋に移動して整理しようとしていた荷物は楯無達の協力により随分と早く終わったが、まだ夕食を食べるという時間帯ではなかった。しかし、鏡夜が夕食の準備をする提案にはある理由があった。

 

鏡夜

「実はねある理由があるからなんだけど…。とりあえず楯無さんに聞きたい事があるんですけど。」

 

楯無

「何を聞きたいの?もしかしておねーさんのスリーサイズかな?」

 

「お姉ちゃん?お仕置き追加しようか?」

 

楯無

「ごめんなさい!もう言いませんからお仕置き追加だけはやめてください!」

 

簪と楯無の会話を聞きながら甘えてきたユキを優しく撫でながら鏡夜は答えた。

 

鏡夜

「あはは…えっとミラさんの事なんですけど。IS学園で働けると聞いたんですけど…。」

 

楯無

「その事ね。ミラさんを呼んでくれる?」

 

鏡夜

「分かりました。」

 

そう言うと鏡夜は虚空に向かって話しかけた。

 

鏡夜

「紫。見てるんだろ?ミラさんをスキマで移動させてくれない?」

 

すると、空間が開き金髪にナイトキャップを被った女性が現れた。そのことに驚いているアスナ達をクスクスと笑いながら自己紹介を始めた。

 

「はじめましてですね、鏡夜の事を好きな人達。私は八雲紫幻想郷の管理者です。」

 

ハッと固まっている状態から抜け出したアスナが自己紹介をしていき、次々と硬直から復活していき自己紹介をした。

 

アスナ

「それにしても、鏡夜君よく分かったね。」

 

楯無

「本当にね私でさえも気づかなかったのに。」

 

鏡夜

「そうかな?結構視線は感じたんだけど。」

 

「鏡夜は規格外だからあまり気にしちゃダメよ。むしろ気づく方がおかしいんだから。」

 

「やっぱり鏡夜は規格外だね。」

 

簪の言葉にうんうんと頷くアスナ達。

 

鏡夜

「その話はともかく紫、ミラさんを呼んでよ。」

 

「分かったわ。」

 

紫はそう言うと1つのスキマを新たに作り出すとそこからミラが歩いて来た。

 

ミラ

「鏡夜呼んだかしら?」

 

鏡夜

「はい、楯無さんが話があるらしいんですけど…。」

 

ミラ

「そう、それで何かしら?」

 

楯無

「ミラさんがこの学園で働くということについてなんですけど食堂で働いてもらえませんか?」

 

ミラ

「食堂?」

 

楯無

「はい、失礼ですが料理は出来ますか?」

 

ミラ

「普通に出来るわよ。鏡夜にご飯を作ってあげてたものね。」

 

鏡夜

「やった!ミラさんの料理だ!」

 

ミラ

「ふふ♪ほら今日は亞愛との修行でしょう?行ってきなさいな。」

 

鏡夜

「はーい!行ってきまーす!紫スキマを亞愛さんのところに繋いで!」

 

「はいはい。」

 

鏡夜は紫が開いたスキマの中に入っていった。

 

ミラ

「さてと、鏡夜が帰ってきた時のためにご飯でも作っておきましょうか。」

 

ミラはそう言うと、料理の準備を始めた。

 

ー数十分後ー

 

ミラが料理を作り終え、アスナ達の方を見ると平然と会話をしているように見えて何処かソワソワと落ち着かないようにしているように見えた。

 

ミラ

「どうかしたの?」

 

ユウキ

「えっと…あの…。」

 

ミラ

「もしかして鏡夜の事かしら?」

 

ミラの言葉にアスナ達は頷く。

 

ミラ

「問題ないわよ。亞愛は鏡夜の姉的存在だから。」

 

陽乃

「それでも鏡夜が何をしているのか気になります。」

 

ミラ

「確実に修行でしょうけど見に行きたいの?」

 

ミラの言葉に再び頷くアスナ達。

 

ミラ

「そうね、久々に私も見に行きましょうか。紫スキマお願いね。」

 

ミラの言葉と共に紫が姿を現した。

 

「はあ…ミラも大概ね。」

 

ミラ

「別にいいじゃない。」

 

「まあいつもの事だから慣れたわ。ほら行っていいわよ。」

 

ミラ達は紫の開いたスキマの中に入って行き、見たのは森の中だった。そこで鏡夜は黒髪の少女と手刀をぶつけ合っていた。その姿は殆どの人が美しいと呼べるものだった。2人の周りの木々が切れているという現象がなければだったが。

 

アリス

「鏡夜の過去を見て覚悟はしてましたけどこれ程とは…。」

 

アリスの言葉はその場にいる殆どの人々の心の声を代弁したものだった。鏡夜と黒髪の少女は15分程手刀や蹴りをぶつけあったりかわしたりした後、向かいあったまま手刀をぶつけ合うことは無かった。

 

黒髪の少女

「そろそろ終わりにしましょうか。迎えに来たみたいだしね。」

 

鏡夜は美九達の事に気付いたらしく、驚いたようだった。

 

鏡夜

「あれ?美九達来ちゃったの?」

 

美九

「はい!兄さんが何をしているのか気になりましたから。ダメでしたか?」

 

鏡夜

「ううん問題ないよ。えっと美九達は知ってるかな?この人は朱染亞愛さんだよ。」

 

鏡夜は隣に来た黒髪の少女をミラを除いた人達に紹介した。

 

亞愛

「はじめまして朱染亞愛です。」

 

その後美九達も自己紹介をした。

 

鏡夜

「さてと、そろそろ戻ろうかな。」

 

亞愛

「そう…鏡夜崩月次元刀をいつともの事だけど上手く使いこなせているわよ流石私の弟ね。」

 

亞愛は鏡夜の頭を撫でながら言った。

 

鏡夜

「んっえへへありがとう亞愛お姉ちゃん。」

 

亞愛は鏡夜に抱きつき、

 

亞愛

「またね鏡夜。」

 

そう言った。

 

鏡夜

「うん、またね亞愛お姉ちゃん。」

 

鏡夜は亞愛の抱きつかれたま耳元でぼしょりと呟き美九達がいる場所に行き、紫がスキマを開いていたので入って行った。美九達も鏡夜の後に続きスキマの中に入って行き部屋の中に戻り、ミラが作った夕食を食べた。そして、鏡夜はユキと一緒にシャワーを浴びた。その少し後に美九や陽乃達が一緒に入って行った。

 

ーバスルーム内ー

 

鏡夜

「♪〜」

 

鏡夜は鼻歌を歌いながらユキの体を洗っていた。

 

鏡夜

「どう?ユキ痒いところはない?」

 

ユキ

「コ〜ン」

 

鏡夜の質問に気持ちよさげに声を出すユキ。鏡夜はユキの体に付いている泡を洗い流した。そして、鏡夜は自分の体を洗おうとした時突然バスルームのドアがガラリと開き、バスタオルに身を包んだ陽乃と美九が入ってきた。

 

鏡夜

「ち、ちょっと//何で入ってきてるの!?」

 

美九

「何でって兄さんと一緒に洗いっこしようと思ったので。」

 

陽乃

「うんうん。それにしても鏡夜の体って凄く綺麗だよねー。」

 

美九と陽乃は鏡夜の裸を見ながら会話を続ける。鏡夜は顔を赤くしながら慌てて体を隠す。鏡夜の白い肌と体の所々に付いている少しの泡が美少女の見た目である鏡夜の魅力を引き立たせる。美九と陽乃は鼻を抑え

 

美九

「ちょっとごめんなさい兄さん。」

 

陽乃

「うん、私もごめん。」

 

そう言って美九と陽乃はバスルームから出ていった。美九と陽乃が鼻を抑えながらバスルームから戻ると2人以外の全員が開かれているパソコンに見入っていた。

 

陽乃

「何をしてるの?」

 

アスナ

「あ、陽乃さんズルいです!」

 

陽乃

「アスナ達も来たら良かったんじゃない?」

 

ユウキ

「ボク達はこの映像で訓練しようと思ってね。」

 

美九

「訓練?」

 

束は映像を美九達に見せた。美九達はその映像を見る目を見開いた。美九達が見たのは鏡に映った裸の鏡夜だった。しかし、鏡に映った鏡夜の体は大事な所は湯気で見えなくなっており、ますます鏡夜の妖艶さが引き立っていた。

 

アリス

「こ、これは?」

 

「今写っているのはリアルタイムのものだからね。きょー君の専用機に録画機能を付けておいたんだ。」

 

束・鏡夜以外

「束(さん)グッジョブ!」

 

その後美九達は鏡夜のシャワー姿を見ていた。時々楯無や束が耐えきれずに鼻血を出していた。シャワーから上がった鏡夜を見た美九達は顔を背けた。その理由は鏡夜の格好にあった。今の鏡夜は着物を着ているが、湯上りで暑いのか着物をはだけて着ており鎖骨が出ておりもう少し着物を崩しただけで胸が見えそうな状況だった。

 

ユウキ

「(こんなのを毎日見て耐えなきゃいけないの?耐えきれるか分からないんだけど。)」

 

アスナ

「(鏡夜君色っぽすぎるよ!しかも無自覚なのが余計エロいんだけど!)」

 

顔を背けているアスナ達を不思議に見ている鏡夜はミラに尋ねた。

 

鏡夜

「ミラさん何で皆顔を背けたているんですか?」

 

ミラ

「鏡夜はまだ知らなくていいわよ。」

 

鏡夜

「そうなんですか?分かりました。」

 

その後鏡夜はユキの体をドライヤーで乾かし、自分の髪を乾かした。

そして、スコールに座ったまま抱っこされていた。鏡夜は慣れたのか抱きつかれたまま束に聞いた。

 

鏡夜

「束さんスコールさんや達が居るのは分かるんですけどこの学園の整備士になったんですか?」

 

鏡夜の何気ない言葉に驚いた顔を見せた束。

 

「きょー君何で分かったの?私はこの学園の整備士になったの。ある条件と一緒にね。」

 

鏡夜

「条件?」

 

「そう、2つあるんだけど1つめはこの学園で働けることと2つめはテレビを見ればわかると思うよ。」

 

束はそう言うとテレビを付けた。皆テレビに顔を向けた。

 

キャスター

「緊急ニュースをお伝えします。IS開発者で有名な篠ノ之束博士さんがIS学園で整備士をすること、親族での結婚と重婚可能を申し出ました。政府はこれに対してISコアを5個提出することを要求しました。これで緊急ニュースを終わります。」

 

鏡夜の部屋にいたミラと束以外の人々は唖然としていた。

 

鏡夜

「えっといいの?」

 

鏡夜が返せたのはそんな言葉だった。

 

「うん!私はいいけど皆はどうなのかな?」

 

ミラ

「私もいいわよ。」

 

束とミラはすぐに返した。そのあと次々とアスナ達も了承の返答をしていく。その中で1番喜んでいたのは美九だった。

 

美九

(良かった!これで兄さんと結婚出来る可能性が出た!本当に良かった!)

 

スコール

「でもいいの?私達が貴方のことを好きで。」

 

鏡夜

「うんいいよ俺の事を好きでいてくれたんだもん。俺も答えないとね。」

 

鏡夜の言葉に嬉しそうな顔をするアスナ達。そして、アスナ達はお風呂に入って行き寝る準備をした。そして、美九は疑問に思っていた事を再びスコールに抱きかかえながら頭を撫でられている口にした。

 

美九

「そういえば兄さんに聞きたい事があるんですけど…。」

 

鏡夜

「んー?何ー?」

 

美九

「どうして顔を赤くしてるんですか?」

 

美九の言葉に顔を赤くする鏡夜。

 

鏡夜

「ーッ///だってすきなんでしょ?///俺の事。今までそこまで意識してなかったから恥ずかしいの!」

 

顔を赤くしながら恥ずかしそうに言う鏡夜を見てアスナ達は

 

アスナ達

「可愛い。」

 

鏡夜

「〜!?/./」

 

スコール

「キャッ。」

 

鏡夜は赤くした顔を見られたくないのかスコールに抱きついた。スコールは少し驚いたが、すぐにクスクスと笑いながら鏡夜の頭を撫でた。その後更に美九達から可愛いと言われた鏡夜は、

 

鏡夜

「もう寝る!」

 

そう言った。すると2人の少女が現れた。

 

???

「寝るんですか?」

 

ミラ

「エストにレスティアじゃないどうかしたの?」

 

エスト

「鏡夜が寝ると聞いたので出てきました。」

 

レスティア

「一緒に寝る約束してたものね。」

 

ミラ

「そういう事ね。皆今日は我慢しないとね。」

 

美九達はとても残念がっていたが渋々了承してそれぞれのベッドに入り、意識を眠りへと落とした。因みに鏡夜はエストとレスティアに抱きつかれながら眠った。

 

ー続くー




どうでしたでしょうか?
恋愛がこれでいいのか分からないので感想もしくはメッセージでアドバイスや意見をいただけると嬉しいです

それでは次回もお楽しみに!

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