とある傭兵と脚本家   作:子藤貝

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前々からやってみたかった禁書の二次創作です。
色々とひどくなる可能性大です。
更新は1,2週間に一回の割合を目指します。


プロローグ 誕生

イギリスのある片田舎。そこで一つの命が生まれた。

 

「アルマ! よく頑張ったな!」

 

「奥様、元気な男の子ですよ!」

 

アルマと呼ばれた女性は、憔悴した顔ながらも、

なお優雅さを感じさせる微笑みを返す。

 

「ええ・・・ええ・・・、貴方と私の子・・・愛しい息子・・・」

 

「はい! 旦那様と奥様の、愛の結晶です!」

 

「これリディア、あんまりこっ恥ずかしいことを言うな」

 

「本当のことですからいいじゃないですか!」

 

ワイワイと騒がしい二人を尻目に、アルマは生まれたばかりの

息子に慈愛の眼差しを投げかけていた。

鳴き声を上げ、生まれたばかりの生命としての存在感を

精一杯表現しているかのようだ。

 

「貴方、この子の名前は?」

 

未だ漫才を続けていた夫、ベネットへと問いかける。

 

「おお、そうだったそうだった。名前はもう決めてある」

 

「あら、どんな素敵な名前かしら?」

 

「我がボーフォート家は今でこそ下級の貴族ではあるが、

かつてはランカスター家の分家として栄達を遂げた由緒ある

家だ。それもこれも、全ては偉大なる先祖たちが成し遂げたもの。

だから、彼らが志した騎士道からヒントを得て、

ある伝説的人物から名前を頂こうと思ってな」

 

「ある伝説?」

 

「ふふ。君も、いやイギリスの誰もが知る大英雄の名だ。

円卓の騎士を纏めあげ、九偉人にも選ばれた騎士王。

アーサー王さ」

 

「アーサー・・・ええ、きっとこの子は騎士道を貫く立派な男性に

なりますわ」

 

「我が息子よ・・・今日からお前はアーサー、アーサー・D・ボーフォートだ!」

 

後に、英雄とも怪物とも呼ばれる男の、誕生だった。




短けぇ!?序章にしても短すぎだろ!?
むむむ・・・本文の方はもう少し
書く予定ですが、あまりネタがないので
もしかしたら短くなってしまうかも?

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