東方魂恋録   作:狼々

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どうも、狼々(ろうろう)と申します。
この作品は注意事項に書き上げている通り、処女作です。
稚拙な文、駄文や誤字脱字が目立つでしょうが、ご了承ください。
週に3、4話のペースで、1話1300字前後を目標に書いていこうと思います。
戦闘、恋愛の描写も今後含まれると思うので、
そういったジャンルが苦手な方はブラウザバック推奨です。
他の注意事項もOKな方は読んでいただけると幸いです。
では、プロローグ、どうぞ!

追記(2/12)
文字数を第8話から変えてます。
8話からは、大体5、6000字程度になります。


プロローグ
第1話 日常


ざわざわ、と廊下から声がする。いつもより騒がしいな……。

けれど、教室の窓へと差し込む木漏れ日はいつも通りで変わらない。

 

ああ、そうか、今日は中間考査の結果張り出し日だったな……。

皆と同じように廊下に出て結果を確認する。

教科ごと、総合得点共に、一番上の順位に。

俺、新藤 天(しんどう そら)の名前がのっていた。

 

「おい、天!やっぱお前はすげぇな!!」

 

どん、と強く背中を叩かれる。

叩かれた方を見ると、俺のクラスメートで数少ない友人の一人、相模 翔(さがみ かける)がいた。

 

「いや、そんなことはない。今回は運がよかっただけだ」

「お前、それ前の結果発表でも言ってたぞ」

「そうだっけか? まあ、どうだっていいだろ」

「頭いいって得だよなあ…勉強しなくていいし」

「そうでもないぞ、案外」

「天才はみなそう言うんだよな~」

 

違う。俺は天才ではない。

今回のテスト結果もその前も、そのまた前も、俺が努力に努力を重ねた結果だ。

自慢ではないが、周りと比べると結構な努力家だと思っている。

天才というより『秀才』というヤツだろうか。

 

すると、翔の後ろにいた、俺のクラスメートが俺に話しかけてきた。

ちなみにその子とは、友達の友達くらいの、親しいと言えないくらいの間柄だ。

 

「新藤、やっぱりお前は名前の通り、『神童』なんだな」

 

正直、俺は天才だとか、神童だとかと呼ばれるのは嫌いだ。

俺の努力が見られていないような気がする。

俺の頑張りが意味がないもののように感じる。

それは、とても悲しいことで、寂しいことだと俺は思う。

やはり、努力は報われるべきだろう。

 

「いや、だから、俺はそんな大層な人間じゃねぇよ。じゃあ、俺は先教室戻ってるわ」

 

俺は翔に背を向けて一人教室へ向かう。

 

「おう、とりあえず、一位おめでとうな!」

 

背中を向けたまま右腕を軽く上げて返事をする。

 

別に努力を称えてくれだとか、誉めてくれだとか、そんなことは言わない。

ただ、まあ、こうやって称賛してくれる人間がいてくれるから、努力の意味があるのかもしれない。

そして、かくいう俺も、そうしてくれることを少し期待しているのかもしれない。

そんなことを思いながら、教室へ足を進めていた。

 

一足先に教室に戻った俺は、気分転換がてら、読書をしていた。

教室が少し静かになり、不自然に思った俺は、勉強のふりをしつつ、

視線のみを少しだけ動かしたり、周りの音を注意深く聞いていた。

すると、こんなひそひそ話が聞こえてきた。

 

(ほら…またテスト一位の新藤…)

(ああ、いかにも一位が当然です、ってかのような表情で読書をしているな)

(ほんと、『神童』はいいよねぇ~。余裕綽々なことで)

 

……俺は、いつもテスト一位であることを理由に嫌われぎみだ。

俺が話しかけようとすると、露骨に嫌がられ、避けようとすると、隠れて陰口。

俺の友人、翔が『数少ない』友人であるのもそのためだ。

そんな毎日をここ一年ほど過ごしている。

 

(……俺の努力も知らないで、よくそんな口が利けるな……!)

 

俺は怒りを押さえつけ、読書を再開する。

まもなく予鈴がなり、もうすぐで授業が始まることを知らせる。

翔達もいつの間にか教室に戻ってきていた。

俺は気持ちを切り替え、いつもの自分に。

他人とは極力関わらず、自分を周りから遠ざける。

 

嗚呼、今日も同じ日常が始まる。

 




はい、プロローグを読んでいただき、ありがとうございました!
実際書いてみると、導入が難しいったら…
他の作者様は本当にすごいですね…尊敬します!
今回は、東方要素を入れませんでした。次回入れる予定です。
また、タグにアンチ・ヘイトがついていないのは、わざとです。
付かない程度に書いていきます。

今後とも、この作品をよろしくお願いいたします!

追記 5月5日

今現在も、アンチ・ヘイトは付かない程度に書いています。


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