竜の騎士八幡の闘い~敵はネイバーフット   作:春の雪舞い散る

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小南さんのモンスターバトル

   

 

 ④  武者修行の小南さん

 

 修行場での訓練をした小南桐絵さんと仲間達は、この第一競技場で間も無く開催されるモンバト大会に出場することになったけど私は申し込みに間に合わなかったから出場しない

 

 と、ゆーより端から出る気はないんだけどね

 

 「 目立ちたくないでござるよ 」

 

 と、ゆー理由でね

 

 忍田さん達と合流した私達は忍田さんに商品ダーマの門前仲町で仕入れてきた聖なるナイフ、聖水、魔除けのお札

 

 ダーマ神殿門前仲町を出てから見付けたアイテム斑蜘蛛糸、鉄の剣、毒蛾のナイフ等も売りにだした

 

 もちろん私達が調合した回復薬、

 

 道中集めた薬草や木の実に草の実を渡して売らない分の薬草をつかって薬作りにとっておき、捕獲した食用モンスターは専門業者に買い取ってもらい

 

 その後で薬作りを始めた私と木崎さんは同時に木の実や草の実を使ってジャムや焼酎漬けや塩漬け等を造っている

 

 賢者として、薬師としてそれなりに名の通った俺の名前が付いた回復薬はあっという間に売り切れたそうで追加の予約注文が多数有るから暫くは忙しい日々が続く事になるだろう、

 

 え、小南さんはどうしたって?

 

 もちろん、優勝でしたよ? 他を寄せ付けない圧倒的な力の差を見せてね

 

 ナニしろバトルに出した三体の内二体が、レアモンスターナンだから一地方のミニ大会で勝てない様じゃ見込みないでしょ?

 

 優勝賞金一万Gと副賞の魔法の筒をル10個 ✖ 2に万能エサ100食分で魔法の筒を一組譲り受けた

 

 暫くは大きな大会もないと言われてがっかりする小南さんをよそにそろそろダーマの神殿… そして島に戻ることになり旅支度をしてルーラで門前仲町の店に帰ることにした

 

 

 門前仲町でもう一仕事をしてからダーマの通貨を一部を残して砂金を買い、持ち帰ってボーダーの運用資金に回すんだそうだ

 

 その他に、門前仲町の名物を土産用に各々に買い求めてたんだが… 無意識の内に小町の土産物も買っている事に気付いて内心苦笑いする俺だった

 

 ローズヒップオイル、ジャム、ジェリー、マーマレードを買い求めたんだよね

 

 

 帰還時に得たアイテムはマジックナイフ二本、砂金一㎏、薬草 10個、火の剣、毒消し 20個、満月草 20個、巻物 38本、真空の刃、魔導師の杖、命の指輪

 

 後、鬼小僧を新たに仲間に加えた私は菩薩峠と名付け、「 菩薩峠君 」 と、呼んでいるがもちろん名前の由来は言わずと知れたあの秘密結社の… だ

 

 

 

 

 ⑤  木崎隊、強化合宿打ち上げ

 

 

 木崎隊の第一回目の合宿を終えて今日は打ち上げにこの前と同じサイゼ➡スーパー銭湯のコースを取ったらこの前とは大違いでメチャクチャ目立ってるんですが

 

 ジミ目なワンピの二人とサマージャケットの二人なのにやはりイケメンオーラは隠せないらしく、ずっと周りの女性達の視線が痛いんですけど?

 

 この前の反省からサイドメニューを何品か頼んであるのでこの前みたいに入浴中に空腹でフラフラ… 何て事にはならないはず?

 

 ショッピング… 小南さんの提案で木崎隊共通のアイテムを持つことになり最初に出たのが携帯ストラップだったんだけど

 

 「 携帯、持って無いんだけど… 」

 

 俺の一言で却下になり、結局キーホルダーになったんだよな

 

 えっ? 鍵ならちゃんと持ってるぞ、盗賊の鍵をな…

 

 全く、鍵には違いないんだから放っておいて貰えませんかね?

 

 でも、これがなかなか決まらない

 

 どだい木崎さん、小南さんに俺の三人が納得出来るモノなんか早々あるもんじゃないんだからな

 

 そう思ったら何だか物凄く面倒臭くなってきて… 二人の言い合いを適当に聞き流してミニライトを点けたり消したりして遊んでいたら

 

 「 無難なところであれにしておくか… 」

 

 言い合いに疲れた二人が呑気にライトで遊ぶ俺を見て溜め息を吐きながらそう言って頷きあい五個買う事になった

 

 俺達三人と忍田さんに、今この場には居ない迅悠一と言う人の分だそうでその人も 『 多分木崎隊の一員もしくはそれに近い立ち位置にいる男だからな… 』 なんだそうで

 

 ( へーっ、木崎さんにそう迄言わせるほどの人なんだな… 会うのが楽しみだな… )

 

 って思ったことすぐに後悔させてくれる迅悠一との出会いはもうすぐの事だった

 

 

 

 

 

 ⑥  ビュッフェで優雅なランチを… 

 

 

 おみやげ代わりに買った六花用の… 小南さんとお揃いのドレスを身に纏っている

 

 さすが、ダーマの神殿門前仲町で売られている物だけあって清楚で無駄な飾りはないが手の込んだ刺繍が施されているため安物感はない

  

 そんなせっかくのドレスアップも台無しな俺の食欲は止まる事を知らず、俺達のテーブルにはひっきりなし使用済みの皿を下げに来るホールスタッフが俺の容姿を見て絶句している

 

 これが木崎さんだったら健啖家の一言で済む話がどう見ても幼女にしか見えない俺が次々に料理を口に運んで行く様…

 

 うん、食べていると言うより掻き消されていくって感じかもしれない

 

 それはある意味端から見ている者達には一種のイリュージョンに見えただろう

 

 そう端から見たら料理は消えていってると言う表現がピタリかもしれない

 

 呆気にとられている周囲をよそに一人黙々と…それともモグモグと?

 

  時間内に食べた料理は出ている料理全品制覇したにも関わらず体重は一切変化なしの謎

 

 ホールスタッフのみならず多くの従業員の顔がひきつる中

 

 終始笑顔を絶やさない俺に

 

 「 うちの料理は美味しいですか? 」

 

 そう聞かれた俺は

 

 「 ご飯は一人で食うもんだと思ってだけど違ってるって事に気付いた…

 

 ご飯はなに食ったって大差ないって思ってたけどそう感じてたのがおかしかったんだって理解できた…

 

 ご飯がこんなに楽しくて美味しいなんて思える日が来るなんて知らなかった…」

 

 視界がボヤけてやっと自分が泣いている事に気付いた俺は

 

 「 あ、あはははは… あれ?ナンでこんな幸せ一杯腹一杯な時に泣いているのかな… それに涙が止まらないのはナンで? 悲しくないはずなのにさ… 」

 

 そう言って食事を再開し時間一杯、それも涙を流しながら食べ続けた俺は間違ってないはずだ

 

 ただ、泣きすぎたせいで瞼が腫れ上がりスゴいことになってるからサングラスを買う事になっちまったんだがな… 」

 

 三人と来たこの町が一人で来ていた時よりずっと好きになっていた

 

 あの無人島で修行して良かったんだって思っている

 

 取り敢えず区切りをつけボーダーに仮入隊すべく俺はあの部屋を頭に思い浮かべて

 

 ールーラっ!ー

 

 と、呪文を唱えた

  

 

 

 

 

 

 






 似てるよね? 菩薩峠君っておに小僧に…

小南さんの仲間モンスター

 名前ピカチュー、種族ハムシューター ( 雷属性 )

 名前ミリー、種族ミスリルスライム ( 鋼属性、SRモンスター )

 名前エミネム、種族キャタピラー ( モスグリーンのRモンスター )




 俺の仲間モンスター

 名前硬弾、種族ハムシューター ( 無属性の闘気格闘タイプ )

 名前菩薩峠、種族鬼小僧 ( 闇属性 )

 名前ダンク、種族スライム ( 水属性 )

 名前モス、種族スライム ( 植物属性 )

 名前アンタレス、種族ゴーレム ( 光属性 )



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