竜の騎士八幡の闘い~敵はネイバーフット   作:春の雪舞い散る

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同じ発想の二人

 

 

 ②  オムライス

 

 

 久し振りに会った大神官のリクエストにより、オムライスを作る事になった私

 

 早速、木崎さんにデミグラスソースの作り方を習って今までよりちょっと凝ったオムライスを作る事にした

 

 ただ… さすがに自信有るって言うだけあって私がオムライスを作る間にハンバーグにオニオンスープとワカメサラダを用意してくれまして… 予定より豪勢な食事になりました

 

 食後のお茶は持参した紅茶を出したのは以前に来たときに好評で又飲ませて欲しいと約束したからだ

 

 だから今回は売る程に沢山持ってきていると言うか隣の蕎麦屋に売る約束しているから店に戻ったら売るつもりの紅茶を淹れる私

 

 

 大神官様と司教様との会食? を終え一旦店に戻り、蕎麦屋に紅茶と緑茶のティーパックを挨拶がてら売りに行き

 

 忍田さんは司教様が書いてくれた紹介状を持って商人のギルド会館に向かい、木崎さんは私と薬作りを始めたら

 

 「 私がする事無いんだけど… 」

 

 そう小南さんに言われて、どうしようと思っていたら暇をもて余す隣の蕎麦屋の先代主人の爺さんが曾孫の手を握ってウチを覗いているのが見えたから

 

 「 ご隠居、急ぎの用がなかったらこの小南さんと言うのですがこの人を魔物使いの訓練所に案内して貰えませんか? 」

 

 そう言って頭を下げると嬉しそうに笑い

 

  「 そうかそうか、菜の花さんがこの年寄りを頼ってくれると言うのか… 」

 

 そう言ってウンウンと頷いている爺さんに

 

 「 初登録なんだから入門者の入り口に案内して上げて下さいね 」

 

 そう言って小南さんの件にケリを着けたら今度は私の番で、ダーマ神殿付きの舞姫…結構ベテランさんの踊り子が家庭教師の押し売りに来たンですよね

 

 「 この薬に関しては俺に任せお前は踊りを習えば良いぞ、俺も早く見てみたいからな 」

 

 そう言ってくれるもんだから手を引かれ稽古の出来る広場に連れていかれて

 

 最初に誘う踊りを何回も誘われ、踊らされイヤでも覚えさせられたとゆーか身体に教え込まれた

 

 次に身かわし脚をへとへとになるまでの反復練習させられましたよ

 

 そのお陰で

 

 「 すいません、木崎さん… 晩ご飯の支度を手伝う余力も有りません… 」

 

 そう言って謝るのが精一杯の私で、三人から生温かい目で見守られていました…

 

 まぁ… 安定の食欲で食べれば即座に気力、体力共に復活しますけど… 単純とゆーかお手軽?

 

 そんな感じで各々に修行を進めていましたが、私の場合は二日目でいきなりステージに放り出されて前座で踊らされ暫くの間は前座のステージとレッスン漬けの毎日でしたら筋肉痛が…

 

 まぁ、それでも衰えることを知らない俺の食欲はある意味スゴい?

 

 そろそろソロデビューかな? って声が聞こえ始めた頃、小南さんが

 

 「 仲間モンスターを増やして、モンスターバトルに出たい 」 と、言い木崎さんは

 

 「 いい加減身体を動かさないと身体が鈍ってきたし、薬草や素材がそろそろ底を尽きてきたから採りに行きたいんだが… 」

 

 と、言い忍田さんは忍田さんで

 

 「 俺も身体を動かしたいしそろそろ新しい商品を仕入れないと… 」

 

 「「「 だから、旅に出ようっ! 」」」

 

 そう三人の声が綺麗にハモったので私達は別のダンジョンを抜けた先にあるアケノの町に行く事になりその支度を始めると酒場で送別会を開いてくれている… はずだよね?

 

 

 なのに… あれ? ナンで私がステージに立ってるわけ? 木崎さんが料理を振る舞っているのはナゼナンでしょうか?

 

 相変わらす世の中は私の理解を超え意味不明ナンですが…

 

 

 

 

 ③ ドラクエモンスターズ?

 

  

 私が連れていくの硬弾…鉄の鎧をも貫く気功弾を放つ頼もしい子で小南さんはもちろんピカチュウ ( もちろんポケモンとは何の関係もなく雷属性でネズミタイプのモンスターなのでそう名付けただけ

 

 と、ゆーかただ単に小南さんがピカチューが好きなだけのようですね )

 

 「 確かこのダンジョンて仲間に出来るモンスターはスライムと運が良ければキャタピラーですね… 」

 

 私がそう説明すると

 

 「 スライムとキャタピラー… 」

 

 俺のその説明に思いきり落胆の表情を浮かべる小南さんに

 

 「 この世界のキャタピラーは魔物使いが育てると時々進化するらしいですよ

 

 スライムも固有種も色々いて、レア種でもあるミスリルスライムの捕獲報告もあるそうですからどちらも侮れません 」

 

 そう教えると

 

 「 運次第… 」

 

 そう渋る小南さんに

 

 「 そうですが未だピカチュウしか居ない状態ではバトルを受けてくれる人あまりいませんよ? 」

 

 私にそう言われて

 

 「 そう、だね…バトルの最低限の数すら揃って無いものね… 」

 

 そう言って暫く考えてから

 

 「 そうだったね、大会参加のためにはまずはバトル出来るように仲間探しから始めなきゃいけないんだよね? 」

 

 そう言ってやっと納得してダンジョンの扉を開いて冒険が始まった

 

 パーティー編成は忍田さん、木崎さん、ピカチューと硬弾で私と小南さんは馬車で各々のパートナーを指揮する

 

 で、仲間モンスターが増えてきたら忍田さんと小南さんに私と木崎さんのペアに別れて私達は薬草探しをして小南さんはバトルと魔物使いの修行

 

 忍田さんは商人のスキルアップを目指して街に向かうから二手に別れるのだ

 

 で、収穫が十分できたらリリルーラで二人の元に跳何処に居ても探す手間は要らない

 

 運が良い小南さんは、いきなりミスリルスライムとモスグリーンのキャタピラー ( 進化種? ) を仲間に加え私はモススライムとスタンダードのスライムを仲間に加えてダンジョンを抜けてから二手に別れる事にした

 

 因みにこのダンジョンで見付けた宝箱およびドロップアイテムは中位の宝箱が5箱小さな宝箱が11箱に巻物32巻と皮のドレス ( チャイナ服風 ) に旅人の服と魔物使いの衣裳が各々に男女二着ずつ

 

 なので、忍田さんと木崎さんには皮のドレスと旅人の服を1着ずつに俺と小南さんは皮のドレス、旅人の服、魔物使いの衣裳を1着ずつ訳あって各々のクローゼットにしまい

 

 男物の魔物使いの衣裳は宝箱にしまった

 

 

 二手に別れてから私と木崎さんは山岳地帯に踏み込み… 魔法の絨毯で飛んでるけど薬草探しをする私と木崎さん

 

 「 菜の花は馬車じゃなくても良かったのか? 」

 

 そう聞いてきた木崎さんに

 

 「 私にはルーラとリリルーラがありますからいつでも二人と合流できるしダーマの神殿にも戻れますけど小南さんにはそれはできませんからこの振り分けは妥当だと思いますよ? 」

 

 そう言って笑い

 

 「 それに薬草が欲しいのは木崎さんだけじゃないし町の近くじゃ大したものは期待できそうにないですからね? 」

 

 そう言って溜め息を吐くと、それを見た木崎さんは私以上に深い溜め息を吐いて

 

 「 そうだな… 二人で頑張って、早いところ薬草を集めるとするか… 」

 

 そう呟く木崎さんに

 

 「 この辺りは食材の宝庫でもあるらしいからそっちの採取も楽しみですよ? 木崎さん 」

 

 そう言ったそばから栗にに似た木の実を発見して早速拾い集めて採取袋にしまうと再び魔法の絨毯で飛び上がる二人だった

 

 


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