竜の騎士八幡の闘い~敵はネイバーフット   作:春の雪舞い散る

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 ① 林堂支部長の場合


 今回から八人編成でダンジョン攻略する事に

 林堂支部長装備はガンくブレード玉狛印の試作品

 柿崎さんの装備は氷の刃

 東さんの装備はマジックボゥガンとシールド

 仮入隊の二ノ宮さんの装備はマジックボゥガン、シールド

     加古さんの装備はマジックボゥガン

     オペレーター志望の国近さんは吹雪の杖

     六花はペガサス座の聖衣擬きとGアーマー?の太郎の八人になる

 馭者は林堂支部長でその隣に国近さん、馬車の屋根待機の柿崎さんと六花にコアブースターの陽太郎

 東さんと二ノ宮さんが進行方向を背に座り加古さんが陽太郎の空席の隣隣と言った配置で攻略スタート

 屋根の上で座禅を組み周囲の気配を探る六花がわずかに反応すると柿崎の警戒レベルが上がり陽太郎も静かになり… 「 右後方からキラーパンサー10体左前方からは動く石像が7体

 ー イオラっ! ー

 ー ベギラマっ! ー」

 と左手でイオラを動く石像に放ち右手のベギラマを続けざまにキラーパンサーに放ち

 「 動く石像は7体共に小破 、キラーパンサー10体は半減っ! 」

 そう六花が告げると瞳を輝かせた国近さんが

 「 加古ちゃん、行ける? 無理なら… 「 行くに決まってるでしょ? 」

 なら東さんと動く石像に向かって、六花ちゃんは柿崎さん連れてまだ少し距離のあるキラーパンサーの迎撃してくれる? 」

 「 二ノ宮君は馬車で待機、動く石像のレベル次第で応援に向かってもらうからそのつもりでいてっ! 」

 要は留守番の二ノ宮さんが不満そうに屋根を見ると柿崎さんと手を繋いだ六花が

 ー トベルーラっ! ー

 と、呪文を唱えると高速でキラーパンサー目掛けて飛び込み予想外の事に戸惑うキラーパンサー達に先制攻撃を仕掛ける

 「 正隊員なのに前回… 編成の都合で仮入隊の二人に先を越されたのが余程悔しかったのか、東さんと柿崎さんが弾けてますね? 」

 そう国近さんが呟くと

 「 迅や嵐山に先を越されたのもあるだろうな 」

 と、面白くもなさそうに言う林堂支部長に

 「 でも… 何故、陽太郎君を? 」

 そう一番難しい問題を問われて

 「 外の問題を言うなら陽太郎は六花が居ないとあやせる者が居ないから六花が連れて行くと言ってホッとしなかったとは言えんだろうな

 もうひとつは六花が、 『 陽太郎はもしかしたら世界を救う勇者候補の一人はなのかもね? 』

 そう言われて、まさかと思いつつ何と無く期待しているみたいなところがあるんだが…

 実はよくわかってないんが六花が当然の顔をして連れて行く事に明確な反論の出来る者はないし、実際の話… 既に俺達の理解を越えてるからな 」

 そう言って頭を掻く林堂支部長はただ、苦笑いするだけだった

 ールーラっ!ー

 キラーパンサーをサクッと倒した柿崎さんを連れて六花が戻り

 「 二ノ宮さん、柿崎さんと行ける? 」

 そう言われて

 「 行くに決まっているっ! 」

 そう答えるのを聞いて左手を差し出して

 「 一気に行くから手を握って… 」

 そう言って二ノ宮さんの手を掴むと握り返してきたのを確認してから

 ー リリルーラっ! ー

と、再び呪文を唱え動く石像達から少し離れたいちに降り立ち

 ー ライデインっ! ー

 そう呪文を唱えて一体の動く石像の頭上にイカヅチを落として

 「 取り敢えず一体の動く石像を弱らせたから実戦を経験して… 」

 そう言われて動く石像に向かう二ノ宮さんと、その二ノ宮を追い掛けてカバーに入る柿崎さん

 若干押され気味だった東さんと加古さんだったけど柿崎さんと二ノ宮さんの参戦で丈夫さとパワーだけの動く石像を翻弄し程無くして勝利をその手に納めた

 キラーパンサーが落とした宝箱には炎の爪とイカヅチの爪が入っていて動く石像達が落とした宝箱にはゴールドソード、魔法の筒20本… トリオン兵にも有効かな?

 アイテム回収後、見晴らしの良い所まで馬車を走らせてから休憩をとる事になり… ただ今お茶の支度をしているところ

 俺と加古さんに国近さんはティーパックタイプの紅茶林堂さん始め男達はコーヒーとお茶請けにクッキーでちょうど目を覚ました陽太郎には麦茶を飲ませ卵ボーロ食べさせている

 「 ?… な、ナンですか加古さん、国近さん 」

 二人の視線に気付いた俺は二人にそう問い掛けると

 「 陽太郎君… だったっけ? 六花ちゃんにホントなついているんだなぁ~って思って見てたの 」

 そう国近さんが言い

 「 何で六花ちゃんはKで始まらないのかなってって思っていたのよ 」

 そう言われて国近さんの方はともかく加古さんがナニを言いたいのかさっぱりわからないをだが… ってそう思っていたら

 「 いつかチームを作れる様になったらイニシャルにKみも付く人でチームを作りたいからイニシャルを気にしているんだけどねぇ… 」

 「 はぁ、頑張ってください 」

 うん、訳はわかったが全く理解できない話しだから打ち切るために間髪そう答えると

 「 そうだ、家にこない?私の妹になれば加古六花でイニシャルKに変わるわねっ♪ 」

 そんな、とんでも発言をされて 『 はぁ~っ? 』 ってそう思っていたら側で聞いていた国近さんも呆れて

 「 加古ちゃん、それはさすがに引くよ? それに、ご両親にナンの相談も無しに一人で勝手に決めるのもどうかと思うけど… 」

 そう痛い所を突かれて

 「 仕方無いなぁ~っでもね… 六花ちゃんっ!私は本気だから考えておいてね?

 私も親にちやんと六花ちゃんの事を話して、納得してもらうようにしておくからね? 」

 そう言われて 『 あ、あはははは… わかりました、頑張ってください 』 と、引き笑いして答えるしかなかったよ

 
 その後、お茶の休憩を終えた俺達は改めてダンジョン攻略を開始するために馬車に乗り込んだけど

 今度は俺が屋根にいるから柿崎さんは馬車の中に居てくれそう言ってさっさと上がり込んできて

 「 改めてよろしく頼む… 」

 そう言って右手を差し出してきたからその手を取り

 「 こっちこそよろしくだよ、二ノ宮さん 」

 そう言って軽く頭を下げると

 「 ちゃんと年相応の笑顔も出来るんだな… 」

 そう言われて

 「 悪いな… キモいもん見しちまってよ 」

 そう言って再び頭を下げると

 「 話に聞いていた通りに自己評価が低いんだな… 」

 そんな社交辞令を言われたから

 「 俺は正しく自己認識しているだけなんだが? 」

 そう言って苦笑いを浮かべると

 「 まぁ、変に自惚れているよりはマシなんだろうけどな 」

 そう言って溜め息を吐かれたんだが… 解せん

 「 まぁ良い、敵索を始めたいんだけど良いか? 」

 そう言って返事待たずに瞑想を始めた俺を見て

 ( っ!、今感じた気配みたいなモノ…… あれで、モンスター達の気配を察知したのか…

 スゴいキャラだがオペレーターをしていた菜の花って人も同じ力を持っているのか? 謎だ、謎の姉妹だ… )

 そんな風に思われている等とは露とも知らず、モンスターに対する警戒を続ける俺だった


 


 ② キラーマシンと鎧のはかば


 「 はぁ~っ…… 」

 と、盛大な溜め息を吐いて

 「 林堂支部長… この先の小さな広場で一旦馬車を止めてください、話がありますから… 」

 憂鬱そうに言う俺に、二人揃って首をかしげながら顔を見合わせた林堂支部長と国近さん

 馬車が止まり憂鬱の原因を説明する事にして

 「 この先の二股に別れててそれぞれ別のルートへの入り口に繋がってるんだけど問題はそこが右のルートはゾンビハウスになってて左はキラーマシン三体が住み着いた鎧のはかば…

 さ迷う鎧やリビングアーマーがウロウロしてる… そんな場所なんだけどどっちのルートが良いですか? 」

 そう皆に聞いたら林堂支部長と国近さん加古さんと国近さんは鎧の墓場を選び東さんと柿崎さんは強い方と答え二ノ宮さんはどっちでも良いと答えたので

 「 気配から感じる強さは鎧のはかばかみたいだから左の鎧のはかばルートへ入ってください、林堂支部長 」

 そう答えて左のルートを選択した

 
 はかばに侵入したものの暫くはこちらに気付いていないのかほぼフリーパス状態だったが一転して一斉攻撃してきたからギガデインで迎撃しそれが合図になった形で四人が飛び出した

 

 ( アレは… )

 一見朽ち果てたように見えるナゼか物凄く気になる一本の剣を見つけた俺はトベルーラで一気に近寄って間近で見ると更に気になって触れてみたら誰かが教えてくれた… コイツもモシャスの鎧だってね

 だから俺は鎧に触れたまま ーモシャスー と、唱えると朽ち果てた剣は甦って魔剣となり… 四人の元に向かうのを見てリリルーラで先回り

 誰の元に向かうのか様子を見ていたら魔剣は柿崎さんの元に行き地面に突き刺さったから

 「 柿崎さんが俺を信じてくれるならその剣を手に取り 『 アムド 』 と、言ってあげてよっ! 」

 俺がそう叫び柿崎さんが剣を手に取り

 「 アムド 」

 そう声を上げるとそれは例えるならばロン・ベルグの鎧の魔剣を元に作られた量産品…と、言ったところかも知れない

 もちろんオリジナルと比べる機会はないだろけどそれを身にまといその剣を振るい始めた柿崎さんが三人を引っ張り鎧の魔物達を駆逐し始めた

 それを見て林堂支部長の言葉を思い出しさ迷う鎧とリビングアーマーを三体ずつ魔法の筒に取り込んで馬車に帰還してそれを支部長に手渡すと

 「 これを研究して面白いモノに改造してみるから楽しみにしていたまえ 」

 「 六花ちゃん、柿崎さんの装備した鎧って鎧の魔剣だよね? 私は装備できないだろうけど帰ったら皆から羨ましがられそうだね? 」

 そう面白そうに言ってる国近さんに

 「 俺でも羨ましいからね… でも、柿崎さんを選んだのは魔剣の意思だし俺や辻君、出水がマジに羨ましがったらヤキモチ妬かれそうなんだけど? 」

 そう言って苦笑いするだけだった

 そしてついにキラーマシンが現れ再び劣性に追い込まれたから馬車からの援護射撃

 ー ギガデインっ! ー

 と、呪文を放ちさ迷う鎧とリビングアーマーの残党を一掃しキラーマシン達にもダメージを与え暫く動きの鈍った隙をついて一体に集中攻撃を加え撃破寸前に又呼ばれた…

 ー リリルーラっ! ー

 四人と集中攻撃を受けるキラーマシンの間に入り

 「 待って、コイツ…この子は任せて皆は他の二体を頼みますっ?! 」

 そう言って振り向いてキラーマシンに触れると

 「 やっぱりこのモシャスモンスター… 」

 そう呟いて

 ー モシャスっ! ー

 そう俺が呪文を唱えるとそれは黒い機体のガンダムで俺の持つスコーピオンのトリガーのチップにGの文字が浮かび上がっていた

 だから俺は迷わずにトリガーを再起動させたら俺はそれの中にいた

 そして俺は両肩のビームサーベルを手に取り斬りかかると一気に形勢逆転し残る二体は魔法の筒に取り込んで今現在動く敵は居なくなりその隙に下の階を目指す事にした






柿崎さんの鎧

 

 ③ 新しい力 

 

 

 柿崎さんの鎧の魔剣も一旦トリガーのチップ中に同化して再び魔剣の姿を表したのを見て

 

 「 多分外に出たらチップの中に戻りトリガーを起動したらその大剣になり 「 アムド 」 だったかな? そう唱えると鎧になるんだろうね 」

 

 そう言って俺の方を見る林堂支部長に 

 

 「 俺の方も同じだと思うけどこっちは起動と同時に中にいましたよ 」

 

 そう話ながら国近さんの視線が物凄く痛いんですけども…

 

 休憩小屋で食事を取りなからそんな話をしていたんだけど宝箱の中身について考えていた

 

 宝箱は全部で20個有り

 

 金の鎧、金の盾、金の兜でゴールドシリーズが全部揃ったので城戸司令待望のオークション出品が決まった瞬間だ

 

 他には理力の杖に魔弾銃改?と弾と言うのか薬きょうと言うべきか… それが20個入りのウエストポーチ

 

 そして、がG3、NTー1、GⅡのチップの三枚のチップが入った小箱中に???と刻まれたなぞのボールが10個

 

 魔法の筒が20本、カプセル10個、巻物20巻が各々に入ったアタッシェケースだった

 

 益々混迷の度合いを深めるこの冒険に、人はナニを見てナニを求めるのか?

 

 

 

 

 我思う、故に我あり

 

 

 

 

 買ったモノは肌着一週間分、スニーカー、サンダル、ミニのワンピース、訓練用に買ったその学区の児童用の体操服、可愛らしいポシェット、水着にそれらを入れる大きめリュック

 

 ボトルホッパー、非常食 ( 主にスナック菓子 ) に俺と

 クーラーバッグ

 

 水着、水中眼鏡、魚籠、銛、

 

 木崎隊用

 

 クーラーボックス

 

 土鍋、カレー鍋、中華鍋他、木崎さんが必要とした物でも今回は特に先に買うべしと厳選した物を買い足した

 

 二リットルペットボトル茶麦茶、緑茶、烏龍茶各二本の計六本

 

 大の箱、中の箱、巻物各4

 4LDKの間取りは二階の六畳間を俺と小南さんが使い、1階の六畳二間を忍田さんと木崎さんが使用

 

 キッチン、風呂はプロパンガスと電気を併用し、電源は魔法電池に俺がライデインで充電するけど… 一応、太陽光給湯器とソーラーパネルの太陽光発電機も備わっている

 

 各々部屋の確認をすると、ナゼだか島に持ってきている荷物が全て転送されていたので確かめてみたけど間違いなかった

 

 確認を終えてリビングに集まり、お茶を飲んだら出発する事になったので支度をしている

 

 忍田さんと木崎さんはコーヒーで、フィルターを使ってるけど一応インスタントじゃない

 

 

 紅茶はティーパックタイプだけど俺と小南さんはミルクティーで… お茶請けはドーナッツを食べるつもりで出している

 

あ、でも俺ってばグラタンパイとフランクパイだったっけ? まぁ、ドーナッツ屋さんで買ったんだからまっいっかあ~っ♪

 

 そう思いながら見てだらあっという間に100体は居た化バッグを全部倒して50体の化バッグが四個入れのリュックに代わり残りは4個入れのトートバックに変わった

 

 ドロップアイテムは巻物36本の内リレミトの巻物三本に弁当入れ巻物三本で後は不明か…

 

 「 どうしますか? 取り敢えず判明している消耗品は俺が預かり後のお宝を三人で山分けにしますか?

 

 今回、俺は全くバトルには参加してませんからね

 

 そうそう、このバッグは俺も持ってませんからこの補助バッグ四個➕と交換してください 」

 

 そう言って強化バッグを提出すると三人は頷きあって

 

 「 わかった、この手のバッグはダブっていても役に立たないからな… 」

 

 と、忍田さんが答え

 

 「 リレミトの巻物は四人がバラける可能性を考慮してそれぞれ持っていた方がいいから取り敢えず弁当の巻物預かってもらえる? 」

 

 そう小南さんが言い

 

 「 不明の巻物は空の宝箱にしまっておけば良いだろう… 」

 

 そう木崎さんに言われて、三人が代わる代わるそう答えたので俺のリュック弁当の巻物をしまい… 強化バッグはじゃんけんで勝った木崎さんが獲得してリュックに装着

 

 最後に、不明の巻物は空の宝箱にしまう事にして次の敵を求めて出発する事にした

 

 

 その後、俺の剣技のスキルアップにはなっても三人のレベルアップにはならない敵を倒しながらダンジョンの奥へ奥へと進んでいった

 

 因みに見付けた宝箱には火の剣、力の指輪に薬草10と毒消し6に満月草10

 

 お弁当の巻物残りのカウント89食

 

 ドロップアイテムや宝箱の中身を回収しながらな

 

 得た物は氷の剣、イカヅチの杖、不思議なボレこロ、キラーピアス、斑蜘蛛糸 16、薬草 31、巻物 25本

 

  

 ローズヒップオイル、ジャム、ジェリー、マーマレードを買い求めたんだよね

 

 

 帰還時に得たアイテムはマジックナイフ二本、砂金一㎏、薬草 10個、火の剣、毒消し 20個、満月草 20個、巻物 38本、真空の刃、魔導師の杖、命の指輪

 

 後、鬼小僧を新たに仲間に加えた私は菩薩峠と名付け、「 菩薩峠君 」 と、呼

 

から二手に別れる事にした

 

 因みにこのダンジョンで見付けた宝箱およびドロップアイテムは中位の宝箱が5箱小さな宝箱が11箱に巻物32巻と皮のドレス ( チャイナ服風 ) に旅人の服と魔物使いの衣裳が各々に男女二着ずつ

 

 なので、忍田さんと木崎さんには皮のドレスと旅人の服を1着ずつに俺と小南さんは皮のドレス、旅人の服、魔物使いの衣裳を1着ずつ訳あって各々のクローゼットにしまい




 
 ③  さ迷える小町


 夏休みに入ると同時に三門の婆ちゃん家に来たた小町の目的は唯ひとつ、比企谷八幡の捜索

 謝りたかったから、帰ってきてほしいから

 「 八幡の声がしてその後にボーダーの人が来て避難所迄案内してくれた 」

 そう婆ちゃんから聞いていた小町が俺がボーダーに居るか手掛かりが有ると思ってボーダー本部基地を訪ねたのだが…

 生憎とその日は海の日で比企谷八幡を知る忍田さん、木崎さん、小南さん不在の為誰一人として比企谷八幡を知る者はなく… 比企谷八幡の手掛かりは潰えたと思っていた

 それでも諦めきれない小町は婆ちゃん家を拠点に手描きのチラシを持って三門の町を探し回った

 もちろん、小町もドラクエは知っている… なまじっか知っているが故にライデインを使う俺がモシャス使えると言う発想ができなかった… それはとても非常識な話だからな

 そんな中

 「 最近になって似顔絵に似た男の子をボーダー本部基地の近くで見掛ける様になった 」

 と、言う話を聞いた小町が再び現れると自分そっくりなコスモと仲良さそうに歩く八重山朱雀を見付けた

 「 お兄ちゃん、その小町にそっくりな偽物は誰? 一体誰なんなのっ! 」

 そう叫ぶ小町だったけどもちろん小町の気配に気付いてなかったはずはなく

 「 ニセモノって君、イキナリ失礼じゃないの? 僕、男の子なんだけど? 」

 そう言われて、改めて見る相手は似ているけど全くの別人でしかなく例えて言うなら昔はもっと良く似ていた兄弟が妥当かもしれないけどその事に思い至る余裕はない小町に

 「 俺は八重山朱雀、コイツは弟のコスモってゆーんだがお前、誰だ? 俺に妹はいないんだがな 」

 こちらも確かに八幡に良く似ていたが目は腐ってないし卑屈さが全く無い自信家に見えるその少年は八幡には見えなかった

 相手は似ているのに… 比企谷八幡としか見えない外見なのに滲み出る雰囲気は全くの別人で、

 ( 今、この人が小町を見ている目は兄の八幡が自分以外の人間を見る目

 つまり垢の他人を見る目で決して小町に向けられるのじゃなかったはず )

 そんな視線を八幡そっくりな人間に向けられているその事実が悲しかった

 決して兄からは向けられるはずのないその視線を向けられた… その事実がやはりこの、目の前の人物は兄じゃないのか?

 もう、小町には何が何だかさっぱりわからなくなってきていて落ち込む小町を誘いファミレス ( ロイホ ) で気持ちを落ち着けるように言ってくれた

 二人に兄が居なくなってからの事を話し… 謝りたい事を… 帰ってきてほしい気持ちを二人に話すと

 「 婆さんとこにも顔を出してないんだろ? 難しいんじゃないのか? 」

 「 時間が必要だと思うな… 物凄く悲しかったと思うよ? 他人になら平気だろうけど君にそんな目で見られたんなら尚更ね

 わかるでしょ? 大切な人から化け物扱いされたら辛いくらいはさ… 」

 そう言われてそれまでうつ向いていた小町が

 「 こんな事小町が言えた義理じゃないけど口さがない人達はボーダーの皆さんに守ってもらっているのに化け物呼ばわりなんですよね?

 なら… 小町がボーダーの隊員になったらお兄ちゃんを理解できるんでしょうか? お兄ちゃんの思いに近寄れるんでしょうか? 」

 泣きながら問い掛ける小町にモシヤスで八幡と六花に似せているだけの二人にはそれに答える言葉は何もなかった




 ④  忍田さんと行く秋葉原のラーメン探訪記

 その日ナゼか忍田さんが走らせるバイクに乗って東京の秋葉原にラーメンを食べに行くことになったボクとそれをステルスモードで尾行するペガサスモードの聖衣を乗せた陽太郎だけど… ナンでこうなった?

 まぁ、風を受けて走るバイクは気持ちいいから良いんだけどさ

 早朝迎えに来た忍田さんに、この為にわざわざ買ってきたと言うヘルメットを渡されたボクが装着して出発

 途中、横浜辺りの国道沿いにあるラーメン屋で朝食にラーメンっていきなりですか?

 長距離トラック… 関東以外のナンバープレートを着けているから多分そうだろうの運転手さん達の姿を結構見るから美味しいのかも?

 そう期待して入りデカ盛りラーメンを注文すると出てきたラーメンはデカかった…

 滅多に注文する者がないので完食したらただの上におまけにソフトクリームがもらえるらしいです

 とんこつ醤油ラーメンなんだけど丼が大きくチャーシューも分厚いステーキ並みでメンマにコーン、モヤシ、ワカメにネギがこれでもかっ!

 と、言わんばかりに盛り付けられていてナゼか半熟卵が肩身が狭そうに見えて哀愁が漂っていた

 もちろん、忍田さんより遥かに早く完食してソフトクリームを食べながら忍田さんが食べ終わるのを雑誌を見ながら待っていた

 ちょうど今から向かう秋葉原のラーメン特集が掲載されていたからそれを読んでたら

 「 お、お前さん… アレ食ったばかりなのにもうそんな記事読めるのかっ?! 」


  って、そう言って驚いたから

 「 今からこの、秋葉原迄ラーメンの食べ歩きに行くんだよ? 」

 そう答えたら

 「 はぁ、俺らとはレベルが違うわ… 」

 そう言って溜め息吐かれたけどナンで?




 秋葉原到着して一軒目豚骨ラーメンのお店で黒まー油ラーメンを注文し二軒目は弾力のある麺と鰹出汁ってなんかうどんみたいだな? そう思いながら完食

 三軒目は喜多方系のお店に四軒目はカレーチェーン店のカレーラーメンでチョッと箸休めにアイス買って食べてストバスやってたから仲間に入れろって頼んだ(?)けど俺の体格をチラッと見ただけでシカトされた

 それが面白くないから六人にケンカを売り、全員を翻弄1対6であるにも関わらずノックアウトしてヤったじぇっ♪ お陰で良い腹ごなしになった

 そして五軒目、


 午後三時近く… ゲーセンでリズゲーで汗を流してたらチャラいヤツ等がチャイナ服のお姉さん達を困らせてたから毒舌攻撃で床とお友達になってもらっている間にお姉さん達をその場から逃がし

 暫くして、ボクの吐いた毒による精神的なダメージから立ち直ったチャラいヤツ等と一色触発…

 そんな雰囲気中に現れた八重山朱雀とコスモの二人

 はい、激おこのようですけどお二人さん… ストーカーなの?

 小町の代わりにボクを妹設定して、千葉のお兄ちゃん… シスコン魂大復活するわけ?

 

 鳳凰幻魔拳を喰らって悲鳴を上げてるチャラいヤツ等は放置することにして八重山兄弟のPHSを見に行くとになりそれぞれ機種を選んで忍田さんに契約してもらい早速番号とメアドの交換

 それが終わってから、二人も一緒に本日六軒目のお店に向かう事に…

 お洒落なヤムチャのお店なんだけどパイタンスープのラーメンも人気のお店で…

 「 アレ、お姉さん達… 又会っちゃったね? 」

 そう声を掛けたのは先程床とお友達にしてきたチャラいヤツ等が迷惑を掛けていたお姉さん達で親戚が経営しているお店なんだそうで事情を聴いた店主が杏仁豆腐をサービスで出してくれた

 その後も無事に特選10選を無事に制覇しまして… もちろん帰りは時間も時間だからルーラで一っ飛びで帰ったのは言うまでもない事だろう



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