① アンタ誰?
予定通りにさっさと帰りゃ良いものを… ワザワザ波照間島迄俺を迎えに… しかも司令に内密にしてくれって… バレたらどーすんだよ? 俺、知らんからな
「 次はないからな? つか、人を、たくさー… 俺の事をナンだと思ってる訳? 当分着拒否はもちろん二度とタクシー呼ぶみたく呼び出すなっ!
この次は漏らさず、司令に報告するからそのつもりでいろよっ! 」
そう言って迅悠一を睨んでいると
「 まぁまぁ、そんなに怒らないであげてよ?私のせいなんだからさっ♪ 」
そう、全く悪びれる事なく言うその人に俺は
「 アンタダレ? 迅悠一の恋人ならこの変態セクハラ男をなんとかしてよね? 」
そう言って向こうずねにヒールキックを食らわしてやったよ、ざまぁ
「 私の名は雪ノ下陽乃、お父さんの名代で沖縄に来たんだけどね…
色々手違いがあって帰れなくなっちゃったけど今日中に千葉に帰らないと不味いんだよね… 」
そう言われて
「 無理、千葉には行った事ないから指定できないけとアキバか宇都宮ならなら行けるからそっから筋斗雲で行けば… なら行けるけど
それで良い? 」
俺がそう聞いたら
「 任せる 」
迅悠一がそう答えたから
「 ンじゃ、俺の肩を掴め 」
そう言って肩に掴まらせると
ー ルーラっ! ー
そう呪文を唱えてその場から消え去りタッチの差でその部屋に何者かが乱入したらしいけどそれは俺の知らない話だ
秋葉原に降り立ちそのまま跳躍して空中で筋斗雲を呼ぶとヒャダルコで少し大きくして乗り込み
「 千葉のどこに行けば良いの? 」
そう俺が聞いたら
「 千葉テレビ 」
そう答えが帰ってきたから頷いて
「 詳しい場所は知らないから教えて取り敢えず千葉ロッテマリンスタジアム目指せば良いのかな? 」
そう言って筋斗雲を飛ばせる俺は周囲の気配に気を配ったけど今のところ敵意は感じない
千葉県に入り千葉市内に入ったけど、さすがにこんなな手段くるとは思ってないから全く妨害を受けることなく千葉テレビの屋上に降り立ち盗賊の鍵で侵入
公開生放送中のスタジオを目指すらしく、足早に歩く雪ノ下陽乃と迅悠一だけどガードマンが行く手を遮るから
ー ラリホー ー
と、呪文を唱えて邪魔されないようにガードマン達には眠ってもらった
倒さなきゃいけない敵、って訳でもないし彼等も仕事しているだけでアタシ達の敵!って訳じゃないからムダな血を流す必要もないしな
二人に続いて俺もスタジオに入るべきか迷ってたけど
「 迅悠一、俺はあのおっさん達で遊んでるから後は任せる 」
そう言って、明らかにカタギには見えない人達が手に獲物を持って迫ってきてくれたから答えは決まった
ー ボミオス ー
ー ボミオス ー
ー ルカナン ー
ー ルカナン ー
と、呪文を4連発して素早さと守備力0にしてあげたから面白い事になってる
動きがかなりゆっくりだし痴漢に間違われて簡単にひっぱたかれてるよ、オモロ
( ン、ケリが着いたようだな? )
スタジオ内に大きな歓声が響き渡っているけど俺には関係ない
後日、迅悠一に沖縄で沖縄料理を奢らせたのは又別の話であるけどそこにドラマが発生するかは更に別の話だと思う