オリジナルアイテム、モシャスアーマーとオリジナルモンスターのモシャスモンスターはその本体に施された呪印に手をかざしモシャスの呪文を唱えると術者がイメージした鎧やモンスターに変化します
ですので色々な鎧やモンスター?達が出てきますがただ化けているだけでオリジナル程の力は当然ながらありません
① セクハラ大王降臨
サマーキャンプ第二陣は嵐山さんと迅さんに仮入隊の二人… 出水と辻って言ったかな?
今回はオペレーターの実践訓練、とか城戸さんに言われた俺は今のところオペレーターの予備扱いかもしれないが仮入隊の中にオペレーター候補が5人ともいたから5日人が正式入隊したらお役ごめんだろう
一応戦闘訓練とオペレーターの両方の訓練は受けているけど剣技の成長はイマイチで主に狙撃手… スナイパーとトラッパーの訓練を受けているがこれが思いもよらない所で役に立つのを未だ知らない
オペレーターについては実際に模擬戦の指揮を取ったり、戦術の勉強を月見さんの元で太刀川さんと学んでいるところだ
ナンにしろ覚えることが多すぎて頭が痛いが陽太郎の寝顔を見て癒されている俺は社蓄街道まっしぐらでボーダーってどう見てもブラック企業だよな?
うん、筆頭の城戸さんからして社蓄… なんだよな? どうみたってさ
まぁそんなしょうもない事を考えながら四人のモーニングコーヒーを淹れている
えっ、俺? 俺はマッカン流、ロイヤルミルクティーだけどナニか文句でもあるのか?
もちろんトーストにサラダに茹で玉子付きだけどこれは朝飯ではない
あくまでも軽くお腹に入れておくだけのものでお代わりはあまりないので早い者勝ちであるが一応たっぷり用意してある
今回、馭者を務めるのは乗馬経験が有ると言う迅さんで… 俺は迅さんの隣に座ると一瞬奇妙な物を見る様な目で見られていたが陽太郎を気にしている俺は気付けなかった
因みに仮入隊の二人が 『 何でこんなちびが? 』 とか陽太郎を見て 『 赤ん坊まで連れていって何をする気んだ? 』 そう、思って戸惑っているのが手に取るようにわかるんだがすぐにわかる事だから放っておく事にして
四人の装備は嵐山さん真空の刃にマジックボゥガンに迅さんは稲妻の剣とマジックボゥガン
辻君は、吹雪の剣と反発の盾に出水はマジックボゥガンで始まった俺達の冒険
「 迅さん、リビングアーマー10体、ガーゴイル六体来るよ… 」
ー イオラっ! ー
「 …………… 」
「 ガーゴイルA直撃、B、C、D被弾E、F回避しリビングアーマーには然程ダメージはない模様
嵐山隊員は出水隊員とガーゴイルに、迅隊員は辻隊員と共にリビングアーマーに当たって下さい ー 」
そう指示を出したのに反応の無い四人に向かって
「 嵐山さんと迅さんのお二人と組むのは初めてですね? チビのアタシの指揮じゃ戦えませんか? 」
そう声を掛けると我に返った二人が動き出して仮入隊の二人を引っ張り戦闘に入った
でも、さすが仮入隊で連れてきたことだけはある二人な… すぐに状況に適応して戦ってるよ
うん、問題なく勝利に終わって宝箱を見付けたらしくて中身は火の剣に炎の盾と氷面鏡の盾に氷の刃…
どうやら雪ん子の出番はなく終わった様だ
「 お疲れ様…ん゛~~~~っ、ナニすんだよっ、アンタっ!『 Bom ! 』 」
馬車を降りて皆を出迎えるといきなり迅悠一に尻を撫でられた俺は怒りと羞恥で魔力が制御出来なくなり暴発した… いやさせられた
暫くは煙りの中にいた俺と迅悠一だ
「 テメエ、いきなりナニすんだよ? 気色の悪いことすんじゃねえよっ! 」
そう言って襟首を掴んで… って、え… 襟首に手が届く?
うん、見習い神官の格好になってるし菜の花 ( なのか ) バージョンになっちまってるじゃんかよ?
「 ひぎっ、だからお尻を撫でるなっ! 」
「「「 …………… 」」」
と、迅悠一以外の三人に見られているのに気付いた俺は
「 ダーマの神殿にて大神官様にお仕えする見習い神官の菜の花と申します… と、言っても既に誤魔化せませんよね? 」
そう言われて頷く三人を見て溜め息を吐いて
「 木崎さんが言ってた迅悠一の前ではこの姿見せない方が良いと言ったのはこの事なんですね? 全く困ったお方です…
あぁ、先程申しました見習い神官と言う肩書きは真の事で大神官様からも神職について欲しいとお言葉をいただいてますがネイバーに襲われている故郷を見捨てるわけにもいきませんからね
暫く時を下さい、騒ぎが一段落つくまでは… そう言って神職のお誘いを辞して神殿を後にしました 」
そう話すと
「 成る程な、これを… この姿のアンタを木崎が心配していたわけか…で、俺達はどっちの名前で呼べば良いんだ? 」
そう嵐山さんに聞かれた俺は
「 ややこしいかもしれませんが私の時は菜の花でお願いします 」
そう言って頭を下げると
「 わかった、既にお前は俺達仲間だし六花はボーダーの妹で陽太郎のお姉ちゃんだからな 」
そう言われて深々と頭を下げると
「 なんか、いきなりスゴい展開だな… 」
「 …………… 」
出水にそう言われ黙って頷く辻の二人の肩を抱いて
「 だが、燃えるよな? あんな可愛い娘が戦いを選んで俺達にああして頭を下げているのを見て燃えない男なんて居るのか? 」
「「 …………… 」」
セクハラの後だけに二人の後輩達ジと目で見られて苦笑いしながら
「 可愛いから触りたくなるのは自然の摂理、男の本能だろ? 」
そう言って更にひんしゅく買っているダメ先輩を他所に、俺は手癖の悪い手を警戒しつつ馬車に乗り込み…
ダンジョンの先を目指し移動を再開する事となったがセクハラ男とは口を聴かないことにした
例え隣り合わせに座っていても… だ
今回のダンジョンは最深部がB30でダンジョンの主はバラモスブロスだったけど魔王クラスをザコ扱いする嵐山さんと迅悠一恐るべし…
宝箱から出てきたのは光のドレス… ってマジかよ?
いつものようにリレミトで一気に帰還を果たした俺達だけど… 皆がお茶を飲みリラックスする中、俺だけは現在戦闘記録のレポートを作成中
今回の俺のオペレーター修行の一貫、な訳なんだそうだが…
「 ベタベタと引っ付かないでもらえませんか、迅悠一さんっ!」
そう言って離れてくれるくらいなら最初からそんな真似はしないだろうが無駄は承知…
身体能力が違いすぎるし未来予知とか言うサイドエフェクトと言う能力も持ってるから取り敢えず右手を振り回したけど軽く受け止められた、ムカつくほどに
さすがにそれを見かねた嵐山さんに注意されて止めてくれたがコミュ障にはマジキツいんだからな?
そんな過度なコミュニケーションははっきり言ってきつすぎるんだよ
そう思って溜め息を吐いていた
因みに集めてきたドロップアイテムは柊を模した髪飾り、珊瑚の髪飾り、シルバーティアラ、銀の腕輪、シルバーチェーンネックレス、スプレーガン?✖5、ビームライフル?ハイパーハンマー、Gバズーカー、巻物30
と在り、出水にスプレーガン二挺持ってもらうことにした