竜の騎士八幡の闘い~敵はネイバーフット   作:春の雪舞い散る

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幕間④海の日の話

 

 

 

 

 ①  海の日の話

 

 海開きに招かれた俺、小南さんに忍田さんと木崎さんに合宿中の城戸さんに月見さん、太刀川さんに三輪秀次と陽太郎

 

 着物姿で海開きに参列し、更には踊り子の服六花バージョンに着替えてダーマ神殿の奉納の踊りを披露するハメに… って誰のせい?

 

 その踊っている姿数秒流して、スタジオにカメラが返って終わりのはずだったがなんの因果かスタジオに呼ばれていたダンスユニットのリーダーの目に留まっちゃってね

 

 踊りが終わるまで流してたらしいんだけど、それを見てた人達がドット押し寄せて来て… アッと言う間に人で溢れ返っちゃったよ

 

 もちろん、その人達はあらかじめ準備していた訳じゃないから沿道のコンビニやお弁当やさんが大繁盛だったし海の家は常に席の空き待ち料理待ち

 

 テイクアウトは行列が途切れることはなく… ナニが悲しゅうて俺がモデルの撮影会ナンかをせにゃならんわけ?

 

 大遠泳大会はボーダー三人が上位独占とイケメン三人の華々しい活躍に女性客も大喜びで益々盛り上がる海開きのイベント

 

 その賑わいは海水浴場だけに留まらずにショッピングモールからお弁当や惣菜の臨時の出張販売が行われたり帰りに晩ご飯を食べていく者や弁当、テイクアウトを買い求める者

 

 スーパー銭湯で塩を洗い流してから食事を取る者等、その騒ぎは留まる事を知らなかったし今回のチャレンジメニューはジャンボ焼きそば

 

 それはホットプレートてんこ盛りの豚キムチやきそばで、豚キムチの肉は細切れではなく焼き肉用のサイズに他にはゲソにエビ、目玉焼き五個

 

 まぁ、俺の胃袋の敵じゃないから美味しく頂かせてもらっただけだかな

 

 今回のクリア報酬は

 

 

 

 ②  城戸さんが城戸司令に戻る時

 

 第二グループ… 城戸さん達のキャンプが終わり、無事に本部に帰ってきた俺達だけど持ち帰った戦利品を一旦本部… 林堂支部長に預ける城戸司令を横目に見ながら紅茶を淹れている俺

 

 既に国近さんと三輪は家に帰り、今回のキャンプの報告書を書いている太刀川さんともう間も無く防衛任務の始まる木崎さんと小南さん

 

 後、オペレータールームで勤務中の沢村さんともう間も無く任務を終える仮入隊でバイト中の宇佐見さんのさんに司令室の城戸司令と林堂支部長の八人分淹れている

 

 オペレータールーム沢村さんと宇佐見さんに持っていきますから、お代わりはご自由にどうぞ

 

 そう言ってカップとソーサーにティーポットにお茶請けのクッキーをトレイに乗せて控え室を出て司令室に向かい司令と支部長に紅茶をお出して退出

 オペレータールームに回って勤務中の二人に

 

 「 ご苦労様です 」

 

 そう言って紅茶を勧めると

 

 「 わ、こんなの初めてですよっ♪ 」

 

 と、驚く宇佐見さんと

 

 「 まぁ、こんな風に気を使ってわざわざここまで持ってきてくれるのはこの六花ちゃん位だからね…

 

 控え室に居るときならジュースを奢ってくれる人はいるけどオペレータールームまではさすがにいないから貴重な存在ですね 」

 

 そう言って紅茶を啜る二人だけど

 

 「 やっぱり六花ちゃんに淹れてもらう紅茶は違いますね… 手作りクッキーも美味しいし… 」

 

 「 と、言うかまさかボーダー本部でクッキーを焼く人が居る事自体カルチャーショックですよね? 」

 

 いくら口先だけで軍隊じゃないと言われてもやっぱりやってることは軍隊と同じじゃないですか? 」

 

 そう宇佐美さんに言われた沢村さんは

 

 「 クッキーもそうですけど、来客のお茶を積極的に六花ちゃんに出させているのは対外的に軍じゃないと言う所をアピールしたいと言うのもあるのかもしれないわね…

 

 そう言った何気無い日常のひとこまが垣間見えるボーダー本部…

 

 その方が口先だで力説するより余程説得力ありますからね 」

 

 そう言って未だ熱い紅茶をすする沢村さんだったけどゲートが開く前兆か表れるとその表情は一変してその対応におわれる事になった

 

 

 「 六花ちゃん、木崎さんと桐絵ちゃんの二人でもサスガにこの規模になるとチョッと数が多いから応援頼める? 既に二人はゲート発生予定ポイント近くで待機しているから 」

 

 そう言われた俺と太刀川さんは互いに頷きあい本部庁舎の屋上に上がり手を繋いで

 

 「 行くよっ! 太刀川さんっ! 」

 

  そう言って

 

 ー リリルーラっ! ー

 

 と、唱えると次の瞬間には木崎さんのすぐ傍に現れてすぐに

 

 「 筋斗雲っ! 」

 

 「 戦雲っ! 」

 

 と、俺と太刀川さんは相棒を呼び出しそれに乗って

 

 「 小南さんも乗ってっ! 」

 

 「 木崎さんは悪いが俺の方で我慢して… イヤ、城戸司令が木崎さんの元に派遣してきたな… 風雲児を

 

 それに、状況に気付いた三輪も増援にきたからこれならナンの問題もないだろう… 」

 

 そう太刀川さんが面白そうに言ってゲートが開いてトリオン兵が現れるのを今や遅しと待ち構えている

 

 

 

 ー ギガデインっ! ー

 

  ゲートを出たとたんにイカヅチの洗礼を浴びたトリオン兵こそいい面の皮だろう… 同情する気は全くないが同情するなら気象庁にすべきだろう

 

 大規模侵攻の時もだったが全くナンの前触れもなく雷が雨のように落ちてきたのだから無理もない

 

 自然現象でないだけに、この雷について気象予報士がどれ程の知識を持ちどれ程のデータを集めようとも答えは見えるハズもなかったろうからな

 

 だが、三門市民は知っていた… あの雷が明らかに化け物達を狙って化け物達の上に落ちていたことを

 

 そして今の雷も明らかに、今開いたらしいゲート前に現れた化け物達めがけて落ちたことを…

 

 だから一部の者達の口から出た言葉は

 

 「 雷神様だ… 雷神様が再び現れなすったんだ… 」

 

 と、俺が聞いたら目が点になりそうなんだがな…

 

 いきなり出鼻を挫かれたトリオン兵達は、突然の落雷で仕留め切れはしないけど動けなくなっていたので後は手数の問題だけ

 

 そんな訳だから、後は次々と仕留められていき魔法の筒で二体ずつ回収しておいたから後で林堂支部長に提出しておこう

 

 ナンにしても俺は気付かなかったんどけど、かなり荒い画像ではあるけどカメラで捉えられていたらしくいずれ否が応でも表に引っ張り出される時が来るのが決定した瞬間とも言える

 

 

 最後の一体を仕留め終えてゲートがしまる瞬間… 予定外の事態に慌てふためき遁走?する敵の飛空挺の後ろ姿が見えた

 

 

 「 あの時も思ったが六花のギガデインは相変わらず凄まじいのな… 」

 

「 うん、確かに… あのタフなだけが取り柄のバムスター達を一撃で行動を鈍らせたり行動不能にしちゃうんだからねっ♪ 」

 

 そう言って俺の頭を抱き締めるから顔が胸の谷間に埋まってマジ息苦しいんですけど?

 

 翌日、ご褒美と言われて俺、小南さんのお伴に木崎さんと太刀川さんに三輪を引き連れた沢村さんが城戸指令から預かったお金でスイパラに行って甘いものを名一杯堪能しましたマル

 

 

 

 補足事項 

 

 沢村さんと月見さんにイカヅチの杖を支給する事を正式決定したんだそうで残りはオペレータールームて管理する事となった

 

 

 

 

 


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