竜の騎士八幡の闘い~敵はネイバーフット   作:春の雪舞い散る

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幕間 ① トンヌラショップ & ノノのダイニングバー

 

 

 ①  幕間

 

 とんぬら親父とその奥さんの店の作りは一階には客席と流しのみの隣に在る天然露天風呂の無料休憩所になっているためで二階は雑貨とカフェを併設した作りになっている

 

 そのため客は基本、二階で陳列棚から商品を選びカウンターで支払いをするか料理や飲物を注文し代金引換に受け取り二階のイートインコーナーかカウンター席で飲食するのだが…

 

 席が空いてなかったりグループ客の場合、二階には大きなテーブルがないため先に席を取り料理を受け取ってから一階に降りて食べるの珍しくはない

 

 

 俺達がとんぬらの店付近の出口を出たのは、その界隈のお昼時のピークをを少し過ぎていて… 例えばダーマ神殿だと、ここから西に遠く離れているため、多分… そう多分今頃、ようやく夜明けを迎える頃を迎えているんだろうと思う

 

 そんな時間帯だったから宿を作らないこの温泉は基本的に少し離れた村に宿を取り、村とこの温泉を往復する駅馬車を利用しているため午後は今ぐらいにゆっくりと温泉に浸かり

 

 早目の夕食… お薦めはさっきのダンジョンに生息するダンジョン猪ブータンのしし鍋料理ナンだそうでそれを食べてから宿に戻るため今の時間帯が一番露天風呂と岩ぶろが混み合っているんだそうだ

 

 そんな訳だから取り敢えずお互いに商取引に

 

 こちらから提供するのはまずはアタシ茶葉で、烏龍茶、紅茶にハーブティーと緑茶にそれから瓶詰めの聖水、トヘロスの巻物に聖なるナイフとイオの巻物である

 

 中位の宝箱が二つ開くとナゼか三門みかんが入っていて合計8箱も引き取って貰ったんだけど… 謎だ

 

 その代わりにここで仕入れたのは、猪ブータンの肉の味噌漬けに川魚の干物に塩漬け、麦茶に似た雑穀茶と野沢菜漬けによく似た漬物とメイプルシロップに干し柿

 

 香木と香木を使った念珠

 

 後は個人的に白砂糖に鬼胡桃、木崎隊と忍田さんさんには多分柘植の櫛? 小南さんは俺とお揃い ( 無自覚 ) もちろん忍田さんと木崎さんの分は紳士物だけどな…

 

 パペットマンミニ? を10体ととんぬらには使途不明の謎のカプセル10個入りアタッシュケースを買い取ることにして中身を確かめると一個目はキャンピングカーだった

 

 もちろん車自体は当然の事ながらん中身の設備もこの世界には存在していないハズのモノばかりのハズだから城戸さんに相談することにして

 

 このクラスの車を中古車で買ったらいくらくらいなのかを参考に値段を交渉して買い取ることになった

 

 もちろん今現在、現役のボーダーで運転免許を持っている人は殆ど居ないハズだし管理職の一部の人しか持っていないから車としての活躍の場面は少ないハズ

 

 因みに… 最初はキャンピングカーだとばかり思っていたこの一台は、空も飛べ水中も行くと言う万能マシンであることに気付いたのはずっと先の話である

 

 2個目から6個目はエアバイク… だよな? で、もちろんCC社製品

 

 7個目は空中浮游邸と言うよりは空母、しかもペガサスタイプだね… どうみたってさ

 

 8個目、海遊館 ( 水上に浮游別荘で微速の移動も可 )、9個目はメガライダー にラスト人工衛星邸… 宇宙に進出しろってか?

 

 

 

 

 

 ②  だからナンで?

 

 

 紅を見ていた… ナゼそんな事をしていたのかは自分でもわからないけど紅を塗った自分を想像して直感的に色合いが似合わない事に気付いて溜め息を吐いていたらしいが記憶にない

 

 だから… そんな俺に気付いた月見さんと、とんぬ

親父の奥さんのノノさんにメイク施された俺は踊り子の衣裳にチェンジして踊り始めていた…ダーマ神殿の奉納の奉納の舞を

 

 そんな俺の舞を見た食事客達が、いつにない盛り上がりを見せて料理や飲物 ( 主に酒 ) の次々に注文が次々に入り

 

 店の作りおきの惣菜なんかとっくに売り切れてるから木崎さんの持たせてくれた惣菜… 肉じゃがやイワシの煮付け生ハムのマリネを提供して場を繋ぎ

 

 俺と月見さんもノノさんを手伝って追加注文に応じて次々に料理を作り、妙齢のお客さんが多いせいか陽太郎がアイドルになっているんですけど?

 

 更に箍の外れていた俺は料理を手伝いながら鼻歌を歌っていたら 『 もっとちゃんと唄ってリ欲しい 』リクエストされプリキュアをメドレーで歌うことにした

 

 もちろん…お客さんがプリキュアを知るわけのないのだから知らない歌ばかりだけど…

 

 妙な偏見なしに聞いてくれるしノリの良い曲達だからお酒を飲んでテンションが上がってる人たちに受けないハズもなく更にヒートアップしていき最終便が店を立つ際には馭者に

 

 「 酒屋の親父に 『 うちの酒蔵が空に近いからたっぷり用意しておいてくれ 』と、そう伝えてくれ 」

 

 と、言付ける必要かあるような状況だった

 

 バイトの娘も最終便で村に帰ったから俺と月見さんは洗い物を手伝いながら俺達の食事の支度をし男達は邪魔だから風呂に入ってきてもらい

 

 チョッとした打ち上げ…

 

 お酒を飲むのは、城戸さんととんぬら親父の二人だけだから静かに酌み交わし時々ノノさんや俺達が注いでいた

 

 「 久しぶりにお客様達が笑顔を取り戻し、お店も活気付いて賑やかで楽しい一時でしたよっ♪ 」

 

 そう言って、穏やかに微笑むノノさんの笑顔が印象的だった

 


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