新年を迎えて何か新しいことでも始めようかなーなんて感じで書き始めました!
処女作なので文章内容とかは駄文だと思います。
それでもなんとか頑張って書きたいと思います!
Siege
深海棲艦。それは我々人類の天敵。人類は太古の昔から数多くの争いを繰り返してきた。
もはや平和な時期よりも戦争をしていた時期の方が多いのではないかと思えるぐらいだ。
だが1900年12月31日。19世紀最後の日、1隻の貨物船が謎の爆沈を遂げたことによって全ては変わった。
原因不明のためとりあえず事故として処理されたが、それから同じ海域で謎の沈没する艦船が続出した。
そして敵はついにその姿を現した。
彼女たちは自らを『深海棲艦』と名乗った。
彼女たちは瞬く間にほぼ全ての海域を占領した。
現存の武器は通用せず、人類存亡の危機に陥った。
しかし、そこへ人類の希望が訪れる。妖精である。
妖精たちは技術提供を申し出てくれた。
様々な深海棲艦に通用する機関銃や手榴弾などを作った。その中に見慣れないものがあった。
それは女性が装着し海の上を滑り敵を攻撃するという『艤装』、空を翔け敵を攻撃する『飛装』、地を駆け敵を制圧する『戦装』と呼ばれるものだった。
直ちに実戦配備され、使用者の選定が開始された。
各国軍隊で厳正なる審査のもとその適合者が選ばれた。
人々は彼女たちをそれぞれ『艦娘』『空娘』『陸娘』と呼んだ。
---???side---
どうしてこうなった?私は艦娘だったはずだ。
なのに今は土まみれになりながら敵に向かって砲弾でだけでなく機関銃を撃ちまくり手榴弾も投げている。
私は敵の占拠している城を攻略中である。
私がビラール・ペロサM1915を撃つと深海兵が遠くで血飛沫をあげて倒れ、手榴弾を投げれば爆発が起き敵の手足が飛び散った。
主砲斉射で一気に片付けたいところだが、拠点を確保したい上の連中の命令で主砲射撃は禁止されている。
そういえば
確か2人とも別の部隊だが同じ作戦に従事しているはずだ。
今はただそれだけが気がかりでならない。
兵士1「敵さんはいつまで抵抗を続けんだろうな!」
私「さぁね!しかし私が見るに敵はまだ隠し玉を隠し持っているようだけど!この考えがハズレならいいんだけど、用心するに越したことはないよ!」
兵士1「あの
それだけは何としても避けたい出来事だ。
戦艦棲姫とはあまり出くわしたくない。
だが、だからと言って逃げるわけにはいかない。
私は---だ。皆を守ると心に誓ったのだから。
ゆっくりと息を吸い、1.2.3でゆっくりと吐く。呼吸を整え突撃命令を待つ。
「
号令の笛が鳴り私も含めた全員が突撃する。敵の迫撃砲も砲撃を開始した。砲身が焼け付いても砲弾を撃ち続けた。血しぶきと土が舞い上がりほかの兵士たちに降り注ぐ。服が赤黒く染まっていく。私は気が狂いそうになった。いや、正気になったと言った方が正しいのだろうか。 こんな戦場で狂わない方が異常なのだ。暗い空、渦巻く硝煙、飛び交う銃弾、燃え上がる炎、誰のものとも知れぬ叫び声。乾いた風が吹くと、血腥い匂いが風に乗り私の体内に入って来る。それは私の中の何かを変えているように思えた。
その刹那、轟音と熱とともに身体に大きな衝撃が走った。敵の砲弾が至近距離に着弾したのだ。私は艦娘なので熱には強く火傷はしなかったが、そのお陰で目の前にあった窪地に落ちてしまった。意識が朦朧とする中、私の身体の上と周りにボトボトと何かが落ちてきた。それが味方の手足や臓腑だと気づくまでにさほど時間はかからなかった。目の前に首が落ちてきた。それは何度も一緒に飯を食い、馬鹿話に花を咲かせた友人だった。私は微かに高揚した。彼はこの地獄から解放されたのだ。だが私の中に大きな悲しみの感情が起こったのは確かなことだった。だが私は無意識のうちにその感情を押し殺した。ここは戦場。命のやり取りの場。一瞬でも隙を見せればその瞬間殺される。まだ多くの仲間が銃をとり戦っているのだ。仲間の死を悼む時間はまだないのだ。
私は銃をとり窪地から少しだけ頭をのぞかせ、隙を見てまた城へ向けて突撃を開始した。
敵の機関砲が射撃を開始したので私は岩陰に隠れ手榴弾を投げつけた。
土と土嚢が舞った。銃座そのものが破壊され、飛び散った破片が敵兵の命を奪っていく。生き残りの兵が白兵戦を開始した。銃剣で刺し殺す。スコップで殴り殺す。ただひたすら拳で殴り続ける者もいた。そこにある行動は全て敵兵の命を奪うために存在していた。私も機関銃を撃ちまくりながら突撃する。塹壕へ飛び込んで私は敵兵に馬乗りになりナイフで首を刺した。さらに横から叫び声をあげて敵兵が銃剣突撃をしてきたので私はナイフを首から引き抜きもう片方の手で銃の軌道をそらし、引き抜いた勢いそのままに首を掻き切った。
城の入り口までたどり着くと火炎放射器が待っていた。
私はすぐに身を隠したが仲間の1人は間に合わず炎をもろに浴びた。
「ああああああ!!!熱い!熱い!助けてくれぇぇぇ・・・」
私はすぐに火を消そうとしたが火を消す前にこときれていた。
敵討ちとばかりに私は放射兵へ向けて銃を撃ちまくると、背中のタンクに命中したようで爆発を起こし、敵兵の四肢が四散した。
私達はその後も玄関、階段、廊下と次々に征圧していった。
多大なる犠牲を払いながら大広間へとたどり着く。
「ココマデ攻メ込マレタカ。マアイイ。アレヲオ見舞イシテヤレバイイ。オイ!連絡シロ!」
扉を開けると窓の外から砲弾が撃ち込まれた。すると。
バァン ブシュウウウ
私「!?」
黄色味がかった煙が出てきた。
「マスタードガスだ!!防毒マスク着用ぉぉぉぉ!!」
私は間に合ったようだが、間に合わなかった兵士たちは皮膚をただれさせて戦線後退した。襲いくる敵を撃ちながら進撃していく。
「ココマデ攻メ込マレタカ!」
「撃テ!撃チマクッテ足止メシテヤレ!」
再び機関砲が現れた。機関銃の弾が切れると死んだ仲間のライフルを取り射撃手の頭を撃ち抜いた。機関砲に駆け寄ると向きを変え敵を撃ちまくった。
最上階にたどり着いた。敵の指揮官がいると思われる部屋の前に行くと
パァン ドサッ
乾いた破裂音が聞こえ何かが倒れる音が聞こえた。 ドアを蹴破ると敵の指揮官は自分のこめかみを撃ち抜き死んでいた。死亡を確認すると伝書鳩を飛ばし作戦の成功を本部に伝えた。
この日、この城の頂上に
『人類が戦争を終わらせなければ、戦争が人類を終わらせる』―ハーバート・ジョージ・ウェルズ