この前の帰り道。自分の友人がなんか珍しく優しく接してきてくれたんですよ。生暖かい感じな優しさね?何でだろう..って考えて家に帰ったら家族に鳥の糞ついてる!って笑われました..。言わなかったのは彼なりの優しさなんでしょうけど、自分的には言って欲しかったかな。
八幡「うっ..。もう朝か」
日差しが俺の腐った..いや、俺の目にあたって眩しい。いや決して腐った目だなんて言おうとしてないから。自分の目が腐ってるとかいう奴は大体キモい。あ、俺キモイからダメじゃん..
八幡「..どうせすることも無いしな。..二度寝だな」
そう言ってカーテンを閉め、目を閉じる。
ガチャ..
ん?なんか開いた音が聞こえたけど..。まあどっかであいつらが遊んでんだろ。
ミシ..
何でだろう。近くで足音が聴こえる。まさか寝込みを襲いに!?いや変な意味じゃなくて真面目にね!?俺、たった今絶体絶命の危機じゃないですか!!誰か助けて..。
シーン....
あれ?何もしてこないぞ?ち、ちょっとだけ目を開けてみよう。気づかれないように..そ〜っと
八幡「あ、あれ?誰もいない?」
も、もしかして..幽霊とか?そ、そんな非現実的な事は断じて信じないぞ!!昔自分で考えた神とか作ったりして、ガチで遊んでたけど..幽霊とか絶対に信じないんだからね!?
八幡「目が覚めちまったよ..。ま、気のせいで良かったぁ〜」
睦月「な〜にがですかぁ〜?♪」
八幡「ぬわぁっひょい!?」
俺今有り得ない声出した気が..
睦月「ぬわぁっひょい..ププ..あ、録音とかしてないから平気ですよ♪」
八幡「そ、そうか。ならよかった..じゃなくてだな!」
睦月「でも録画はしてマース♪」
八幡「は?いや待て..録画って音声も入ってたり..」
睦月「....ハイッテマセンヨ」
八幡「なんで急に片言なんだよ。せめてもうちょい上手く隠してくれ..」
もうやだ..死にたい
睦月「むー..睦月ちゃんは素直な子ですから、嘘が苦手なんですよ!」
頬をムクーっと膨らますな、あざといし、ウザイし、あと可愛いし..
八幡「はいはいそうですか..。んで?もうすぐ朝食の時間だろ。行かなくていいのか?」
睦月「提督と一緒に行きますです♪」
ますですってなんだよ。最近の流行りなの?それお前が言うからいいが、俺が言ったら批判殺到で流行語大賞取れなくなっちまうぞ?てか俺が言うだけで流行語大賞取れなくなるとか逆にすげーな
八幡「は?嫌だよ。なん..ぬおっ!?なんで乗っかってんだよ!」
睦月「にしし〜♪ほんとは嬉しいくせに〜♪」
やめて!ほんとにやめて!なんかいい匂いするし、柔らかいし、もうほんとにやめて!
睦月「あれれ〜?♪顔真っ赤ですけどもしかして興奮しちゃってるんですかぁ?♪」
八幡「..ぐっ」
八幡は顔を逸らすが逆効果なようで
睦月「これもしっかり録画してますからね〜♪バラされたくなければ睦月ちゃんを食堂まで連れてってください♪」
八幡「はぁ..最初からそれが目的かよ」
睦月「ん〜まぁそれだけじゃないですけどね♪」
ただ録画してると脅して俺をパシリたいだけ..か。そう言われるとさっきの気恥ずかしさが薄れてきたな..。無くなったわけじゃないけど。
八幡「ま、そういう事ならしゃーねーな」
よっ、と言って立ち上がる
睦月「おぉ!!たかいですねー!」
八幡「そーかい。ご満足いただいてなによりだ」
さっきの反応との温度差を感じたのか睦月が心配そう
睦月「提督さん?どうかしましたか?」
八幡「いーや。別に。早く行くぞ、俺まで怒られる」
そう言って少し早めに歩く八幡..
睦月「わわっ!急に動かないでくださいよぉ..あっ!おーい!響ちゃーん!」
響を見つけ手を振る睦月
響「ん、おはよう。ってなにしてるんだい..」
八幡「別に..」
睦月「おんぶしてって言ったらしてくれたんだよ〜♪」
弱味を握られてるから下手に動けん..。ここは黙っていよう。
響「そうなのか..なら私も」
八幡「無理だ、体力的に」
これ以上厄介事を背負い込むのはごめんだからな。ここは穏便に、迅速に、この場を切り抜ける
睦月「むー、提督さん!響ちゃんも乗せてあげ..」
八幡「響、もうそろそろ集合時間過ぎるぞ。さっさと行け」
シッシッ..と手を払いながら八幡は言う
響「そ、そうだね。じゃあ先に行くとするよ」
八幡「おう。また後でな」
響は一礼しその場を後にする
睦月「もー..なんでそ〜言っちゃうかな〜」
八幡「睦月..もうこれ以上余計なことすんな」
睦月「え?」
八幡はしゃがんで睦月を下ろす。
八幡「余計なことをするなって言ったんだ。正直迷惑だ。俺が他の艦娘と仲良くして何になる?俺はそんな馴れ合いはごめんだ。もう1度言うぞ..迷惑だからやめろ」
そう言って八幡食堂に向かう
睦月「あ....そんなんじゃないのに..」
睦月の寂しそうな声が廊下に響く..。
ーー食堂ーー
八幡「えー今日の予定は、まあいつも通り近場の海域の攻略と、遠征で。以上、いただきます」
艦娘「「いただきます」」
さて、ベストプレイスに行くか..。
暁「ちょっと!司令官!」
八幡「ん?なんだ暁」
暁「さっき私宛にオムツが届いたんだけど!!レディに対して失礼じゃないかしら!?」
あ、昨日頼んだのもう来たのか..
八幡「あのな暁..最近の大人の女性は確かに普段オムツなんて履かないだろう。でもな、統計的なデータでは夜にオムツを履いて寝る大人の女性が多いみたいなんだ。てっきり暁の事だから知ってると思って頼んでみたんだが..そうか、いらなかったか」
暁「え..あ、し、知ってるに決まってるじゃない!!司令の事を試してあげたのよ!」
フフン!っという感じにドヤ顔な暁
八幡「そーかーなら良かったー(棒)」
暁「ならこのシャンプーハットは?」
八幡「シャンプーの泡には少しだが酸性が含まれていてな顔などにかかると肌に悪いということで、大人の女性は良くしてるみたいだぞ?」
暁「へ、へー!よく知ってるじゃない!」
八幡「おう。勉強したからなー(棒)」
ちょろ過ぎだろ。適当な事言ったら信じやがった..。てかアホ。さて、さっさと立ち去りますかね
暁「司令官?どこに行くの?」
八幡「..ちょっと用事がな」
時雨「提督も前みたく一緒に食べようよ」
八幡「誘いは嬉しいが、今回は遠慮するわ」
俺がいても飯が不味くなるだけだろうからな。俺がいなくなった方がみんなの為だ
長門「..折角皆が誘ってくれているんだ。そんなに嫌そうな顔をするな」
なんでそんな上から目線なんだよ。意味がわからん。
八幡「別に嫌ってわけじゃない。察してくれって意味でこんな顔してんだよ」
長門「察してくれ..か。さっきも睦月にそう言ったのか?」
はぁ..見られてたのかよ。恥ずかしい通り越してめんどくさいわ
八幡「まあ、そんなところだな」
長門「きっと何か深い理由があるのかもしれないが、あまり子供達に悲しい顔をさせないでくれ」
あぁ、何故だろう。きっと長門の言ってることは正しい。きっとあれは俺が悪いんだろう。けど..なぜかイライラする。なんで俺だけ..俺だって..そんなガキみたいな感情が湧き出てくる。
八幡「あぁ..善処するわ」
睦月の悲しそうな顔が思い浮かぶ。いつも明るいヤツが悲しい顔するとマジで可哀想なるんだよな。でも、俺は自分に近づいてくる奴は、裏があるとか、何を考えてる?とかそんなことを考えちまうんだよ..。この癖、人間らしくて好きだったが、今初めて嫌いになりそうだ。最近自分のことが嫌になってばっかだな。
八幡「でも、今回は遠慮しとくわ」
それでも俺はこいつらを心から信用出来ない。俺はそういう人間だから。それが比企谷八幡だから。
長門「そう、か」
その時の目は..死んでいた、なにか悟らなくていい事を悟ってしまったような目。今までは腐っていても生きていた。でも今は....確かに死んでいた。それが、比企谷八幡の事を少なからず好いている艦娘からするととても悲しい事だった。どこで間違ったのか、と一人ひとり考えるが..結局答えは見つからない
今回は長くなって申し訳ない!